ローズ・マダー
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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本書は長年夫に虐待を受けていた女性がある日突如思い立ち、夫のキャッシュカードを手に逃亡するお話だ。もちろん夫はそれまで支配していた妻の反抗を許すわけがなく、妻の行方を追ってくる。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ノーマンのキャラが生々しくて強烈で、それだけに現実に食い込みすぎてるファンタジーが逆に重石になっているかもしれない。 みんなで〇〇の中に入り込んじゃう……という展開まではいらなかったかも。それさえなければ、ミザリーのような人こわ系サスペンス映画化されてもっと有名になってたんじゃないかと思うので残念です。 | ||||
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good‼️ | ||||
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とくになし | ||||
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大変面白く、これまで生涯ベスト5に入る本と言えます。読後しばらく、妻ローズの躍動やDV夫ノーマンの狂気が頭から離れませんでした。 キング作はデッドゾーン、デスペレーションと読み進め3作目となります。100円の古本を期待せず購入したのですが、すっかり夢中になりました。 まず、妻ローズが大変魅力的で、夫から逃れて別の町で自立し、新しい恋人と愛を育む姿は恋愛小説のようです。一方、DV夫で警官のノーマンは、妻を探し出して関係を元の鞘に戻そうとするのですが、独善的で暴力的で破滅的です。ノーマンが思考する際はフォントが太ゴシックになるのですが、そのフォント始まるとこちらも固唾を飲んで読むことになりました。妻や周囲の人間に対する差別的で下品な言葉や、独りよがりで視野の狭い行動は残酷で、時には嘲笑に値するのですが、ふと我にかえると、自分のなかにも間違いなくノーマンの狂気があることを自覚し、笑えなくなります。 後半の神話的追跡劇は賛否が別れるかもしれませんが、DV夫から逃げる妻の恐怖とDV夫の不可逆的狂気を象徴的に描き、大げさに言えばエンターテイメントから文学へと昇華させたと言えます。 かつて私はキングを大衆向け大味ホラーと捉えて、手に取ることさえしませんでしたが、50前のおじさんが夢中になれるすばらしい作品でありました。 | ||||
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14年間夫の警官から虐待されていた主人公の女性が遂に逃げ出すが・・・というお話。 兎に角冒頭から結末まで胸倉をつかまれて引きずり回される強烈なサイコ・サスペンス。そのサスペンスたるや超弩級で凡百の作家にはとても出来ない程で流石キングと唸ります。基本的には逃げる妻と追う夫の主筋だけで二段組み五〇〇ページを超えながら傍筋に様々な事象や人間関係を織り込みつつも主筋だけで殆ど押し通し、中だるみもなく、しかも全く逃げずに最後まで息切れさせず辿り着く構成力筆力に脱帽です。その辺は名作「ミザリー」を思わせますが、似たような設定ながらも全然違う物語を構築していて兜を脱ぎます。また、普段のキングらしく作中で過去の自分の作品で使った人物や地名を登場させファンには嬉しい作品に仕上がっております。個人的にはキングの趣味でロックの固有名詞が多くでてきて、本作でもインディゴ・ガールズやマイクル・マクダーモットの名前が出てきて楽しかったです(両名とも昔CDで持ってました)。 はっきり言ってこの人の著作歴の中ではどの辺に位置するかは判りませんが、読んでいる間はとても楽しかった(怖かった)です。機会があったら是非ご一読を。 | ||||
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