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黒龍の柩
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黒龍の柩の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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描写が長く、回りくどく、人物の口数も多すぎです。まったく感情移入できませんでした。例えると、中学生が感想文の字数を稼ぐために、いちいち説明を長ったらしく書く感じです。登場人物全員が武士のくせにセリフが長く多く、無理やり会話で状況を説明しようとしている感じ。武士がこんなにペラペラ話すものか??と疑問がわきます。そして決まったように会話の最後は「少ししゃべりすぎたな。」が付きます。また、薩長土も全員、話し言葉が土方たちと同じで、薩摩らしい、土佐らしい方言は一人も出てこず(きっと北方自身が方言を知らない(調べてもない))のかと思いました。そのくせ勝海舟は、「てやんでぃ、おめぇってやつはよう、ちげぇのかい?」と取って付けた江戸っ子喋りで、安っぽく、ガックリきました。土方は、終始悩みっぱなしで、「おれは、闇の中にいる」と恰好つけつづけていますが、ただの優柔不断にしかみえません。こちらからすると「情勢はどんどん変わっていってるのだから、速く方向性定めろよ」と突っ込みたくなります。最悪だったのが、新選組といえば斬りあいシーンですが、こちらも、動き一つ一つが説明長い描写で、例えば、「剣を上に向け、すぐに上段の構えになった。そして、右肩に向けて、すばやく斜めに振り下ろした。振り下ろされた刀は、凍てつく冬の空気を斬るかのように、シュっと音を立てて〇〇に向かって、すごい速さで降りてきた。〇〇の肩に当たったかと思うと、そのまま体に入り込み、右のわきの下あたりまでとどいていた。」的な。。一瞬の剣の切り合いも、剣の動きを、一つ一ついちいち説明されるので、まるで、取説でも読んでるかのような、頭が疲れます。同じ描写を司馬さんであれば「歳三は抜刀した。納めた。ドサッと横に倒れる音がした。既に死体となった〇〇であった。」。こういうキレがありません。きっと北方さんは左脳人間なのだろうな、とおもっただけの作品でした。 | ||||
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著者は、10年も純文学を修業して来たというのに、いったい小説の何を勉強してきたというのだろうか。全く勉強が足りないといわざるを得ない箇所がいくつかある。薩摩黒幕説などを採用する時点で著者の力量も知れようというものだ。土方が坂本の死を嘆くシーンに至っては、吹き出すほど笑ってしまった。せっかく多くの読者を獲得できる地位にまで立ったのだから、いい小説を書いてほしいものだと思う。 | ||||
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氏の本は今まで現代ものを2度ほど読んでいたが、今まで同様、登場人物がしゃべりすぎる。 情景描写があまりなく会話主体で物語が展開していく構成であるため読むには楽だが芯になるものが見つけられず軽く感じた。 会話が多いがために、会話で人物像が作り上げられ、言葉のはしばしにむりやりハードボイルド感を押し込めたような感じがし、途中からは気持ちが入らなかった。 割り切ってフィクション、創作小説として楽しめばよいのだろうが、それにしては中途半端にリアルだし… 氏の熱烈なファンから言わせれば『それが北方小説だ!』と怒られてしまいそうだが、私には司馬作品の方が自然にのめりこめた。 | ||||
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時代小説とは適宜フィクションが混じってアタリマエだろう。 しかし本書の最大の難点はそのフィクション部分に説得力 (リアリティともいうのだろうか。)に欠けるため、 特に後半部分に盛り下がってしまうことだろう。 土方が生き残るのがいけないわけではない。 そこに至る土方歳三の心情、(いや思想か?)の描写が浅いためだろう。「トンデモ本」と紙一重になってしまった残念な本だった。 | ||||
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