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コズミック・ゼロ
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コズミック・ゼロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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日本のミステリ史に大革命を起こした第一回メフィスト賞受賞者清涼院流水が、 帯の売り文句によれば「心を入れ換え」て発表した、片割れの「ブラックオアホワイト」とほぼ同時刊行された作品。 デビュー作「コズミック 世紀末探偵神話」をもじった「コズミックゼロ」というタイトルに、流水'大'説の新たな伝説の幕開けを期待したが、売り上げがさほどでもなかったかネタが尽きたか、これ以降は京大出身のインテリジェンスを発揮した英語の教科書みたいなやつやら急逝して流行したマイケルジャクソンを扱った一般読者向けの作品やら、ミステリとは無関係の伝説の作家らしからぬ作品を発表し少し失望したが、アマゾンのレヴューの数から推測するにそこそこ売れているようなので、お金が入ったことは喜ばしく思う。 装丁とさわりの文章から、流水'大'説の濃いのだけれど何故か薄味に終わるという、壁に小説を投げつけられた作家おそらくナンバーワンという作風を和らげ、マゾヒスティックな変人読者だけでなく良い意味で広く一般向けの煮詰めた物語であろうと予想したが、流水大説らしさも確実に残しつつ、完成された堅実な物語は面白かった。 首を傾げる読者はいても焚書にされるような目に合う作品ではない。 分かってての批判はもちろんありだが、作品全否定の、本屋で知らない作家ばかりのなか帯やポップやベストセラーの宣伝に惹かれて読む本を選んでるレベルの層の人は、東浩紀「動物化するポストモダン」でまず自分の見識を深めましょう。 ちなみに清涼院流水の名は舞城王太郎の作品にもたまに登場するが、現代のメタミステリやアンチミステリの源流の一つを知りたいならコズミックは読んでみてもいいかも。 あのたいく…、もとい遠大な物語を完成させる筆体力と爆弾的トリックを書ききる力は称賛に値する。 風呂敷の大きさと広げ方は天才的。 あとは畳み方を覚えれば完璧だ。 | ||||
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出だしから最後まで極めてクサい言いまわしに執拗な英会話と無駄な知識装飾。読んでて恥ずかしくなる登場人物のセリフと心情表現そして情景描写。極めつけは発想ばかりが先行しておそらく筆者自身も締め切りまでにうまく纏め上げられなかったのだろうと思わせる後半部分の不自然なストーリーの詰め込み。これはちょっと小説としてひどすぎました。 | ||||
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この著者の本を読むのはコズミック 世紀末探偵神話に続いて2冊目だが、1冊目を読んで、この著者の他の作品はもう読むことはあるまいと思ったのだが、装丁の出来の良さと奇抜な設定に惹かれて本書を読むこととなった。 基本的にこの作者の作品は複数視点で日常が描きこまれていくと同時に未曾有の事件がいとも簡単に進行していくというパターンだが、本書も同趣向。 今回は1カ月で日本国民全員を抹殺するという他の作家なら思いついても到底作品にはしないだろうなという感じの大風呂敷が広げまくられる。何となく小松左京の日本沈没を彷彿させるが、SF小説としての実現性のリアリティは皆無。作者が文中で1000万人死んだと一行書いたらそれを納得して読み進めなければならない。殆ど中学生の妄想の世界観でストーリーは進行していくが、文章が読みやすいため、最後までこの話で結構退屈せずに読破してしまえるのはある意味凄いと思います。この人の作品はとにかく作者の作った無茶苦茶な前提条件に疑問を持たず全て受け入れると比較的楽しく読めます。決してそんなこと可能なのか?などという疑問は挟んではいけません・・・。 この種のテーマの作品としては常識破りの本当に日本国民全てが抹殺されてしまいますが、この大風呂敷をさらに無理やり広げたオチには読後言葉が出なかった・・・・。完全に読後、時間の無駄だった・・・という人と、変な小説を読んだなあ・・という人に分かれる作品だが、もの好きな人は是非! 膨大な著作がありその殆どがトンデモと言われる清涼院氏の小説群のなかでは本書はかなり分量がコンパクトで読みやすいと思うので流水体系を初めて読むという人には本書がお勧めである。本書がダメなら、他の著作もほぼダメだと思われます・・・。 | ||||
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他の人の感想があまり良くなか ったので、期待しないで読んだ。退屈しないで読めました。一読の価値はあ った。文庫版コズミ ックと似たような展開です。後書きは読まないでも良か った。他の人の感想にもあ ったように、どのように人を消したのかが、とても疑問に残 った。著者の本ではダブルドライブインのような、SF的な内容です。ややおもしろか った。 | ||||
