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回想のビュイック8
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回想のビュイック8の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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回想のビュイックエイト。二冊に分冊されています。これが好ましい。理由は解らないですが二冊になっている。そうなっているものは、そうなっている。本の内容のよう。 ともかくも警官達の家族の物語なんだなと僕自身警官の息子なので良くわかる。とても親密な警官達。兵士もそうですよね。連帯感が普通以上の社会を知らない人には解らない。 読んでいて(何回目かな?)常に家族愛を想う。そう言う視点で読んでみると家族の物語なんですねこれは。 | ||||
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「ホラーじゃないキング」との帯はついているが、やはりホラーだと思う。どこからともなく現れたビュイック。全く自動車の形はしている が、決して自動車ではない「化け物」。それにまつわる様々なストーリーを警官たちが回想の形で少年に語りかける。この車は 一体何だったのか、決して謎解きがあるわけではない。少年は父の仇とばかりに車を焼却しようとするが、周りの警官たちに 止められる。何となく、わけの分からぬ物体を取り囲む人間達。その人間達の物語にしてはやや弱い。化け物であるビュイックが もう少し落ちがあるような最後を期待していたが。 | ||||
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ビュイックという車自体見たことはありませんが、読み終えて、倉庫に佇むビュイックの姿が思い浮かびます。 秋の夜長はキングの小説がおすすめです。 | ||||
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キング作品の中でもかなり地味かつ薄気味悪〜い方の話だった。映画化してほしい〜、B級に。50年代アメリカ地味地味B級ホラー映画に(「なにこのモンスター、プッ」)。最近のキングだから当然「人生への深い洞察」は過不足なく書かれていてそれはそれで本当に素晴らしいのだけど、それもやはり「なにこのモンスター、プッ」の引き立て役なわけですよ!(映像化し(ちゃっ)たチャチい「なにこのモンスター、プッ」の姿が目に浮かぶようだ!)。下巻は久々に本を一気読み。キングを読まずにホラー好きを名乗るなかれ! | ||||
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キングの作品は、ピュアなホラー、超現実のファンタジー、ジュブナイルな冒険、シニカルな社会風刺・・・などなど様々な小説のジャンルで展開されていますが、根底に流れる思想は共通しているように感じています。「回想のビュイック8」も超現実の要素があるものの、人知を越えた宇宙や自然界の中で、人の意志とは関係なく時は流れ、誰しもあらがえない運命を背負い、いくら努力しても解決できないこともあるという事を悟り成長していくことが人生だということを説いているように感じました。読後にとても穏やかな気持ちになりました。 | ||||
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ますます小説家として、熟成してるなあとおもいます。話はざっとよんでしまえば、SFホラーです。いつものように、小さめに事件をおこしておいて、具体性を書きたしつつ、もりあげていく、という感じですね。 話の展開具合は、よくあるのかもしれません。 しかし、細部の表現はみごとです。熟達の腕ですね。 たとえば”違和感”程度の微妙な恐怖感が、あからさまにショックをあたえられるより、じわじわと怖い。うまいことかいてくれます。 日本人的とらえかたにかたよっているかもしれませんが、感情の動きを涙がでるほど、繊細な情感をこめています。 情緒的、といったら、作者はアメリカ人なので、それは読み違いだ、といわれそうですが・・・。 SFホラーなんだけど、人間をえがいた小説だとおもいました。グリーンマイルも心にのこるいい話でした。 悪魔や神ってなに、というところまで考えてしまいますね。 | ||||
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重ねられていくエピソードはドラマチックさに欠け、ジリジリさせられることはない、どうなっていくのか期待させ、いつものように収束していくだろうことが容易に予想できる。なのに、すっごく新鮮に感じる。 | ||||
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キングは相変わらず当代一の語り部であると改めて思わされる作品である。 不思議なものが取り付いた車というテーマは既に 「クリスティーン」という作品があるわけだが 全く違った切り口で語られる作品である。 ジャンルで言うと ホラーなのかもしれないが キングの凄いところは ホラーでありながら 感動的である点に尽きると思う。過去にもデッドゾーン、IT、グリーンマイルといった作品で 心ならずも感動させられてきた小生であるが 本作も 心を打たれる。登場人物たちが お互いの弱さを解りながら 何かに対決していく姿は 掛値無しに 感動的である。 「対決相手が 異界からの車である」という点だけがホラーであり これが例えば「大企業」であったならば 優れた企業小説になるかもしれないし 「ローマ帝国」であれば 優れた歴史小説になるかもしれない。 キングの獲得している普遍性は その点にあるのであり たまたまホラーを題材としているだけである。例えば ホラー要素がない「ドロレスクレイボーン」が いかに感動的に人間を描いているかも その一例としてあげられる。 但し、 であるが 、 但し やはりホラーを題材に書かせたときのキングの筆致は 物凄い。空前絶後ですね これは。 | ||||
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~キングならではの作品。佳作と言うべき好篇でしょう。「スタンド」や「骨の袋」「IT」「ローズ・マダー」のような読後のカタルシスは味わえないかも知れませんが、さわやかな後味が残る作品。たとえて言うなら、アカデミー賞を取るような傑作ではないけれど、映画の楽しさを味わえる良作の作品といったところ。もちろん、キングならではの異世界の不気味な描写~~や筆力は健在で、キングブランドなら勝手損はなしというところ。構成に冗長さのきらいがあり、もう少し凝縮してもよかったのではとも思うが、キング節ともいえる文章は充分楽しめる一編。~ | ||||
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「稀代のストーリーテラー」という看板に嘘偽りなし、ということを改めて思い知らされました。読み出したらとまらなくなって、日曜日の朝7時、喫茶店にこの本を持っていったら、正午前に読了するまで席を立てませんでした(トイレには2回足を運んだけれど)。絶妙な伏線。憎たらしさを覚えるほど上手い焦らし。想像を越える展開。それらはまさに暴力的ですらあります。成す術も無く、抗うこともできず、ただただ次のページをめくり続けるしかないのです。アメリカのある片田舎の警察の分署が物語の主要な舞台。警察官である父親を喪った少年が、父親の同僚たちから聞かされる、或る回想。「ビュイック」という車が重要な役割を果たすその内容とは・・・。上巻がまたすごく気になるところで終わるので、首・肩の凝り、目の疲れを無視して、引き続き下巻の大海原に飛び込むことにします。それでは。 | ||||
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