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回想のビュイック8
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回想のビュイック8の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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回想のビュイックエイト。二冊に分冊されています。これが好ましい。理由は解らないですが二冊になっている。そうなっているものは、そうなっている。本の内容のよう。 ともかくも警官達の家族の物語なんだなと僕自身警官の息子なので良くわかる。とても親密な警官達。兵士もそうですよね。連帯感が普通以上の社会を知らない人には解らない。 読んでいて(何回目かな?)常に家族愛を想う。そう言う視点で読んでみると家族の物語なんですねこれは。 | ||||
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俺はスティーブンキングの作品を愛読してきた。単に愉しんだだけならほとんどすべて、皮膚の下に手を突っ込まれ、内臓や首筋の神経を直になぶられるような、他の作家では味わえないような読書体験を得たことも何度もある。 キングはエンターテナーを自認しているからこちらも義理堅くならずにいられる。キングは老い、枯れた。 全盛期のキングはすばらしく刺激的な外宇宙とこちらを結ぶ受信機そのもので、その作品には尋常ならざる現実味があった(矛盾をはらんだ表現かもしれないが)。比類のない、薄気味の悪い題材を扱っているにもかかわらず張り詰めたそのリアリティは、時がたつのを忘れさせてくれた。 と、ここまで書いて気づいたが、この作品にも確かにそれらはある。薄気味悪い題材、あたかもそれらを見てきたかのような緻密な描写が醸し出すリアリティ。しかしこの作品はつまらない。結局のところどうすれば面白い物語をものにすることができるのか、それがわかればキングもこのような反吐にタイトルまで付けて世に出すことはせずにすんだだろう。 昔語りがメインになるこの作品、作中の語り部は次第次第に聞き手の若者への立腹を募らせていくが、俺にはそれが、過去の作品が感じさせてくれたような刺激を飽かず求める読者への、そしてそれにもはや応える手立てを失ってしまった自分へのキングの憤懣が重なって仕方がない。 とはいえ、キングの作品をたくさんの人にお勧めしたい気持ちは強くある。ドロレス・クレイボーンとこの作品はかなり読み通すのがしんどく、骨の袋もちょっぴりしんどい。それ以外の作品なら本好きならハズレということにはならないはずだ。あと、ITは代表作ではあるが、過大な期待はマイナス。あれはかなりマニアック。ミザリィは間違いなく傑作、痩せゆく男もそれに近い「触れている」作品だが、人によっては構成が受け付けないかも。ペットセマタリー、ダーク・ハーフ、ファイアスターターあたりがすんなりと入りやすい(ホラーを、ということであればペットセマタリー)。ミザリィを読んで、内面の狂気系おかわりということであればゴールデンボーイをお勧めする。 蛇足ながら・・・ 俺は文庫版を手に取ったのだが、裏表紙の評文?というのか?いくらなんでもあおりすぎで、売らんかなの助べえ根性に見事に引っかかった自分がいやにもなったが、出版社のモラルを問いたくもある。小僧みたいなこと言わせてもらうけど、お前ら本が好きで仕事してるんだろ。絶品だの絶妙の開幕だの、過去のキング作品の魅力知ってたら絶対にこの作品に使っちゃダメな言葉だろう。読者がっかりするのわかりきってるだろう。それともそういうアオリ文句を避けることが読者として目が肥える、ってことなのかな。空しくないか? | ||||
