■スポンサードリンク
祈りの幕が下りる時
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
祈りの幕が下りる時の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全230件 181~200 10/12ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大好きな加賀恭一郎シリーズ。 面白いと思うけれど、できのいい二時間ドラマみたい。作者が、映像化ありきで書いているからか。 原発作業員の描写にも?? 次回作に期待しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こまった事になった。本書があまりに面白いので、加賀恭一郎シリーズを最初から読みたくなったのだ。嬉しいが、けっこう時間がかかるのを覚悟しなければならない。とはいえ、前作の「麒麟の翼」は読んでおり、その前の「新参者」と「赤い指」はテレビ化されたのを観ているので、それ以外の作品を通しで読みたくなったのだ。 さて、「麒麟の翼」で父親との葛藤が描かれていたが、深いところまでは判らなかった。本書は加賀が中学の時に家を出た母親が登場すると云う。清張の「砂の器」のようだと何かの書評に書かれていたので、親と子の業というものが根底に流れているのかと思われ、これは読まねばならないと決意した。 その母親は冒頭から登場するのだが、孤独で倹しい生活を送っていた。この「掴み」はよく効いてくる。本書はとりわけそうだが、東野圭吾の描く捜査の進展は非常に滑らかで、不自然さがない。そう簡単に次から次と思うような展開がなく所々足止めをくうが、少ない光明の中から的確な推理を働かせて、本丸へと向かう。犯人は程なく判るのだが、追いつめていく過程が読ませるし、胸に迫る。 本書は原発がメインではないが、通奏低音のように響いてくる。中盤以降で登場人物が語る言葉が重い。「原発はねえ、燃料だけで動くんじゃないんだ。あいつは、ウランと人間を食って動くんだ。人身御供が必要なんだよ。わしたち作業員は命を搾り取られる。わしの身体を見りゃわかるだろう。これは命の搾り滓だよ」。 読了したら直ぐに、冒頭の母親の章と、加賀が登紀子を伴って犯人宅での事情聴取をする章を読みたくなる。色んな意味で余韻の残る作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いきなりの殺人事件から始まる小説で読み続けていくうちに子供時分に置かれた環境からおきるべきしておきたような不幸な結末であった しかし、人のがんばる力と過去との決別、でもやはり振り切れない社会とのかかわりなど面白く解き明かしていく刑事の執念を感じた | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現代階では、加賀恭一郎シリーズの頂点は「新参者」。 という事になる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回、これまで謎のベールに包まれていた加賀の過去の話がいろいろ語られ、これまでと違ったスタンスで事件に携わる加賀の姿が見れます。 また、『赤い指』で亡くなった父も話にからんでいるので『赤い指』を先に読むことをお勧めします。 最後はまさかの恋愛話まであり、加賀のプライベートで様々動く作品になっています。 それにしても加賀の驚異的な推理力には脱帽です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台となる場所に足を運んだことがあり、東野さんは地図(Google等でしょうか)と時刻表も参考にしたと思いました。 現地には行っていない。さらに利用している交通機関にも違和感がありました。 あとは震災をまだ出して欲しくなかったです。 加賀刑事ものはこれからも購入しますが、本作は手元に置く気になれず寄贈しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近ドラマ/映画になった加賀恭一郎はそれ以前とは違う様に感じていたのですが、それすら本作の伏線でした。ドラマ/映画が強調した路線を予想以上の形で完結させてみせる作者の力量は流石の一言です。ぜひ、「どちらか」や「私」の続編(?)もお願いします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
※ ネタばれの記述が含まれます。 本作は、娘と父親の「絆」を描いた作品である。 この物語の中にある「絆」の根幹は、娘が少女時代に犯した殺人であり、父親は、娘の犯罪行為を隠しおおす為に殺人を重ねる。 歪んだ父娘関係の絆の強さを描けば描くほど、おぞましさが際立ってくるという設定には、小説的な面白みがあると思えた。 だが、最終盤、殺人の内容に触れた父娘のやりとりを読むと、作品としての底の浅さを感じないわけにはいかない。 たとえば、娘の幼馴染を殺した父親が、事の顛末を娘に告白する場面。 (以下抜粋。365頁) 目を開け、父を見た。彼は再び項垂れていた。 「遺体は? どうしたの?」 「どうもしてない。そのままや。アパートの部屋にある。身元がわからんようにはしたけど、遺体が見つかったら、いずれはわかってしまうやろな」 「それなら、何とかして遺体を処分しないと」(抜粋終わり) 父の殺人告白とほとんど同時に、娘は(実父によって殺された幼馴染の遺体の)「処分」などと言いだし、共犯関係の絆がより強固なものとなる。 文字通り「狂気」と言ってしまってもよいと思うのだが、この辺を、意外とあっさり流していて、唖然としてしまうのである。 犯罪者の心の綾は、読者に脳内補完をさせるのではなく、じっくりと書き込んでいただきたい。 そうでないと、読後感も非常に薄っぺらいものになってしまうし、書き手の真意にも疑問を抱くことになってしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めて、どんどんと引き込まれ、いっきに読み終わった。 話が展開するにつれて、どこに向かっていくのか目を離せなくなった。 早々と加賀恭一郎が、話の中心に登場するが、もう少し後半でからむ形でもいいような気もした。 都合よく、事件と事件が絡まっていきすぎるような。 加賀恭一郎のシリーズと思えば納得できる点もあるけれど。 加賀の父と母のありようは、わかるようでわからない。 できたら、加賀の父親の妻に対しての気持ちをもう少し描いて欲しかった。 