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傑作!!とか人に勧めたくなるような内容では無いです。 やっぱ何かをするならメリットがあっての行動ですよね。 他人から見て些細で陳腐でも本人にとってのメリット。 だからこそ突き動かされるわけで 読者に「共感できないけど理解できる」って落ちどころがあるはずです。 一応「人が増えすぎた」とかなんとか理由あっての 日本絶滅計画なんだけど、 セブンスたちが最期をどう考えてたかって結末を見ると 「日本絶滅計画自体、不必要だったんじゃね?」みたいになってしまいます。 辻褄合わないことが色々多いんですよね。 大きな路線でも不具合が生じてるので 読者としては「こうするしかなかったよね」なんて感情は湧かないなぁ。 素人なわけじゃない。生業としてる作家さんだもん。 作家の心情まで加味して読んでらんない。 ただダラダラ感もなく、一転二転するので 軽快に読めました。 やっぱオチは想像つきましたが、中盤では「どうなるのかな?」って 期待も持てましたし、壮大な計画が陳腐に映らなかったです。 というわけで嫌いじゃない(笑 秀逸!とか驚愕!って内容ではありませんが 中々読めました。 | ||||
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綺麗な表装に目を取られて読んでみました。内容はタイトル通りです。 大量の人間を誰にも悟られることなく消すトリックがどうなっているのか そこの説明を楽しみに読み進めましたが、ほとんど説明らしい説明もなく 呆気なく終わり。ハリウッド映画のムリヤリ設定&進行を笑えません。 思ってもみなかった人物が裏切っていたところの描写に意外さを見いださせ たかったのでしょうが、登場人物の設定と行動に無理がありすぎます。 最後の1〜2ページで主たる登場人物まで全て消して、最後の最後は世界 まるごと消滅ですか....編集者に言われ、無理矢理書いたのでしょうか。 読み終わって、ここまで唖然と、そして陰鬱な気分になった小説も久しぶり です。さんざん今まで引っ張ってきたのは何だったのでしょうか。 他のレビュアーさんも書いている通り、時間を無駄にしました。 | ||||
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理論的にこの無理やりな展開を納得させるには、こんな落とし所しかないかな とは、思いましたが ラストはちょっとびっくり。 無理ヤリ感はあれども、一読の価値あり! こういうトリックの小説に、人が書けてないとか、設定が陳腐だとか言っても仕方がありません 人物描写を読みたい人は純文学でも読んでください この設定で突っ走るには、これしかなかったと思います まあ、007時代のような、CIA,SISの描写には、さすがにいまどきマンガでもこれほど陳腐じゃないとは感じますが 最後のオチが秀逸だったから目をつぶりましょう だいたい先が読めるぞという、小説の先読みベテランのみなさん この題名から、この落ちはなかなか読めません 未読の方はうらやましい。 二回読む気には全然なれませんが、一回は必ず驚くことができます。 | ||||
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ミステリーが好きで著者の本を手に取ったけど… 本当にミステリー?? この本を読む前に伊坂幸太郎さんの本を読んだのが悪いのかしら… 完成度の高い本を読んだ後に、この本を読むと完成度の低さに目がいく。 人を殺す工場が全国各地にあるとか、 誰にも気づかれずに何百、何千単位で誘拐だとか…警視庁をテロだとか… 物語だから色んな設定があった方が面白いんだろうけど、 その設定に全然現実味がなくて、それに至った経緯(伏線)とかも全くない。 ただ、日本人全土の人がほとんど死んで終わり。 白けたムードで話だけがとんとんと進んで いつの間にか読み終わってた。 読了後にはため息しか出てこない…。 そんな、渾身の駄作です | ||||
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「日本人を一人残らず絶滅させる」 小説の中とはいえ、こんなにバカバカしくも恐ろしい計画を 立案し実行できるのは著者の他に誰がいるのでしょう? 少なくとも私は知りません。 この小説の凄いところはそんなバカバカしい設定を見事に論 理に落とし込んでいるところ。即ち、ロジックで日本を絶滅 させようと計画し、実行していくところです。 そうなると計画自体が荒唐無稽なものであってしまっては 台無しになります。しかしながら読んでいくうちに読者はその 世界に引きずり込まれ「日本絶滅計画」の虜になるでしょう。 なぜならそれくらい著者の作り上げたロジックは見事であり、 読み物として最高のエンターテイメントだからです。 断言しますが、こんなに面白い小説と出会うことはそうそう ありません。ただひたすらこの世界に没頭し、作品を楽しめば 良い。張り巡らされた伏線を楽しめば良い。 そして、 驚愕のラストを読み終わった後、あなたは一体どんな気持ちに なるのでしょう? ・ため息をつくのか? ・もう一度ページを捲って事実関係を確かめるのか? ・呆然とするのか? ・本を投げ出して怒るのか? ・余りの展開に理解できないのか? それは読んでお楽しみということで(笑) まだ未読の人が心底羨ましい。この小説はそんな魅力を持った 傑作です。是非一読をオススメします!! | ||||
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この著者が好きでこの本を手に取った訳ですが… 今作は酷すぎた。この言葉に尽きます。 突拍子な出来事がただ巻起こるだけで その出来事に至った経緯の描写も伏線も散りばめられてない。 ただ、唐突にネタを明かすだけで終わり。 読者の視点に立った展開になってないので 置いてけぼりを喰らうこと必須です。 | ||||
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この作者の作品は初めて読んだのですが、人間を殺して処理する(1000万単位で)描写が余りにも安易。人物像もいい加減、ほにゃらかセブン、ご老公、SIS、CIA、ハイドロメタンガス、陸海空。最後は何でしたっけ。 | ||||
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