カナリヤ殺人事件

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

カナリヤ殺人事件の評価:

4.05/5点 レビュー 41件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.05pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全75件 61〜75 4/4ページ
No.15
(4pt)

機械的密室を扱った最初の長編ミステリ

シリーズの第2作。デビュー作に続いて「心理的証拠」を前面に押し出している。このため、容疑者を集めてカード・ゲームをするのだが、それがポーカーなのだ。ヴァンス程の知識人ならより論理的なブリッジ(コントラクト・ブリッジのこと、セブン・ブリッジではない)を選びそうなのだが、そうではなく賭博性の高いポーカーを選ぶところが興味深い。そこから得られる結論は強引過ぎる気がするが。このせいか、3作目以降は「心理的証拠」は影を潜めた。

そして、本作の特徴は長編ミステリとして(私の知る限り)初めて機械的密室を扱っている点だ。現在でこそ、機械的密室は嫌われる傾向にあるが、当時は「黄色い部屋」、「ビッグ・ボウ」等の心理的トリック、「モルグ街」、「まだらの紐」等のある物にしか通用しないトリック等が主流で、本作のように外から機械的に密室を構成し、もう一つの仕掛けを使って、犯人のアリバイを築く手法は当時は斬新だったろう。

また、上記の「もう一つの仕掛け」が暴かれるキッカケがヴァンスのハイブロウな趣味だという点も皮肉が効いていて面白い。ヴァンスの衒学志向が活きる時もあるのだ。全体的に洗練されたストーリー展開で、デビュー作と本作とで長編ミステリの基礎を築いた記念碑的作品。
カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JASQLQ
No.14
(4pt)

機械的密室を扱った最初の長編ミステリ

シリーズの第2作。デビュー作に続いて「心理的証拠」を前面に押し出している。このため、容疑者を集めてカード・ゲームをするのだが、それがポーカーなのだ。ヴァンス程の知識人ならより論理的なブリッジ(コントラクト・ブリッジのこと、セブン・ブリッジではない)を選びそうなのだが、そうではなく賭博性の高いポーカーを選ぶところが興味深い。そこから得られる結論は強引過ぎる気がするが。このせいか、3作目以降は「心理的証拠」は影を潜めた。

そして、本作の特徴は長編ミステリとして(私の知る限り)初めて機械的密室を扱っている点だ。現在でこそ、機械的密室は嫌われる傾向にあるが、当時は「黄色い部屋」、「ビッグ・ボウ」等の心理的トリック、「モルグ街」、「まだらの紐」等のある物にしか通用しないトリック等が主流で、本作のように外から機械的に密室を構成し、もう一つの仕掛けを使って、犯人のアリバイを築く手法は当時は斬新だったろう。

また、上記の「もう一つの仕掛け」が暴かれるキッカケがヴァンスのハイブロウな趣味だという点も皮肉が効いていて面白い。ヴァンスの衒学志向が活きる時もあるのだ。全体的に洗練されたストーリー展開で、デビュー作と本作とで長編ミステリの基礎を築いた記念碑的作品。
カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉)より
B000JAXVX4
No.13
(4pt)

警察はうっかり屋さん(初動捜査はしっかりネの巻)

現在のミステリーの水準で過去の作品を評価するのは危険です。この本も60年以上昔の作品なんですから、そういった視点は持っておくべきです。
使われているトリックは今では定型化したものですが、当時は目新しいものだったのでしょう。特に語ることはありません。
"カナリア"のポイントとしてはストーリー運びの巧みさを上げるべきかと思います。作者が第二の殺人が起こらざる得ない状況を作り出したのは、単に作品に連続殺人の様相や中盤のアクセントを与えるためだけではなく、殺人犯の心理的足跡を鮮やかにする目的も兼ねていると思われます。
そして、犯人の目星がつかないまま行われる4人の容疑者を一堂に集めてのポーカー。そのプレイスタイルから犯人を割り出すことに成功するが、その人物は物理的に犯行は不能だった。いったいどうやって犯行を行い得たのか?といった風に話は進みます。普通のミステリーであればトリックが解けて犯人にたどり着く流れですが、カナリアではその逆で、犯人が分かってからトリックが解けるようになっています。
カナリアでは犯人の名前が分かってもまだトリックが解けません。通常のミステリーの到着点(読者に犯人の名前が明示される)が、この作品では過程の一つであるというのも構成の妙というべきかと思います。単に、(当時の)独創的なトリックのみで一世を風靡した作品では無いという事でしょうか。
カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JASQLQ
No.12
(4pt)

