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ローズ・マダー
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ローズ・マダーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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ノーマンのキャラが生々しくて強烈で、それだけに現実に食い込みすぎてるファンタジーが逆に重石になっているかもしれない。 みんなで〇〇の中に入り込んじゃう……という展開まではいらなかったかも。それさえなければ、ミザリーのような人こわ系サスペンス映画化されてもっと有名になってたんじゃないかと思うので残念です。 | ||||
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good‼️ | ||||
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とくになし | ||||
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大変面白く、これまで生涯ベスト5に入る本と言えます。読後しばらく、妻ローズの躍動やDV夫ノーマンの狂気が頭から離れませんでした。 キング作はデッドゾーン、デスペレーションと読み進め3作目となります。100円の古本を期待せず購入したのですが、すっかり夢中になりました。 まず、妻ローズが大変魅力的で、夫から逃れて別の町で自立し、新しい恋人と愛を育む姿は恋愛小説のようです。一方、DV夫で警官のノーマンは、妻を探し出して関係を元の鞘に戻そうとするのですが、独善的で暴力的で破滅的です。ノーマンが思考する際はフォントが太ゴシックになるのですが、そのフォント始まるとこちらも固唾を飲んで読むことになりました。妻や周囲の人間に対する差別的で下品な言葉や、独りよがりで視野の狭い行動は残酷で、時には嘲笑に値するのですが、ふと我にかえると、自分のなかにも間違いなくノーマンの狂気があることを自覚し、笑えなくなります。 後半の神話的追跡劇は賛否が別れるかもしれませんが、DV夫から逃げる妻の恐怖とDV夫の不可逆的狂気を象徴的に描き、大げさに言えばエンターテイメントから文学へと昇華させたと言えます。 かつて私はキングを大衆向け大味ホラーと捉えて、手に取ることさえしませんでしたが、50前のおじさんが夢中になれるすばらしい作品でありました。 | ||||
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14年間夫の警官から虐待されていた主人公の女性が遂に逃げ出すが・・・というお話。 兎に角冒頭から結末まで胸倉をつかまれて引きずり回される強烈なサイコ・サスペンス。そのサスペンスたるや超弩級で凡百の作家にはとても出来ない程で流石キングと唸ります。基本的には逃げる妻と追う夫の主筋だけで二段組み五〇〇ページを超えながら傍筋に様々な事象や人間関係を織り込みつつも主筋だけで殆ど押し通し、中だるみもなく、しかも全く逃げずに最後まで息切れさせず辿り着く構成力筆力に脱帽です。その辺は名作「ミザリー」を思わせますが、似たような設定ながらも全然違う物語を構築していて兜を脱ぎます。また、普段のキングらしく作中で過去の自分の作品で使った人物や地名を登場させファンには嬉しい作品に仕上がっております。個人的にはキングの趣味でロックの固有名詞が多くでてきて、本作でもインディゴ・ガールズやマイクル・マクダーモットの名前が出てきて楽しかったです(両名とも昔CDで持ってました)。 はっきり言ってこの人の著作歴の中ではどの辺に位置するかは判りませんが、読んでいる間はとても楽しかった(怖かった)です。機会があったら是非ご一読を。 | ||||
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前半が面白すぎるので星は甘いけども三つ。 後半、ノーマンの みいいっちりとなああああ と お尻丸出しヒロインが違う意味で面白すぎる。 とはいえ、この作品は自分のなかで屈指のよくわからなさが漂うのだった。 後半のノーマンは…怖くないよね(笑) | ||||
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『痩せ行く男』ではじめてキング作品を読んで以来、 10年以上ぶりにキングにハマっている今日この頃ですが 本書『ローズ・マダー』もやはり面白く大満足。 暴力的な夫とその夫から逃げ出す妻。 その双方の視点から物語が読み進められ 途中かなりのニアミスシーンもあり スリルはなかなかのものでした。 夫の狂気が恐怖の根源かと思いきや、 さすがキング作品。 夢か幻か悪魔か神か。 不思議なの力に助けられ翻弄される 主人公の葛藤まで描かれ奥が深い! 「畏敬」の対象になるものって、 本当に存在するんだろうな…。 と思わされる味わい深い一作でした。 分厚いけど どーーーっと読み進められます。 オススメ! | ||||
