(短編集)
19ボックス 新みすてり創世記
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清涼院氏の初期に出されたやたら長い作品の中ではノベルス版で300ページ代と読みやすいボリュームで出された短編集だ。 4つの独立した短編が全て読むことによって一つの真相が浮かび上がるという仕掛けだが、どうせ各短編の別々と思われた登場人物が全て共通しているんだろ!と勘のいい人ならピンときそうだが、実際その通り。 そして更に4つの短編の読む順序を変えるとその都度新しい結末になるという、マルチエンディングみすてりというのが最大の売りとなっている。 何とその読み方は順列組合せで26通り! 何だかどういう仕掛けになっているのか興味深々だが、要するに一つの作品で他の3編が架空の作中作として扱われ、最後に読んだ作品だけが真実となるものだが、これだけではイメージしにくいだろうが、どういうことかは実際読んでみれば分かるだろう。 これが面白いかと言われると言葉に困るが・・・・。 4編のうち最初の2編は小説としてはつまらないだけ、最後のはメタ落ちへの仕掛けに終始するだけで、まともに小説として面白いのは3編目の木村間の犯罪だけだ。これは著者には珍しくまともな本格ミステリーになっている。 本書はやたら饒舌で自意識過剰な作者の前口上とあとがきと説明書きを先に読んだ時点が面白さのピークで、実際に中身を読むと、読者は手を振りあげて作者の頭を「ポカリ」とブって「コーラ!」と怒声の一つも浴びせたくなり、すなわち清涼飲料水となります。 実際一回読んでその後更にもう一回以上順番を変えて読んだ読者などいそうもありません。 | ||||
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4つの短編小説が、読む順番により風景がかわる作品集。 本編間になかがきがあり、作者に「ほぉ~らこの本のカラクリは面白いんだよ、分るかな?」と挑戦・挑発されている気がする。が、趣の異なる物語が4つもあるので、彼のいうカラクリがなくても、楽しめるのではないか。後に発表された、「Wドライヴ院」の原型であり、そちらにこの作品カカラクリも解説されているので、本作品を読了後「Wドライヴ院」も読むと面白いと思う。 | ||||
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