警察はうっかり屋さん(初動捜査はしっかりネの巻)

現在のミステリーの水準で過去の作品を評価するのは危険です。この本も60年以上昔の作品なんですから、そういった視点は持っておくべきです。
使われているトリックは今では定型化したものですが、当時は目新しいものだったのでしょう。特に語ることはありません。
"カナリア"のポイントとしてはストーリー運びの巧みさを上げるべきかと思います。作者が第二の殺人が起こらざる得ない状況を作り出したのは、単に作品に連続殺人の様相や中盤のアクセントを与えるためだけではなく、殺人犯の心理的足跡を鮮やかにする目的も兼ねていると思われます。
そして、犯人の目星がつかないまま行われる4人の容疑者を一堂に集めてのポーカー。そのプレイスタイルから犯人を割り出すことに成功するが、その人物は物理的に犯行は不能だった。いったいどうやって犯行を行い得たのか?といった風に話は進みます。普通のミステリーであればトリックが解けて犯人にたどり着く流れですが、カナリアではその逆で、犯人が分かってからトリックが解けるようになっています。
カナリアでは犯人の名前が分かってもまだトリックが解けません。通常のミステリーの到着点(読者に犯人の名前が明示される)が、この作品では過程の一つであるというのも構成の妙というべきかと思います。単に、(当時の)独創的なトリックのみで一世を風靡した作品では無いという事でしょうか。
カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉)より
B000JAXVX4
No.11
(4pt)

警察はうっかり屋さん(初動捜査はしっかりネの巻)

現在のミステリーの水準で過去の作品を評価するのは危険です。この本も60年以上昔の作品なんですから、そういった視点は持っておくべきです。使われているトリックは今では定型化したものですが、当時は目新しいものだったのでしょう。特に語ることはありません。"カナリア"のポイントとしてはストーリー運びの巧みさを上げるべきかと思います。作者が第二の殺人が起こらざる得ない状況を作り出したのは、単に作品に連続殺人の様相や中盤のアクセントを与えるためだけではなく、殺人犯の心理的足跡を鮮やかにする目的も兼ねていると思われます。そして、犯人の目星がつかないまま行われる4人の容疑者を一堂に集めてのポーカー。そのプレイスタイルから犯人を割り出すことに成功するが、その人物は物理的に犯行は不能だった。いったいどうやって犯行を行い得たのか?といった風に話は進みます。普通のミステリーであればトリックが解けて犯人にたどり着く流れですが、カナリアではその逆で、犯人が分かってからトリックが解けるようになっています。カナリアでは犯人の名前が分かってもまだトリックが解けません。通常のミステリーの到着点(読者に犯人の名前が明示される)が、この作品では過程の一つであるというのも構成の妙というべきかと思います。単に、(当時の)独創的なトリックのみで一世を風靡した作品では無いという事でしょうか。
カナリヤ殺人事件 (創元推理文庫 103-2) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (創元推理文庫 103-2)より
4488103022
No.10
(4pt)

ポーカー推理

心理的証拠を重視する探偵ヴァンスの活躍する第二作
Broadwayの名花カナリヤが殺された・・
ヴァンスはポーカーによって犯人の性格を読み
事件を解決する
トリックは今となっては陳腐ですが
当時は先鋭的だったんでしょうね
カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JASQLQ
No.9
(3pt)

心理探偵小説

謎を従来の物的証拠から解明するのではなく
心理面から解決しようとして提唱された
ヴァン・ダインの処女作
最も友達にしたくない探偵と呼ばれるファイロ・ヴァンスが
株式仲買人の死の謎に迫ります
カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JASQLQ
No.8
(4pt)

ポーカー推理

心理的証拠を重視する探偵ヴァンスの活躍する第二作
Broadwayの名花カナリヤが殺された・・
ヴァンスはポーカーによって犯人の性格を読み
事件を解決する
トリックは今となっては陳腐ですが
当時は先鋭的だったんでしょうね
カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉)より
B000JAXVX4
No.7
(3pt)

