誰よりも狙われた男

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誰よりも狙われた男の評価:

3.50/5点 レビュー 20件。 B ランク

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平均点3.50pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 1〜20 1/3ページ
No.42
(5pt)

東西冷戦に代わるイスラムテロ vs 資本主義諸国の構図

本作をかいつまんで言えば・・・・
ドイツのハンブルクにふらりと現れた謎の若者イッサを、イスラムの過激派かも知れないと感じつつも、地元ドイツの慈善団体の女性弁護士アナベル・リヒターやプライベートバンク経営者トミー・ブルー、諜報部員ギュンター・バッハマン等のドイツ側の人たちが何とかしてあげようと奮闘する。しかし、9.11以降の「テロとの戦い」という大義名分のもとに米 (CIA) およびイギリスの諜報部が、かなり強引に乗り込んできて・・・・という内容。

イスラムテロ vs 資本主義諸国という構図は『ピルグリム』(テリー・ヘイズ) や『スパイは泳ぎつづける』(ヨアキム・ザンデル) に近いものがあります。ただし、イスラム側からやってきた謎の若者が意外に善良な人物であるという点で『スパイは泳ぎつづける』のほうが本作『誰よりも狙われた男』により近いようです。

スパイ小説の巨匠 ル・カレ 77歳の作品ですが、例によって各キャラクターの人物造形がしっかりしており、ウイットに富んだ文体と巧みなストーリー展開で、読み手をグイグイ引っ張ってゆく手腕は全く衰えを見せていません。本作は2014年に映画化され、映画版も高い評価を得たようです。

本作にはもちろんミステリー的要素もあります。北ドイツの大都会ハンブルクにふらりと現れた若者イッサが、まずもって謎です。もちろん彼の素性も次第々々に明らかになってはゆくんですが〈台風の目〉的な存在であることは最後まで変わりません。
そして、弁護士アナベルや銀行家ブルー、諜報関係者バッハマン等々おおぜいの人々が謎の若者イッサをめぐって、人権擁護 & 覇権争い & 争奪戦を繰り広げるあたりは、巨匠ル・カレの面目躍如です。

私は2015年につづいて8年ぶり2度目の読了でしたが、最後の最後まで飽きさせませんでした。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.41
(5pt)

東西冷戦に代わるイスラムテロ vs 資本主義諸国の構図

本作をかいつまんで言えば・・・・
ドイツのハンブルクにふらりと現れた謎の若者イッサを、イスラムの過激派かも知れないと感じつつも、地元ドイツの慈善団体の女性弁護士アナベル・リヒターやプライベートバンク経営者トミー・ブルー、諜報部員ギュンター・バッハマン等のドイツ側の人たちが何とかしてあげようと奮闘する。しかし、9.11以降の「テロとの戦い」という大義名分のもとに米 (CIA) およびイギリスの諜報部が、かなり強引に乗り込んできて・・・・という内容。

イスラムテロ vs 資本主義諸国という構図は『ピルグリム』(テリー・ヘイズ) や『スパイは泳ぎつづける』(ヨアキム・ザンデル) に近いものがあります。ただし、イスラム側からやってきた謎の若者が意外に善良な人物であるという点で『スパイは泳ぎつづける』のほうが本作『誰よりも狙われた男』により近いようです。

スパイ小説の巨匠 ル・カレ 77歳の作品ですが、例によって各キャラクターの人物造形がしっかりしており、ウイットに富んだ文体と巧みなストーリー展開で、読み手をグイグイ引っ張ってゆく手腕は全く衰えを見せていません。本作は2014年に映画化され、映画版も高い評価を得たようです。

本作にはもちろんミステリー的要素もあります。北ドイツの大都会ハンブルクにふらりと現れた若者イッサが、まずもって謎です。もちろん彼の素性も次第々々に明らかになってはゆくんですが〈台風の目〉的な存在であることは最後まで変わりません。
そして、弁護士アナベルや銀行家ブルー、諜報関係者バッハマン等々おおぜいの人々が謎の若者イッサをめぐって、人権擁護 & 覇権争い & 争奪戦を繰り広げるあたりは、巨匠ル・カレの面目躍如です。

私は2015年につづいて8年ぶり2度目の読了でしたが、最後の最後まで飽きさせませんでした。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.40
(2pt)

