エジプト十字架の謎

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評判

エジプト十字架の謎の評価:

4.00/5点 レビュー 39件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全50件 21〜40 2/3ページ
No.30
(5pt)

動機よりトリック!

本筋の連続殺人事件以外に、宝石泥棒やら前科者が絡んできたりするので、話しがやたらと混乱してくる。で、本来なら先を急いで読み進めたくなるのが、ミステリーだけど、この作品だけは、腰を据えてじっくり時間をかけて読み進めるのがいい。
 それでも、エラリーの「挑戦状」は相変わらずついている。で、相変わらず真犯人(?)を読者が特定することは並大抵ではない。
 
 この手のミステリー本には読者の便宜のために「主な登場人物」なるものが添付されているのが普通だけど、本書ではこの「登場人物」がきわめて少ない。これは意識的にそのようにしてあるそうで、その趣旨は解説を読んでみること。

 読者を引き込んでやまないトリックは、今読んでも「あっ!!」と思わせる・・・・・。あっ!
エジプト十字架の秘密 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の秘密 (角川文庫)より
4041007941
No.29
(4pt)

全体的なバランスではクイーンの最高傑作だろう

アメリカ北東部の遠く離れた二つの町で、連続して同じ手口の猟奇的な殺人が起こる。そして犯行の動機を探る内、中央ヨーロッパと関係する
ある男達の暗い過去や、復讐者の存在が浮上する。しかし犯人の次の出方を窺う他ない名探偵エラリー・クイーンも、行き詰まり唸りを上げるのだった。

作者のクイーンは、本格ミステリーの中で、早くから猟奇的な殺人を扱った作家としても有名であり、この小説は彼のこの方面での代表作である。
また、クイーンと言えば、特に国名シリーズ等の初期作品は、ロジカルに創ろうとする傾向が強い反面、彼独特の文章の癖のため、やや読み難い作品も
しばしば見られるが、この作品は国名シリーズにあってロジカルなだけでなく、猟奇性や話のテンポの良さもあって面白く、全体的に魅力的な作品に仕上がっている。
おそらくクイーンの作品の中で、これが最も全体的なバランスの良い物の一つだろう。彼の作品の中では、私はこれが最も好きです。

しかし残念ながら、問題もあります。具体的に言うわけにはいきませんが、特に気になるのは、話の途中で名探偵クイーンが述べる論法の御都合主義。
またこれが最終的な事件解決の際にも関係するので、この御都合主義を批判してしまえば、決め手に弱くなります。また、例によって例のごとく、
この作品でもクイーンは論述自体はそれ程上手くはありません。「もう少しこうすれば」と思ってしまうところも、けっこうありましたし。
とは言え、ロジカルさを武器にしながらも、代表作と言われている作品でさえ、論述自体が読むに耐えない作品も多いクイーンの中で、
むしろこれはアラが少ない方であり、私としてはこの位なら仕方ないなと思え許せましたが。

そこで結論は、全体的にレベルは高いが、しかし論法の御都合主義や論述のマズさ等が幾らかあるため、それらを差し引き、星4つ位かと。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.28
(4pt)

全体的なバランスではクイーンの最高傑作だろう

アメリカ北東部の遠く離れた二つの町で、連続して同じ手口の猟奇的な殺人が起こる。そして犯行の動機を探る内、中央ヨーロッパと関係する
ある男達の暗い過去や、復讐者の存在が浮上する。しかし犯人の次の出方を窺う他ない名探偵エラリー・クイーンも、行き詰まり唸りを上げるのだった。

作者のクイーンは、本格ミステリーの中で、早くから猟奇的な殺人を扱った作家としても有名であり、この小説は彼のこの方面での代表作である。
また、クイーンと言えば、特に国名シリーズ等の初期作品は、ロジカルに創ろうとする傾向が強い反面、彼独特の文章の癖のため、やや読み難い作品も
しばしば見られるが、この作品は国名シリーズにあってロジカルなだけでなく、猟奇性や話のテンポの良さもあって面白く、全体的に魅力的な作品に仕上がっている。
おそらくクイーンの作品の中で、これが最も全体的なバランスの良い物の一つだろう。彼の作品の中では、私はこれが最も好きです。

