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日本の黒い霧
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日本の黒い霧の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全123件 41~60 3/7ページ
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興味深い | ||||
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半藤一利さんの「文士の遺言」を読んで興味を持ち購入しました。松本清張さんの本は本当におもしろいです。 | ||||
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半藤一利さんの「文士の遺言」を読んで興味を持ち購入しました。松本清張さんの小説は本当におもしろいです。 | ||||
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清張作品だから、おもしろくないわけがないが、やはり、大変良かった。 まず最初の「下山事件」を読みながら、著者の推理のすごさに舌を巻いてしまった。 そうだ、そうだ、なるほど、そうだ、ワシもそう思う、どうして俺が先に気付かなかったのだろう、やっぱり清張はすごいななどと思いつつ、著者の言うとおり、それしか結論はないと思わされてしまった。 しかしながら、これらはあくまで間接事実群からの推論であるに過ぎない。 別の間接事実が登場すれば、あっという間に、その推論は崩れてしまうものである。 本書「下山事件」は、このような性質のものなので、読者は、同事件についてはいろいろな本を読むなどして、ああでもない、こうでもないと考えて見ることが重要だと思う。 私も、本書を読み終えて好奇心をしこたま刺激され、別の「下山事件」本を探しに書店へ行きました。 本書は、大変おすすめです。 | ||||
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もちろん、清張の本だけあって、好奇心を刺激する良書である。 下巻は、日銀ダイヤ、帝銀事件、鹿地亘事件、松川事件、レッドパージ、朝鮮戦争を話題にしている。 まず、この中の朝鮮戦争について。 この戦争で戦端を開いたのはどちらだったのか、当時議論されていたはずだが、清張は、1960年段階において、北が南進の火ぶたを切ったという強い印象をまぬがれないと判断しており、優れた判断力だなと思った。 しかしながら、今から振り返れば、間違いと思われる点も見られる。 たとえば、北朝鮮ではストライキや暴動や暗殺が見られず、暗黒的な印象はなくて、工業生産力の建設が図られたなどとあるが、北では、暴動を起こしたら秘密警察などが鎮圧し,外に情報が漏れないだけのことで、実際は圧政の限りが尽くされ、庶民は苦しんでいたのである。 また、米軍の仁川上陸作戦後、北朝鮮軍は、さしたる損害も受けずに無事北朝鮮に帰還できたし、それは南朝鮮の住民の支持があったからだなどという記載もあるが、これも事実ではなかろう。 北朝鮮軍は殲滅され、大量に捕虜にされたはずである。 さらに、米軍の戦闘機や爆撃機はあまり役に立たなかったなどとも記載されているが、北は米空軍力にやられたというのが現在の常識であろう。 これらは、当時北朝鮮を応援していた日本共産党関係者からの情報を基にした判断だったのではなかろうか。 ほかにおもしろかったのは「日銀ダイヤ」である。 戦時中接収された日本国民のダイヤなどが戦後大量に行方不明になり、それらが日本政界やその関連者、米軍士官等に流れて消えてしまったという話である。 戦後のどさくさでは、いつだって、目端の利くワルが大活躍し、誠実一路の庶民は泣きを見るものだなあとつくずく思う。 以上、いろいろ疑問点を指摘したりしたものの、本書はそれをさしひいても、よく調べ上げ、考え抜かれた作品ばかりである。 大変おすすめである。 | ||||
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日本史を学びました。 | ||||
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日本史、学びました。 | ||||
