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美女と竹林
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美女と竹林の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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竹林を(一応)テーマに据えたゆるっと読めるエッセイ。タイトル通り美女も出てくる。『太陽の塔』で主人公が乗っている自転車の名前の由来となったあのお方。 (和ホラーじゃない方の)森見作品好きなら読んでいて面白いだろう。買うか迷っている人は参考に著者のブログを読んでみることをおすすめする。文章も雰囲気も大体あんな感じなので。 竹を伐採するのが地味で大変な作業だということがよくわかった。取材?のために竹林伐採、しかも数回のみ……なんというか、シュールな図だ。笑いがこみあげてくる。 読み終わった後、少しだけ竹が好きになったような気がする。 | ||||
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悪くない出来だけど、小説を期待して読んでしまったせいか、肩透かしでした。 エッセイと小説の中間のような作品です。 森見さんがスランプになる前に書いた本のはずですが、ちょっと鬱の予兆がかいま見えてるような気がするのは考えすぎでしょうか。 | ||||
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竹林を刈ることでエッセイを書く、という主旨で始まった一年半の連載、という建前になっている。文庫化で書き下ろし終章がつく。柔らかい小説を読むのは久しぶりなのに、序盤の泥酔脱線ぶりにはほとんど呆れるしかなかった。 大体二元論というのは乱暴な理屈であり、昨今流行の「敵か味方か」の劇場型ナントカの浅ましさにもいい加減辟易しているのだが、思うに若い男女には歴然とした差があって、女は処世の術に長けているが、男は大抵「馬鹿」である。これは何故かと考えたなら、そうでなくては人類は子孫を残すことができないではないか。もしすべての男が各々の知性に応じて賢明だったら、いつの日か恐竜化する女というものに騙されたりはせず、少数の優れた男女が子孫を残したところで焼け石に水、とうに人類は地球に居ない。この作品の冒頭にはそんな「勉強はできても馬鹿な男」の恐るべき妄想とぐだぐだの生活とが描かれていて、まるでそれはニキビの汁の臭いのように生々しく感じられるのだった。 ところが次第に森見氏の身辺は騒がしく、つまり売れっ子になり、文章も行動も何となく整然とまとまりを見せてくる。このあたりSFファンには大変申し訳ないけれど名作「アルジャーノンに花束を」を思い浮かべてしまう。そして何となく予定調和のようにタケノコ料理をみんなでおいしくいただいて大団円。付録の終章はおまけらしいおまけ、先ずはあとがき代わりとなった。 この作品から何か読書の充実感を得ようとするなら大損するけれど、暑い日に寝転んでヒマつぶし、などという羨ましい境涯にある人にはお勧めである。しかしこれを無名作家が書いたらどうなるか?先日読んだWagner(作曲家)の小説に「無名の人間が何をしても誰も見向きもしない。まずは名前を売ることだ」というセリフが何度か出てきた。「きつねのはなし」であれほどの名文を披露した作者が力業で完成した駄文である。流行作家の特権だろう。 | ||||
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・ひょんな発想から竹林の整備をすることにした森見氏の体当たりルポ ・森見氏と竹の馴れ初めと、それにまつわる大学生時代の思い出話 ・森見氏の妄想 この三つが本作品の主成分です。美女?……一応あります。一応。 これまでの作品とは違い、エッセイなので 京都に住む鬱々とした男子大学生達のいたたまれない一人相撲や 達磨が踊り、鯉が飛び交い、酒が噴き出す!みたいな心躍るエンターテインメントはありません。 ひたすらに森見氏、ひたすらに竹林、若干の美女となっています。 なので森見登美彦氏御本人に対する興味がない方や 著者の作品を未読の方は読まれない事をお勧めします。 森見氏も冒頭で「見たところで、あんまりトクにはならんよ!」 と言ってらっしゃいます。 それでも読みたい!という奇特な方は 氏の作品をいくつか読んだ上で手に取られるのが良いかと思います。 逆に森見氏の作品を読まれてきた方ならばお楽しみいただけるかと思います。 エッセイといえど到る所で森見節が炸裂しています。 ちゃんとファンのツボを押さえてくれています。親切ですね。 個人的には… 序盤に森見氏が親友の明石氏と繰り広げるやり取りが笑えてしょうがなかったです。 「俺たちは竹を刈りに来たのではないのか?」 でも、氏の私見である「美女の佇まいの奥に竹林を見る」という図式は 全く持ってチンプンカンプンでした。 ともかく、しっかりとした検討の上でお買い求めください。 | ||||
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全体を通してシュールな笑いを届けようとしているのでしょう。 僕は森見ファンです。 それ故☆3つです。 いくらか作品を読了の後、ここにたどり着く事をお勧めします。 森見さんに敢えて申し上げたい。美女と竹林は等価ではありません。 | ||||
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森見さんが大好きで愛してやまない人にはいいだろう。 思わず、くすっとしてしまうところも正直たびたびある。 だけどこういう作風って他に読んだことあるし、わざわざ文庫本で読む感じじゃない気がする。 連載で、雑誌全体の中で、ふっと力が抜ける文を読むのがいいんかな。 でもやっぱりすごい。 時間に余裕があるときにどうぞ。 私はまだ「夜は短し〜」しか読んだことないので、他を当たってみようと思う。私にはまだ早かったかも。 | ||||
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小説ではなく、エッセイなのだが、相変わらず妄想全開で、フィクション横溢である。 これをエッセイと呼んで良いものなのか、かなり疑問ではある。 本書によれば、彼は人様の役に立つことを何一つ書けぬよう呪いを掛けられているらしい。 好きなものを2つ並べたらテーマが「美女と竹林」だったということなのだが、本当か? 「美女=かぐや姫は、孟宗竹=妄想だけの中にいる」などというおやじギャグではあるまいな? と疑っています。 | ||||
