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太陽の塔



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【この小説が収録されている参考書籍】
太陽の塔
太陽の塔 (新潮文庫)
太陽の塔〈2〉 (大活字文庫)

太陽の塔の評価: 3.89/5点 レビュー 204件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全140件 121~140 7/7ページ
No.20:
(5pt)

男汁たっぷりの部屋で語り合った経験のある人に贈りたい

学歴コンプレックスの連中が京大だからと批判し京大卒の馬鹿どもが周辺地理を面白がる。この作品はそれだけの価値しかないのか?否、この作品は、日本語を愛し、もてないで悶々と過ごした青春時代をもち、自分というものの価値を信じているすべての男性のための切ない物語だ。そして、私はそう読めなかった人たちがうらやましくてならない。おそらく、男臭さむんむんとする部屋で友人と語り続けてた経験もなく成長されたのだろうと思うからだ。しかし、この作品はそういう人たちに読まれるべき作品ではない。女性にもスポーツにも縁がない学生時代を持つ(生きる)人にこそ読まれるべき作品なのだ。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.19:
(5pt)

笑えます

久々に面白い小説に出会えて大満足です。

最初の二行を読んで、笑ってしまったら、そのままレジに直行しても

大丈夫だと思います。

ところどころで爆笑しつつ、最後の二行では、じわりと感動できます

よ。

「非モテの文化誌」で取り上げられていたので読んでみました。

もてないということは、自意識過剰で自己正当化が得意、ということ

なのだなぁと反省しました。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.18:
(5pt)

だから好きだよ、ファンタジー大賞。

妄想もファンタジーなんです。

だからいいんです、コレもアリなんです。

ばかばかしすぎて大好き。

こういうのが出てくるから、この賞好きだよ。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.17:
(5pt)

どんよりした日常が

埒のあかない京大生男子のどんよりした日常が活写された前半は笑いっぱなし。この描写だけでも作者の実力のほどがうかがわれます。ファンタジーノベル大賞といいながら、どちらかというとこっちのほうがメインのような気がします。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.16:
(5pt)

これは傑作だ!

さえない男子大学生の非日常的な日常?を描いた大傑作!
 面白い、これほど言葉を自由自在に操って書かれた小説には久々に出会った。
 かっこいい単語・ターム・ガジェットが並んでいるだけの小説の氾濫の中、日本語をマジックのように駆使して読ませる本作には舌を巻かされた。
 また、小説の登場人物、設定も面白くて、さえない学生時代を送った小生は青春を取り戻した気分になり興奮さえ憶えました。
 さえない小生の人生をだぶらせて読んだが故の興奮かもしれませんが、なかなか味わえない清涼な気分になっています。

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4101290512
No.15:
(5pt)

京都好きな人なら楽しめます!

久々に毎日本を読む時間を作ろうと、努力して仕事を早く終える日が続きました。(といっても3日ですけど。)読み終えてしまった時は寂しかったです。昔、京大にいたせいか、まわりがこんな人だらけだったことをしみじみ思い出し、同時に彼らの精神構造をやっと少し理解できたように思いました。エリートと一般には思われているようですが、実際の京大生(特に男子)は、この本にあるとおり恐ろしいほど不器用で、またなぜか異常なまでに女子を大切にしがちです。こういうごつごつした生き方をしている若者は現在もいるんだな・・とほっとしました。京都という町の妖しさもよく描かれていると思いました。それにしても疑問なのは、彼らの「女子」という集団に対する崇拝ぶりを見ていると、はたして個人に対しての愛情もちゃんとあるのか?という点です・・。水尾さんの孤独はそこにあったのではないでしょうか。ともあれ、爆笑し、ラストは泣けた作品です。次作、次々作が楽しみです!!
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4101290512
No.14:
(5pt)

真面目パワー爆発

12月24日、森本以下5人の真面目なモテない戦士が、クリスマスファシズムに立ち向かう。結果はいかに?この物語を読み始めると、あまりの頭の固さにやや違和感を持つ。
中盤ではその固い頭に押しつぶされた自分の本音が見え隠れして、思わず笑ってしまう。
最後は自分のその滑稽な生き方に結論を出している。私も京都のもてない大学生だったので、だからこそかもしれないが、真面目すぎる理想と、抑えきれない欲求の狭間でもがき苦しんでいる秀才が、とても微笑ましく思えました。(断っておきますが、京大生ではありませんでした。)自分が少しでも真面目すぎると思える方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?
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4101290512
No.13:
(5pt)

ニヤニヤ要素満点。

地元民ならずとも、大いに楽しめる一冊だと思う。実際の場所を指して描写されているのかと思いきや、果たして主人公の妄想の中での地図なのか、あやふやなところがいい味出してる。まさにファンタジー。いつの間にかリアリズムの中で読んでしまっている所に、ズバリと展開を刺してくるテンポが気持ちよい。題名の「太陽の塔」に由来する主人公のセンチメンタルな情語は、とても共感するものがある。「男って馬鹿よねぇー」の一言で終わらされそうなところもまた、良い。買ってよかった!
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4101290512
No.12:
(5pt)

