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陶工の畑



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陶工の畑の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

それで心の平安は得られたのか?(ネタバレ)

「陶工の畑」を10数年前に初めて読んだ時、その結末に違和感を感じました。今回、久しぶりにこの本を手に取り読み返してみましたが、違和感は10数年経っても同じでした。
 「私のもの」という配偶者に対する気持ちは現代と変わらないものでしょうが、自分が病み、一切のことが出来ず、悲しい雰囲気が漂う家…という状況が続いた時、ずっとこの状況を我慢していた夫が美しく哀れな境遇の女性に夢中になる…。妻は夫が肉体的にも感情的にも飢えていた事は理解していたが、「配偶者は自分のもの、他の女と分かち合うことは出来ない」と行動を起こす。その行動の結果は、相手の女性も納得したことなのだから自分に責任は無いと言う。
 酷い病気が妻をこの結末に導いたのだろうか?愛する相手が満足することもまた愛情ではなかったのか、と色々考えてしまいました。
 この時代は、現代の私達には理解出来ない程キリスト教が生活を支配していたでしょう。キリスト教的にみても「配偶者を分かち合う」ことは不可能だったかもしれませんが、愛する相手の満足ではなく、自身の満足を取った妻の言い分には考えさせられることが多いです。
陶工の畑—修道士カドフェル・シリーズ〈17〉 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:陶工の畑—修道士カドフェル・シリーズ〈17〉 (光文社文庫)より
4334761585

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