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有頂天家族
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有頂天家族の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全167件 1~20 1/9ページ
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タイトルを隠されて読んでもすぐに森見氏の作品だとわかるいつもの感じです。 私は「きつねのはなし」と「宵山万華鏡」が一番好きで、「夜乙女」や「四畳半」は騒がし過ぎていまひとつだったのですが、なぜかこれは気に入ってしまいました。しかも狸が大騒ぎする話だというのでむしろ敬遠していた作品なのにです。自分でも何が気に入る入らないのポイントになっているのかよくわかりません。 下鴨神社の糺の森に住む狸の家族、下鴨家、そして夷川家は父親同士が兄弟だけれど仲違いし今は宿敵の間柄。他の登場人物は、年老いてダメになった如意ヶ嶽(東山の主峰。西の峰が大文字の送り火で有名)の天狗、赤玉先生。それに敵対する鞍馬の天狗。赤玉先生が術を教え込み、半天狗になったところで逃げられた美女、弁天。年末の忘年会にはいつも狸鍋をやる狸の天敵、金曜倶楽部などなど。狸、天狗、人間が三つ巴になって大騒ぎするお話です。 こんな話がまともなわけはなく(笑)いつものぶっ飛んだシーンが次々に繰り広げられます。 一番笑ってしまったのは、狸が化けた叡山電車が京都御所の傍らを下り、寺町通を駆けて、御池通も超え寺町商店街のアーケードに突入、「本能寺の門前を駆け抜け、違法駐輪の自転車を撥ね飛ばし(中略)三条寺町交番とカニ道楽の間をすり抜けながら右へ曲がる。三嶋亭の軒燈をかすめて切り抜けなおも寺町通を南進した」という光景で、へたに土地勘があるためまるで見てきたかのようにしっかりと頭に浮かんでしまいました。線路もなく走っているはずのない叡電がフルスピードで現れたら市民はさぞびっくりするだろうなと思いつつ、妙に現実感があって笑いを抑えられませんでした。 そう、いちいちその光景が見えるのです。鴨川の床でやっている宴会に対岸から矢を放ち、弁天が持っていた扇を射るところも。世をすねてカエルになってしまい、今は六道珍皇寺の井戸に住む狸の次男を訪ねるシーンは息抜きになり、しみじみとした味があってよかったです。 続きが読みたいので続編も買うつもりです。 京都舞台の作品ばかりですが、森見氏のご出身は奈良だそうなので、今度はぜひ奈良も舞台にして書いていただきたいです。 | ||||
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新品と書いてあるのに背表紙が色褪せていて残念…… | ||||
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最初はそうでもなかったが、読み進めるうちに面白くなりハマった。 | ||||
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最近京都に旅行する様になり妹から読んでみてと勧めてもらいました。エンターテイメントに溢れるお話で興味が尽きません。京都旅行もより一層楽しめると思います。 | ||||
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人間と狸と天狗の三つ巴の世界で、どんな生き方をしていくか。起承転結の丁寧かつ目まぐるしい展開を、是非一気に読んで味わって欲しいです。 ちなみに作者のお約束、赤玉ポートワイン、偽電気ブラン、御都合主義は登場します。お楽しみに。 | ||||
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京都に住んでいます。この作品を読んでから、南座の屋根に天狗がつかまり、弁天がひらりと飛んでいくのが見えるようになりました。四条通やら河原町やら、いつも叡山電車が飛んでいる幻を見ます。京都の町の風景を魅惑的に変えてしまった作品です。文庫本を持っていましたがどうしても単行本が欲しくて、定価よりずっと高かったけれど買ってしまいました。 | ||||
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大好きです 面白い 何回も読むと思う | ||||
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ユニークな世界観、ほのぼのしていながら、ちらほら見え隠れする大人のディープな人間関係がおもしろさに深みを与えています。じつは、audibleにはあまり期待していなかったのですが、矢三郎の語りを中心に進んでいく内容とナレーションとの相性が素晴らしく、楽しめました。おすすめです。 | ||||
