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黒龍の柩
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黒龍の柩の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 21~40 2/3ページ
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新選組が登場する小説はそこそこ読みました。 土方の生涯を書いたものでは一番の異説でしたが、 違和感が(全くないわけではないですが)それほどないです。 山南との確執の真偽、蝦夷地への転戦。 なるほど考えられなくもない。と思いながら、一気に読みました。 適度に兼定が活躍しますので、退屈しません。 | ||||
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著者は、10年も純文学を修業して来たというのに、いったい小説の何を勉強してきたというのだろうか。全く勉強が足りないといわざるを得ない箇所がいくつかある。薩摩黒幕説などを採用する時点で著者の力量も知れようというものだ。土方が坂本の死を嘆くシーンに至っては、吹き出すほど笑ってしまった。せっかく多くの読者を獲得できる地位にまで立ったのだから、いい小説を書いてほしいものだと思う。 | ||||
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史実からの脚色はあるものの、 読み応え十分。 まあ、土方歳三かっこいい | ||||
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作者:北方謙三、題材:土方歳三、タイトル:「黒龍の柩」 この3つは、なかなかつながらないのですね。 新撰組・土方歳三といえば、司馬遼太郎作品である「燃えよ剣」が秀逸ですが、敢えて先行する秀作と同じ題材を選択するというのは、いかにも覚悟の上という強い意思が伝わってきます。 北方先生は既にたくさんの歴史小説を脱稿されているので、歴史小説家に分類することに異存はないのですが、元々の出自が歴史分野でないことを考えると、その文章のスピード感や、一人ひとりのキャラクターの描き込みの力は、さすがだなあと言わざるを得ません。 上巻では、池田屋事件から徳川慶喜の恭順に従い新撰組が江戸に撤退するまでのストーリーです。 おそらく歴史小説に「史実」からはみ出すことを求めない方にとっては「ナンセンス」な設定が各所に盛り込まれていますが、結果的な史実がこの作品に描かれた背景に基づいて進んでいたとしたら、面白かったんだろうなという夢にあふれた物語になっています。 この作品の通りなら、函館まで転戦した土方の意図も、確かに「自分の居場所のない新勢力への抵抗」というだけに止まらない「理想」を掲げての内乱だと読み取ることができます。 土方と「あの人」が出会って理想を語り合っていたなんて、幕末モノ好きな人にとっては、「そう来たか」か「ふざけるな」か極端な読後感が出て来そうですね。 北方先生の歴史モノに共通の「壮大な国家観」、「リアルでスピード感あふれる殺陣や戦闘シーン」は、この舞台でも充分に堪能できます。 | ||||
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下巻では、江戸からの相次ぐ撤退、函館での「土方歳三」の死までが描かれます。 タイトルの意味は最後の最後でわかるのですが、必ずしも意外ではありません。 北方先生のやりそうな伏線がところどころにちりばめてありますから、予測できた人はたくさんいると思います。 近藤勇とも、山南敬助ともキャラクターをここまで書き分けて、しかも新しい国家観という「志」まで植えつけてしまったら、従来の新撰組土方歳三の終わり方には出来ませんしね。 「すがすがしさ」をより強く感じる派と「はかなさ」をより強く感じる派と読後は大きく分かれるような気がします。 もちろんどちらもちりばめてあるんですが。 私は「空しさ、儚さ」をより強く感じました。 10代くらいに読んでいたらすがすがしさをより強く感じたのかもしれません。 新撰組観、土方歳三観が根底から変わったほどではありません。 徳川慶喜像も、「まあ、そういう理由も考えられるよね」というフィクションなので、それほど極端に史観が変わることはないでしょう。 それでも「娯楽小説」として読んだときに、最上に近い面白さは伝わると思います。 | ||||