私小説って、こんな変り種を残してるんですね

笑わせていただきました。
エリートと思うほどに思い上がっていないが、世間一般の凡俗凡人と
自分勝手に見下している変テコな男の独白日記。
主人公は根っこが完全に間違っているのですが、いちいち自己正当化を図るので、常識とのギャップが笑いを誘います。桜玉吉が広げた「日記漫画」や公開ネット日記の一種でしょうか。
明らかに楽しませよう、と大仰に描いているのですが、どこか作者が
本気のため、それが空々しくありません。
素直に騙されてあげるのが正しい楽しみ方ってやつですよ。少し高めですけど、余裕のある方にお勧め。
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4101290512
No.11:
(4pt)

青春妄想グラフィティー!

この本を読みながら、学生時代に(今でもするが)、妄想するという行為は僕ひとりではないと思って朗笑した。主人公とその悪友たち、自分たち自身を過信してしまうのは若かりし時は特権だろう。妄想が妄想を呼び、飛び切りユーモラスな自分ワールドが広がっていく。この面白さ!!妄想だけではなく、作者のキレのある表現がこの本の魅力を最大限に引き出したのだと思う。 文中の箴言抄
・考えてみれば、世間は生まれる時代をまちがった人間でいっぱいである。
・我々の日常の九十%は頭の中で起こっている。
・できるだけ彼らが不幸になることを、彼は祈った。「みんなが不幸になれば、僕は相対的に幸せになる」この本は日本ファンタジーノベル大賞受賞作である。妄想という行為は確かにファンタジーだと気づかせてくれた。Fantastic!
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4101290512
No.10:
(5pt)

たぶん残る人

うん、おもしろい。東京大学物語チックでおもしろい。ファンタジーじゃないという批判もあるようですが、この森美先生はファンタジーと純文学の七三わけみたいな作風の本を残していくと思います。
   純文学リーグにゃ、金原ひとみ先生、綿矢りさ先生、島本理生先生など若くして才気が迸る方々が多いのに対して、男は情けないにもほどがあります。内容以前に文章がまともに書けてないんですな。 ベストセラーになった山田悠介氏の『リアル鬼ごっこ』に乱歩賞射止めた神山裕右氏の『カタコンベ』とか本当にヒドイ。エンターテイメント系は読みやすい文章が基本じゃないのか。それとも文壇の若い男をみんな舞城王太郎化してしまう計画が着々と進行中? そんなわけで覚悟を決めて、腹をくくって本書も拝読させてもらいましたが、今回は取り越し苦労に終わったみたいです。 遠藤周作・庄司薫の系譜とか何とか本帯に書いてありましたが、うん、そんな感じです。あのビミョーに情けなく、滑稽で、コンプレックスと渾然一体のねじけたエリート意識(or羨望)がある作品。 そんなわけで、たぶんきちんと本も読んでる人なんじゃないかなと思わせます。コンスタントに書き続ければ残っていける作家かなと思う次第です。
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4101290512
No.9:
(5pt)

俺も妄想をしたためておけば・・・

評判だったので読んでみた。面白かった。この文体と主人公の思考のアルゴリズム、とても他人とは思えない。私も意図せず妄想が自然発酵し、耳の穴あたりから芳香を漂わす体質だが、やはり、主人公あたりの年頃がそのピークだったように思える。決定的な学力不足により、酒粕の匂い漂う町に住みながら東大阪で超妄想時代を過ごしたが、レベルの違いはあれ、本質的ににたような状態だった気がする。さすがに今時は、レンタルビデオ屋で裏アイドルの新作チェックがルーチンワークらしいが、我らの頃は、特定書店(主に古本屋)でのビニ本漁りといったところか。当時、京都でビニ本といえば、やはりあのあたりになるのだろうか。表紙(パッケージ)の情報で内容の推測をしなければならないのは、時代を超えて同様のようだ。星5つ。
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4101290512
No.8:
(4pt)

とにかく面白い。笑います。

社会人には大学時代を思い出して懐かしくなる代物。
世間から持たれる京大生としての特権もなく、男同士で<男汁>などというグループに身を委ね、愛車は自転車(名前付き)で、時間は有るがもちろん金はない。その分、世間に染まったりしてない純粋であるが故の滑稽さ。
世間の恋愛至上主義を怒りながらも、彼女を求める気持ち。社会に拘束されていない大学生が紡ぎだす時間。
第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品ですが、その受賞の内容は実際に読んで堪能すべき!
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4101290512
No.7:
(5pt)

太陽の塔を見に行きたくなった

修学旅行でしか知らない「古都京都」だが、ここに描かれている京都は狭くて、寒くて、へんてこな世界。
京都に土地鑑がないのが残念。
知っていればもっと楽しめそう。一気に二度、読みました。
展開のよさ、スピード感、若さゆえのばかばかしさがあってすごく楽しめる小説。それにしても、頭がよすぎるのも考えものだなー。一般人が感じえないものごとも、よりいっそう深みにはまって考えてしまう精神構造が笑えるのだ。
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4101290512
No.6:
(4pt)

いいのですか?