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だが、俺はこれを圧倒的にキング自身(および読者や批評家、出版業界といった周囲の環境も含めて)についての現況報告と回想録として読んでしまう。そういううがった見方でもしないと退屈すぎ。 キングは着想から物語の完成までの、執筆そのものを題材に織り込んだ作品を折々に発表している。それらの作品のなかで批評家に毒を、それよりもはるかにマイルドな毒を「着想をどこから得るのか?」「自分の作品を怖いと思ったことはあるか?」といったおきまりの質問しかしてこない、せいぜい熱心な本好きにとどまっていたほうが身の為といったファン兼作家志望の人々に対して吐いてきている。また、自分のキャリアがどのように語られようとも、主流−現在まで長らくその座を保持してきたのは、ざっくばらんに言ってしまえば最新の政情や武器や医科学の情報がふんだんに盛り込まれたクライムサスペンスということになるだろう−たりえないことももらしている。キングは物語はあくまで物語であってそこにフィルターをかけて解釈するようなことは愚の骨頂とあきれるだろう、しかしこの作品で繰り広げられる語りにはそういった彼の真情を読み取らざるをえない。 《ネタバレ注意》 四辻で出会った悪魔に魂を売り渡したブルーズマンじゃないが、異世界との交点としてところの、ビュイックであってビュイックでないこのものは創作において何らかの機能を果たすもの、端的に言えば才能であり、「オイルはきれいだ!」といい残して掻き消えた黒衣の男は、全くケイオティックに才能をどうにかできてしまう(あるいはしなくてはならない)悪魔ってところだろう(これは悪魔にとっても疎ましい仕事なのかもしれない)。 この作品を読んでいてまず気になる点は、間歇的に異界から送りだされるものが、あまりに矮小で、短命なことだ。 作中で価値あるものは、分署の身内の安否だけで、それが危うくされるところが物語のただひとつの起伏としての要素なんだけど、だったら警官だけを執拗に狙う、そしてその犯人のいびつな動機に新米が絡めとられていくようなリアルなクライムサスペンスを読めばいいわけで。キング作品を読むからには異界に精神的に囚われて、ついには肉体をそちらに自ら送り出してしまう強迫観念(それを引き起こすのも「うなり」とか「頭の中に聞こえてくる声」とか・・・キングじゃなければ失笑ものの)だけじゃなく、異界からもたらされるものがなにか日常にしみこんでじわじわと人々の正気を犯していくような話を運びを期待してしまう、それがないとあまりにもアンバランスだと感じるのは俺だけじゃないはずだ。 しかしこの作品では、異界から送られてくるものは、悪臭を放ちつつあっという間に腐食したり、証拠物件として袋に入れられ地下牢のような小部屋にしまいこまれたり、やがては単に焼却処分にされてしまうほどのぞんざいな扱いを受けるまでに貶められる。唯一の生存者?も警官的であるよりもはるかに原始的なリアクション、発作的なリンチによってたちまち惨殺されてしまう。 俺にはこれが、なんだかキングのあまりにも自己否定的な過去の清算のように思える。 こういう見方をすると、作品のすべての要素が象徴的に見えてしまうけれど、蝙蝠めいた生き物なんかはその最たるものだろう。 後年モダンホラーの帝王と呼ばれることになるキングだけど、結局お前の書いてるものは何なん?動物?トリ?ホラー?ヒューマンドラマ?サイコスリラー?SF?中途半端なんだよ!という内外の葛藤は常にあったはずだ。しかも最大の支柱であるホラーというジャンルは少なくともキングのキャリアスタート時点では傍流もいいところで格調高い作品、つまりホラーと銘打ってはいても実際は俗物のためのブンガク作品、の需要はそれなりにあったかもしれないけど、娯楽となるとそれは一般のオトナからすればもう蔑視の対象でしかなかったのではないだろうか。その道なき道を筆一本で切り開いてきたキング。マイナーなジャンルを主戦場にせざるをえなかったものにとって盛者必衰の理の酷薄さはひとしおだっただろう。ただそこには、メインストリームの作家と読者にはない「あなたでなきゃダメなの!」的なつながりがあったことだろう。 そしてここからは鶏が先か卵が先かという話になるが、作品に勢いはなくなり、ファンの声も昔の作品を懐かしむ類のものが多くなってきた。確かに俺が身をおいているジャンルはマイナーかもしれないが、俺ほどファンを愉しませているやつはそうはいない、いてたまるか!という自負はそのまま重い十字架になったはずだ。 一方で日本のコミックブームの少なからぬ影響力は、世界中にエコーとなって響き渡り、近年では洋ドラでも異能力ホラー・SF・ファンタジーは、もはやブームに左右されない定番となり、それらは文化の中で不動のレギュラーの地位を確立したといっていい(まあ紛争地帯を除く世界が幼児化させられているのかもしれないが)。マイナーなジャンルが脚光を浴びるのは大いに結構なことだけど、実質は変わってなくて、アイドル露出装置が俗悪なものへとどんどん仕様が変更されたってだけで、キングからすれば金の流れが変わった今こそドカンと派手に本物の花火を打ち上げたい、しかし・・・この作品で、俺が最後に受け取ったメッセージは、「おれ、そっち方面は枯れたっぽいわ^^まだわかんないけど、そういうことにしといて、頼むよ。でも書きたいことはまだあるから、そこんとこヨロシク」というあっけらかんとした開き直り、達観だ。 たしかに悪い意味でキングにしかかけない作品の冗長さ、退屈さに触れるくらいなら、ひとまずホラーやサイコスリラーの思い出は脇において、キングの新境地を先入観なく愉しみたい。ただ今回のこれに関して言わせてもらえば・・・面白くなかったです^^ | ||||
