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去年の冬、きみと別れ



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【この小説が収録されている参考書籍】
去年の冬、きみと別れ
去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫)

去年の冬、きみと別れの評価: 3.18/5点 レビュー 95件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 21~40 2/3ページ
No.28:
(5pt)

好きです

映画上映になる前に読みたくて購入。
好みもあるので一概には言えませんが、個人的にはとてもおもしろかったです。途中まで謎が多く自分で推理というか想像しながら読み進め、最後の数ページで一気に真相がわかるあの感じがとても好きなので。謎が残るので、これから読み返します。
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No.27:
(5pt)

何度か読み返したくなる

1ページ目から世界観に引き込まれ、あまり読書をしない人でもさらっと読める。短時間で読めるのに、内容は濃い。重いけど、また読み返したくなる本でした。
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No.26:
(5pt)

面白い。

非常に面白い。教団Xのように心がザワザワする感じです。ちゃんとミステリー小説です。
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No.25:
(4pt)

もう一度読みます

普段は乱読なんです。
この本は読み終わってから消化不良を覚え、いくつかの仕掛けにも気付き、違った意味でのミステリーを味わう必要性を感じています。
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No.24:
(5pt)

最初の1/3は良くわからないまま読み進めて。

久々の傑作。
「銃」を読んで、人間の本質的な部分を描く氏の本を気に入って、購入。

ミステリーとして、またメタ小説として完成されている。
読中の薄暗い雰囲気も独特。後半1/3の疾走感。
伏線を回収しながら、事実を整理し、読者へひっくり返してくる。

また一人称・二人称を曖昧にすることで、目の前のものをそのまま認識するしかない、映画のような感覚があった。

物語としても人間のどうしようもない本質をえぐっている。
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No.23:
(4pt)

混乱が楽しい

狂気の人達の話なんだと理解してきたつもりになってきたところで、えっ??? この一人称で語っているのは一体誰だ?となり混乱。そこからは一気読み。読み終わった後までちょっと混乱させられます。そうした混乱させられる仕掛けも楽しいけど、話の内容もとても面白い。
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No.22:
(5pt)

センスが光る一冊!

面白かった!! 中村文則さんの作品は一番最初に「教団X」を読んで、その次に「掏摸」を読んで、完全にはまりました。 だから電子書籍しか読まないつもりが、無いから今は書籍購入してどんどん読んでます。この作品はタイトルも素敵だし、始まり方も、ラストも良い!
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No.21:
(5pt)

君から目を離す。その時の君を、僕は所有していない。

「自分の文体で、読み始めてすぐ惹きこまれる物語を、一気読みできる分量で書く」
これが『去年の冬、きみと別れ』で掲げた中村文則さんの目標だった。
今回、文庫版で初めて読ませていただいたが、まさしくその目標をクリアした作品だったように私は思う。確かに、これは一気に読むにふさわしい作品だ。そのための分量だ。
そして、ミステリーとしての仕掛けが見事。最後の一文で、「なるほど!」となった。

ここからは多少、ネタバレになるかもしれないので、まだ読んでない方は読まないほうがよいでしょう。文庫版の「あとがき」も、私のように「なるほど!」と理解できない人のために詳しく解説してあるので、「あとがき」は本編を読んだ後に読んでください。

最初の献辞、中村文則さんの小説にしては珍しいなという違和感があった。「なんで、献辞なんて入れているんだ?」と。その違和感こそ、重要だった。そして、最後まで読むと、「それでか!」と驚き、よくこの仕掛けを考えたものだと感心した。
本編の作りにも、いろいろ疑問を抱かせられながら、そのため先が気になり、ずんずん引き込まれる要素が満載である。なぜ、「資料」なるものが章の間に挿入されるのか。なぜ、「11」の章だけ「(11)」と記されるのか。拘置所に送られてくる手紙は、初めはインタビュアーが送っているのだろうと思っていたら、別の人物から送られていることが途中で判明する。いったい誰が手紙を送っているのか。そして、突然現れる謎の人物の独白・・・。
この小説の中では様々な仕掛けが用意されていて、その謎の答えを求め、私は息もつかずに読み続けた。
そして、この事件に秘められた謎が解き明かされ、最後の最後で更なる仕掛けに驚く。
まさしく、これはよく練られた、中村文則さんらしいミステリーであった。