ジョン・ル・カレの小説は急展開が多い

彼の小説は、静かな展開で何事もなかったかのように進んでいたのに、急展開というか、かなり強引に物語が変わるので、静かな物語の展開にうんざりするほど。寒い国から帰ってきたスパイ以外はほぼ同じような展開で、本が終わる寸前に前触れ無しに変わってそのまま終わるので、物足りないというか、え?これで終わりという感じです。せめて中盤で急展開してその説明でもあればいいのだが。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.39
(2pt)

ジョン・ル・カレの小説は急展開が多い

彼の小説は、静かな展開で何事もなかったかのように進んでいたのに、急展開というか、かなり強引に物語が変わるので、静かな物語の展開にうんざりするほど。寒い国から帰ってきたスパイ以外はほぼ同じような展開で、本が終わる寸前に前触れ無しに変わってそのまま終わるので、物足りないというか、え?これで終わりという感じです。せめて中盤で急展開してその説明でもあればいいのだが。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.38
(3pt)

著者のテーマ探しに頭が下がるが・・・。

評者は、ル・カレのスマイリー・シリーズまでほとんどの作品を読み終え、最近、本書と同じテロをテーマにした『繊細な真実』(2013年)を読んだばかりである。
 読んでいなかった本作『誰よりも狙われた男』(2008年)を、遅まきながら入手して読むことにした。
 ル・カレは、『繊細な真実』とは少し内容を変えて本作ではイスラム過激派のテロリストを捜査することをテーマにしている。
 2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センタービルへハイジャック機が突入してビルが崩壊したテロ後、マドリード列車爆破テロ事件(2004年)、イギリスの首都ロンドンにおいて地下鉄の3か所がほぼ同時に、その約1時間後にバスが爆破され、56人が死亡したテロ事件(2005年)と続き世界を震撼させた。
 9・11テロの実行犯であった首謀者モハメド・アタを中心とするイスラム過激派グループは、本書の舞台であるドイツのハンブルグに拠点をもって計画を練ってアメリカへ行ってこのテロを行ったのである。
 この小説の主人公ともいえるドイツ連邦憲法擁護庁外資買収課のベテラン捜査官ギュンター・バッハマンは、このイスラム過激派グループがハンブルグを拠点にしていてドイツの都市ではこのようなテロを行っていないことと、なぜ彼ら過激派を事前に探知できなかったのかと忸怩たる思いを持っていた。
 巨額なブラックマネーの相続者としてハンブルグに逃亡してきたイッサという若者から物語は始まるが、このブラックマネーを預かる銀行主トミー・ブルー、そしてイッサを助ける弁護士のアナベル・リヒターたちを交錯してストーリーは展開してゆく。
 このブラックマネーを餌にしてイスラム過激派の影の主導者ファイサル・アブドゥラ(イスラム学者)を拘束し利用しようと画策するギュンター・バッハマンに、イギリスMI6、そして何故か知らぬ間にアメリカのCIAまでも首を突っ込んでくる。
 9・11の悪夢から過激派狩りに暴走していたアメリカらしい結末であっけなくこの物語を終えている。
 バッハマンとアナベル、そしてトミー・ブルーの心中いかばかりかと、読者に思わせながらル・カレらしいいエンディングではあった。
 が、昨年読んだ『地下道の鳩―ジョン・ル・カレ回想録』(2016年)が抜群に面白かったので本作にたいして残念ながらル・カレにしては出来の良くない作品だと評価(星3)してしまいました。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.37
(3pt)