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北方謙三の作品は、正直なところ、現代モノより時代モノの方が格段に面白いとおもう。 特に、「破軍の星」は最高傑作ではないかしら。 いずれにしても、ども作品も(これは現代モノにも通じることだけど)悲しく孤独で、破滅的。 一瞬の華やかさが、かえってその後の悲劇的な結末を鮮やかにするような構成になっており、 選ばれる題材の歴史的人物も、当然そのような末路をたどる人たちになっている。 だから、土方か。だから、新選組かと、読み始めた。 時代物は、その時間が既に終わり、我々は多くの事実を「知っている」と言う制約の中で、ス トーリーが組み立てられるという予定調和のようなお約束がある。 これまでの北方の時代物も基本的にはその枠はこえてなかった。 さぁ、その北方が、この土方と新選組をどう料理するのか、と、ありきたりにはしないだろう と思いつつ、どうしても通俗的にならざるを得ないのではないかとある種心配もした。 でも、さすがだった。 一読して、なるほどこう来たか。北方は、時代物を史実に忠実に描くふりをしながら、ここに 我々時代モノ好きがほのかに期待する、レバ、タラを持ってきた。巧妙に巧妙に伏線を張って。 いやぁ、感心したなぁ。 途中の土方の語りは小気味よく、主人公が語りすぎとの批判もあるようだけど、北方フアンは この語りをリズムにして、どんどんと物語に入って行くのではないか。 これは、なかなかの作品でした。 | ||||
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自分から行きたかったでもない、なんでこんな国にいるのか。そんな中、久しぶりに北方謙三の作品を読んだ。気がつけば、20年以上読んでいない。期待していた夜と全く違っていた。時の流れは怖いと思います。以前の匂いを求めても詮無い事である。ただ、日本恋しい中、一人暮しの身には、この作品面白かった。 | ||||
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久しぶりに司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」を読んだのだが余談の多さに読む気を失い「黒龍の柩」を読み返すことにした。 「黒龍の柩」は第一章から第三章の途中まで盛り上がりが無いと言っていい。 しかし山南がなぜ脱走し切腹を受け入れるような行動をとったのか、が解かってくるにつれ途中で本を置けなくなる。 北方氏が書いた「土方歳三」はただの人斬りではない。 「夢」や「人との繋がり」を大切にし闘う・・・真の「漢」を描いている。(まぁ〜かっこよすぎるけど・・・。) 会話が多いという人もいるが余談が多いのよりかはハッキリ言って良い。 サクサクと物語を読み進めることができる。 司馬氏が書かれた「土方歳三=(イコ−ル)ただの人斬り」という書き方にずっと違和感を感じていた。 「黒龍の柩」を読んでしまうと「燃えよ剣」は霞んで見えてしまう。 | ||||
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「黒龍の柩」で描かれている「西郷隆盛」は小心者で狡賢く一言で言うと(言葉は悪いが)「卑怯者」である。 しかし物語の中では名前が出てくるだけで言葉を一言も発していない。 いつ出るか・・・いつ出るか・・・と期待していたのに出てこず肩透かしを喰らったような心境だ。 土方歳三は「蝦夷地に独立国家を建設する」という「夢」のために戦い、西郷の卑怯で執拗な妨害に遭い、そして・・・。 唯一の不満は物語の終わり方。 最後の最後で消化不良な違和感だけが残った・・・ので本当は星5つなのだが星4つとさせていただきます。 「こういう終わり方ってありなのか?」と読んでいて思ってしまった。 夢と義のために生き「独立国家設立」という夢破れてもなお生き残った土方歳三VS本書の中では小心者で狡賢い西郷隆盛が闘う場面を書いてほしかったなぁ〜歴史上有り得なかったことだから書けなかったのかも知れないけれど・・・歴史小説だから書けなかったのか?もしも本書が時代小説だったら書けたのかなぁ〜。 前にも書いたが終わり方が消化不良な感じがしてならない。 | ||||