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生にも死にも達観している、 面白いことだけが生きる目的な、 化けて化かして暮らす狸たち。 何事にもドライで、 それでいて家族や年長者、 天狗を敬い。 弱者は護ろうとする。 暖かいのに冷たい。 ほのぼのハードボイルド。 これは、面白いなぁ。 てことは、よきことですなぁ。 マンガのようにスラスラ読めて。 なのに物足りなくもなくて。 ちょうどいい。 厚みも、濃さも、手軽さも。 クライマックスもちゃんとあって、 ハラハラしたり、 夢中になったり。 紅一点のようにチヤホヤされる、 弁天の自由は、 狸たちの平気や大丈夫と一緒で、 どこかいつも危うくて。 手放せない。 目が離せない。 とにかくあちこちが、 ぷつぷつとしているのも、 なぜか、たぶんわざとで。 ぷつぷつは音でもあり、 イメージでもあり、 形容でもあり。 そんなに万能じゃないと思うのですが、 でも許せちゃう。 なぜなら、 面白いから。 面白いは正義です。 何も起きなくても、 残酷でも、悲しくても、 面白ければ全部、許される。 読後には満足感もあり、 なにかがたっぷりと、 全身に満ちているように感じつつ、 本を閉じることができます。 森見先生の作品を、 後で買うリストに、 ぜんぶ放り込みました。 一撃でファンになりました。 この破壊力は、 唯一無二ですね。 すごいなぁ、作家って。 漫画でも映画でもですが、 面白い作品は歴史の一部だと、 ぼくは思います。 これも、もちろんそうです。 | ||||
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狸と天狗と人間がうまく絡んだ物語でした。 読み終わって、すーっとしました。 | ||||
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不思議な世界線で、ファンタジーなのは分かっていつつも面白い。 最初、理解できない部分があっても、我慢して読むと面白くなってくる。 満足できました! | ||||
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職場の同僚の女性に勧められて読んだ本。勧められなければ一生、出会わないであろう分野の本です。アニメというか漫画本もあるようなのですが、そちらは読まず、原作にトライ。 狸や天狗などが人間界で生活している様は奇想天外なのですが、不思議と違和感がありません。頑固者の老天狗がいたり、親戚を陥れようとする狸兄弟がいたり、不二峰子のような魅惑的な人間女性がいたり、登場人物も個性があって面白い。どの登場人物も憎めないところがあり、てんやわんやの大騒動があり、それでもどこかほっこりさせるものがあります。なんとも不思議な小説です。 私はKindleで購入したのですが、意外と読み終わるのに時間がかかりました。分厚い本なのだと思いますが、読み始めると引き込まれます。面白かったので、続編に突入中です。 | ||||
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2巻を読んでからの1巻。なるほど皆さん因縁深い関係なのね。 古風な家族愛と師匠を慕うおせっかい、ライバルを容赦なくボコボコにする、狸だからなんか可笑しい。 食べちゃいたいほど可愛い とか だって私は人間だもの とか 面白きことは良きことなり とか テンポよい会話の中にどきっとするような言葉が混じっている。 人間同士だったら結構ドロドロした話になるような、でも狸と天狗と人間ですから。 夜の寺町のアーケードの上に出て京都の雑居ビルを眺めながら2次会するシーンはいいなあ。 アニメも見てみたいし、三巻も読みたい。 | ||||
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"我々は狸である。狸は如何に生くべきか、と問われれば、つねに私は答えるー面白く生きるほかに、何もすべきことはない。洛中をうごうごする狸たちよ、一切の高望みを捨てよ。"2007年発刊の本書は、人間と狸と天狗の三つ巴の京都の街を疾走するかの様に描いた傑作・毛玉ファンタジー。 個人的には京都の大学を卒業した事から、著者の描く"ヘンテコな京都"が楽しい事もあり、アニメ化もされた本書も手にとりました。 さて、そんな本書は著者初の動物(狸)を主人公とした一冊で、現代京都には【人間以外にも狸と天狗が共に紛れて三つ巴でくらしている】という設定下で『面白きことは良きことなり!』が口癖の狸の名門、下鴨家の三男である矢三郎を語り部として【ライバル狸一家との争い】が天狗のダメ師匠、赤玉先生や謎めいた美女、弁天といった魅力的な登場人物と共に描かれているのですが。 何でしょう。何冊か著者作は読んできましたが。何にでも変身できる狸たち、空を飛びまわる天狗といった自由な登場人物が主役という事もあり、著者の膨らむ妄想世界が【他の作品以上に気持ちよく展開されていて】華やかな印象がありました。 一方で、シリーズ一作目となる本書では狸兄弟同士の関係性、偉大なる父親であった下鴨総一郎に対しての不甲斐なさといった感情が描かれていて、こちらもあまり家族関係とかが描かれる作品のイメージがなかったので新鮮で興味深い読後感でした。(あと、狸汁ってそんなに美味しいのか?と検索したのはここだけ秘密だ) 著者ファンはもちろん、動物が主人公の物語好きや、京都好きな方へオススメ。 | ||||
