■スポンサードリンク
君の名残を
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
君の名残をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 41~60 3/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
そこまで良かったかなぁ?というのが正直な感想。 キャラクターごとに気合の入りようの違いが見えるというか… なんか全体的に片寄ってるというか。 歴史の意思というか、流れというか、 それの重要性もイマイチ解らなかったというか、伝わってこなかったというか。 同じ源平合戦モノなら、マンガだけど「リョウ」の方が面白かったな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず感じたのはスケールの大きさ。 そして奥深さと感動。 読んでいるうちに「これは本当の歴史なんじゃないか」と思わされるくらいだった。いや、実際にそうであってほしいと思ったくらい。量が莫大なだけに読むのには苦労しましたが、決して飽きないし、進むにつれストーリーにも引き込まれていきます。 この本に出会えてよかったと思える一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「4日間の奇跡」に感動し、浅倉さんは気になる作家でしたが、 その浅倉さんが巴御前、義仲を取り上げていたとは。 義仲ファンでもある私にとって至福の時を過ごすことが できました。今でも「本当にこれが真実だったのでは」 とふと思うこともあります。 冷静に評価できずすみません。 私にとっては最高の1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平家物語に新しい視点を物語として取り込み、浅倉さんの独創性が 組み込まれ久しぶりに一気に読ませられました。義経ブームの中での平家物語だけに、あまり期待も していなかったのですが、歴史ものと現代の視点との融合が 緻密にくみこまれており、緊張感や、心理描写がうまく 書かれていると思いました。歴史ものは著者の視点が多く反映されることが多く この作品も浅倉さんの視点がよくわかるものとなっていました。義経主体ではなく、俯瞰的な語り口も自分的には好きでした。 難を言えば、世間一般的な義経と弁慶のつながりを期待していた のでそのあたりの結び付けを強くするエピソードが入っても いいのかなと思いました。弁慶の死を賭けての忠誠心に尊さを感じるのであの流れでは少し納得がいきません。 一番最後の場面の義経への対応も。 話の流れ的に故意にされたのでしょうが。にしても、巴御前と弁慶の出会いの場面はすごい。 スピード感と心理描写が大好きです。 歴史を下敷きとして描写される様と知識に基いた プロットは、芥川龍之介をなんとなく彷彿させました。よい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルに魅かれました。 平家物語をベースに、さまざまの陣営で話が進行していき、 インターミッションで現代の話に戻ったりします。 話の構成として場面転換がものすごく多く(1ページ中で3度も あったりする)、ちょっと読みづらい気もしました。 陣営によってページの割き方も違うし。均等の方がよかったです。 話のためにキャラがいるような感じがもあり、キャラの独自性が あまり感じられなかったところが残念でした。 ですが、このシーンを書きたかったんだ!という作者の思い入れの強さはビシビシ伝わってきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奇抜なアイディア。「時」が、必要とする人物を過去に送り込む。その運命を受け入れて戦いに身を投じる友恵と武蔵。だがどんなに努力しても、過去の事実が変わることはない。自分の意思で動いているのか?それとも時の流れの中、流されているだけなのか?二人の過酷な運命が読む者をひきつける。そして、二人の役目が終わったとき・・・。読後、余韻が残る作品だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
筆力に関しては申し分なく、途中で読み止めることなく最後まで 読みすすめることができました。 ただ残念ながら途中から話に「厚さ」というのがないというか、 無理やり一冊にまとめましたかの様な印象に感じました。 導入部分などは、かなり良かったので残念でなりません。主人公たちの異世界に放り込まれた苦悩とその世界に生きると いう覚悟までの過程、そしてレールが敷かれた運命にどう あがなっていくか、という部分をもっと丁寧に書いてもらえれば・・・ と愚痴だけが続いてしまいます。 でも、四郎はそもそも必要な登場人物なのだろうか??? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めは戦乱の時代にタイムスリップした幼馴染が織り成す恋愛だと思っていました。そして、いざ読み進めていくと、そんな軽い話ではなかった。戦国という特異な時代の中で、大切な人のために必死に生きていく姿が書かれ、とても印象に残った。腹が立つとすぐに人を刺してしまうような今、この小説を通して命とは何か、また、人を愛するという意味について考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
