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美女と竹林
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美女と竹林の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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森見さんの小説が好きでもこれは買ったら幻滅する駄作、としか。 | ||||
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悪くない出来だけど、小説を期待して読んでしまったせいか、肩透かしでした。 エッセイと小説の中間のような作品です。 森見さんがスランプになる前に書いた本のはずですが、ちょっと鬱の予兆がかいま見えてるような気がするのは考えすぎでしょうか。 | ||||
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期待をしすぎてはいけない。森見氏の日常と、小説になり得なかった妄想とを一緒くたにして煮込んだような、まかないとでも言うべき代物である。 森見節は健在である。氏は他に優れた小説をいくつも残しているにもかかわらず、わざわざこの随筆を手に取ろうという輩は、馬鹿か、熱烈な森見ファンか、もしくは馬鹿で熱烈な森見ファンであろうから、それなりに楽しめるはずである。しかし期待をしすぎてはいけない。 つまらないというわけではない。むしろオモチロイと言っても過言ではないのだが、そのたぐいまれなるくだらなさをして脳味噌を腐らしめぬよう留意されたし。 | ||||
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竹林を刈ることでエッセイを書く、という主旨で始まった一年半の連載、という建前になっている。文庫化で書き下ろし終章がつく。柔らかい小説を読むのは久しぶりなのに、序盤の泥酔脱線ぶりにはほとんど呆れるしかなかった。 大体二元論というのは乱暴な理屈であり、昨今流行の「敵か味方か」の劇場型ナントカの浅ましさにもいい加減辟易しているのだが、思うに若い男女には歴然とした差があって、女は処世の術に長けているが、男は大抵「馬鹿」である。これは何故かと考えたなら、そうでなくては人類は子孫を残すことができないではないか。もしすべての男が各々の知性に応じて賢明だったら、いつの日か恐竜化する女というものに騙されたりはせず、少数の優れた男女が子孫を残したところで焼け石に水、とうに人類は地球に居ない。この作品の冒頭にはそんな「勉強はできても馬鹿な男」の恐るべき妄想とぐだぐだの生活とが描かれていて、まるでそれはニキビの汁の臭いのように生々しく感じられるのだった。 ところが次第に森見氏の身辺は騒がしく、つまり売れっ子になり、文章も行動も何となく整然とまとまりを見せてくる。このあたりSFファンには大変申し訳ないけれど名作「アルジャーノンに花束を」を思い浮かべてしまう。そして何となく予定調和のようにタケノコ料理をみんなでおいしくいただいて大団円。付録の終章はおまけらしいおまけ、先ずはあとがき代わりとなった。 この作品から何か読書の充実感を得ようとするなら大損するけれど、暑い日に寝転んでヒマつぶし、などという羨ましい境涯にある人にはお勧めである。しかしこれを無名作家が書いたらどうなるか?先日読んだWagner(作曲家)の小説に「無名の人間が何をしても誰も見向きもしない。まずは名前を売ることだ」というセリフが何度か出てきた。「きつねのはなし」であれほどの名文を披露した作者が力業で完成した駄文である。流行作家の特権だろう。 | ||||
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森見登美彦氏の、竹の枝のようにワサワサと生い茂った妄想力が、まさに竹のごとくすごい生長しちゃったら収集つかなくなっちゃったという具合の小説風エッセイ集。 くだらなさすぎて面白いです。 | ||||
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うん。つまんない(爆) 森見さんの文庫が出たというだけで、内容も見ずに買いました。 いつもの森見調の文体で綴られたエッセイです。 ところどころツボにハマる部分がありますが、 エッセイだと森見調がクドク感じたり・・・ やはりあの森見調が生きるのは小説だと思いました。 | ||||
