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黒龍の柩



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黒龍の柩の評価: 4.08/5点 レビュー 53件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 41~53 3/3ページ
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No.13:
(5pt)

夢を捨てると人はどうなるのか

坂本龍馬が殺される。その時、人々の心を繋いでいた細い糸が切れた。
 勝・小栗・土方は、新国家の夢を実現させようと奔走する。
 西郷隆盛は、暗殺集団を操り、邪魔者を殺し、妨害していく。
 
 夢を諦める男達がいる。自分の前にある壁の強大さに絶望し、諦める男達がいる。 夢を汚す男達がいる。高い理想を捨て、自分の世界に入り込み、邪魔者を消していく。
 夢に倒れる男達がいる。生き残った者に夢を託し、死んでいく。 夢を捨てた男達に輝きはない。
 輝き続ける土方歳三。
 その輝きは、悲しみの光を放つ。 土方歳三は、夢を坂本龍馬からもらった。
 土方歳三は、その夢を育てた。 そして、諦めず、行動し続けた。 諦めない、諦めない。決して諦めない。
 絶対に諦めてはいけない。
 
 最後の、終り方もいい。
 こんな土方歳三もいてもいいのだ。
黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)より
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No.12:
(5pt)

それぞれの夢とそれぞれの生き様

なるほど・・・。
読み終わって、唸ってしまいました。いい意味で。土方歳三を始めとする、幕末に生きた男たち。
徳川慶喜であり、勝海舟であり、小栗忠順であり。。。彼らが思い描いた夢と、彼らの生き様がびしびし伝わって来ました。
会話から、彼らの思いが痛いほど読み取れます。夢に向かう男たちの決意、すがすがしさ、失意などなど。。。そして、土方歳三、散華の瞬間。ああ、こういうのもあるんだ・・・と。史実の大きな流れを崩すことなく、これだけの作品が出来上がるとは、さすがとしか言いようがないです。
黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)より
4344407040
No.11:
(4pt)

新鮮

土方歳三が主役、ということで、読みました。
結果は・・・面白い!
剣に生きるだけではなく、時勢をしっかり見据える目を持った土方さんであり、新鮮な気がしました。物語も、江戸から始まるのではなく、すでに京で名をなした頃から始まります。勝海舟、坂本竜馬なども登場します。これらから、土方歳三が主役ではあるけれども、"新選組"を描いているというよりは、幕末の、男たちの生き様を描いているように思いました。土方さんと山南さんとの関係もいい。山南さんの脱走の理由が本当にそういうことならいいのに・・・と思わず思ってしまいました。土方さんが蝦夷に行くわけも・・・。とにかく、全てにおいて新鮮な感じを受けたこの小説。下巻がどうなるのか、本当に楽しみです。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.10:
(5pt)

もうひとつの土方歳三。

今まで読んだ新選組の本の中で一番、意表をつかれました。内容的に好き嫌いが別れると思うけど、私はこういうのもありかと思った。土方さんと山南さんとの関係も新鮮!
ここの2人は仲いいです。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.9:
(4pt)

新撰組副長土方歳三の物語です。

黒龍の柩というタイトルと、土方歳三が主人公であるのに引かれて購入。大きなひとつの夢に向かって動き出す徳川家の臣たちとそれを助ける土方。西郷達の勢力を破って夢は実現するのか?後半になればなるほど死が迫ってくるのではない展開で、こんな状態なのにラストはあの有名な散り方になるのかしら?と思っていたところ、伏線が登場、もしや…と思っていたら、そのもしやなラストでした。
一味違う新撰組副長土方歳三の物語です。
結構一気に読んでしまいました。面白かったです。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.8:
(5pt)

幕末ハードボイルド?

文句なく面白いです。
ぐいぐいと読み進んでしまいます。幕末の配役は新撰組を中心にそろえていますが、見方をかなり角度を変えて話を展開させています。
土方歳三といえば「燃えよ!剣」ですが、まったく違った展開。
幕末ハードボイルドと言ったらいいのでしょうか?
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.7:
(4pt)

一読の価値あり

上巻に続き、一気に読んでしまいました。
幕末の男たちの夢にかける思いが伝わってくる名作でした。
そういえば、女性は出てこなかったか・・・幕末のおなじみの配役を使って、もしかしたらこういうことがあったかもしれないというストーリー&キャラクター設定で。
歴史小説のジャンルではないですね。やはり幕末ハードボイルドでしょうか?ただラストに向けては史実としての結果が判っているだけに、ストーリー展開がある程度読めてしまうのは致し方ないか・・・という感じでした。しかし上下巻を一気に読ませてしまう力は充分にある力作です。
一読の価値は充分にあります。
黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)より
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No.6:
(4pt)

乾いた文体で描かれる新たな土方歳三

列強に付け入られる隙を与えないため、朝廷軍とは非戦を貫く。幕府は瓦解させるが、蝦夷に徳川慶喜を担いで新国家を建設する。男たちの夢だった。男たちとは坂本竜馬、勝海舟、小栗忠順、徳川慶喜自身、榎本武揚、そして土方歳三。
その夢に気づいた西郷隆盛は竜馬、小栗を謀殺。江戸から北に逃れた徳川慶喜を追う。前巻で激しく生き方を模索していた土方歳三は夢に賭ける。追いすがる薩摩の間諜を追い払い追い払いつつの北行き。甲州、会津と転戦する土方。薩摩の剣豪中村半次郎との果し合い。正史を変えない範囲で新たな物語がつづられていく。
あぁこの本のテーマは男の夢、男の生き方なんだと実感できたとき、北方謙三が用意したラストの意味がわかると思った。それにしても上巻でもそうだったが、下巻はいよのこと女っ気がない。
黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)より
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No.5:
(4pt)

北方謙三、新撰組土方歳三を描く!