愛する人の為に時の流れに抗い、歴史を変えようと奮闘する友恵の内面がとても丁寧に描かれていて、 その決意にも行動にも共感できる。その想いの強さには涙すらした。対して武蔵は、その時々の感情こそあれ、諦観とも達観とも思える態度で歴史を受け入れ、 役割を果たそうとするのだが、その説得力がイマイチ弱い。 武蔵にもっと確固たる意思を持たせて歴史と向き合わせれば、 友恵に偏りがちな主人公二人のバランスがもっとよくなったと思う。それと志郎を含めた三人がタイムスリップした理由、 「当時の日本には存在しえなかった二人の英雄と政治概念を生じさせるため」 みたいに書かれているけど、これは不要。歴史の好きな人は眉をひそめるかも(わたしはひそめた)。 だってそれらは実際に、その時代にあるべくしてあったモノなのだから…。 タイムスリップという非現実的な現象に現実的っぽい理由をこじつけるよりも 神秘的なままにしておいたほうがよかったと思う。ちょっぴり辛口になってしまったが、物語(特に友恵の物語)は秀逸で、読んでいる時間は楽しく有意義なものだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作が大変気に入ったので購入したのですが、私は正直あまり感動できませんでした。歴史小説が苦手な人には辛いかもしれません。 あと、届いた本の帯の宣伝が、「めっちゃ文章がうまくて、本の世界に引き込まれてしまいました。」だったのですが、これってどうでしょう? 私は、文章がうまくないプロの小説家の本は買いたくありません。非常に違和感を感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評価が高いので言いにくいのですが 主人公の女性がいかにも「男性作家が考えそうな」ヒロインな気がしました。言葉遣いや行動に、普通の高校生がタイムスリップして 数年後にこうなってしまうか?という疑問を感じます。 主人公二人がそれほども葛藤もなく平安期にとけこむのも不自然だし 現代に残った友達のエピソード(最後に出産、生まれ変わり?なんかも 蛇足という感じがします。なぜタイムスリップしたかという理由付けも甘いし、無理やり感が否めません。歴史物語としては良いと思いましたが、タイムスリップを含むSF的要素に関してはいまいちなかんじでした。いろいろ説明はあるのに主人公たちの気持にのめりこめない気がします。でも、好みの問題なのだと思いますが・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に残念である。この作家が、このテーマで、何故この程度で終わってしまうのか? 始めのストーリーテリングが素晴らしく、 テーマもこの上なく素晴らしかったのに…。 義仲を取り囲む環境も、武蔵が味わう苦悩も、 どれもこれも傑出した読み応えなのに…。 「このテーマを書くために小説家になりたかった」という 作者のコメントを、どこかで読んだが、それならば尚、 更に推敲を重ね、無駄な部分を削っていって欲しかった。 たとえば、志郎の登場は、より「歴史」小説的側面を補完するため 必要であったことは十分理解するが、ひとつの「小説」として 考えた場合、本当に必要だったのか。 冷泉の苦悩も、なるほど読者を考えさせるが、それを盛り込む上で、 何を狙ったのか。 これら贅肉を削ぎ落とし、より研ぎ澄まされた小説にして欲しかった。 どうしようもない時の流れの中、友恵と武蔵が、何に苦しみ、 何を愛し、何に幸せを見出したのか、そのポイントを、より 強烈に描き出して欲しかった。 この作者だからこそ、お願い。 「お願いです、数年度、もう一度書き直してください!」 末永く待ってます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歴史的事実に沿いながら新たな物語を作り出す作者の意欲と力量は見事なものだと思います。しかし、歴史の流れを失わないように話を進めたために、 主人公達の哀切が薄まった感があります。他の人も書いてましたが、主人公達以外の部分が手厚すぎます。 その部分をもう少し比重を軽くし、主人公の周りをもっと描けると、主人公がもっと浮き上がったような気がします。惜しい作品です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何よりもこの長さに辟易してしまいました。ですが、素晴らしい話の仕組みだったと思わず感嘆してしまいました。平家物語が下地にあるということだったのですが、平家物語はまだ一度も読んだことがないので、こういう物語だったのかと新鮮な気持ちでページをくくりながら読み進めていました。最後の付記の欄で、具体的にどこどこの下りは創作ですと注記してあったのですが、創作にしろ素晴らしい発想だったと思います。話の締めでは平家物語の下地にあうように見事に完結してあるんだなと最後まで読者を裏切らない内容だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
源平の時代に若者をタイムスリップさせる着想はどこから生まれたのだろう。常識を打ち破る為に必要なことは異界から持ち込む。なるほど、40歳まで際だったエピソードのない北条義時が、資本主義や象徴天皇思想を知る現代の若者だったら・・・後の承久の乱も頷ける。実に良く練り上げられたプロットだ。遠藤盛遠の逸話を巧く取り入れている所も納得であり、義経と弁慶の冷めた友情、義仲と巴の行はもう涙涙。古典文学の最高峰である平家物語を良くぞ此処まで解釈したものだと感服させられました。歴史小説だけどファンタジー、必読の一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