著者のテーマ探しに頭が下がるが・・・。

評者は、ル・カレのスマイリー・シリーズまでほとんどの作品を読み終え、最近、本書と同じテロをテーマにした『繊細な真実』(2013年)を読んだばかりである。
 読んでいなかった本作『誰よりも狙われた男』(2008年)を、遅まきながら入手して読むことにした。
 ル・カレは、『繊細な真実』とは少し内容を変えて本作ではイスラム過激派のテロリストを捜査することをテーマにしている。
 2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センタービルへハイジャック機が突入してビルが崩壊したテロ後、マドリード列車爆破テロ事件(2004年)、イギリスの首都ロンドンにおいて地下鉄の3か所がほぼ同時に、その約1時間後にバスが爆破され、56人が死亡したテロ事件(2005年)と続き世界を震撼させた。
 9・11テロの実行犯であった首謀者モハメド・アタを中心とするイスラム過激派グループは、本書の舞台であるドイツのハンブルグに拠点をもって計画を練ってアメリカへ行ってこのテロを行ったのである。
 この小説の主人公ともいえるドイツ連邦憲法擁護庁外資買収課のベテラン捜査官ギュンター・バッハマンは、このイスラム過激派グループがハンブルグを拠点にしていてドイツの都市ではこのようなテロを行っていないことと、なぜ彼ら過激派を事前に探知できなかったのかと忸怩たる思いを持っていた。
 巨額なブラックマネーの相続者としてハンブルグに逃亡してきたイッサという若者から物語は始まるが、このブラックマネーを預かる銀行主トミー・ブルー、そしてイッサを助ける弁護士のアナベル・リヒターたちを交錯してストーリーは展開してゆく。
 このブラックマネーを餌にしてイスラム過激派の影の主導者ファイサル・アブドゥラ(イスラム学者)を拘束し利用しようと画策するギュンター・バッハマンに、イギリスMI6、そして何故か知らぬ間にアメリカのCIAまでも首を突っ込んでくる。
 9・11の悪夢から過激派狩りに暴走していたアメリカらしい結末であっけなくこの物語を終えている。
 バッハマンとアナベル、そしてトミー・ブルーの心中いかばかりかと、読者に思わせながらル・カレらしいいエンディングではあった。
 が、昨年読んだ『地下道の鳩―ジョン・ル・カレ回想録』(2016年)が抜群に面白かったので本作にたいして残念ながらル・カレにしては出来の良くない作品だと評価(星3)してしまいました。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.36
(5pt)

一見、作者の作品では比較的に分かり易いようだ。

ジョン・ル・カレの作品では”寒い国から帰ったスパイ”が最高。ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ、はDVD
が分かり易い。(英国BBC・・・アレック・ギネス主演と、ゲーリー・オールドマン主演の一般市販品共に所有しているが、後者がBetterだ)の諸氏はいかがでしょうか。彼の次作が待たれる。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.35
(5pt)

一見、作者の作品では比較的に分かり易いようだ。

ジョン・ル・カレの作品では”寒い国から帰ったスパイ”が最高。ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ、はDVD
が分かり易い。(英国BBC・・・アレック・ギネス主演と、ゲーリー・オールドマン主演の一般市販品共に所有しているが、後者がBetterだ)の諸氏はいかがでしょうか。彼の次作が待たれる。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.34
(1pt)

カスタマー

ルカレの作品とのことで読んでみました。
全くの期待外れで面白くもなく、きつい言い方になるが、時間の無駄でした。
ルカの作品は初期、寒い国から帰ってきたスパイからずっと読んできましたが、リトルドラマーガールから少し作風が変わったように思います。
冷戦時代の物語は非常に面白いものでしたが、冷戦以降の物語はもう一つといったところでしょうか。
この作品も狙われた男がどれほどの価値のある男なのかはっきりせず、ましてやテロリストでもなく、それほど問題にする男なのでしょうか。
また、弁護士の登場も、わからない。最後の結末に至っては、あまりにもお粗末です。
初期のころの作品、とくにソビエト(ロシア)とのスパイ活動、戦いにおいては非常に素晴らしい作品が多くありますが、もうルは力量がなくなったのではと思います。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.33
(1pt)

カスタマー

ルカレの作品とのことで読んでみました。
全くの期待外れで面白くもなく、きつい言い方になるが、時間の無駄でした。
ルカの作品は初期、寒い国から帰ってきたスパイからずっと読んできましたが、リトルドラマーガールから少し作風が変わったように思います。
冷戦時代の物語は非常に面白いものでしたが、冷戦以降の物語はもう一つといったところでしょうか。
この作品も狙われた男がどれほどの価値のある男なのかはっきりせず、ましてやテロリストでもなく、それほど問題にする男なのでしょうか。
また、弁護士の登場も、わからない。最後の結末に至っては、あまりにもお粗末です。
初期のころの作品、とくにソビエト(ロシア)とのスパイ活動、戦いにおいては非常に素晴らしい作品が多くありますが、もうルは力量がなくなったのではと思います。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.32
(3pt)

誰も歳を取る

イアン フレミング全盛の頃、”寒い国から”を読んで全く違った世界が凄く面白かった。
それ以来のファンですが、読んでる自分が歳取ったと言う事でしょうか?
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.31
(3pt)

誰も歳を取る

イアン フレミング全盛の頃、”寒い国から”を読んで全く違った世界が凄く面白かった。
それ以来のファンですが、読んでる自分が歳取ったと言う事でしょうか?
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.30
(1pt)

ジョン・ル・カレも年を取って駄馬になった・・・

ジョン・ル・カレは現代物を書いては全然面白くない。
年を取って駄作を書くようになった。
昔の東西冷戦時代の作品は素晴らしかったのに・・・
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.29
(1pt)