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人生のバイブルです。ただあまり鵜呑みにしてしまうと行き着く先はニートになります。おもしろきことは良きことなり! | ||||
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家族、京都、動物、ファンタジー、兄弟愛、エンタメと好きな要素盛り沢山で、読後感も爽やかでした。 最終章あたりでは電車の中なのに涙してしまった。 すぐに続編を読まなきゃ! | ||||
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この人の作品は嫌な登場人物がいないことが多いけど、有頂天家族についてはクソビッチの弁天を木っ端ミジンコにしたい。 | ||||
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日本を代表する観光地である京都。しかし、そこに住む人々には観光とは縁のない日常生活がある。作者は奈良県生まれだが学生時代を京都で過ごす。当然、そこには学生としての日常生活がある。 ただ、その年代の男子大学生はどうしようもなくおバカな部分を持っている。少なくとも私の周囲の学生たちはそうだった。(私も含めて)それを突き詰めていけば「阿呆」にたどり着く。そして「阿呆」を具現化したのが狸ということになる。 狸は意地汚い。狸は飽きっぽい。狸は深く考えない。狸は化ける。狸はスケベだ。そうした狸の要素が満載の小説といえる。主人公の下鴨矢三郎は下鴨家の三男。糺の森に住む。化けるのが好きで様々な人間に化けて京都の町を歩く。でも一番得意なのは「腐れ大学生」に化けること。おそらくこれが矢三郎の本心ではないのか。出町柳の商店街(京都大学に近いらしい)の裏に住む、かつての師匠であり天狗である赤玉先生。今は神通力をほとんどなくしてしまった。その原因は「弁天」と呼ばれる人間の女(現在は半天狗)にうつつを抜かしたこと。この「弁天」は矢三郎の初恋の相手でもある。その「弁天」が所属する金曜倶楽部とライバル夷川家との戦いが、京都の町を舞台に繰り広げられる。 金曜倶楽部は、矢三郎の父・総一郎を狸鍋にして食ってしまった。偽右衛門(狸の頭領)であった総一郎の後を継ぐのは、叔父の夷川早雲か兄の矢一郎か。早雲の息子・金閣と銀閣、その妹で矢三郎の元許嫁の海星、狸なのに蛙になってしまった兄・矢次郎、幼い弟・矢四郎など、狸が入り乱れて騒動を大きくする。そこへ、人間界から金曜倶楽部、天狗界から鞍馬天狗と赤玉先生が騒動に加わって事態は収拾のつかない方向に進む。 狸の話でありながら、鬱々と学生時代を過ごした男の話だなあと感じるのは、矢三郎の感じたことを、ほとんど私も学生時代に感じていたせいだろう。ばらばらになりそうな物語をまとめるのは、父・総一郎の死であるといって良い。「阿呆」なことを繰り返しながら、矢三郎たちは常に父の死について考える。なぜ狸鍋になって命を落とさなければならなかったのか。全体としてはふざけた調子(狸が主人公なので)でありながら、生きることの意味と意義を考えさせられる。 | ||||
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アニメを随分と前に見て いつか原作を読みたいと思っていて ようやく購入。 アニメは随分と原作を大切に作られていたみたいで、文面やキャラクターの動きなど 特に違和感なく読めました。 そのまま、 私の知っている楽しい有頂天家族。 弁天様だけ、カラーリングが違うようですが 許容範囲でしょう。 続編も購入して読みたいと思います。 | ||||
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アニメを先に見て後から小説を読んだ。 アニメは原作小説を非常に忠実に再現していた。 これならどちらか片方でも問題ない(面白いので両方見たいが)。 登場人物を狸と天狗にしているから非常にコミカルだが 登場人物が人間だったら非常にドロドロした重い話になる内容。 | ||||
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