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「ホラーじゃないキング」との帯はついているが、やはりホラーだと思う。どこからともなく現れたビュイック。全く自動車の形はしている が、決して自動車ではない「化け物」。それにまつわる様々なストーリーを警官たちが回想の形で少年に語りかける。この車は 一体何だったのか、決して謎解きがあるわけではない。少年は父の仇とばかりに車を焼却しようとするが、周りの警官たちに 止められる。何となく、わけの分からぬ物体を取り囲む人間達。その人間達の物語にしてはやや弱い。化け物であるビュイックが もう少し落ちがあるような最後を期待していたが。 | ||||
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ふつうだったら★3でもいいと思います。 話が過去と現在を行き来しながら 主人公である少年の 死んだ父の知られざる過去と 恐ろしい出来事にまつわる話を ひもといていく、という内容ですが キングにしては 緊張感やスピード感がやや薄い感じ。 私はキングのあのぐいぐい感が好きなので どちらかというと静かに進行していくこのような 感じは、他の作品に比べ「うーむ」という感じ。 語りはすごく丁寧で、描写もいいんですけどね。 あまり恐怖感がリアルにこないというか。 これから下巻。まあ期待してます。 | ||||
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ビュイックという車自体見たことはありませんが、読み終えて、倉庫に佇むビュイックの姿が思い浮かびます。 秋の夜長はキングの小説がおすすめです。 | ||||
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キングお得意の、ホラー+哀切ストーリー。 どこか懐かしい匂いがするものがたり。 この本のすごいところは全くオチが読めないとこかな。下巻でどう転ぶか、全然検討がつかない。D分署のビュイックは結局なんなのか…。 展開が遅いのと、ビュイックがらみの描写がキモイので★2個です。 | ||||
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キング作品の中でもかなり地味かつ薄気味悪〜い方の話だった。映画化してほしい〜、B級に。50年代アメリカ地味地味B級ホラー映画に(「なにこのモンスター、プッ」)。最近のキングだから当然「人生への深い洞察」は過不足なく書かれていてそれはそれで本当に素晴らしいのだけど、それもやはり「なにこのモンスター、プッ」の引き立て役なわけですよ!(映像化し(ちゃっ)たチャチい「なにこのモンスター、プッ」の姿が目に浮かぶようだ!)。下巻は久々に本を一気読み。キングを読まずにホラー好きを名乗るなかれ! | ||||
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キングの作品は、ピュアなホラー、超現実のファンタジー、ジュブナイルな冒険、シニカルな社会風刺・・・などなど様々な小説のジャンルで展開されていますが、根底に流れる思想は共通しているように感じています。「回想のビュイック8」も超現実の要素があるものの、人知を越えた宇宙や自然界の中で、人の意志とは関係なく時は流れ、誰しもあらがえない運命を背負い、いくら努力しても解決できないこともあるという事を悟り成長していくことが人生だということを説いているように感じました。読後にとても穏やかな気持ちになりました。 | ||||