このような狭空間に起きる非現実的であって実は現実的な日常を世界に知らしめてしまってもいいのですか?もし、エドガー賞まで獲ってしまったらどうします?一人でゴンドラに乗っていってしまう男も、ストーカーがストーカーに脅かされる街角も白日のもとに曝され、トラディショナルでアカデミークでビューティフルであったはずの京都は、ありえない現代の化石が集まる奇怪な空間に満ちた街に変貌してしまうのですよ。今後のご活躍に心から期待するものとして、この落とし前を、是非作者自身で、つけつづけていただきたいと思います。
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4101290512
No.5:
(5pt)

ねっとりとした青春小説は私の過去を思い出させる。


この本の特徴を一言で言うと「文体」である。世界の思想を語るよ
うな壮大な単語を駆使し、日常生活の機微を自身と自負に満ちた言
い切りの文章で切れ味よく写し取っていく。
そこで語られる内容は、男ばかりのむさくるしいばかりの生活であ
り、汗臭さでむせかえるようだ。たとえば徹夜で飲んだ次の日の記述は圧巻である。ねっとりとした臭気を肌で感じさせる。飲んだ次
の日の倦怠感と自己嫌悪的な重苦しさをべたべたと背負いつつ自分
のねぐらに帰り、再度眠りにつくのだろう。
水尾さんに袖にされた主人公森本は恋愛とはいまや無縁で「水尾さ
ん研究」にいそしむ京大5回生。気宇壮大天上天下唯我独尊な内面と、瑣末な日常生活に一喜一憂し埋没しがちな実寸大の自分とのギャッ
プが、諧謔的な笑いを誘う。
そう、この小説は笑えるのだ。背伸びをし虚勢を張っている主人公
の内面の理屈は、首尾一貫しているように見えながら実は融通無碍
であり基本的に「すべて彼らが間違っている。なぜなら私たちは正しいからだ。」という「真理」から「論理的」に導かれるため、完
全無欠なのだ。この真面目くさった屁理屈がだんだんと笑いを誘う。
笑いも誘うが、またさらに恥ずかしい気持ちを思い出す。誰しもそ
の頃は自分が中心であり自分の理屈があり、それを振り回していた。
そのときの自分をまざまざと思い起こし、直面しなくてはならない。そして独り赤面してしまうのだ。
この小説は体臭が濃くなるようなものではあるが、確かに青春小説
なのである。
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4101290512
No.4:
(4pt)

笑えます。

京大生といってもあほな人たちがいるもんだとあきれつつ、笑えて、ちょっとしみじみしてしまいました。しょうもないことをマジメにやっている姿って、いいですよね。
私は本書の主人公と生活圏を同じくしているので、よけい楽しめたのかもしれませんが……。京都以外にお住まいの方にもぜひおすすめします。百万遍あたりをうろつきたくなるかもしれませんよ。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.3:
(5pt)

小説の力

素晴らしい。青春の美しさと、馬鹿馬鹿しさと、せつなさと、美しく馬鹿馬鹿しいせつなさがあります。
中学や高校で、文章を書くのが好きな人間が、自分とその友人達をモデルにしてそこに多少の誇張とフィクションを加え、仲間内でしか通用しないようなギャグを書いてまわし読みし爆笑しあうというというのはよくあることで、そこには独特の面白さとノリが全編を通じて存在しているわけですが、そのノリを究極までつきつめてしまえば他人が読んでも楽しめるこんな一大傑作長編小説ができてしまうということを証明した作品といえましょう。
現実と非現実の融合という点においてひとつの完成形です。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.2:
(5pt)

格調高い文章で・・・

格調高い文章で、しょうもない内容をつらつらと・・・もてない男どもが。
ファンタジックな妄想振りが好きです。特に、ゴキブリキューブのくだりは
最高です!情けなくて泣きました・・・。影山徹さんの挿画もよいです。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512
No.1:
(5pt)

抱腹絶倒

新星現る!現役の京大生が書いたおもしろおかしくちょっとせつない学生時代。
京都在住の私には手に取るようにわかる大学街の情景描写もさることながら、筆者独特の言い回しは、口に出して読んでみるとそのおもしろさが倍増する。
登場人物が非常にユニークで、是非とも映画化またはドラマ化してほしいと思った。今、学生の人にもかつて学生だった人にも読んでもらいたい報復絶倒の一冊。
電車で読むのは要注意!ふきだしてしまい周りの人に不審がられます。
太陽の塔 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:太陽の塔 (新潮文庫)より
4101290512

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