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棟居刑事の砂漠の駅
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【この小説が収録されている参考書籍】
棟居刑事の砂漠の駅の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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推理小説も、フィクションでその時代の人々の特性を、後世に残せることに共感、引き付けられます。今思い返してみると、ミステリーとしての面白さだけではなく、自分が育った頃からの不景気の空気を感じじています。 雰囲気が「砂漠の喫茶店」にも似ていて、ちょうど心理や癒しが叫ばれてきた頃で、それでも人の絆や強さを信じられました。そのぶん物語前半は押し殺して、エネルギーを蓄えているようでもありますが、後半の急展開には驚きです!! 森村さんは、ソツがなくきちんと計算されている完成度があります。。ただこの偶然は、今まで読んだなかでも一番ですね・・Σ(・□・;) ミステリーの楽しさを世相に包み込む今作は、自分だけでなく視野を広げて見つめ直し、意外にも涙が出てきました。。。。さりげなく深く、濃い良作は同じ世代を生きた私たちの、次世代への気持ちでもあります。やはりこういう作品が増えてほしいと、今改めて感じます。。 | ||||
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私は文庫本をよく頼みますが、これらの本のレビューはご容赦ください。いつも同じ文言です。よほど酷い日焼け本や被本の時は連絡をしますが、古本ゆえに何せ値段が安いので、批判的なレビュウーも書き辛いのです。「運が悪かった」で済まします。・・文庫本のレニューを投稿吸うことはご容赦願います。 | ||||
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事件と事件が交錯する森村氏お得意のストーリー仕立てで、読んでいてその魅力にはまります。 死体と死体が交換されるという前代未聞の筋書きですが、そこに行き当たるまでの経緯が面白いですね。 何気なく知り合った人物が最後まで事件に絡んでくるとは予想できませんでした。 ただひとつ解せないのは、死体を運んでいる車を乗り間違えるというこの作品の重要なところに少々無理があるように思います。 | ||||
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非常に面白いストーリー展開です。二件の殺人事件が意外なところで交錯する筋書きが読者を引き込ませます。 こんなことが実際あるんだろうかという物語の舞台設定に、著者の特異な筆力を感じます。 また、登場人物の描き方も著者ならではの描写で、この物語を引き立てさせています。 サスペンスものとしての作品作りはこうあるものと、教えてくれているようにも感じます。 只、最後事件解決の場面はあまりにもあっけない感じを受けます。それまでのストーリーが良かっただけに、最後にきて作品の重みが感じられなかったのが残念でした。 | ||||
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文庫約230ページで、大作とは言えない。 私は、森村氏の作品が特に好きで、色々な作品を読んだ。 その中で、この作品は特に好きだ。 氏が色々な作品中で、度々主張する事であるが、 仕事に熱心になり過ぎると、家庭での居場所がなくなるという、基本路線には共感出来る。 タイトルの砂漠の駅というのは、とあるバーの事を差していると思われる。 そのバーの常連は、多彩な過去を持ち、人生に疲れた人間ばかりだ。 このバーはそんな人間の「駅」だ。 駅は、定住の場所ではない。 東京新宿駅に代表される様に、ただ通り過ぎるだけのポイントでしか過ぎないはずだ。 しかし、バーであるこの駅は、単なる通過点ではなかった。 雑多な人間の心の拠り所だった。 推理面では、大変面白い状況が盛り込まれている。 車のトランクの死体が、別人にすり替わるという、怪奇な事が起きる。 この事件を捜査する牛尾刑事らに、有力な情報を提供するのが、バーの常連達だ。 事件解決の後にも、温かいものが後遺する。 本書には、人情、家庭、仕事、それから、兵庫県出石の旅情にも満ちている。 傑作だ。 | ||||
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