しかし残念ながら、問題もあります。具体的に言うわけにはいきませんが、特に気になるのは、話の途中で名探偵クイーンが述べる論法の御都合主義。
またこれが最終的な事件解決の際にも関係するので、この御都合主義を批判してしまえば、決め手に弱くなります。また、例によって例のごとく、
この作品でもクイーンは論述自体はそれ程上手くはありません。「もう少しこうすれば」と思ってしまうところも、けっこうありましたし。
とは言え、ロジカルさを武器にしながらも、代表作と言われている作品でさえ、論述自体が読むに耐えない作品も多いクイーンの中で、
むしろこれはアラが少ない方であり、私としてはこの位なら仕方ないなと思え許せましたが。

そこで結論は、全体的にレベルは高いが、しかし論法の御都合主義や論述のマズさ等が幾らかあるため、それらを差し引き、星4つ位かと。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.27
(4pt)

全体的なバランスではクイーンの最高傑作だろう

アメリカ北東部の遠く離れた二つの町で、連続して同じ手口の猟奇的な殺人が起こる。そして犯行の動機を探る内、中央ヨーロッパと関係する
ある男達の暗い過去や、復讐者の存在が浮上する。しかし犯人の次の出方を窺う他ない名探偵エラリー・クイーンも、行き詰まり唸りを上げるのだった。

作者のクイーンは、本格派ミステリーの中で、早くから猟奇的な殺人を扱った作家としても有名であり、この小説は彼のこの方面での代表作である。
また、クイーンと言えば、特に国名シリーズ等の初期作品は、ロジカルに創ろうとする傾向が強い反面、彼独特の文章の癖のため、やや読み難い作品も
しばしば見られるが、この作品は国名シリーズにあってロジカルなだけでなく、猟奇性や話のテンポの良さもあって面白く、全体的に魅力的な作品に仕上がっている。
おそらくクイーンの作品の中で、これが最も全体的なバランスの良い物の一つだろう。彼の作品の中では、私はこれが最も好きです。

しかし残念ながら、問題もあります。具体的に言うわけにはいきませんが、特に気になるのは、話の途中で名探偵クイーンが述べる論法の御都合主義。
またこれが最終的な事件解決の際にも関係するので、この御都合主義を批判してしまえば、決め手に弱くなります。また、例によって例のごとく、
この作品でもクイーンは論述自体はそれ程上手くはありません。「もう少しこうすれば」と思ってしまうところも、けっこうありましたし。
とは言え、ロジカルさを武器にしながらも、代表作と言われている作品でさえ、論述自体が読むに耐えない作品も多いクイーンの中で、
むしろこれはアラが少ない方であり、私としてはこの位なら仕方ないなと思え許せましたが。

そこで結論は、全体的にレベルは高いが、しかし論法の御都合主義や論述のマズさ等が幾らかあるため、それらを差し引き、星4つ位かと。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.26
(5pt)

複製死体のMysteryにエラリーが挑む!

国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を
有する凄まじい世界観です。

 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに
殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の
背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ
違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして
刻まれていく凶行の真意とは(?)。

 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで
反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。

 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.25
(5pt)

複製死体のMysteryにエラリーが挑む!

国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を
有する凄まじい世界観です。

 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに
殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の
背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ
違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして
刻まれていく凶行の真意とは(?)。

 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで
反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。

 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.24
(5pt)

複製死体のMysteryにエラリーが挑む!

国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を有する凄まじい世界観です。 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして刻まれていく凶行の真意とは(?)。 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.23
(5pt)

複製死体のMysteryにエラリーが挑む!

国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を
有する凄まじい世界観です。

 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに
殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の
背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ
違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして
刻まれていく凶行の真意とは(?)。

 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで
反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。

 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.22
(4pt)

国名シリーズ・ベスト2

私にとっての本書は、作者国名シリーズの中で「オランダ靴の謎」に次ぐベスト2。
本書の謎解きのポイントはヨードチンキの瓶というたったひとつの証拠を基にシンプルかつ明確に犯人を読み解くという点と、意外な犯人が明らかにされた際の驚愕度、ショッキングな4つの首なし死体に後半の追跡劇とくれば、「オランダ靴」や「Yの悲劇」と互角以上の作品と言えるかも知れない。

