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(短編集)
オーブランの少女
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オーブランの少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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文体が合わないのか?続きが気になる感じでもなく、読み進めるのが苦痛で最後まで読めませんでした。 | ||||
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ナチスの残虐な戦争犯罪と、それから身を守る隔離生活が絡み合い、陰惨な事件が起きる。足もとにぽっかり穴があくような衝撃に見舞われて、「戦争と人間」の重い課題に打ちのめされることが必至だ。 | ||||
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本文にのめり込んてしまい、すぐに読み終わってしまいました。 | ||||
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伏線があからさまなものが多いので,ある程度予測はできますが 少女たちの織り成す,美しくもはかなげな描写が素晴らしく,純粋に作品として楽しめます | ||||
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最近なにかと目にする作家さんですが、ミステリやホラーの香りがしたのでこちらを読ませていただきました。 とても好きです。雰囲気作りがすごい。 話の筋を思い付いて、それを会話メインで急いで語るのでなく、周りの世界観をがっちり固めてくれてます。 おかげで場面をイメージするのが容易で、決して軽くない文章でもすらすら読めました。 いちおしは最後の「氷の皇国」。 参考文献からしても北欧がモデルなのはわかりますが、厳しい冬やそこで暮らす人々の文化、食事等が、目に浮かぶように描かれています。 後半、ある人物の登場からはもう食らいつくように読みました。 おみごと!! 登場人物達を絵で描きたくなるような華麗な描写。 この国のお話をもっと読みたくなりました。 ミステリ、ホラー好きにもおすすめ。 ガツンと来るのでなく、じわじわじっくり読書の楽しみを味わえる作品集です。 読み終えたのが残念な作品は久しぶりでした。 | ||||
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短編5話が収められていますが、全て違う設定で楽しめました。 「オーブランの少女」は、病気や障害を持った花のように美しい少女達が、楽園のように美しい庭園を持つ館で暮らす話。じつは、というどんでん返しがあります。 私が好きだったのは「仮面」です。舞台はヴィクトリア朝のロンドン。無垢で妖精のように美しい少女と醜い少女が登場します。彼女達は何者なのか。続編が読みたいです。 その他、昭和初期の東京の女学校の話や、日本の下町の食堂での出来事、北欧らしき国の話が収められていました。 文庫本の装丁は単行本の時よりずっと良いですね。 | ||||
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レビューがよかったのでこの人の作品を初めて読んでみました。すごいペンネームだなと思いつつ。 う~むむ。ペンネームと一緒やな。アイディア倒れというか。とっ散らかってるというか。何しろ、登場人物のキャラクターがつかめない。変幻自在というよりも、行き当たりばったりすぎませんかねえ?舞台も、外国である必要があるかしら?ユダヤ人が出てくるから? う~む。です。 | ||||
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日本人の作家が書いたことに驚き。 作者名を明かされずに読んだら海外作家だと誤解してた。それくらい異国の雰囲気作りが巧い。 どれも少しずつテイストが違って面白かったが表題作には衝撃を受けた。 花々咲き乱れる美しい庭園、そこに秘められた忌まわしい過去、外界と遮断された病気や障害持ちの少女たち……。 花の名前をお仕着せられ腕に色違いのリボンを結んだ少女たちが、美しい庭園で戯れる情景が涙がでるほど美しい。 情景描写が非常に秀逸で、豊饒な世界観にどっぷり浸れる。 ミステリー小説というより、少女たちの残酷さやおそろしさ、儚さや愛らしさ、哀しみにフォーカスした幻想小説の趣。 ごくほんのりとだが同性愛(に限りなく近い女性同士の友情)要素も含むので、その手の話が好きな人にもおすすめ。奇跡的なバランスで成立する箱庭のような子供時代を描いた、寄宿舎ものとしても出色。 皆川博子の海外ものが好きならハマる。 表題作は誰が被害者で加害者と、一面的に断罪できないのがなんともやりきれない余韻を残す。 狂気に侵された人間も元は善人で、崇高な理想や目的、なにより最愛の人を守りたいが為に坑道したのだと思うと、強すぎる責任感故の悲劇だったのかもしれない。 生き残った少女たちの決断は非情に思えるが、それこそ少女性の秘めたる二面性、無垢な愛らしさと表裏一体の無邪気な残酷さを体現してぞわっとした。 真相を知ったあとで読むと、滅んだ庭と犠牲者の復讐を代行する老後の彼女たちがやるせない……。 ラストから数行目ではうるっときてしまった。 そんな傑作短編。 | ||||