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森見登美彦のエッセイ。タイトルを読んで「どうせ美女なんて出てこないんだろwwwww」と思い,前半半分読み終わったところで案の定だわざまぁって言ってたら突然登場してびびったでござるの巻。 エッセイではあるが,いつもの森見登美彦節はなんら変わらず健在である。一応,竹林の伐採を職場の同僚から請け負い,そこから話が展開していくはずだったのだが,実際のところ森見自身の多忙によりまるで竹林の伐採を行なっておらず,自然話も弁明中心になり,挙句の果てにはどんどん全く関係のない話にそれていき,(まるでイカ娘の侵略のごとき)適当極まりない扱いを受けるのが本作の竹林伐採の扱いである。伐採を除いた竹林自体の話はそれよりは話題に上るが,ここはまあそれなりにエッセイになっている。美女のほうは一瞬出てくるが,あとはまあ関係ない。取ってつけたように「美女と竹林は等価交換」とかいつもの調子で吹いているが,まあ平常営業である。 というように,基本的には竹林伐採に出かける余裕がないことに対する弁明からつながる妄想トークで,「それならお前,エッセイじゃなくても普段の小説と変わらんじゃないかい!」というツッコミが入ることは間違いない。「もしも、同作家の別の小説を知らずに最初にコレを手にしてしまったら、大変危険」ということを書いている書評があったが,全力で同意しておく。文章中で自ら『四畳半神話大系』のパロディをしているように,あらかじめ森見登美彦がどういった文章を書くかを知っている人向けのエッセイである。でなければ,どこまでがマジでどこからがギャグなのか判別がつくまい。 ……しかし,多分本当は本当に,妄想エッセイにする予定はなくて,ちゃんと竹林伐採記をやりたかったんだろうなぁ。ちゃんと締切を守っている以上,本当はこの人スケジュール管理がしっかり出来てしまうんだろうけど,お人好しに仕事を請け負ううちに溜まっていって「この状況はそれはそれでおいしい」などと考えているうちに,半ば確信犯的にこういうエッセイになっていっただろうことは容易に想像できる。なお,80〜81ページの説明は,ある種の大学生の精神の描写としてこの上なく適切であるので必読である。これは,彼の小説読解にも役に立つだろう。 いやあ,いいよね竹林。私も大好きですよ。俺も週末遁世を流行させて,隣の庵のイケてる乙女と「世の捨て方」について議論したいわー。んで,かぐや姫発見したら結婚するわー。 | ||||
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巧みな文章で、ちょっと期待して読んで、実は底が浅かった っていうのはよくある話。だがしかし、 巧みな文章で、その底が底抜けに何もなかった っていうのは珍しいのでは? 文章が上手いので、読んでいて嫌な気分にはなりません で、中身がないので(すみません)非常に後味がいい 底抜けの文章を描けるっていうのも、一種の卓越した才能だとおもいました 両極端なものはそれだけ技量がいるってことなんでしょう 物語でそういうのはちらちら見るけれど、エッセイ調では稀有ではないでしょうか つまらないテレビを見るよりも、よほどおもしろいと思うのですが 時間がゆるやかな秋冬にオススメです | ||||
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エッセイなのか、妄想なのか、作品なのか、良く分からない作品です。 筆者がデビューから数年間、どんな活動をしていたか、側面的に分かるエッセイで、面白く読ませて貰いました。 ただ、作風どおり、「くどい」「訳が分からん」といったきらいが有り、好きな人以外は「大嫌い」で本を捨ててしまいたくなる衝動に駆られるかもしれません。森見ファン以外の方にはお勧めしません。 | ||||
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・ひょんな発想から竹林の整備をすることにした森見氏の体当たりルポ ・森見氏と竹の馴れ初めと、それにまつわる大学生時代の思い出話 ・森見氏の妄想 この三つが本作品の主成分です。美女?……一応あります。一応。 これまでの作品とは違い、エッセイなので 京都に住む鬱々とした男子大学生達のいたたまれない一人相撲や 達磨が踊り、鯉が飛び交い、酒が噴き出す!みたいな心躍るエンターテインメントはありません。 ひたすらに森見氏、ひたすらに竹林、若干の美女となっています。 なので森見登美彦氏御本人に対する興味がない方や 著者の作品を未読の方は読まれない事をお勧めします。 森見氏も冒頭で「見たところで、あんまりトクにはならんよ!」 と言ってらっしゃいます。 それでも読みたい!という奇特な方は 氏の作品をいくつか読んだ上で手に取られるのが良いかと思います。 逆に森見氏の作品を読まれてきた方ならばお楽しみいただけるかと思います。 エッセイといえど到る所で森見節が炸裂しています。 ちゃんとファンのツボを押さえてくれています。親切ですね。 個人的には… 序盤に森見氏が親友の明石氏と繰り広げるやり取りが笑えてしょうがなかったです。 「俺たちは竹を刈りに来たのではないのか?」 でも、氏の私見である「美女の佇まいの奥に竹林を見る」という図式は 全く持ってチンプンカンプンでした。 ともかく、しっかりとした検討の上でお買い求めください。 | ||||