ハードボイルド作家として依然より「男」を描き続け、ここのところ三国志など歴史物も手に染めている北方謙三が新撰組と土方歳三を材に取り上げるのは不思議ではない。小説や映画、漫画も含め再三描かれてきたテーマをどう料理するかは見もの。史実にはっきりしない部分が多く自由が効く三国志と異なり、本人の写真が現存していたり、また司馬遼太郎の名作品がある中、新たな”北方”土方を描いていくことはかなり難しかったのではないかと推測される。
上巻は池田屋事変の最中から始まり、鳥羽伏見戦後、江戸に帰還したあたりまでを描く。司馬遼太郎が「燃えよ剣」で描いた“司馬”土方歳三は倒幕・佐幕といった政治向きの話はかかわらず、剣の道のみに生きるが、本作の“北方”土方は勝海舟、小栗忠!順、坂本竜馬といった人物に会い、影響を与えられつつ、どう生きるべきか、新撰組をどうしていくべきか考えるなど内省的な面も描かれる。司馬作品では鳥羽伏見での敗走後は、甲州鎮撫隊や近藤勇との訣別などの展開が駆け足になり寂寥感を伴うが、本作ではこの段階で土方は江戸でも激しく模索する。
最初、新撰組総長の山南敬介が活躍するのにちょっとびっくり。史実では組を脱走したということで切腹させられるのだが、土方と思いを同じにする聡明な人物として描かれており、どう決着をつける(脱走に至るか)でハラハラ。沖田総司の同じ病を患う娘との交情や随所に現れる白刃による戦闘シーンも印象的。
クールで聡明な土方歳三という基本スタイルは変わっていないが、新たな一面を見せる“北方”土方も!決して悪くない。
最終的な評価は下巻に譲るが期待を込め4つ星。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.4:
(2pt)

フィクションといえども・・・。

時代小説とは適宜フィクションが混じってアタリマエだろう。
しかし本書の最大の難点はそのフィクション部分に説得力
(リアリティともいうのだろうか。)に欠けるため、
特に後半部分に盛り下がってしまうことだろう。
土方が生き残るのがいけないわけではない。
そこに至る土方歳三の心情、(いや思想か?)の描写が浅いためだろう。「トンデモ本」と紙一重になってしまった残念な本だった。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
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No.3:
(5pt)

最後の1文字まで満足!

池田屋事件から、五稜郭での戦いまで、新しい国を夢みた人々の話。夢を共有した土方歳三を中心に、勝海舟、小栗忠順、夢を阻止しようとする、西郷隆盛などを中心に話が進みます。幕末おなじみの面々も、総登場といった感じです。
 夢を実現するための政治的な駆け引き、腹の探り合い、裏での暗殺など、読み応え十分。また、戦闘シーンも読み応え抜群。薩摩NO1の剣客、中村半次郎 対 土方歳三、中村半次郎 対沖田総司など、夢の対決が読めます。人々の想いが、情念が、押さえ気味に書かれていても、時にあふれ出してくる文体も、酔います。ボリューム、読み応え、内容、文句なしに満足。会社や学校休んで読んでも悔いなし、と思わせる本です。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032
No.2:
(5pt)

維新の新たな見せ方

土方歳三らの新撰組を中心とした話ですが、坂本龍馬ら「内戦回避派」が非常に魅力的に描かれています。これまでは新撰組と言えば、剣客としての力量がクローズアップされることが多く、内面へのアプローチは少なかったように思います。
北方謙三による「三国志」「水滸伝」に続き、乱世に生きた男達のもがき、苦しみ、夢、野望を通して、人格のぶつかり合いが見事に描かれています。
あっけないほどの登場人物の死去のしかたが、明治維新の陰の面を色濃く縁取り、その喪失感が押し寄せてきました。
現代の中では描けない、氏のハードボイルド感が、この作品を単なる歴史小説の枠を超えたものに仕上げています。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032
No.1:
(5pt)

もう1人の歳三を想う

歳三ファンにとって、彼がその人生を生きて生きて生き抜いたカッコ良さに惚れ込んでいるという人がほとんどだろう。私もそのひとりだ。しかしこの物語りではもう1つの道を歳三は進んで行く。「生きる」という道。この物語は史実ではない。しかし、この物語の中には確かに私の想う「土方歳三」が生きている。生きて力強く進んでゆく歳三の「呼吸」を感じる事ができる、そんな作品だと思う。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032

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