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木曜の男
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木曜の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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イギリスの文筆家チェスタトン(1874-1936)の長編小説。1908年、作家34歳のときの作品です。 序からは、チェスタトンが青年期に陥った精神的危機の様相が窺われる。この作品自体が、そうした嘗ての青年的苦悶に対して、文学を通して決着をつけようとして書かれたのかもしれません。そのためか、扱われている主題も思想だとか信仰だとかひどく勿体ぶった観念的・思弁的・宇宙論的なものとなっています。また、物語の筋道も整理されているというよりは混沌とした印象で、その結末も漠然としているように感じました。作家にとってのその主題の切実さが、読み手である私の側にはうまく伝わってこなかった、というのが率直な感想です。そうしたことも含めた全てが青年的と云うならば、確かに青年的な作品であると云えるかもしれません。 ともかく、ただのミステリではない、いろんな相貌を目まぐるしく見せてくる物語です。 「この全世界の秘密を教えてやろうか? それはね、僕らは世界の裏側しか知らないっていうことなんだ」 | ||||
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