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致死量未満の殺人
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致死量未満の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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倒叙形式で始まる序章から、昔に遡り、その人物が毒物入手し、山荘に仲間と集うも、衆人環視の中、どうやって毒物を混入したのか、明らかにならないまま、仲間たちの被害者(非現実的なヒール)に対する恨みつらみの描写が冗長との意見もわからないでもないが、その冗長さにトリックが成立しているのは見事。 そしてやはり、ラストで唐突に探偵役になる、ある登場人物には、アンフェア感は否めない。 それでもトリックの見事さで、☆4つ。 | ||||
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表現が過剰に装飾されているきらいはありますが、それが静かな夜や降り積もる雪、また張り詰めている空気感を感じさせるものなので、気になる要素ではなく、逆にその静けさと張り詰めた空気でどんどん物語に引き込まれました。 そしてページを繰る手ももどかしく一気読み。 二転、三転とひっくり返る結末といい、読後かなりの満足感が得られました+.(≧∀≦)゚+.゚ | ||||
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東北大学法学部卒ということで、同大学法学部中退の伊坂幸太郎さんの後輩にあたる新鋭作家のデビュー作品になります☆ 巧妙かつ緻密に仕掛けられた数々の伏線とトリック!ラスト50ページでは、衝撃の真実が明らかになり、大どんでん返しと驚きの連続でした(^o^) 随所にちりばめられた伏線が、最後には意味をなして上手に収まるところがすばらしかったです☆神がかり的な暗示が、偶然にも多数、重なるエンディングは、見事としか言いようがありませんでした。 実際には実行は難しいだろうと思われるトリックも、本格推理のパズルとしては十分に楽しませて貰いました。 ストーリーも人間ドラマとしても十分に読みごたえがありました。このようなハッピーエンディングは大好きですね☆ 気になったことですが、難解な漢字や文章表現が多く、偏頭痛がすることがたびたびありました☆同大学の文学部卒業ですが、読めなかった難読漢字が300字くらいはありました(T_T) 複数の人物の台詞だけの会話が次々と記述されることが多く、文脈から判断しても誰の発言か分かりづらい箇所があり、とてもストレスがたまりました(>_<) 326ページの長編小説なのですが、168ページでやっと事件が起きます。本格的な推理劇は200ページ過ぎから始まります。前半の話しがとても長くダルイんですね☆確かに伏線は多数、仕掛けられているのですが、もう少し読んでいておもしろいドキドキ&ハラハラなストーリーにできなかったのでしょうか?前半の170ページは、50ページくらいにおさめることができると思います。 終盤のトリックの解決編では、一覧表みたいな(人物&アリバイ&食べたもの&食べなかったものの一覧)の提示が絶対不可欠だと思いました(例 綾辻行人氏の時計館の殺人や江戸川乱歩の魔術師、二階堂黎人氏の地獄の奇術師のように・・・)すごく分かりにくく混乱しました☆ 名前もリアリティがなく、感情移入が全く出来ませんでした。これまで何万人という実在する多くの方々の名前を見てきましたが、本書に登場する名字や名前の人物は一度もお目にかかったことはありませんでした(T_T) いずれにしても次回作が楽しみな作家です☆ | ||||
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吹雪に閉ざされた山荘でおきた毒殺事件を描く、近年では珍しいほどストレートな本格ミステリ。 「弥生を殺したのは俺だよ」という告白で始まる本書は、「龍太はいかにして弥生を毒殺したのか」というハウダニットを核にストーリーを展開していく。 ここ数年の本格ミステリの新人を見渡すと、青崎有吾がフーダニット、梓崎優がワイダニットにこだわる作品で注目を浴びるなど、独自の武器を持った作家が多いように感じる。 この点、本書の著者は、ハウダニットを武器に本格ミステリを描いているように思わせる。ただしこれは著者のミスリードであり、毒殺トリックが明かされた後に待ちうける怒涛のどんでん返しへの伏線と言えよう。 やりすぎの感もあるが、最終的に明かされる事件の構図はかなり衝撃的だ。 有栖川有栖は選評で「クリスティー風の本格ミステリ」と述べているが、トリッキーな作風と抒情性ある文体は、むしろ連城三紀彦や泡坂妻夫への傾倒を感じる。 奇しくも本書が発売されたのは、連城三紀彦が没したわずか六日後だ。かつて横溝正史の死と符号するように「占星術殺人事件」で島田荘司が登場したように、本書の著者にも持ち味を活かした活躍を期待したい。 | ||||
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