ジョン・ル・カレも年を取って駄馬になった・・・

ジョン・ル・カレは現代物を書いては全然面白くない。
年を取って駄作を書くようになった。
昔の東西冷戦時代の作品は素晴らしかったのに・・・
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.28
(1pt)

ジョン・ル・カレも年を取って駄馬になった・・・

ジョン・ル・カレは現代物を書いては全然面白くない。 年を取って駄作を書くようになった。 昔の東西冷戦時代の作品は素晴らしかったのに・・・
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.27
(1pt)

ジョン・ル・カレも年を取って駄馬になった・・・

ジョン・ル・カレは現代物を書いては全然面白くない。 年を取って駄作を書くようになった。 昔の東西冷戦時代の作品は素晴らしかったのに・・・
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.26
(4pt)

アメリカの一強支配時代におけるヨーロッパの苦悩

舞台はル・カレ作品ではおなじみのドイツ、9.11実行犯が暮らしていたハンブルク(著者は外交官時代にハンブルクに駐在経験あり)。
 一人のイスラム系の青年が密入国し、トルコ人親子に助けを求める。彼には拷問の跡があり、精神錯乱の兆候がった。そんな彼を助けようとする理想主義的な弁護士、彼に遺されたとおぼしき財産を預かる老銀行家、彼を利用しようと企むドイツ諜報部の工作員。そこに忍び寄るイギリスとアメリカの影。青年を中心にして各々の思惑が絡み合う…。

 本作中では、冷戦崩壊後のアメリカの一強支配時代、9.11以降ヒステリックに叫ばれた「疑わしきは罰せよ」の精神が蔓延する時代における諜報の世界が描かれています。そこでは拮抗した心理戦などという高度な駆け引きはすでにありません。結末は、現実がそうであるかのように不条理で、救いはまったくありません。

 ル・カレ作品は複数の登場人物が様々な視点から同時進行していくのが特徴ですが、本書でもそれは顕在です。それでも以前のように緊張感ある鍔迫合いがないので物足りなさが残ります。

 ひと昔前の作家グレアム・グリーンであればアメリカに対する素直な怒りが感じられたけれど、本作の結末からはそれ以上に西欧列強のアメリカに対する無力感が強くうかがえました。そこからは現代イギリスの知的エリートの複雑な心情が察せられました。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.25
(4pt)

アメリカの一強支配時代におけるヨーロッパの苦悩

舞台はル・カレ作品ではおなじみのドイツ、9.11実行犯が暮らしていたハンブルク(著者は外交官時代にハンブルクに駐在経験あり)。
 一人のイスラム系の青年が密入国し、トルコ人親子に助けを求める。彼には拷問の跡があり、精神錯乱の兆候がった。そんな彼を助けようとする理想主義的な弁護士、彼に遺されたとおぼしき財産を預かる老銀行家、彼を利用しようと企むドイツ諜報部の工作員。そこに忍び寄るイギリスとアメリカの影。青年を中心にして各々の思惑が絡み合う…。

 本作中では、冷戦崩壊後のアメリカの一強支配時代、9.11以降ヒステリックに叫ばれた「疑わしきは罰せよ」の精神が蔓延する時代における諜報の世界が描かれています。そこでは拮抗した心理戦などという高度な駆け引きはすでにありません。結末は、現実がそうであるかのように不条理で、救いはまったくありません。

 ル・カレ作品は複数の登場人物が様々な視点から同時進行していくのが特徴ですが、本書でもそれは顕在です。それでも以前のように緊張感ある鍔迫合いがないので物足りなさが残ります。

 ひと昔前の作家グレアム・グリーンであればアメリカに対する素直な怒りが感じられたけれど、本作の結末からはそれ以上に西欧列強のアメリカに対する無力感が強くうかがえました。そこからは現代イギリスの知的エリートの複雑な心情が察せられました。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214
No.24
(1pt)

残念!!

全く緩慢で、初期作のハラハラ、ドキドキ感は全く無い。
筆力が無いので年寄りの愚痴を読んでいる様です。
作家の旬を痛切に感じます。
悲しいなー。
誰よりも狙われた男 Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男より
4150413142
No.23
(1pt)

残念!!

全く緩慢で、初期作のハラハラ、ドキドキ感は全く無い。
筆力が無いので年寄りの愚痴を読んでいる様です。
作家の旬を痛切に感じます。
悲しいなー。
誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ) Amazon書評・レビュー: 誰よりも狙われた男 (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152094214