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氏の本は今まで現代ものを2度ほど読んでいたが、今まで同様、登場人物がしゃべりすぎる。 情景描写があまりなく会話主体で物語が展開していく構成であるため読むには楽だが芯になるものが見つけられず軽く感じた。 会話が多いがために、会話で人物像が作り上げられ、言葉のはしばしにむりやりハードボイルド感を押し込めたような感じがし、途中からは気持ちが入らなかった。 割り切ってフィクション、創作小説として楽しめばよいのだろうが、それにしては中途半端にリアルだし… 氏の熱烈なファンから言わせれば『それが北方小説だ!』と怒られてしまいそうだが、私には司馬作品の方が自然にのめりこめた。 | ||||
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新国家設立に向けて行動する土方さん・榎本さん・その他もろもろ・の人たちが新政府軍と戦う姿・試衛館の人々との友情がロマンティックに書かれてます、本当面白い!!読んでて感動しますね。 あと、いままで徳川慶喜が好きではなかった人、この本を読むと慶喜さんの見方が変わりますよ。 おすすめです!! | ||||
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北方氏による異説とも呼べる土方歳三の新選組。 池田屋や鳥羽伏見あたりで終わる新選組物語も多いですが、この話では池田屋から始まります。 そしてこの上巻では、なんといっても山南敬助。 脱走の原因については諸説あるようですが、北方氏の設定が一番スムーズで納得がいく感じでした。 ただ、痛いです。 読んでいて山南の心身の痛みが伝わってくるようで・・・ | ||||
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上巻では、山南の設定がとてもよくできていて感心しましたが、下巻では新選組のスケールを超える人物が多数登場し、作者の北方氏はかなりエンターテイメントしてしまいます。 徳川慶喜や原田左之助の設定から、なんとなく土方への流れを予想してしまいました・・・。 正史では、5月11日の今日が土方歳三の命日です。 | ||||
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氏の書く歴史小説は吉川英治氏とは異なる。 三国志でもそうだが氏特有のハードボイルドのエッセンスが見事に融合している。 それがファンにはたまらない。 激動の幕末。剣と志で走り続ける土方歳三。 上巻は池田屋事件から下巻は五稜郭の戦いまであますところなくハードボイルドです。 氏の幕末歴史観が下巻では繰り広げられます。 間違いなくエンターテーメント。 面白いです。 | ||||
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池田屋から五稜郭まで、新撰組副長、土方歳三の半生を描いた歴史小説。 通説とはかなり異なったオリジナル色が強い作。 史実は同じでも幕間に竜馬と話したり慶喜に会ったりと陰働きが多く、史実どおりの行動にも異なった意味付けがしてある。 こういうの見方も有りかとは思うが、個人的にはあまり好きではなかった。 前半部分はかなり面白く読める、でも後半蝦夷地へ向かっていく辺りから魅力が落ちていったように感じる。 | ||||
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「ハードボイルドは彼がどう生きるかの物語である」 と定義されていた事を何処かで読んだ その定義から言えば、本小説はハードボイルドの王道であろう京都、江戸、東北そして函館へと土方は激しく行動し模索する 土方の人物像はクールで頭が切れるという線では他書と大きな違いは無い。しかし、物語後半からあまりに超人化してしまうのでリアリティがかけてしまうかな、と。物語的には破綻してしまう。本書の内容から司馬遼太郎の燃えよ剣と比較してしまうが、特に山南の人物描写は際立っている。西郷は卑怯者?みなが思う容姿も含めた西郷像はいい意味で裏切られてます。三谷版新撰組はこの本を読んだのかな?影響が見れます | ||||