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08年08月の単行本の文庫化で,07-08年に『小説宝石』にて連載されていたエッセイ集です. 文庫化にあたり,10年の同誌に掲載された『番外篇』と称される後日談も収録されています. 著者の森見さん(作中では登美彦氏と呼称)が竹林経営に乗り出すところからはじまり, 友人らを巻き込み刈るや刈らないでワイワイ,はたまた竹林に行けない言い訳をグダグダ. 学生時代には竹の研究をしていたらしく,竹の分解(≠解体)について熱く語るかと思えば, 竹林とは全く関係無い話もかなりあるなど,いい意味での適当さや緩さにクスリとなる作品で, そういう意味では森見さんのことが集約された,どちらかと言えばファン向けのように感じます. 『妄想』とあるように,実際にはどこまでが本当にあったことなのかは怪しくもありますが, そのあたりは正直なところどうでもよくて,どんどん膨れあがって物語じみてくる終盤の展開, そして美女にまつわる『オチ』まで,難しいことは考えず気軽に読むのがよいのではと思います. 単行本のお値段で考えるとちょっとアレですが,文庫になったことで手を出しやすくなりました. なお,あくまでもエッセイ集であり小説じみてはいますが小説ではありませんのでご注意ください. | ||||
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08年08月の単行本の文庫化で,07-08年に『小説宝石』にて連載されていたエッセイ集です. 文庫化にあたり,10年の同誌に掲載された『番外篇』と称される後日談も収録されています. 著者の森見さん(作中では登美彦氏と呼称)が竹林経営に乗り出すところからはじまり, 友人らを巻き込み刈るや刈らないでワイワイ,はたまた竹林に行けない言い訳をグダグダ. 学生時代には竹の研究をしていたらしく,竹の分解(≠解体)について熱く語るかと思えば, 竹林とは全く関係無い話もかなりあるなど,いい意味での適当さや緩さにクスリとなる作品で, そういう意味では森見さんのことが集約された,どちらかと言えばファン向けのように感じます. 『妄想』とあるように,実際にはどこまでが本当にあったことなのかは怪しくもありますが, そのあたりは正直なところどうでもよくて,どんどん膨れあがって物語じみてくる終盤の展開, そして美女にまつわる『オチ』まで,難しいことは考えず気軽に読むのがよいのではと思います. 単行本のお値段で考えるとちょっとアレですが,文庫になったことで手を出しやすくなりました. なお,あくまでもエッセイ集であり小説じみてはいますが小説ではありませんのでご注意ください. | ||||
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お気に入りの作家のひとり。去年出たんだけど、ためておいたもの。 彼の新作は、期待していたんだけど、今までの面白さに比べると、いま一つ。 自分自身を主人公とした半エッセイ的な小説だけど、今までのファンタジックな感じがない。自分自身を主人公としたせいか、遠慮がちって感じかしら。 でも、本上まなみはわたしも好きだよ。 | ||||
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私事で大変恐縮ですが、森見氏の本は2004年に処女作を読んだっきり、 いわゆる読まず嫌いでずっと手をつけず、今年2009年が明けてからやおら読みあさっています。 エッセイということでしたが、あまりエッセイという感じはしませんでした。 やはり本書も小説?と思って読みました。 これまで読んだ四冊の小説は、寄せ鍋の様に色々入っているところにさらに妖しげな調味料を盛り込んだみたいで、 いつも唖然とさせられていつも満腹になってしまいますが、 本書は本当に竹林と美女だけというか、はっきりいって竹林だけです。 たまにはシンプルなものもいいなと思いました。良い箸休めです。 でも、もし、本書から森見ワールドに入ろうとしておられる方がおられるなら、 そのお方には、本書を紐解くのを一寸待って小説のを存分に読んでからにすることをお薦めいたします。 | ||||
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コンセプトはいい。竹を刈るだけの話。 しかし、森見氏の作品をコヨナク愛する一読者としてあえて言うが、本作は物足りなかった。 プライベートと虚構を織り交ぜるエッセイであるが、前半ではプライベートらしい部分がそれなりに演出されており俗物根性的な欲求は満たされるし、それなりに笑いもある。しかし、後半は明白な虚構へとうつり、じゃぁ小説かといえばそうでもないという、開き直りのやけくそ的な文章が続いている。 きっと忙し過ぎるのだろう。 | ||||
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一応、エッセイの体裁を撮っているが 虚実入り交じった 良い意味でハチャメチャな内容。 こういうのも嫌いじゃない。 おそらく今後の人生には なんの役にも立たないだろうけれど 無為に時間を過ごす休日には 最適な一冊かも。 | ||||
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正直なところ「これはいったい何なのだ?」 というのが感想である。 本当に一度でも竹林に行って竹を刈ったのか。 それすらも疑いたくなる内容である。 まあ、基本的に「妄想」を描き続けている森見さんの 作品とひとつと思う方が正解だと思う。 帯にも「エッセイ」とはかかれておらず 「随筆集」となっている。 後半のMBC(モリミ・バンブー・カンパニー)の話なんぞはわけが分からない。 しかし、こんな話でも軌道エレベーターが出てくるほどメジャーな理論となったのが確認できたのが唯一の収穫だろうか? どうせ駄目人間ぶりを書くのなら、三浦しおんさんのエッセイぐらい思いっきりよく書いてほしいものだ。 | ||||
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