心理探偵小説

謎を従来の物的証拠から解明するのではなく
心理面から解決しようとして提唱された
ヴァン・ダインの処女作
最も友達にしたくない探偵と呼ばれるファイロ・ヴァンスが
株式仲買人の死の謎に迫ります
カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉)より
B000JAXVX4
No.6
(4pt)

ポーカー推理

心理的証拠を重視する探偵ヴァンスの活躍する第二作Broadwayの名花カナリヤが殺された・・ヴァンスはポーカーによって犯人の性格を読み事件を解決するトリックは今となっては陳腐ですが当時は先鋭的だったんでしょうね
カナリヤ殺人事件 (創元推理文庫 103-2) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (創元推理文庫 103-2)より
4488103022
No.5
(4pt)

歴史的名作への礎となった傑作

ヴァン・ダインと言えば第3作「グリーン家殺人事件」・第4作「僧正殺人事件」が有名ですが,本作品はそれらに先立つ第2作です.プロットの完成度は3・4作に一歩譲りますが,主要人物のキャラクター,ペダントリーに満ちた重厚な文体は,既に1・2作目で完成されていました.主人公ヴァンスは,凶悪な犯人にポーカーを利用した心理分析で立ち向かう!是非「グリーン」・「僧正」の前に読んで下さい.
カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JASQLQ
No.4
(4pt)

歴史的名作への礎となった傑作

ヴァン・ダインと言えば第3作「グリーン家殺人事件」・第4作「僧正殺人事件」が有名ですが,本作品はそれらに先立つ第2作です.プロットの完成度は3・4作に一歩譲りますが,主要人物のキャラクター,ペダントリーに満ちた重厚な文体は,既に1・2作目で完成されていました.主人公ヴァンスは,凶悪な犯人にポーカーを利用した心理分析で立ち向かう!是非「グリーン」・「僧正」の前に読んで下さい.
カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉)より
B000JAXVX4
No.3
(4pt)

歴史的名作への礎となった傑作

ヴァン・ダインと言えば第3作「グリーン家殺人事件」・第4作「僧正殺人事件」が有名ですが,本作品はそれらに先立つ第2作です.プロットの完成度は3・4作に一歩譲りますが,主要人物のキャラクター,ペダントリーに満ちた重厚な文体は,既に1・2作目で完成されていました.主人公ヴァンスは,凶悪な犯人にポーカーを利用した心理分析で立ち向かう!是非「グリーン」・「僧正」の前に読んで下さい.
カナリヤ殺人事件 (創元推理文庫 103-2) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (創元推理文庫 103-2)より
4488103022
No.2
(4pt)

記念すべきヴァン・ダイン第一作

「グリーン家殺人事件」・「僧正殺人事件」が有名なヴァン・ダインですが,「ベンスン殺人事件」は彼の記念すべき第一作です.プロットでは「グリーン」・「僧正」に一歩譲りますが,主人公ヴァンスの心理分析の醍醐味,読み応えのある重厚な文体,そして著者の博学ぶりが伺えるペダントリーは一級品です.これからヴァンス・シリーズを読まれる方,始めに「ベンスン」をお薦めします.単品としても一級品ですし,登場人物の性格もわかって他のヴァンス作品をより楽しめますよ.
カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JASQLQ
No.1
(4pt)

記念すべきヴァン・ダイン第一作

「グリーン家殺人事件」・「僧正殺人事件」が有名なヴァン・ダインですが,「ベンスン殺人事件」は彼の記念すべき第一作です.プロットでは「グリーン」・「僧正」に一歩譲りますが,主人公ヴァンスの心理分析の醍醐味,読み応えのある重厚な文体,そして著者の博学ぶりが伺えるペダントリーは一級品です.これからヴァンス・シリーズを読まれる方,始めに「ベンスン」をお薦めします.単品としても一級品ですし,登場人物の性格もわかって他のヴァンス作品をより楽しめますよ.
カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉) Amazon書評・レビュー: カナリヤ殺人事件 (1957年) (世界推理小説全集〈第32巻〉)より
B000JAXVX4