行けども悲しや行きやらぬ 君の名残をいかにせん 何が悪かったわけでもない。未来を知る友恵は、必死に守ろうとした。だが大いなる時の流れは、その思いをあざ笑うかの様に飲み込んだ 著者の処女作「四日間の奇跡」がとても好かったのでこの作品を読んでみた。 定められた結末を知りながらも、賢明に生きる未来からきた友恵と武蔵。この物語の中では木曽義仲、源頼朝、義経、平清盛などといった歴史上の偉大な人物たちがみな脇役だった。手塚治虫の名作「火の鳥」に似た人間の力、思いの弱さ、儚さといったものが物語を通して流れていた。 平家物語を下地に綴られたこの物語。綺麗だがとても悲しい物語だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとなく本屋に寄って購入したのがこの本です。 読み始めてから一気に読み終えてしまいました。 私自身クラシックとか殆どわからないのですが 話に出てくるベートヴェンの月光第3楽章が気になって 聞いてみました。 聞きながら再びあの感動がふつふつと・・・・(涙) 本を読んだだけでは感動の半分しか味わえないと思います主人公の葛藤と苦悩。それが目の前に浮かんでくるようです。 ネット上でもベートヴェンの月光第3楽章は聞けるので 是非本を読みながら聞いてほしいと思います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず初めに「君の名残を」このタイトルに心引かれ読み始めました。タイトルを見たときは感動の恋愛小説かなぁ~位に思っていました。それに実際この著者知りませんでした。だから暇つぶし程度に…と思って読み始めました。でも序章を読んでいくうちにこの本の世界に引きずり込まれていきました。あえてここでは内容には触れませんが人の生存理由や今自分はどう在るべきかと考えさせられる作品でもありました。もう1つは変わらぬ愛。だから内容のキーワードとしては【命】【愛】この二つが私の中ではキーワードとなって物語が進行していきました。ぜひ読んでください。心の中で何かが変わるそんな作品になると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に期待して待っていた新作。 前作「四日間の奇跡」は様々な問題点を抱えながらも情感溢れる筆力で 感動を描ききった。批判を感動に変える 先が見たい。読んだひとにそう思わせるだけのチカラが存在した。だが本作は。 歴史をなぞったことにより物語は自由度を失い。 着地点までの道のりが、ひどくキツイものとなっている。導入では魅力を感じていたキャラクター達が、どんだん色あせていくさま。 それは、とても哀しいものだった。 作者なりのいろ。情感の溢れる展開を見せてほしかった。残念。歴史物として楽しむには良いかもしれない。大好きな作家なので次作に期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デビュー作の筆致が気に入ったので読みました。第2作目というのはたいていがっかりさせられるものですが、筆力があるので問題なくクリア。ベースになっている「力」や歴史に関する記述など、資料記載にとどまらず、影響を受けたとして、正直に既存の作家の名前を挙げているのは好ましいことでした。この人の場合ジャンルは関係ないんじゃないかなと言う思いを更に深めました。文章の肌触りとストーリーテリングの巧さは格別で、SFだとかファンタジーだとかミステリだとかの複線とおちを必要とするジャンルでなくてもフィクションというくくりさえあれば私自身はこの人の文章を楽しめます。この本の場合、読んでいるうちに歴史小説を読んでいる錯覚を覚えました。北条政子や義経、静御前に関しては脇役でもあり、(多分)既存の描かれ方とは一線を画しているのでコアな義経ファンとかには気に入らないかもしれません。しかしながら、頼朝の老獪さを説得力をもってわかりやすく表現しています。宮本武蔵とか千葉周作とか沖田総司とか歴史上剣豪と言われる人々の実力と現代の剣道上級者とを対決させた場合、時代が進んで論理的にも技術的にもスポーツ生理学的にも洗練された現代人の方が、気力はともかく実力的には優るかもしれないとはぼんやり思っていましたが、3人がとばされた時代に「現代の剣の技術」を持ち込んで名のある武将を育てるほどであったとすると「?」ですね。「政治感覚」の方は何となく説得力あるんですけど。このヒロインが現代で過ごした部分は相当割愛されているようで実際現代においてどの程度の実力か分からないこと、及びタイムスリップ前の書き込みが少なすぎるのは多少不満です。武蔵がヒロインを恋う思いの現代での「歴史」が抜け落ちてしまっているので。私自身は面白ければそれでいいのですが、もし、説得力にこだわれば主人公3人がやけに簡単に状況を受け入れすぎていないか?とかヒロインが義仲を思う気持ちの強さがあまり理解できないとか、合戦場面が多い割に戦闘シーンの描写が薄いのは気になります。ときにこの作家は本作といい前作といい、何か生死感というか命の流れのような物にこだわりがあるのでしょうか。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!