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傑作。何故日本ではここで取上げられた事件についての本が出版されないのだろう。(下山総裁変死事件を除く。)第二次世界大戦後アメリカが日本を占領していた時に発生した怪事件について独自の推理が光っている。松本清張の資料分析と執念には驚かされた。本来星5つとしたいところであるが、「伊藤律事件」のみ現在は疑義があるということで星4つとした。 | ||||
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傑作。朝鮮戦争までのアメリカ情報機関によると思われる事件への推理がまとめられている。松本清張の凄まじいまでの執念に圧倒された。個人的には「レッドパージ」「朝鮮戦争」が特に面白かった。是非読むべき本だ | ||||
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40年ぐらい前に新品で買った同書をいつか売り払ってしまった自分が悔やまれました。今回、古い書籍であるにも関わらず、かなり綺麗な状態の本書を買わせていただき、感謝します。最初のページに赤鉛筆で塗りつぶした部分があったのですが、一言言っていただければ良かったと思います。私は気にしません。 | ||||
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M資金関連で興味があり、読みましたが、極秘資料収集のすごさを感じました。 | ||||
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米軍占領下で起きた数々の不可解な事件や事故の謎を解くと言うことで、下山事件や松川事件、帝銀事件などの有名な殺人事件(事故)から隠匿物質にスポットを当てた供出ダイアモンド問題にもく星号墜落事故、そしてソ連や北朝鮮などの共産主義とかかわりを持った鹿地亘拉致事件や白鳥警部事件などを取り扱ったノンフィクション作品です。 いずれも昭和35年と事件からそれほど時間が経過していない頃に書かれたものでその当時の状況や証言者の声なども生々しいですし、何より社会派ミステリー小説の大家でもある松本清張の筆ですので非常に面白く、事件や事故に関連するほかの書籍も読んでより深く知りたいと思わせてしまうほどのものです。 特に発表された際には占領軍の横暴さや非道ぶりを知りGHQに対し嫌悪や恐れの感情を持った人がたくさんいたでしょうし、そのような人々にとっては腹に落ちやすく、さもありなんという推理、結論だったのではないでしょうか。 しかしその面白さ、痛快さゆえに明らかに誤りだと思われる内容や、作品として面白く仕立てるために都合よく歪曲していたり黙殺、軽視してしまった証言や情報なども「真実」として後世に伝わってしまいその後の研究においても本書で提唱された仮説や推理に過ぎないことが前提となってしまっている部分は否定できません。また松本清張というネームバリューの偉大さが災いをして本書の内容に疑問を感じても反論しにくいことも出てきてしまっているのではないでしょうか。 取り上げている事件そのものや推理、そして米国の陰謀という秘密めいた結論が非常に面白く魅力的であるがゆえに後世に残してしまった負の遺産もまた大きい功罪ある作品です。 | ||||
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下山事件については大変よくまとめて書かれていて納得できる点が多い。下山総裁の遺体を米軍専用列車に載せて、轢断現場に近いカーブの場所で投下し、自殺のように見せかける。替え玉の総裁が自殺前のように周辺を歩き回り、出会った人に印象を残そうとしたり、草をわざわざポケットに入れる。この衣服は総裁の持ち物で、どこかで剥ぎ取ったものだ。これをもう一度総裁に着せるのである。ところが時間がなく大変雑な着せ方になってしまった。手足が切れている部分で衣服が、その該当部分で切れていないということが起きていたのだ。それは靴の部分でも起こっている。先行列車から投下したならば時間の余裕が有り服を着せる余裕も無かったとは思えない。米軍専用列車から落とすタイミングは一瞬でたまたま誰かがそれを見ていたら、後でどう弁解することはできないだろう。それが自動車による運搬であれば時間の調整や自動車から死体を降ろしてからの運搬も道路に人がいないか見ながらできるはずである。鉄道線路はカーブで見にくいとはいっても線路の上を何かで見えないように隠すという不自然なことはできない。人力で運んだから時間がかかり、線路上に目では見えないほどの微細な血液の痕跡が残ったのだと思う。専用列車はノンストップだったというが、そこから車に積み替えたりとか、現場を行き過ぎたところから死体を下ろし車で逆走して運搬すれば心理的には別の仕事の車だと思われるだろう。それは推理小説的なアイデアでしょうか。 | ||||