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ハードボイルド作家として「男」を描き続け、歴史物も手に染めている北方謙三が新撰組と土方歳三を材に取り上げるのは不思議ではない。読みどころは再三描かれてきた「新撰組」を、著者流にどう料理するかという点だろう。 上巻は池田屋事変の最中から始まり、鳥羽伏見戦後、江戸に帰還するまでが描かれる。 司馬遼太郎は「燃えよ剣」で、倒幕・佐幕といった政治向きの話はかかわらず、剣の道のみに生きる人物として土方歳三を描くが、本作の“北方”土方は勝海舟、小栗忠!順、坂本竜馬といった論客たちと交わり、影響を与えられつつ、日本をどうするべきか、どう生きるべきか、新撰組をどうしていくべきか模索する人間として描かれる。 司馬作品では鳥羽伏見での敗走後は、甲州鎮撫隊や近藤勇との訣別などの展開が駆け足になり寂寥感を伴うが、本作ではこの段階で土方は江戸でも激しく模索する。 上巻の前半で、土方歳三と負けず劣らず、新撰組総長の山南敬介が活躍するのが新鮮(2004年のNHK大河ドラマ「新撰組!」での山南の描き方に近いかもしれない)。史実では隊規違反の咎を受け切腹させられる人物だが、土方と思いを同じにする聡明な人物として描かれており、切腹に至る決着をどうつけるのか、と変な意味で心配してしまった。 沖田総司と、彼と同じ病を患う娘との交情シーンや、ストーリーの随所に現れる白刃による殺陣シーンはいかにも北方調で印象的だった。 クールで聡明な土方歳三という基本スタイルは変わっていないが、新たな一面を見せる“北方”土方も悪くない。 | ||||
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後半に入り作品の様相は大きく変わっていく。 列強に付け入られる隙を与えないため朝廷軍とは非戦を貫く。幕府は解体させるが徳川慶喜を担いだ新国家を蝦夷に建設する。そんな夢を見た男たち、坂本竜馬、勝海舟、小栗忠順、徳川慶喜自身、榎本武揚、そして土方歳三のストーリー。その夢に気づいた西郷隆盛は竜馬、小栗を謀殺。江戸から北に逃れた徳川慶喜を追う。 前巻で激しく生き方を模索していた土方歳三は夢に賭ける。追いすがる薩摩の間諜を追い払いつつ、北へ向かう。甲州、会津と転戦する土方。薩摩の剣豪中村半次郎との果し合い。正史を変えない範囲で新たな物語がつづられていく。 この本のテーマは、男の夢、男の生き方だと実感できたとき、北方謙三が用意したラストの意味が理解できる。 それにしても上巻でもそうだったが、下巻は全くといっていいほど、女っ気がないのも潔い。 | ||||
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いろいろな作家が新撰組を題材にして小説を書いていますが、今回は北方謙三氏の著作を読んでみました。話は池田屋事件から始まり、五稜郭陥落までが描かれています。大半の新撰組小説は土方歳三が主人公で本書でもそれは変わりませんが、物語を通して山南敬介が深く関わってくるのが特徴でしょう。大河ドラマで堺雅人氏演ずる山南さんのファンになった方にはうれしい話ですよね(ドラマとはイメージが異なるけれど)。もうひとつの特徴は大胆な仮説(それは本書を読んでお確かめください)を元に大政奉還後の蝦夷地を巡るドラマが熱く描かれていることです。北方版の土方はとにかく強い。今までの土方で一番強いかも知れません。そしてラストには意外な展開が待っています。 | ||||
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人が夢を持ったとき、どのように変わっていくのだろうか。 土方歳三には、夢などなかった。 親友・山南”は新撰組のために命を張り死んでいった。 その親友の夢を土方はどこまで理解出来たのだろうか。 土方歳三は坂本龍馬に出会う。 勝・小栗・西郷、土方・・・出会う誰もが坂本龍馬の中に夢を見る。 ”人に夢を与えられる人間”、それが坂本龍馬だった。 坂本龍馬が殺される。その時、人々の心を繋いでいた細い糸が切れた。 勝・小栗・土方は、新国家の夢を実現させようと奔走する。 西郷隆盛は、暗殺集団を操り、邪魔者を殺し、妨害していく。 坂本龍馬に出会い、何かが変わっていく土方歳三。 それは何なのだろうか? | ||||
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