しかし、メガラ殺しだけは犯人の行動論理に反している。
メガラの提案によって警備を解かれはしたものの、犯人にはそれが「わな」ではないと確信できる根拠がない中、船に単身乗り込むなどということは絶対に考えられない。もしも考えられるとすれば、それは犯人とメガラがつるんでいて事前に打ち合わせができている場合だけだろう。
だから私はメガラが犯人で、メガラと思われた死体はクロサックではないかと推理した。死体には脱腸があるのでメガラだとわかったとのことだが、脱腸はメガラだけの病気ではあるまい。

それに、メガラが犯人なら第4の殺人も極めて自然なものになる。ヴァン自身を別として、メガラは唯一ヴァンに警戒心を抱かせることなく近づくことができる人物であり、またエラリーを初めとする警察関係者以外で唯一ヴァンの居所を知る人物でもあるのだから。

結局はヨードチンキの瓶から別の人物が犯人であると明確に推理されるのだが、メガラ殺しだけはどうしても納得がいかずマイナス評価せざるを得ない。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.21
(4pt)

国名シリーズ・ベスト2

私にとっての本書は、作者国名シリーズの中で「オランダ靴の謎」に次ぐベスト2。
本書の謎解きのポイントはヨードチンキの瓶というたったひとつの証拠を基にシンプルかつ明確に犯人を読み解くという点と、意外な犯人が明らかにされた際の驚愕度、ショッキングな4つの首なし死体に後半の追跡劇ととくれば、「オランダ靴」や「Yの悲劇」と互角以上の作品と言えるかも知れない。

しかし、メガラ殺しだけは犯人の行動論理に反している。
メガラの提案によって警備を解かれはしたものの、犯人にはそれが「わな」ではないと確信できる根拠がない中、船に単身乗り込むなどということは絶対に考えられない。もしも考えられるとすれば、それは犯人とメガラがつるんでいて事前に打ち合わせができている場合だけだろう。
だから私はメガラが犯人で、メガラと思われた死体はクロサックではないかと推理した。死体には脱腸があるのでメガラだとわかったとのことだが、脱腸はメガラだけの病気ではあるまい。

それに、メガラが犯人なら第4の殺人も極めて自然なものになる。ヴァン自身を別として、メガラは唯一ヴァンに警戒心を抱かせることなく近づくことができる人物であり、またエラリーを初めとする警察関係者以外で唯一ヴァンの居所を知る人物でもあるのだから。

結局はヨードチンキの瓶から別の人物が犯人であると明確に推理されるのだが、メガラ殺しだけはどうしても納得がいかずマイナス評価せざるを得ない。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.20
(4pt)

国名シリーズ・ベスト2

私にとっての本書は、作者国名シリーズの中で「オランダ靴の謎」に次ぐベスト2。
本書の謎解きのポイントはヨードチンキの瓶というたったひとつの証拠を基にシンプルかつ明確に犯人を読み解くという点と、意外な犯人が明らかにされた際の驚愕度、ショッキングな4つの首なし死体に後半の追跡劇ととくれば、「オランダ靴」や「Yの悲劇」と互角以上の作品と言えるかも知れない。
しかし、メガラ殺しだけは犯人の行動論理に反している。
メガラの提案によって警備を解かれはしたものの、犯人にはそれが「わな」ではないと確信できる根拠がない中、船に単身乗り込むなどということは絶対に考えられない。もしも考えられるとすれば、それは犯人とメガラがつるんでいて事前に打ち合わせができている場合だけだろう。
だから私はメガラが犯人で、メガラと思われた死体はクロサックではないかと推理した。死体には脱腸があるのでメガラだとわかったとのことだが、脱腸はメガラだけの病気ではあるまい。
それに、メガラが犯人なら第4の殺人も極めて自然なものになる。ヴァン自身を別として、メガラは唯一ヴァンに警戒心を抱かせることなく近づくことができる人物であり、またエラリーを初めとする警察関係者以外で唯一ヴァンの居所を知る人物でもあるのだから。
結局はヨードチンキの瓶から別の人物が犯人であると明確に推理されるのだが、メガラ殺しだけはどうしても納得がいかずマイナス評価せざるを得ない。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.19
(5pt)

