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(短編集)
七色の毒 刑事犬養隼人
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七色の毒 刑事犬養隼人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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一話につき四十頁ほどの短篇が七つ、収められています。いずれの話も、普段は胸の中に秘めている人間の黒い悪意から起きた事件を描いたもので、読み味は良くありません。でも、するすると読めてしまうので、ちょっとした空き時間に読むにはちょうどいい短編集かと思います。 「赤い水」「黒いハト」「白い原稿」「青い魚」「緑園の主」「黄色いリボン」「紫の供花」の、タイトルに色をあしらった七つの短篇。 警視庁捜査一課の刑事・犬養隼人(いぬかい はやと)が、すべての話に絡みます。また、どれかは言いませんが、ある話と別の話が繋がっています。 七篇のなかでは、「青い魚」と「黄色いリボン」の話が面白かったですね。 「青い魚」は、最後のワン・ストロークのひねりが決まったところ、印象に残りました。「黄色いリボン」は、主人公の少年が思い惑う夢想(妄想?)にSF的な妙味があり、そこが良かったです。 | ||||
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7話中2話で生命保険がキーになっていますが、その「受取人指定」について重大な錯誤があります。 生命保険の受取人は、原則として配偶者と2親等以内の血族しか指定できません。保険金目的の殺人などのトラブルを避けるためです。婚約者を指定する場合は保険会社との面談が必要で、その際に戸籍や生活実態(同居し生計を共にしているかなど)を調査されます。実家の家族構成も調べられますから「兄と称する人物が、実は…」などというのはバレてしまいます。また嘘をついて加入できたとしても、婚姻届が受理されるまでは免責になりますし、支払いの前に再度詳細に調査され、発覚した場合は支払われません(詐欺として訴えられるでしょう)。 また赤の他人はさらに厳しいチェックがあり、本人にも知らされますから「知らない間に受取人になっていた」というのはあり得ません。 作者は、保険金の受取人が、遺産相続人のように自由に指定できると勘違いされているのではないでしょうか? | ||||
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主人公は非の打ち所がないものとおもってましたが見事に裏切られました。いい意味で、男性の嘘は見抜けても女性は駄目で愛すべき犬飼刑事です | ||||
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所詮、人は言葉の奴隷に過ぎない。 だから、ものの言い方ひとつで、他人をポジティブにもネガティブにも、如何様にも操れる。 感情の赴くままに、怒りに任せしゃべってしまう愚かさよ。 自ら学ぼうとしない者は、痛い目にあっても、他人に責任転嫁して、何度も同じ過ちを犯す。 『賢い者は、他人の失敗に学ぶ。 愚かな者は、自分の失敗にも学ぼうとしない。』 (ベンジャミン・フランク リン ) | ||||
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刑事犬養隼人シリーズの2作目、短編集です。 作品タイトル通り、7つのエピソードが収録されています。 中山さんのウリである、大どんでん返しと言えるほどの仕掛けはありませんでしたが、 一作目とはテイストが変わって、個人的にはこちらの方が楽しめました。 東野圭吾さんの加賀シリーズの短編版にすごい似てるかなと思いました。 | ||||
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…が、印象が「どんでん返し」というより、「こねくり回し」だった 好み的に「どんでん返し」にはキレが欲しい。 スパッと切りこんだ感じの反転じゃなくて、ぐちゃぐちゃにこねまわしたトコからゆっくり成形して何か取り出しましたよ、という読感だった 単純に個人の感覚的なトコの感想です 全般に楽しく読みました | ||||
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どんでん返しの短編集。しかしそれほど驚くほどのものはなく、中山七里作品としては、やや期待はずれ。主人公が持つ表情から相手の心理状態を察するという能力がプロットのなかで生かしきれていない。ただし例外は『黄色いリボン』。性同一性障害という現代的なテーマを掲げつつ、その背後に忍ばせた別の社会問題を露呈させる秀作。事件から解決へのプロットではなく、不安定な視点(子供の日常と記憶)に立ちつつ、その原因であった隠れた事件へ導く手法は驚愕するばかり。ホラー的な雰囲気で語られる一人小説だが、最後にオチが取ってつけたようで残念。できれば最後の一行がホラー的幕切れであればと思うのは、私だけだろうか? | ||||
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どんでん返しをウリにしているんですが、第1話で作者の捻り方が分かってしまうと第2話目からはほぼオチが予測できてしまいます。 そういう意味ではどんでん返しはあまり強調しない方がいいかもしれません。 よく知られたネタをモチーフにしていて興味は魅かれますが、動機はあまりにも軽くて殺人ゲームの印象はのがれません。 とは言いながらさすがに今どきの売れっ子らしく読みやすさは抜群で、仕事の合間に読むにはいいかもしれません。 | ||||
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小技が効いていて楽しませる短編集。 うち一篇は、はっきりとモデルがわかるようになっていて、ああ、結構話題になったあの事件は、結局業界ではそういう風に収まっていたのかと納得。 (もちろんフィクションであって、モデル氏は殺されてはないわけだし、たぶん酒びたりにもなってないだろうけど) そういうゴシップ性が目立ってしまうのは、全体にやはり迫力不足なのだろうか。 | ||||
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