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エンディミオン
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【この小説が収録されている参考書籍】
エンディミオンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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ともかく、面白いよ、面白いが、いかんせん分厚い。読んでも読んでも終わらない…。 まぁ、読了後の感想といえば、やっぱ「面白い」に一言に尽きる。ヒロイン、ヒーローが十分活躍して、大団円って展開は、安心するよ | ||||
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宗教・哲学・思想SFの最高傑作。 宇宙征服を目指す悪の組織がカトリック教会なので、 主人公達は仏教徒の組織を味方に付けるが、 敵との宗教問答の果てに、キリスト教も仏教も乗り越えた、 普遍的真理に到達する。 人間の精神活動のみならず、全ての生命活動の基本原則、 分子レベルの運動から、宇宙の天文学的運動まで説明出来る究極の真理。 それは、 「選べ、もういちど。」 という教えである。 キリスト教が正しいと思うのなら、一生信仰すれば良い。 しかし、捨てる自由、また信仰する自由を認めないのは駄目ぴょん! ということである。 もっとも大切なものは、選ぶ自由。 選択肢の多い現象が正しいと言うか、それが自然の摂理なのである。 多様性が全ての根本原則である。 分子は様々な方向にブラウン運動し、 生物は遺伝情報を変化させ、多様な種に分化進化していく。 宇宙は膨張しながら、様々な星を生み出していく。 選ぶ行為が増え続けるのが、真理なのである。 敵がカトリック教会なので、システィーナ礼拝堂などが、舞台になります。 ミケランジェロ・ブォナルローティの「アダムの創造」「最後の審判」 ラファエロ・サンツィオの「アテナイの学堂」 などが話題になります。 登場人物の薀蓄として登場するのなら、SFらしさはありませんが、 なんと、フランク・ロイド・ライトはサイバークローンとして登場して、 ヒロインに建築学を教えるのだ! 詩人のジョン・キーツのクローンも前々作に出ているから、 実在した建築家が登場人物の一人であっても、今更驚くことはないだろうが、 フランク・ロイド・ライトってマイナー過ぎるよな?(藁 もちろん、アメリカ人には、一休や良寛よりはメジャーだろうけど。 仏教ネタで一休や良寛の短歌まで出てくる教養溢れるSFです。 ダン・シモンズっていつからこんなに教養を身に付けたのかしら? 今日よう〜。 | ||||
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SFの二大巨匠に引けを取らない壮大なストーリーです。 「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」の前作(数百年前になるので直接のかかわりはない)もさることながら、その影を引きながらも全く新しい発想に度胆を抜かれました。前作の銀河中を一瞬で転移できるシステムの裏の構想にも(ダンシモンズ版どこでもドア)驚きましたが、その真意にも驚かされました。 単純な善VS悪のストーリーではなく、人としての一生の価値を問うストーリーと思います。前作を読んでいた方が理解しやすいと思いますが、まったく新たなスペースオペラとして読まれるのも新鮮でいいかもしれません。前後逆でも十分に楽しめます。 次回作となる「エンディミオンの覚醒」も更に驚くべき展開となり、続けて読まれる事をお勧めします。 | ||||
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SF史に残る傑作Hyperionシリーズの最終作にあたります。 魅力的なキャラクター、バラエティ溢れる世界設定、スピーディーなストーリー 展開と前4作と変わらない高いレベルの作品となっています。 ただ、今作はシリーズ最終作ということなので、読者が期待しているのはどのよう な結末を迎えるかということ。個人的に結末自体はそれほど不満はないのですが、最後まで語られること無く 謎のままで終わってしまった事柄が多いのはやはり気になります。 そういう点から見ると1点減点は止むを得ないかなという感はあります。 とはいえ良作ですので、前3作を読んだ方はぜひ最後まで読み通してください。 | ||||
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結局あれだけの長さを持ちながら、「ハイペリオンの没落」で全ての謎は解かれなかった。「何だよぉ」と思いつつも、この世界でもう少し刺激的な冒険が出来る事を、素直に喜んでしまった。前作から時代は下り、新しい主人公の年齢も一気に下がった。このエンディミオン、いかにもなアメリカ(じゃないが)青年で、前作までの多彩かつ魅力的な登場人物に比べ、著しく魅力に欠ける。そのあたりが残念だが、ストーリーには非の打ちどころなし。懐かしい顔もちらちら登場し、前作よりも落ち着いて読めるかも。 | ||||
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いやはやなんとも、すごいのだ。これはシリーズの三作目で、同量の活字で「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」の二作品が出ている。もちろんすでに読んでいる。もちろんすでに魂消(たまぎ)た。「ハイペリオン」で広げに広げたふろしきを「ハイペリオンの没落」の中に見事に収斂させた筆力ただ者ではない。切子面、シュライク、時間の墓標、テクノコアなどなどSF心をくすぐる仕掛けも盛りだくさん。詩に込められた秘密、タイムトラベル、冒険譚、恋愛物語、戦闘シーンとあらゆるものをちゃんぷるーしておきながらゴーヤーはちゃんと苦いという(変なたとえだけど)一本芯の通ったSFなのだなあ。主人公の個性がちょっと弱いかなと思うが、四作目に期待してダン・シモンズ、許してあげましょう。ま、ぼくが許さなくてもまったく影響ないけどね。 | ||||
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読みごたえありました。前作との矛盾も少し気になり、狐につままれたような感触でしたが、物語の構成がすばらしい。 切ないラストでした。あれってハッピーエンドなんでしょうか? | ||||