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ますます小説家として、熟成してるなあとおもいます。話はざっとよんでしまえば、SFホラーです。いつものように、小さめに事件をおこしておいて、具体性を書きたしつつ、もりあげていく、という感じですね。 話の展開具合は、よくあるのかもしれません。 しかし、細部の表現はみごとです。熟達の腕ですね。 たとえば”違和感”程度の微妙な恐怖感が、あからさまにショックをあたえられるより、じわじわと怖い。うまいことかいてくれます。 日本人的とらえかたにかたよっているかもしれませんが、感情の動きを涙がでるほど、繊細な情感をこめています。 情緒的、といったら、作者はアメリカ人なので、それは読み違いだ、といわれそうですが・・・。 SFホラーなんだけど、人間をえがいた小説だとおもいました。グリーンマイルも心にのこるいい話でした。 悪魔や神ってなに、というところまで考えてしまいますね。 | ||||
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グリーンマイルや塀の中のリタ・ヘイワースに感動していました。この本の帯にも「そんな人にはお勧め」みたいに書いてあったので期待して買いました。上下巻読了して感じたことは・・・?「だからどうしたの?おちはないの?はぁ?」この作品ははっきり言って駄作です。この本を読む時間のある人は別のことに時間を費やすことをお勧めします。 | ||||
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作者が瀕死の交通事故から復帰してから発表された作品。満を持して、というには話が膨らまない。 自身も認めているようにキングという人は書きながら筋書きを考える。あとがきから読みとれるように本作は基本的にワンアイデアストーリーであって、長編にする必然性はプロットにはない。 ただ、これは作品の欠点にはなりえない。ってのも、それこそが同氏の傑作に共通する特徴で、筋は単純だけどディテールの書き込みによってリアリティと緊張感が連動してたかまっていくというのがキングの持ち味のはず。 本作ははっきり言って冗長。理由は、膨らんだ字数がプロットを盛り上げるために費やされているのではなく、ペンシルヴェニアという独立13州のなかのしかもアーミッシュが住んでいる州西部の土地をモチーフにアメリカ人の郷愁を誘うために費やされているからかと思われる。 味付けは、市民としての誇り、警察官の職業に対する誇り。 我々がキングに期待するのはホラー、またはヒューマニスティックな感動であって、周囲360°地平線が見えて町のほとんどの人が顔見知り、といったアメリカの田舎風物への共感ではない。 じゃあ、アメリカ人には面白いのかってえと…そうでもないみたいで、レビュー読んでも皆同じような感想を述べてる。ReviesOfBooks.comが、味も素っ気もなく「典型的なキングのホラーではなく、彼の代表作でもないだろうが、大方のキング・ファンには楽しめるかもしれない」と苦しくも無難な評を記しているのからも推して知るべし。 叙情に訴える記述に走るあまり、ホラーとしても成長譚としても中途半端になってしまった本作は他の作家ならともかく、キングにあっては失敗作と呼んでよいのでは(あっ、言っちゃった…)。 帯で煽りまくった新潮社はJAROに駆け込まれても抗弁できないと思う。 | ||||
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20年くらい前に「ファイアスターター」を読んでから、キングの小説は出版されるたびに夢中になって読んできたが・・。正直この作品は読み通すのがつらかった。文字を追っていても頭に入ってこない。ようやく読み終えても、徒労感しか残らなかった。大体、アイディアが長編向きではないと思う。この長さにするのなら、(少なくとも今までのキングなら)もう一ひねりも二ひねりもないと。 | ||||
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筋は予想とおりに、ただいつものS・キングとは空気が違うように思えた。海水魚かと思ったら淡水魚のマスだったという感じかな~。フライじゃ分からないでしょ、食べてみなきゃ^^ | ||||
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重ねられていくエピソードはドラマチックさに欠け、ジリジリさせられることはない、どうなっていくのか期待させ、いつものように収束していくだろうことが容易に予想できる。なのに、すっごく新鮮に感じる。 | ||||