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2008年に出た単行本の文庫化。 かなり謎の本である。小説と日々の雑記と妄想の中間のような内容だ。 知り合いが持っている京都の竹林の整備をやることになったのだが、同時にそれを雑誌連載のネタにしようと企み、友人や編集者を巻き込んで竹を刈ったり、ステーキを食べたり、ケーキを食べたりするという文章なのである。そのなかにさらに著者の執筆活動やらサイン会やら本上まなみさんとの対談やらの話がからまってくる。 楽屋落ち的な色合いが濃いが、文章にユーモアたっぷりなので、よくわからないながらも最後まで楽しく読んでしまった。大まじめにバカなことを書くという著者の持ち味が全面に出ている。 美女と竹林というタイトルにはだまされた。 | ||||
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週刊宝石に連載された森見氏のエッセイ集。何を書いていいかわからず森見氏が愛する竹林について事実?か妄想(ほとんどが妄想だと思う)かわからないないようがだらだらと書かれている。雑誌にお慰み程度に発表する程度なら良いが、これで金をとるのはどうか?森見氏のファンとしては、このような手抜き仕事は辞めてほしい。 | ||||
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全体を通してシュールな笑いを届けようとしているのでしょう。 僕は森見ファンです。 それ故☆3つです。 いくらか作品を読了の後、ここにたどり着く事をお勧めします。 森見さんに敢えて申し上げたい。美女と竹林は等価ではありません。 | ||||
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ベース、かなりのトミーファンであることはそうなのだが、 この本は少々、残念だった。 筆者自身、竹林のことだけで文章を膨らめるなんて無謀だ。 そこに美女も絡めるなんてあまりに向こう見ずだった… みたいなことが書かれているが、ホントにその通りだった。。。 | ||||
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エッセイ調です。森見登美彦ファンであればそこそこ楽しめます。が、現在のキャリアで書くべき物では無いような気が。。楽屋ネタを披露するお笑い芸人みたいな感じで受け入れられません。書くのであれば完全にエッセイとして書くべきかと。森見登美彦ファンで、文庫版であれば買っても良いかと思います。 才能を浪費しないで! | ||||
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森見氏初めてのエッセイ風作品です。友人やら編集者さんやら竹林所有者やらを巻き込みながら竹を刈って妄想するだけの話ですが、ファンからすれば普段見えない作者の日常を垣間見ることができてとても楽しいです。また文庫の最後には単行本にはない「竹林ふたたび」が掲載されており、その後の話が描かれていて興味深いです。 また、森見氏の「竹刈らん」という問いかけに対し「ええよ」と即答する明石氏という人物は面白く、友達に欲しくなります。 読語にはちょっと竹林に出かけたくなるかもしれません。 | ||||
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森見さんが大好きで愛してやまない人にはいいだろう。 思わず、くすっとしてしまうところも正直たびたびある。 だけどこういう作風って他に読んだことあるし、わざわざ文庫本で読む感じじゃない気がする。 連載で、雑誌全体の中で、ふっと力が抜ける文を読むのがいいんかな。 でもやっぱりすごい。 時間に余裕があるときにどうぞ。 私はまだ「夜は短し〜」しか読んだことないので、他を当たってみようと思う。私にはまだ早かったかも。 | ||||