登場し事件に絡んでいる人たちが、払いきれない悲しみ寂しさをまとっていて、なんだか寂しい悲しい気持ちになった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野圭吾の作品を本では始めて読んだが、期待通りに面白く一気に読み終わった。 他作品も順番に読破しようと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本の帯や書店のPOPに書かれた「最高傑作」に 何度騙されたことか… しかし、やっと来た!最高傑作! 本年度'No1決定です。 冒頭からこの話はただ事でないことが分かります。 そして、ラストまで一切隙がありません。 内容は他の方が書いてらっしゃるので ただ賛辞を述べるだけにしたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野圭吾さんの著書は全て持っている大ファンです。 まだ読まれていないファンのみなさん、今回は1700円で早く読む価値があります。 赤い指から麒麟の翼までの物足りなさが埋まります。 ただ少し残念なのは加賀と阿部寛がどんどん 重なってくる事です。ガリレオシリーズと一緒でドラマの役者を多少意識して書かれてる感じしました。 以前の加賀とはキャラが違う気もしますが、やはり加賀恭一郎は進化しているのでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
加賀恭一郎シリーズの最新作。これまで引きずっていた加賀自身の「家族」の問題にも筆を割いて、東野圭吾を読み続けている読者には、あれこれ受け止めるものの多い仕上がり。いつものように一気に読めます。 物語の中軸部分は、松本清張の代表作のひとつ『砂の器』によく似たテイストです。主人公の家族問題に結びつけているところは、やや荒技な印象でした。原発問題にも言及し、誠に今日的装いですが、家族問題が描かれている割には重層感というか、心の底で揺さぶられるものが希薄で、その希薄さも今日的と評すべきなのかな、と思われます。「橋」や「明治座」を折り込んだ道具立ては、日本橋署を舞台にして大当たりをとったことへのシリーズ作者としての御礼でしょうね。 加賀の勤務先や生活自体が進展する次回作に期待します。 阿部寛主演の映画化100パーセント保証。元女優の女流演出家、だれを起用しますかね。祈りの幕が下りる時 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野先生の作品は全て読んでいます。 最近の作品は薄味が多いように思い、今作も買おうか迷ったのですがレビューの良さに後押しされて購入しました。 加賀シリーズで一番好きな作品は「悪意」であり、あの域には達することは難しいと思います。それ程衝撃的な作品でした。 「新参者」「ナミヤ雑貨店」などを読むと最近は人情物を好んで描かれるようになったのかなと感じていました。 それはそれで良いのですが、今作のテーマの一つであろう「家族愛」について、加賀側は十分伝わりました。 「放課後」から考えると感慨深いです。一つの区切りがつき、今後も加賀刑事の活躍が非常に楽しみになりました。 気になるのはただ自分たちのためだけに、ゴミのように人を殺していて(殺人など元来そんなものでしょうが) それが「家族愛」であるかのごとく表現されている点です。著者の某超有名作を読んだときにも同じような感想を抱きました。 特に幼馴染は非常に善人として描かれており、無残に殺されるのは動機から考えると気の毒すぎます。 先に挙げた「悪意」は殺人の動機というテーマで最高点に達した名作でした。またあのような作品が読みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やっぱり、東野圭吾は別格だな、と思う。ミステリーが複雑で最後まで予測がつかない、けれども、全てがわかった時に無理がない。しかも、加賀恭一郎の過去まで絡めてしまうなんて。シンプルで読みやすい文体。感情に訴えかけるストーリィ。最近の東野圭吾の中でも、ダントツでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素の加賀恭一郎の人間味が垣間見えて素敵でした。 ラストの素振りをしている彼の姿が目に焼きつくような描写でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野圭吾さんの作品はすべて読んでいます。加賀刑事の生い立ちやお父さんとの確執の理由が明らかになりますが、若干物足らなさを感じました。次回作に期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
加賀恭一郎シリーズの最新作 加賀恭一郎シリーズとは知らずに読み始めて 加賀の母親の登場で初めてシリーズに気が付きました。 随所に張られた伏線がラストに近づくに連れて パズルがぴたっと納まる様に解決して行く様は気持ち良かったです。 東野さんらしい、丁寧に描かれた読み応えのある作品に仕上がっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他のレビューと同じようなことを書いてもしょうがないので、重箱の隅をつつきます。以前から気になっていたのは「目を見張る」という表記。他の大作家のお歴々も平気でこう書いていらっしゃいますが、「見張る」というのは「犯人が逃げないように見張る」「不審者の出入りを見張る」といった際の表記で、驚きや感動で目を見開くのは「瞠る」が正しい。辞書には両方OKとされているものも多く、新聞でもときどき見かけますが、やはり漢字の意味合いからしてまったく異なるわけで、せめて東野氏のようなリーディングライターには「瞠る」と表記してほしい。別の個所ではその漢語表現である「瞠目」の表記があるだけに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
見事な謎解きと情感あるれる終盤は最高でした。 これはミステリとしてもヒューマンドラマとしても結構な傑作です。 加賀のルーツにも触れるこの作品は、加賀シリーズファンなら、なおのこと必読です。 夢幻花につづいて原発への言及もあり、加賀シリーズですっかり定番となった親子愛が物悲しく描かれ、複雑な謎を見事に落ち着けるストーリーも見事でした。 傑作です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!