解説は山口雅也氏

数ある《国名》シリーズの作品のなかでも、最も
けれん味に溢れ、エンタテインメントに徹した作品。
古代宗教の狂信者、裸体主義者村、連続首なし磔殺人、そして、本作で
初お目見えとなる愛車デューセンバーグを駆ってのアメリカ全土にわたる追跡行――。
以上のような、通俗的な道具立てや趣向が盛り込まれていることから、作者が、
それまでの《国名》シリーズにみられた論理主体のスタティックな展開を一変し、
読者に精一杯のもてなしをしようと、サービス精神を発揮したことが窺えます。
とはいえ、本作でクイーン一流のロジックが疎かにされているわけではありません。
《国名》シリーズの黄金パターンである、物的証拠をもとにした《演繹的推理》は健在です。
本作の物的証拠は、クイーン作品の手がかりの代名詞ともいえる、かの
有名な「半透明で、ラベルの貼っていない暗青色のヨードチンキの瓶」。
この何の変哲もない小道具に、特権的な価値が付与されているのです。
複雑に絡み合い、錯綜した迷宮的事件に対し、ささいな物的証拠に関する「設問と解答」
という一本の「論理の糸」を引くことで、謎の大楼閣を崩し、唯一の真相を導き出していく
ロジックの手筋は、今も変わらぬ切れ味を誇っています。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.18
(5pt)

《顔のない屍体》と青いヨードチンキの瓶

数ある《国名》シリーズの作品のなかでも、最も
けれん味に溢れ、エンタテインメントに徹した作品。

古代宗教の狂信者、裸体主義者村、連続首なし磔殺人、そして、本作で
初お目見えとなる愛車デューセンバーグを駆ってのアメリカ全土にわたる追跡行――。

以上のような、通俗的な道具立てや趣向が盛り込まれていることから、作者が、
それまでの《国名》シリーズにみられた論理主体のスタティックな展開を一変し、
読者に精一杯のもてなしをしようと、サービス精神を発揮したことが窺えます。

とはいえ、本作でクイーン一流のロジックが疎かにされているわけではありません。
《国名》シリーズの黄金パターンである、物的証拠をもとにした《演繹的推理》は健在です。

本作の物的証拠は、クイーン作品の手がかりの代名詞ともいえる、かの
有名な「半透明で、ラベルの貼っていない暗青色のヨードチンキの瓶」。

この何の変哲もない小道具に、特権的な価値が付与されているのです。

複雑に絡み合い、錯綜した迷宮的事件に対し、ささいな物的証拠に関する「設問と解答」
という一本の「論理の糸」を引くことで、謎の大楼閣を崩し、唯一の真相を導き出していく
ロジックの手筋は、今も変わらぬ切れ味を誇っています。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.17
(5pt)

《顔のない屍体》と青いヨードチンキの瓶

数ある《国名》シリーズの作品のなかでも、最も
けれん味に溢れ、エンタテインメントに徹した作品。

古代宗教の狂信者、裸体主義者村、連続首なし磔殺人、そして、本作で
初お目見えとなる愛車デューセンバーグを駆ってのアメリカ全土にわたる追跡行――。

以上のような、通俗的な道具立てや趣向が盛り込まれていることから、作者が、
それまでの《国名》シリーズにみられた論理主体のスタティックな展開を一変し、
読者に精一杯のもてなしをしようと、サービス精神を発揮したことが窺えます。

とはいえ、本作でクイーン一流のロジックが疎かにされているわけではありません。
《国名》シリーズの黄金パターンである、物的証拠をもとにした《演繹的推理》は健在です。

本作の物的証拠は、クイーン作品の手がかりの代名詞ともいえる、かの
有名な「半透明で、ラベルの貼っていない暗青色のヨードチンキの瓶」。

この何の変哲もない小道具に、特権的な価値が付与されているのです。

複雑に絡み合い、錯綜した迷宮的事件に対し、ささいな物的証拠に関する「設問と解答」
という一本の「論理の糸」を引くことで、謎の大楼閣を崩し、唯一の真相を導き出していく
ロジックの手筋は、今も変わらぬ切れ味を誇っています。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.16
(5pt)

本格推理の王道

本書は1932年に発表されたエラリー・クイーンの代表作。
同じ年に「Xの悲劇」「Yの悲劇」「ギリシャ棺」といった傑作も発表されており、
エラリー・クイーンの最も脂がのった時期の作品と言える。
途中やや冗長に感じてしまう所もあるが、
プロットの緻密さ、トリックや犯人当ての醍醐味を存分に楽しめる、
本格推理の王道と言える傑作。
他のレビューで第4の殺人の必要性に疑問を感じた意見もあったが、
これは犯人が逃亡するにはむしろ必要な殺人だと思うのだが・・・
細かい突っ込み所や御都合主義的な所も許せる範囲であり、
そんな些末事より純粋に本格推理を楽しむべきだろう。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.15
(5pt)