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ついに完結した壮大華麗なるSF叙事詩ハイペリオン・シリーズ。読了後の深い虚脱感に支配される間もなく、時間の墓標に展開された過去を振り返らずにはいられない物語の円環構造に、ただただ驚嘆するのみなのである。ダン・シモンズ渾身のシリーズ。自ら未練を残しつつ終止符を打った物語は、やはりここで完結するべきなのだろう。ああ、でもね、やっぱし続きが読みたいのよね~。映画化に関して脚本書きも依頼されてるシモンズのこと。きっと創作意欲が刺激されて… 気になる箇所はこんなにも。覚醒したエンディミオンのその後はどうなる? 素性を明かした観察者との関係は? アイネイアーの残された2年間は? 産まれて来る子供は?ライクの素性は分かったけど、ネメスとの決着は付いたとは言えまい。本編の白眉とも言えるこの対決は前作『エンディミオン』でクライマックスを迎えたが、壮大なネットワークの辻褄合わせと物語の整合性にかなりページを割いているので、今回のネメスとシュライクにはさほど比重が掛かってないのは致し方ないが、それだけに続編が期待されちゃうのだな。SF者ではない私でさえはまり込む傑作シリーズを見逃す手はないぞ。根っこにあるのは読み手が赤面してしまうほどのストレートなラブストーリーだったりするので、シモンズの恋愛小説家ぶりを楽しむのもいいかもしれない。 痛みと苦痛こそが全編を貫くと言っていいかもしれない。その象徴こそがシュライクであり、こういう物を描かせたらシモンズの独壇場だ。並のSF作家じゃここまでハードドライブ掛かるまい。そして目眩く展開する数々の旅路に現れし惑星と異星生命体の多彩さ。雲の惑星での圧倒的描写力には平伏すのみ。ただね、引っ掛かるのは西洋人の目から見た仏教の世界観を惑星に移植した強引さかな。仏教用語はよく勉強してるけど、付け焼き刃をさらに厚塗りした別方向へ勘違いが滑稽でもある。P> そういえばパクスと対立するアウスターの連中の羽化シーンなんてまさしく天使だもんなあ。それほどまでにパクス=ヴァチカンへのアンチテーゼみたいな描写が延々と続くのは作者の宗教観と何らかの繋がり! | ||||
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どうだ、と言いたい。SFオールドファンに対して。 俺たちの時代も「ハイペリオン・シリーズ」のような秀逸なSFを生んだのだと自慢したい。 「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」「エンディミオン」と続いてきたこのシリーズもこれが最終作(らしい)。ベルリンフィルのBGMが聴こえてくるような壮大な大団円だ。テクノコアがいかにして生まれたか、虚空界とは何か、すべての疑問が明らかにされる。堪能して欲しい。 | ||||
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「ハイペリオン」,「ハイペリオンの没落」の続編.ハイペリオン生まれの男が主人公.時代は274年下り,聖十字架とう寄生体による復活を信者に施すキリスト教の一派「パクス」が人類の居住する惑星を統治している.主人公は詩人サイリーナスから,女探偵レイミアと詩人ジョン・キーツのサイブリッドの間に産まれた少女が時間の墓標を通って過去からやってくる,と告げられ,さらにパクスの追っ手を逃れて彼女とともに宇宙の命運を賭けた冒険をしてほしいと依頼される.彼らは,今は機能しなくなったが少女のためだけに開く転移ゲートを通って,様々な植民星で冒険を重ねる.彼らを超々光速船で追跡し,死と復活を繰り返すパクスの神父大佐(軍人の神父)など存在感にあふれる人物たちが登場し,最後まで明か!さ!れることのない少女を巡る文字通り人智を超えた謎の計画が読者の興味を煽る.複雑で読み応えある物語だが,読みやすく飽きることがない.最高のプロによる最高のエンターテインメント. | ||||
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複雑な前2作とは、うって変わって、ロール・エンディミオンとアイネイアーのロー・プレ的・リヴァー・ワールド的冒険物語。二人の年齢差は、「あっ『夏への扉』だ」。でも、すべての主導権は見事にキャラクター付けされたアイネイアーにある。まさか上下2段、600ページを一晩で読み終えるとは思わず、あわてて、次作「エンディミオンの覚醒」を購入することに。(「はやく、こないかなあ。あ、着いた。」) | ||||
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ダンボールをあけると「やったあ、800ページもある。」いきなり、マルクス・アウレリウスが、「諸行無常」を語っていることに驚き、フランク・ロイド・ライトやクラークが描いた木星みたいな星に喜び、杜甫や一休や良寛で、またびっくりし、魔女狩りの再現にゲロゲロしているエンディミオンに、「はやく、ジョウントしろー」と叫びたくなる。『夏への扉』や『虎よ、虎よ』以上に、一気に読めてしまう。(正確には、途中でやめられない)残りページがわずかになった時に、こんなに悲しい気持ちになったことはなかった。「いつの日か、獅子や虎や熊に、"また"あえたらなあ。」 | ||||
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「ハイペリオン」シリーズ4部作の完結編。前作「エンディミオン」でパクスの怒濤の追跡を逃げきったアイネイアー&エンディミオンは、中国/チベット文明の流れを汲む辺境の惑星でパクス対抗勢力を育て、アウスターと連合し、ついにパクスに対し反旗を翻す。第一作「ハイペリオン」以来、ながいながい時空を超えてとうとう迎えた大団円、これほどまでの構想力を、私は知らない。 | ||||
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前2作「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」で壮大かつ重厚なSF叙事詩の第一幕を構築してみせた作者が、一転して息をもつかせぬスピード感で展開するシリーズ第3作。時代設定/舞台背景ががらりと変わり、追うパクス/逃げるアイネイアー&エンディミオンと理解しやすい構図も魅力。この作品単独で取り上げても十分に通用する一話完結性も有する、ダイナミックな「第3楽章」。 | ||||
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