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「美女に会ったら伝えてくれ。俺は嫁を大事にする男だと。妄想と執筆に明け暮れた、多忙にして過酷な日々。森見登美彦氏を支えたのは、竹林であった。美女ではないのが、どうにも遺憾である。」 宣伝文句に惑わされてはいけません。(ハードカバー版では)15ページくらいまで読んだところで「あと260ページもこの調子が続くのか…すごく嫌な予感がする。オチがなかったら許さんぞ!」。軽妙かつ惚けた語り口はなにかを思い出す。そう、星新一のショートショートだ。しかし、そこに込められているのはブラックユーモアではなく、ほとんどが苦しい言い訳だけど。 森見登美彦の小説は「太陽の塔」「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「きつねのはなし」「【新釈】走れメロス 他四篇」「有頂天家族」と読ませてもらってきたけれど、一体この本は何? どうやら2007年から2008年にかけて「小説宝石」に17回連載された「妄想エッセイ」集らしい。いや、妄想というより孟宗(竹)か。「美女と竹林」とあるけれど、正確には「美女か竹林」だ。 わたしにとって「森見登美彦=京都大学+四畳半+黒髪の乙女もしくは狸」という図式が成り立っていて、好きな作家のひとりに数えてもいいと思っています。作家の人となりを知るには「あとがき」が参考になるのだけれど、わたしは森見登美彦のあとがきを読んだことがありません。この本は小説でもエッセイでもありません。月に一度の「あとがき」集です。当然ストーリーなど存在しません。突っ込みどころ満載です。 京都の西、桂にある竹林に手を入れて(古い竹を伐って)美しいものにするのが行動目的なのですが、締切に追われて忙しかったり、夏は暑かったり、ひとりでは寂しかったりと全くはかどりません。案の定、最後の最後まで。 「かぐや姫、おらんね」 「かぐや姫を切ってしまわないように、くれぐれも気をつけろ。血みどろはごめんです」 「待て。こんな枯れた竹を刈ってもダメだ。もしかぐや姫が中にいたとしても、竹が枯れるまで居座っていたらバアさんではないか」 思わずプッと吹き出すこともあり、なかなか楽しい読み物でした。ただし「森見登美彦は初めて」という方にはお勧めできません。「夜は短し歩けよ乙女」あたりを読んだあとにしたほうがいい。なにせ「あとがき」ですから。 | ||||
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一応エッセイの形になってますが、勿論事実かどうかは怪しいです。 面白エッセイですが、爆笑迄は出来ません。 でも好き。 しかしこういう作品を嫌う人もいるだろうと想像もつきます。 歴史に残る一冊でも、森見さんの中のベストワンでも無いと思いますが、森見さんがエッセイを書くならそりゃこうなるさあ!と私は大満足。何度も暇な時間に読み返せそう。 私的には「有頂天家族」より評価が上…。 | ||||
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作者、登美彦氏が主人公の物語です。物語といっても大したストーリーがあるわけではありません。登美彦氏がなぜか竹を切りたいと思った。そして友人の明石氏を誘って竹林に出かける。しかし竹林は想像以上に手強かったというだけの話である。その中身のない物語を氏の止めどもなく拡がる妄想で膨らませ膨らませ328Pの本にしてしまったのだから開いた口がふさがらない。 しかし、森見氏のこの暴挙とでもいうべき所行は氏の類い希な才能の証しであるとも言える。こんなつまらん物語を外連味有り余る文章で煙に巻いて読者を森見ワールドに引き込んでしまう力業。只者ではありません。 この物語に何らかの意味を求めるとすれば、それは「友情」であろう。登美彦氏は友人の明石氏に問うた。 「竹切らん?」 明石氏は答えた。 「ええよ」 これほどの友情、厚い信頼があろうか? どうして竹を切るのか、竹を切ることに何の意味があるのか、などという問いかけをすることなく、「ええよ」とだけかえす明石氏の登美彦氏に対する信頼の厚さははどうだ、人間の大きさはどうだ、男気はどうだ、このいい加減さはどうだ。この「ええよ」はすなわち「君がそう思うのなら、きっと竹を切ることは人類の最重要課題なのだろう。そうであるなら、僕はよけいな疑問をさしはさむことなく喜んで君と一緒に竹林に行こう。僕にも司法試験受験という重要課題がある。しかし、竹を切りに行ったところで試験に落ちる僕ではない。安心してくれ。僕がええよと言ったからには、そして、君と僕が組むからには、もう目的は達成されたも同然だ。たとえその目的が人類がこれまで達成し得なかったものだとしても……」という思いをシンプルに言い表した一言に違いない。 『美女と竹林』という題名から、竹林を舞台にしたロマンスがテーマかと思いきやさに非ず。竹林に地球の未来を託し、竹林に己が幸せ、すなわち金と美女との出会いを求めた男とその友との管鮑の交わりを描いた物語なのである。 | ||||
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