本格推理の王道

本書は1932年に発表されたエラリー・クイーンの代表作。
同じ年に「Xの悲劇」「Yの悲劇」「ギリシャ棺」といった傑作も発表されており、
エラリー・クイーンの最も脂がのった時期の作品と言える。
途中やや冗長に感じてしまう所もあるが、
プロットの緻密さ、トリックや犯人当ての醍醐味を存分に楽しめる、
本格推理の王道と言える傑作。
他のレビューで第4の殺人の必要性に疑問を感じた意見もあったが、
これは犯人が逃亡するにはむしろ必要な殺人だと思うのだが・・・
細かい突っ込み所や御都合主義的な所も許せる範囲であり、
そんな些末事より純粋に本格推理を楽しむべきだろう。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.14
(5pt)

本格推理の王道

本書は1932年に発表されたエラリー・クイーンの代表作。
同じ年に「Xの悲劇」「Yの悲劇」「ギリシャ棺」といった傑作も発表されており、
エラリー・クイーンの最も脂がのった時期の作品と言える。
途中やや冗長に感じてしまう所もあるが、
プロットの緻密さ、トリックや犯人当ての醍醐味を存分に楽しめる、
本格推理の王道と言える傑作。
他のレビューで第4の殺人の必要性に疑問を感じた意見もあったが、
これは犯人が逃亡するにはむしろ必要な殺人だと思うのだが・・・
細かい突っ込み所や御都合主義的な所も許せる範囲であり、
そんな些末事より純粋に本格推理を楽しむべきだろう。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.13
(5pt)

国名シリーズ最高傑作

エラリー・クイーンの作品は多くの傑作があるがその中でも国名シリーズが有名だ。

この作品はその有名な国名シリーズの中でも評価が高い。

私も「ギリシャ棺の謎」と並ぶ傑作だと思う。

この事件の発端は田舎町で始まる。ウェスト・ヴァージニア州の町、

アロヨでT字路に立つ道路標識に首を切り落とされた小学校校長の死体がT字型にはりつけられていた。

小学校校長の家の扉には「T」という文字が書かれていた。

この「T」に執着した異常な殺人殺人には、意味があるのか?という異様な幕開けだ。

エラリー・クイーンには珍しい異常な事件だが、解決編ではいつものように論理的な解明が示される。

是非読んでほしい作品である。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.12
(5pt)

国名シリーズ最高傑作

エラリー・クイーンの作品は多くの傑作があるがその中でも国名シリーズが有名だ。

この作品はその有名な国名シリーズの中でも評価が高い。

私も「ギリシャ棺の謎」と並ぶ傑作だと思う。

この事件の発端は田舎町で始まる。ウェスト・ヴァージニア州の町、

アロヨでT字路に立つ道路標識に首を切り落とされた小学校校長の死体がT字型にはりつけられていた。

小学校校長の家の扉には「T」という文字が書かれていた。

この「T」に執着した異常な殺人殺人には、意味があるのか?という異様な幕開けだ。

エラリー・クイーンには珍しい異常な事件だが、解決編ではいつものように論理的な解明が示される。

是非読んでほしい作品である。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.11
(5pt)

国名シリーズ最高傑作

エラリー・クイーンの作品は多くの傑作があるがその中でも国名シリーズが有名だ。

この作品はその有名な国名シリーズの中でも評価が高い。

私も「ギリシャ棺の謎」と並ぶ傑作だと思う。

この事件の発端は田舎町で始まる。ウェスト・ヴァージニア州の町、

アロヨでT字路に立つ道路標識に首を切り落とされた小学校校長の死体がT字型にはりつけられていた。

小学校校長の家の扉には「T」という文字が書かれていた。

この「T」に執着した異常な殺人殺人には、意味があるのか?という異様な幕開けだ。

エラリー・クイーンには珍しい異常な事件だが、解決編ではいつものように論理的な解明が示される。

是非読んでほしい作品である。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096