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主人公のローズがDV夫のノーマンから逃げるという筋書きだが、どんどんシーンが変わるので息もつかせず楽しめる。夫ノーマンが海兵隊出身という設定のためかかなり暴力的、卑猥な表現あり。心身ともにだんだん怪物になっていくノーマンと逃げるローズの精神的自立の過程が書かれる。ラストのエピローグにはにやりとした。さすがキング。 | ||||
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らしいですが、個人的にはパッとしないイメージがあります。悪役のノーマンに魅力が感じられないのです。他の作品の悪役に比べて、印象が薄いです。なんだか応援してあげたくなるほどに。 | ||||
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DV(家庭内暴力)や警官による暴行というのが、アメリカの日常でどれぐらい現実的な驚異なのかということを、正直言ってよく知らない。ただ、TVなどでかいま見ると、かなりひどい場合があるのは理解している。本書ではこの理解をより深めてくれるのだが、これがミリオンセラーになるとはアメリカはつくづく病んだ国である。 血と暴力で彩られた導入部分はかなり気が重い。途中からモダンホラーというよりもファンタジー味を醸し出してくる。このあたりは個人的には違和感があったのだが、スピーディーな展開と主人公と夫とを対比して描写する記述が効果的で、早くページをめくりたくてたまらなくなる。その点ではベストセラーになった理由が分かる。 主人公が暴力夫から三文ロマンス小説を読んでいるのを咎められるシーンがあるが、物語終章を読む限り本書はキング流解釈のロマンス本だったと思える。 | ||||
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夫の暴力から逃げ出し自立を求める女性。彼女の不安や恐怖が行間から伝わる。逃げ出せないと信じるものから逃げ出す彼女の気持ちのゆらぎには、迫るものを感じる。S・キングならではの、引き込む要素と、ほのかに現世ではないものが無理なく混ざってくる手腕には感服する。彼女を囲む登場人物にも、実在感があり、一気に物語りに引きずり込まれるところは、さすがキングである。 | ||||
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キングにしては、珍しいくらいのスピード感がある作品で、カラッとした訳文の役割は大きい。長い間「警官が妻を追いかけるなんて、さぞかし胸糞が悪い小説だろう、図書館の本はひどく傷んでいるし、分厚い作品だし」と敬遠してきた作品だが、全て杞憂に終った。 夫のノーマンは誰もが嫌うようなサディスト。ローズはそんな夫から14年も逃げ出せないのだから、性格的にも苛つかせる部分がある。その彼女が徐々に自分の殻から抜け出していく様子がいい。ある意味でBuildings Romanと言ってもいいくらいだ。 冒頭、ローズがバスで旅立つ不安が、モノトーンを思わせるタッチで描かれる。見知らぬ町での運命的な人との出会い、救護センターでの優しい言葉。特に“娘&姉妹たち”というセンターの女性たちの逞しさ。アンナの高慢さも気にはならないし、巨漢のガトーの活躍には快哉の声を上げたくなる。 しかし、これほど卑語が巻き散らかされる小説も珍しい。そしてタイトルのローズ・マダー。どこか、明るい。無論、設定上、人が死ぬ。ノーマンの狂気も描かれる。その彼がローズを追いかけながら盗まれたキャッシュカードのことばかり呟く。これは、キングらしからぬユーモアで笑いを誘う。そして、くどくない。正直、この作品に高得点をあげると女性から顰蹙を買うと思う。しかし女性には是非読んで欲しい。ただし、魅力的な男は出てこない。暴力と本のボリュームに先入観を抱かなければ、異世界とのつながりこそ弱いが、絶対に楽しめる一冊。 | ||||
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夫の過激な暴力に怯えてついに家出をしてしまう妻。彼女の自立は果たせるのか・・と一見、なんか「これキングの作品だよね・・?」と思わず表紙の著者名を確認したくなるような出だし。 ある意味、家庭内暴力に焦点を当てて キングという名を意識しなければ、それなりに結構面白い。 それが・・やっぱりキングでした。 あ、これは・・! キングファンの方にはあの作品がふと頭をよぎるのではないだろうか。 キングらしくないように見せて 最期まで一気に読ませるのはやはりキングらしいのだろう。 | ||||
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