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靄の旋律 国家刑事警察 特別捜査班
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靄の旋律 国家刑事警察 特別捜査班の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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実業界の大物が1日おきに3人連続して殺されるという事件が起きます。手口は毎回頭に2発の銃弾を打ち込んで射殺、髪の毛1本手がかりを残さないプロの手口。あちこちの警察署、違う部署から6名の選りすぐりの刑事たちが集められ特別捜査班が結成されます。南米からの移民2世、女性刑事、元落ちこぼれ弁護士、自己判断で過ちを犯して免職寸前だった問題刑事など、一癖ある連中ばかり。犯人逮捕をめざして、彼らがストックホルムやスウェーデン南部、エストニアの首都タリンなどを駆け回ります。 登場人物が多いことに加えて、ロシア&エストニア・マフィアや酒の密輸入、財界や関連会社の問題に、個人的なうらみなど、いろんな要素が多すぎるというか詰め込みすぎの感ありです。それだけ手がかりなしの大変な犯罪を追っているんだよという印象を与えたかったのだと思いますが、あちこちに話が飛びすぎて、手当たり次第の適当な捜査に見えてしまい、犯人逮捕に至るまでの刑事たちの苦労や犯罪を犯した理由がどこかこじつけっぽい印象になってしまいました。スピーディでテレビドラマにしたらテンポの良さそうな作品だし、それぞれの刑事も個性派揃いでいいと思うのですが、全体として見るといまひとつといった印象です。 また、セリフの調子が軽すぎてどこか女性的な感じで(”私”や”俺”よりも”僕”を使い、語尾が○○しちゃった、XXだっけ、みたいな)読んでいて、欧米人の顔よりも線の細いジャニーズ俳優みたいな人物が浮かんでしまいます。ハードボイルドなので、もうちょっと重厚な感じに訳した方がよかったのではないでしょうか。 シリーズ第一弾ということで、気合は感じられるし大作ではあるのですが・・個人的には星3つくらいかな、すいません。 | ||||
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面白かったです。 登場人物の名前は確かに覚えにくかったですが、シリーズを通して読んでいけば覚えるかな…といった感じなので続きが読みたいです。 天候の記述が詩的で好きでした。 | ||||
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警察小説ということで登場人物が多いのは承知の上だったが、被害者たちと彼らを取り巻く関係者の群れ、プラス6人の刑事たちに上司、てんこ盛りの登場人物に耳慣れない北欧の名前がついてかなり難解な小説に思えた。(刑事たちの区別がつくようになったのは半分を過ぎたあたり、被害者達は全く区別がつかなかった。) 刑事たちはいずれも個性派ぞろいなのでテレビドラマにしたら非常に面白いとは思うが、登場人物の多さの割には頁数が少なく、展開はスピーディーなのでかなりまごつく。 内容は終章のあたりで事件は全部繋がっていたと言っているが、自分的にはその部分がよくわからなかった。かなりアクロバティックな論法で事件解決につながるが、その部分もこじつけっぽくてスッキリとはしない。 雰囲気的には好きな作風なので、次作は登場人物があまり多くなければ読んでみたいと思う。 ☆は3と4の中間が妥当か。 | ||||
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マルティン・ベックシリーズ、ヴァランダーシリーズ、ミレニアムシリーズが読み終わり、新しくこのシリーズを読み始めました。 この作品の特徴はチーム捜査でしょうか、集められた捜査員のメンバーは各々キャラ付けされており楽しめました。性差、人種、夫婦、健康問題はスウェーデンミステリーの重要なテーマなのかな。 名前がわかりにくいというレビューがありましたが外国語の翻訳作品を好んで読んでいると何となく国によって名前の傾向がわかりますし、読み始めに混乱する場合は簡単に自分でメモを取って照らし合わせながら読むという習慣があるので私は気になりませんでした。 | ||||
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海外ドラマ「靄の旋律」を観ていなければ、おそらく読まなかったミステリー小説でした。 めずらしいことですが、原作よりドラマのほうがよく出来ている傑作ドラマでした。 それは例えば原作では男性の班長役を女性役に振りかえ現代性を出すなど、脚色に周到な工夫があります。 原作のパッチワークのような複雑な物語の展開も、テレビドラマだからこそわかりやすいのです。 ミステリー小説を先にテレビドラマで観てしまうのは本来禁じ手です。 でもこの本に限っていえば、原作を先に読めるかといえば、 散りじりのアラベスクに翻弄されて読み終えることが困難であったでしょう。 それがよく出来たこのミステリーが日本ではヒットしない理由でしょう。 Thelonious Monk : Original Album Classics (2010/04/23) Thelonious Monk 商品詳細を見る いっぽう、なつかしいジャズ喫茶のようにセロニアス・モンクのピアノの音色が聴こえるのは小説のほうです。 おもわず屋根裏から埃のつもったレコードを取り出してしまいました。 ことほどさように、じつに凝ったにくい作風なのです。 本国ではシリーズは十冊発表されているそうですが、日本語訳が出ません。 ここはヘレン・ハミル美穂さんにがんばってもらいましょう。 | ||||
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副題に国家刑事警察特別捜査班とあるし、ましてスウェーデンの本とあれば見逃すわけにはいかない。 ドキドキしながら読み進んでいった。が、もうひとつエンジンがかからない。登場人物は6人の刑事と警部が特別捜査班を組んで 難事件にあたるのだが、読んでいて煩わしいのは刑事たちが多すぎるし、名前が複雑すぎる。スウェーデンの名前だから当然といえば それまでだが、もう少し工夫ができなかったかなと思う。内容もタイトルと同じでわざと複雑にしているだけで中身はうすい。我慢 して読んだ。これはシリーズで次も出版されるというが、次回作は自分としてはクエッションがつく。思えば40年前の同じスエーデン の作家ペールバルー、マイシューバルの書いた警察小説マルチンベックシリーズは次作がいつ発売されるか問い合わせたほど待ち望ん だものだったが。それにしてもいつも不思議に思うのはこの国からとんでもないほどの世界的ベストセラーが生まれるという事実だ。 刑事バァランダーシリーズは4000万部、映画にもなったミレニアムに到っては8000万部だという。マルチンベックもミレニアム も共通しているのは読み手のわかりやすさだと思う。マルチンベックも映画になったが、ミレニアムと同じで小説のほうが断然よかった。 面白い本は理屈なしで面白いものだ。 | ||||
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実業界の大物が次々と殺される事件が起こった。早期解決を図るべく国家刑事警察の特別捜査班が編成された。だが、召集された6名の刑事は、それぞれに秘密と事情を抱えていた・・・移民であったり、暴力衝動を抱えていたりなど・・・まさしく現代スウェーデンの姿がそのまま描かれている。今までの警察小説とは一味違うところは・・・刑事6人によるチーム捜査が見もので、それぞれの刑事にスポットが当てられ、事件の終盤でもチームプレイによって解決への糸口が図られている事であろう。また、事件捜査を通じてスウェーデンの抱える国内問題が取り上げられているのはスウェーデンミステリの特徴でしょう。ちょっとした手がかりが伏線となって事件解決へ導いているのは本格ミステリ風。 しかも、これがすごい謎解き小説となっているのだ。 今やミステリ大国のスウェーデンで、爆発的人気を誇ったシリーズ第一作である。ファンとして北欧を筆頭とするヨロッパ各国の警察小説が続々と紹介されるのは嬉しい。 | ||||
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