さて、ひとつこの小説で気にかかる表現がある。そこを引用してみる。
「蝶から目を離す。その時の蝶を、僕は所有していない。もっといえば、右側から撮った時、左側の姿を僕は撮っていないことになる。ならばビデオで撮ればいい、と思うだろうか?違うんだ。僕が欲しいのは一瞬だから。その蝶の一瞬が欲しいのだから。でもその蝶にとって一瞬は、無数にある。僕はその全てを、撮ることはできない。」(文庫版23p)
「きみから目を離す。その時のきみの安全を、僕は保障できない。君の生活、そこには、僕の知覚できないきみが毎秒毎秒存在し続けている。なぜ愛する人を目の前にして、僕達はその一部しか認識できないのだろう。」(文庫版144p)
この二つの部分は対をなしている。同じ表現、同じ感情を書きながら、それは決して交わらない二人の男から発せられる言葉だ。なぜ、ここまで同じことを中村さんは二人に語らせたのだろうか。わざわざ、傍点を振ってまで。
結局、この所有欲が、一人の人間を殺してしまったのだろうか。この異常なまでの執着が、人を狂わせるのだろうか。
果たして、これは本当に別の人物から発せられた言葉なのだろうか。

中村文則さんの作品にしては、主人公があっさりとして平凡ではある。が、その平凡な男が惹かれたものは、平凡ではなかった。
こういうスタイルで小説を書いたことは、のちの作品にも生きてくると思われる。
「あなたが消えた夜に」も、この作品があったからこそ出来上がったのかなと、今回読んで思わされた。
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No.20:
(5pt)

きれい

安価できれいで届くのも早く、文句のつけようがない。 中古でこれならまたリピートするかも。
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No.19:
(4pt)

混乱するけど……

「ネタバレ注意」 前半は、死刑囚である木原坂雄大の意味深なセリフや作者の狙いでもある狂気じみたセリフにこの作品の期待度も高まっていました。 妙にエロい木原坂朱里や人形師などの魅力的なキャラクターも出てきて神作を確信していました。 ですが後半に行くにつれ小林百合子という朱里そっくりで身寄りのないキャラやピストルなどが都合良く出てきたため、この時点でミステリー的な面白さは半減してしまったのは事実です。 掛け合いも前半ほどのパンチ力はなく、場面が変わる事に視点が変わり混乱しました。 やや不満点はありましたが、自分は面白く読めました。
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No.18:
(5pt)

ストーリーのある純文学

著者の作品は何冊か読んでいましたが一番ワクワクする作品でもあり一番怖い作品でもあったように思います。登場人物のことが理解できない、共感できないという人も多いと思いますが、まったく異なるものに出会う経験や、恐ろしい人物に少し共感してしまう経験はとても貴重だと思います。何かに引っ張られるように読んでタイトルの意味が分かった時には震えました。
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No.17:
(4pt)

すごいと思った

この著者は近著の「A」を初読し、不思議な魅力があるなと過去作品のなかからあらすじが好みのこの作品を選んで読んでみました。読み進めるのを止めることができませんでした。これすごいなと思いました。作品というよりこれ書いたひとすごいなって。感想を言葉にするのが苦手なので稚拙ですが、打ちのめされました。こんなの書くひとがいるんだって。表現が…。こちらのレビューは辛めですがわたしはすごい作品だと思います。
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No.16:
(4pt)

すみません。まだ、読む時間が…。

ツンドク本があって、読むのが先になりそうです。商品はとてもきれいでした。
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No.15:
(5pt)

小一時間でブルーになれる

読後の不快感は健在でした。著者の作品は、手軽に絶望が味わえる点から、私は好んで読みます。
そして今回、多少ミステリーの雰囲気もしつつ、更に人間の暗い部分を強調しているが、内容が薄い分、最後がサラッとしてしまった。だが、ミステリー要素に関係なく楽しめました。
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No.14:
(4pt)

普段あまり本を読まないのですが

とても面白かったです。
物語を通して流れる異様な雰囲気にのめり込み、短期間で読む事ができました。
性描写をくどく感じてしまったので☆4つとさせていただきます。
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No.13:
(4pt)