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上下2冊、いつ盛り上がるのか?いつ我々をつきおとしてくれるのか? いらいらしながら読むと、最後までその調子!! どうしたスティーブン、ほとんど警察署の中?で完結してしまう全く動きのない小説。彼の作風の中ではこの手のものが他にもあったが、こりゃあひどいよ。あえて筋書きは書かないけど、ホラー?SF?おとぎはなし? 久しぶりに駄作を読んでしまいました・・・マニアの方はどうぞ、スティーブン・キングをはじめて読む方は、これはやめて下さい!! 「ドリームキャッチャー」あたりから入ったほうが良いと思います。 | ||||
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アメリカの片田舎の警察署に、突然やってきた車…。不思議な現象が次々に起こり始め…過去と現在が交錯しながら物語は進んでいくのだが、どうにも話しにのめりこめない。内容があまりにも非現実的なせいもあるが、登場人物の台詞の随所に出てくるアメリカン・ジョーク(?)にもなじめないし、訳がよくない。原文に忠実に訳したのだろうが、不自然な文体が多いし、登場人物の名前がニックネームやフルネームが混じりあって混乱してしまう。話の流れを飲み込むために何度も前の頁に戻っているうち、すっかり練達の語り部キングから引きずり込まれ損なってしまった。いくつかのシーンは映像にすればすっきりとわかりやすくなりそうだが、そうなれば私はきっと笑ってしまう。笑いはこの物語にもっとも似合わないのだが…。 | ||||
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キングは相変わらず当代一の語り部であると改めて思わされる作品である。 不思議なものが取り付いた車というテーマは既に 「クリスティーン」という作品があるわけだが 全く違った切り口で語られる作品である。 ジャンルで言うと ホラーなのかもしれないが キングの凄いところは ホラーでありながら 感動的である点に尽きると思う。過去にもデッドゾーン、IT、グリーンマイルといった作品で 心ならずも感動させられてきた小生であるが 本作も 心を打たれる。登場人物たちが お互いの弱さを解りながら 何かに対決していく姿は 掛値無しに 感動的である。 「対決相手が 異界からの車である」という点だけがホラーであり これが例えば「大企業」であったならば 優れた企業小説になるかもしれないし 「ローマ帝国」であれば 優れた歴史小説になるかもしれない。 キングの獲得している普遍性は その点にあるのであり たまたまホラーを題材としているだけである。例えば ホラー要素がない「ドロレスクレイボーン」が いかに感動的に人間を描いているかも その一例としてあげられる。 但し、 であるが 、 但し やはりホラーを題材に書かせたときのキングの筆致は 物凄い。空前絶後ですね これは。 | ||||
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~キングならではの作品。佳作と言うべき好篇でしょう。「スタンド」や「骨の袋」「IT」「ローズ・マダー」のような読後のカタルシスは味わえないかも知れませんが、さわやかな後味が残る作品。たとえて言うなら、アカデミー賞を取るような傑作ではないけれど、映画の楽しさを味わえる良作の作品といったところ。もちろん、キングならではの異世界の不気味な描写~~や筆力は健在で、キングブランドなら勝手損はなしというところ。構成に冗長さのきらいがあり、もう少し凝縮してもよかったのではとも思うが、キング節ともいえる文章は充分楽しめる一編。~ | ||||
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こちらに、読み取る能力が無いのか、それともキング氏の世界に飽きたのか。 ただ、行き先を知らないまま何処かに連れ去られるといったいやな感じはした。ただそれだけ。だから、過度の期待はしないで読んでみることを薦める。キング氏の非ホラー作品は秀作、名作が多いが、これは別物。ぐいぐい引き込まれる感じもするが、これは”こんなはずじゃないぞ!”といった期待感がさせていることなのだと読後に気付く。あえて良い所を探すとしたら。ラストの部分。でもキング氏の実績からいうと、、、。 | ||||
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