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下山事件、帝銀事件など戦後の占領下で起きた不可解な数々の事件の背後に見え隠れするアメリカの影をとらえた松本清張のノンフィクション。それらの事件の延長線上に朝鮮戦争があったと言う読み。アメリカにコントロールされ続ける現在の日本を予言した本でもある。 | ||||
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下山事件、帝銀事件など戦後の占領下で起きた不可解な数々の事件の背後に見え隠れするアメリカの影をとらえた松本清張のノンフィクション。それらの事件の延長線上に朝鮮戦争があったと言う読み。アメリカにコントロールされ続ける現在の日本を予言した本でもある。 | ||||
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松本清張の真骨頂だろう。 日本の全ての物書きの範となる論述である。 いまだなお、読まれるべき本である。 | ||||
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大変良いものでした。 予想以上と思われます。 皆さんにもお勧めしたいと思います。 | ||||
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大変良いものでした。 予想以上と思われます。 皆さんにもお勧めしたいと思います。 | ||||
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文藝春秋に1960年に連載されたもので、1974年に刊行された本の文庫版である(2004年)。下山事件、もくせい号事件、昭電疑獄・造船疑獄、白鳥事件、ラストヴォロフ事件、伊藤律、など昭和の闇を解明する、という内容。 曰く・・・ 昭和24年、日本がGHQの支配下にあったころ、下山国鉄総裁の轢断死体が発見される。捜査一課は自殺と判断し、捜査二課は他殺と判断する。警察の公式発表はないが、非公式の下山事件白書は自殺の線でまとめられている。二課はそんなものがまとめられているのか知らなかったくらい。 当時の国鉄副総裁である加賀山之雄は、他殺と判断している。 GHQのうち、G2(軍事諜報系)とGS(民政系)は非常に仲が悪い。G2は汚職や「赤(共産主義シンパ)」の理由をつけて、GSのケージスら進歩派を本国に追放している。この大げんかに日本の警察も一役買い、GSやESS(経済科学局)の高官の尾行をしている。一方、GSは財界、官僚、ジャーナリズム、芸能界に触手を伸ばす。1947年にCIAからガールゲットが来日して全権を掌握。1949年の米国法でCIAに法的根拠が与えられCIAが完全勝利することになる。 G2の直下にはCIC(軍諜報部隊)があり、日本の6つの区域にCICの関係機関が設置される。東京地区のCICの特務機関のうちの一つがキャノン機関だが、キャノン機関は名前が出たから知られてしまっただけであり、いわば、失敗した機関にすぎない。 マッカーサーは旧軍閥系統、右翼系統の徹底破壊にとりかかる。一掃後、アメリカ的な統治を敷こうとした。国家主義を一掃して民主化という美名で戦前の秩序体制を破壊するときに活躍したのがGS。GSのケージスは旧秩序崩壊のため共産党の勢力を利用しようとした。このころが共産勢力の全盛期。このGSの方針に猛反発したのがG2であり、その先頭に立ったのがウィロビー局長。 G2とGSの暗闘を背景にして、政治的立場を取らない白紙の人物として下山定則が国鉄総裁に選ばれた。下山は技術畑出身。G2は国鉄労組から急進左翼分子を追放したい。社会主義国との対決のため、G2の路線への一本化が必要とGHQも考えるようになる。自らの手で育成してしまった日本の民主的雰囲気を転換させるためには、日本国民が赤を恐れるような衝撃的事件が欲しい。 下山は反骨心があり(しかもGHQの意図など知らず)、GHQの意向に沿った国鉄整理人員リストを拒否。日本側では膨れあたった国鉄人員の首切りを単なる経営合理化の面だけから考えていた。 下山は情報提供者と会うために三越に誘い出され、腕の付け根から血を抜かれて殺害された(のではないか)。日本では馴染みがないが、外国ではこういう殺害方法はある。そのあと、腕の付け根がめちゃくちゃにされるように死後轢断されている。下山の死体は血が非常に少ない。 下山の死で、経営陣は腹をくくり、人員整理を断行した。国鉄の大整理を敢行するため、日本の行き過ぎた民主主義運動を鎮圧し、外国共産勢力との対決に備えるための一本化のための謀略だったのかもしれない。