面白かったです。

この作者の本を初めて読みました。

皆さんの評価が1〜5まできれいに分かれていて面白いな、
と感じましたが、私の評価は★4つです。

1977年生まれという作者のプロフィールを拝見し、
この年代だからこその登場人物の人選なのだな、と感じました。

ストーリーも最後まで飽きずに一気に読む事ができました。

また違う本も読んでみたいと思います。
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No.12:
(4pt)

言葉にできないどろどろとした狂気を、あえて言葉にしようとした泥濘のような作品。

最初は文体に違和感を覚えた
序盤を読んでいて、あまりにもすかすかと言うか、簡潔に描写し過ぎなのではないかと。
確かに最近の中村文則は、昔の様に内面の狂気に取り憑かれる様を細かく描写していくというよりは、
自分の外側で起こる悪に翻弄される人たちをエンタメ的に描いている。だから、今回も文体よりはストーリーで見せようと挑戦しているのかなと思い、懐疑的に読み進めていったのですが――
安心です。後半からはいつもの中村文則でした。やはりいつもの彼の文体が現れてました。

人形師が、応仁の乱の時代に存在した憧れの人形師の話をするときや、タイトルの意味を回収する《きみ》に宛てた犯人の告白
そしてカメラマンの最後の手紙なんかは、いつも通りの泥濘に溺れていくような、惹きこまれる密度を感じさせる文体で書かれていました。
一つのページに文字が詰まっているあの感じです。

恐らく序盤は、ライターの男が書いた文体という設定で、いつもとは少し違った意味合いで書かれ始めたのではないかと思います。
正直に言うと僕は最初の三十ページを読んで、かつての中村文則ではなくなったと勝手に勘違いしてしまい、
不覚にも買ってから三か月近く、この本を放置してしまっていたのです。
しかし、気になってもう一回読み直したところ、一気に読み終えてしまいました。
中盤からの、登場人物たちの狂気を描写しようとしている、彼独特の、言葉にできない人間の深部を描写しようとしている泥濘のような文体に、見事にハマってしまいました。

あくまでレビューの観点から言わせてもらうと、僕自身、純文学作家の頃からの中村文則を読んできているので楽しめましたが、
エンターテイメントとして読むと、面白くないかもしれません。
あくまで本人が仰るように、純文学とエンターテイメントのハイブリット的な作品だと思います。
どちらかだけを期待すると難しいというか、あくまでどっちも受け入れられる人向けです。

エンターテイメントしてみると、ちょっと違和感もあり。
ミステリとして伏線も貼られて、トリックなども考えられていますが、どうして主人公がそれに気づいてしまったのか。
犯行にしても、果たして、そんなに何事もなく上手くいってしまうのかと言う点についてあまり説得力を感じられませんでした。
主人公の思考が少ないというか、推理がないというか、情報だけが出されて、主人公の思考過程が描かれていないと感じたので。

ですから、この作品はエンターテイメントとしてのストーリーを本に求める方より、純文学的な文体も楽しめる方、
人間のドロドロとした暗く恐ろしい面を読みたいという方にお勧めです。性描写も出てくるのでその辺も抵抗がない方。
これを言ったら身もふたもないですが、やはり中村文則を今まで読んできた人の方が、この作品受け入れやすいし、読みやすいと思います。
いきなりこの作品は、少し慣れないかもしれない。

本屋大賞のノミネートや、外国の文学賞の受賞なんかで最近気になっているという方は、どちらかと言えば初期の作品「銃」や「悪意の手記」、
「掏摸」などの触りだけでもちらりと読んで、文体を試していただきたいです。
この作品は、中村文則的に傑作ですが、しかし独特でもあります。

最後になりますが、やはり僕みたいな暗い性格で、マイナーなものに惹かれるような人には、お勧めです。
どうしようもなくマイノリティに属してしまう人間。
彼の文章に惹きつけられます。大衆からは気持ち悪いと思われるような狂気を描いた文章に。
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No.11:
(5pt)

掏摸 の上

掏摸もよかったが、この作品はその上を行っている。今後も大注目の作家である。
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No.10:
(4pt)

意外な展開

TVの紹介で購入。へぇ、そーだったんだってな感じ!おすすめです!
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No.9:
(4pt)

一気に読めます!

後半が不気味な展開です。総合評価としては面白い内容ですが、登場人物を無理やりにつなげた感じがあります。
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