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本屋さんでたまたま購入しました。 ミステリー小説はお気に入りの作家さんの作品を偏って読んだりしますが 読むにつれて中盤でマンネリ化と感じる作品が多いなと私は感じます。 様々な世界感と時代を背景に異なった設定の作品を詰め込んだ豪華なミステリー短編集だと思います。 読み終わったあと度肝を抜かれた作品もあれば涙なしでは読めない作品もありました。 私はこの短編集を読んで何年も昔の様々な国にタイムスリップをして旅行をした気分を味わえました。 この本に出会えて良かったと思っています。 | ||||
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2013年に出た単行本の文庫化。 「オーブランの少女」「仮面」「大雨とトマト」「片想い」「氷の皇国」の5話を収める短編集だ。 ミステリっぽい味付けのされた奇妙な話とでもいうべきだろうか。ホラーっぽいもの、ファンタジーっぽいもの、犯罪小説っぽいものと描き方はさまざま。時代・背景も第二次大戦中のフランス、どことも知れぬ北の国、19世紀のロンドンといろいろ。 器用な作家なのだと思う。 ただ、これという魅力は感じなかった。どれも、もう一歩、踏み込みが足りないような気がする。今後に期待。 | ||||
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年をとると感受性が鈍るのか、何事にもあまり感動しなくなりました。 若い頃に読んで感動したミステリーも今ではそれほどでもなくなりました。 で、本屋で何気なく購入した「オーブランの少女」ですが、 いやあこれが溜息が出るほど素晴らしい!米澤穂信の数倍はおもしろい! どなたかもおっしゃってますが翻訳小説みたいで、そこがまた雰囲気があっていいですね。 本当にひさしぶりに本を読んで感動しました! | ||||
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短編5編で、表題の「オーブランの少女」はちょっと「戦場のコックたち」に通じていて 戦時中の不穏さが良いね。 「大雨とトマト」はちょっとゾクッとしたよ、惨劇の始りみたいで。 「片思い」は珍しく日本の大正から昭和初期の女学校で女の子たちが主役。 「仮面」、「氷の皇国」は女性の怖さが半端ないな。 このなかでは、「片思い」が一番好みかな。 今巻も参考文献が付いてるのは嬉しいな。 | ||||
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目次:「オーブランの少女」(第七回ミステリーズ!新人賞佳作) 「仮面」 「大雨とトマト」 「片思い」 「氷の皇国」。 表題作を読んでみてエンターテインメント小説のわりには、改行が少なく、漢字が多い気がして、多少のよみづらさを感じましたが、文章のテンポは良いです。登場人物の名前も設定も外国のもので、きっと、作者は翻訳小説が好きな方なのでしょう。「オーブランの少女」のオチを読んで、ちょっとだけ、「エッ」って思いましたが、ちゃんと伏線が張られているので納得できました。オーブランの館に連れてこられた少女たちに付けられる花の名前のニックネームがフランス語だったり、母国語と今いる国の言葉が違ったり、主人公が移民であることが強調されたり。 ちょっと、話の展開が急な気もしましたが、面白く読めました。 | ||||
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ミステリーズ!新人賞佳作を含む、著者のデビュー短編集であります。 耽美でゴシックでスプラッターな表題作をはじめ、倒叙サスペンス、日常の謎に後味爽やかな青春ミステリ、架空の国の謀略劇と、よりどりみどりの趣向を凝らした作品群は、謎解きよりも物語性、トリックよりもプロットを重視しておりまして、端正で硬質な筆致もあり、同賞関連の刊行物の数々でもドラマとしての面白さという点では際立った印象です。 とりわけ表題作はプロットの密度が尋常ではなく、これで長編が一冊書けてしまえるくらい。 後から振り返るとけっこう首を捻るところも多いんですが、読んでいる間は気づかせない作者の筆力はかなりのもの。でも、いまどきの軽めの文章ではないので読書に気力と時間は必要かも。 | ||||
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近所の歯医者の待合室の本棚にあった某雑誌で紹介されていたので読んでみました。 読んでびっくり。 レビューが無いのが不思議というか、凄くいい短篇集です。 ベテランと比べると荒削りな気もしますが、それも今のところ「ならでは」の魅力と言えましょう。皆川博子とか耽美系の少女小説が好きなら読んで損はないと思います。手元にある初版の帯では桜庭一樹が推薦のひとこと書いていました。つまり、ちょっと毒のあるエキセントリックな少女を魅力的に書くのが上手い。 様々な時代、地域に生きる少女達についてミステリタッチで書いているのですが、締めはチョーサーのフレーム小説みたいな吟遊詩人視点。これはなかなかシブいと思いました。もしかしたら冒頭の一編はキャサリン・マンスフィールドのオマージュなのかも。 物量(ページ数)に対しての満足度は非常に高いです。 それと、最近めっきりkindlerなのですが、この本はカバーをめくっても装丁がある程度しっかりしているのがよいです。こういう幻想的な内容なら、もう少し豪華でもいい。本棚のお気にりの段に、密かに飾っておきたい感じの本です。 ごく短いものでもいいので、もっと書いて欲しい。 | ||||
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