この謀略には自殺・他殺の両方の線がある。他殺なら共産党側のしわざとみせかけたかった。この他殺説が見破られた場合に備えて、自殺っぽくなるような演出も行われたのではないか。 昭和電工事件(昭電疑獄)では、元社長の森はG2を頼り、新社長の日野原はGSを頼る。日野原としても、昭和電工再建のためにはGSと密着せざるを得なかった。G2としても日野原が何をやろうと問題ではない。そこにGSの連中が介在していることを摘発するのが目的。当時は、GSが財閥解体など日本改造を行っている時代。G2は容共的なGSが気に入らない。GSのケージス一派がしきりに昭和電工から饗応を受けていることがキャッチされる。G2は、当時の社会党を主軸とする芦田内閣を倒し、吉田内閣を成立させたい。昭電疑獄は、G2がGS側の芦田内閣を倒すために起こした陰謀かもしれない。 などなど。 | ||||
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文藝春秋に1960年に連載されたもので、1974年に刊行された本の文庫版である(2004年)。帝銀事件、鹿地亘事件、松川事件、レッドパージ、朝鮮戦争などの昭和の闇を解明する、という内容である。 曰く・・・ 戦時中、接収貴金属処理法により国民はダイヤモンドを国に供出している。軍需省が工業用ダイヤを必要としたため、国がダイヤモンドを買い上げた。ダイヤモンドは日銀の金庫に保管される。とにかく勝たねばならない、という時代なのでどんどんダイヤが供出された。買い上げ金もいらない、という人もいたくらい。ダイヤモンドは目標の9倍も集まった、と発表された(目標額は不明)。 戦後、日銀にあったダイヤモンドは約16万カラット分だが、本来、65万カラットはあったはず。ダイヤの供出は敗戦の半年前が締め切りであるから、軍需用にどれだけ使われたのか怪しい。終戦の予想、数量未発表をいいことにダイヤの横取りがあったのではないか。 戦後、日銀ダイヤの行方を調査していた青木氏は、恐喝事件に問われて留置されたがこれも謀略臭い。青木氏はそのまま病院で急死しているが不審死の可能性がある。不明ダイヤの何割かはアメリカ軍が接収と称して強奪していったものだが、大半は政党幹部の政治資金として流れていった可能性がある。 終戦直後、名門の女性たちはGHQの高官たちを接待し、彼女たちの力によってパージになった政治家や実業家が早めに復帰した例もある。GHQも彼女たちを通して日本内部の情報を取っていたといわれる。この「昭和鹿鳴館」の接待費にもダイヤが使われたといわれる。 講和発効後、GHQ高官は帰国するが、彼らの個人資産は返還もされず、本国にも持ち帰れず、日本にそのままの形で凍結される。これは「マッカート資産」とか「C資産」「K資産」などとよばれる。 帝銀事件では、犯人は集団赤痢が発生したので進駐軍の命令で予防薬を飲むようにと、銀行員を説得し、毒殺している。捜査網は医療関係者、特に、復員の陸軍衛生関係ではないかと睨んでいたが、なぜか画家の平沢貞通を逮捕している。証拠といえるものは自白しかない。毒物は特殊なもの。 731部隊の要員は細菌や毒物の知識が豊富なため、復員すると民間の医療、防疫、薬品関係会社に多数就職している。何人かはGHQの公衆衛生課に密かに留用されている。石井四郎中将もその一人。石井中将の部下はソ連で逮捕され裁判にかけられている。一方、石井については米軍は利用価値ありと判断した。アメリカは来るべき局地戦争に石井の知識を密かに利用しようと考えていた。帝銀犯人はこのGHQ内に庇護されていた細菌部門関係者筋かもしれない。警視庁の捜査が軍関係に向かうと大問題になりかねない。平沢貞通はスケープゴートにされた? 関東軍司令官は、対ソ戦が始まり、日本が退却する場合、退却予定地の家畜を伝染病に感染させ、これを利用する敵に伝染せしめ、戦力低減を図ることを企図していたという。 日本の細菌技術を取り入れ、GHQ関係者は著しく研究を進歩させたという。朝鮮戦争では細菌作戦が行われた。北朝鮮捕虜に対して人体実験も行われている。周恩来は、米軍は軍用機で細菌のついた昆虫を大量散布していると抗議声明を出している。アメリカは否定。 中国共産党が中国全域に支配権を確立しつつあり、ソ連も強大になりつつある世相において、日本の輸送面が意のままに動くような態勢が重要視される。そのために鉄道従業員から共産分子を排除したい。GHQは国鉄の人員整理を焦り、いうことを聞かない下山総裁を排除。この事件が共産党員の陰謀と宣伝され、国鉄整理は円滑にもなり二重の効果があった。 などなど。 | ||||
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