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オルゴォル
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オルゴォルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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一気に読める内容です。息子にも読ませると、一気に読んだようです | ||||
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人が己の人生に不満を持つとき、ほぼすべてが 「身勝手さの上に成り立つ自傷」 によって傷ついていることが極めて多い。 己とまったく関係のないことによって親が離婚し大切な人が亡くなり理不尽な理由で自分がいじめられることに、人間は精神が子供のうちは気がつかない。 この自分勝手な自己中心的な思考から脱することを大人になる、というのだろうと私は思うのだが、この物語はまさにそんな過渡期にいる少年を描いた作品。 表面を撫でていくようにあらゆる手障りのいい軽い問題をすべて主役の少年に味合わせていく。 並みの著者が書いていると恐ろしく腹が立つ虫唾が走る話になりそうなところを著者は絶妙なバランス感覚であえて表層を撫でるようなタッチで筆を進め見事に作品として成り立たせた上に言いたいことを述べている。 ロードムービーの要素が強くなってくる後半では「戦争」を軽くタッチしながら回っていくのだが、触れながらも突っ込まない、という絶妙な距離感によって主役が「少年」なことを前提とした「この程度で仕方ないか」という諦めをもっと爽やかに感じさせるという離れ業をやってのけている。 「戦争」を語る時にはどうしても日本では短絡的な「戦争をやってはいけない、核爆弾はよくない」という結び付け方をしてしまうが本書においてはそういったこだわりを一切もたせておらず未来のある若者らしいとても薄い感想のみにとどめさせているところに爽やかさがあるように思える。 この戦争というものと「恋心」というものをドッキングしてしまうことが流行りのようだが、私が本書を読んで少年たちに是非感じてほしいのは初恋がかなわぬともその気持ちを抱いたままあっけらかんと他の男に抱かれてしっかり家族を作っている女性のたくましさと強かさを学んでほしいということ。 そしてそれを「叶わぬ恋」というありもしなかった幻想を纏わせごくごく自然に読者に受け入れさせる凄味を学んでほしいと思う。 | ||||
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小学生目線で物語を語らせたら、朱川湊人はどんな作家をも凌駕する。 イマドキの男の子から、ノスタルジックな女の子まで。 短編の名手だが、言い回しの巧みさなどは健全。細かい事柄まで しっかりと描き込んである。 1週間の旅でハヤトがどんどん成長する。それはハヤトが目にする光景 だったり、出会う人の影響だったりするのだが、それが無理なく描かれている。 改めて文章のうまさに舌を巻く。 交わされる会話の多くが胸を打つ。 今回も「不思議」は登場する。それは読後私たちの心に温かく残る。 『オルゴォル』の表記の意味もそこでわかる。 | ||||
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トンダじいさんから預かった二つの大切な物 それはオルゴールと九州までの交通費のお金 お金は欲しかったゲーム機を買ってしまい、 手元に残ったオルゴールのことのも気になって。 オルゴールは鹿児島へ持っていくという約束をしたのです。 そして、偶然鹿児島まで旅することになります。 その旅でいろいろな勉強をします。 と、こんな感じの話ですが、かなり読みやすいです。 人間の孤独感や悲しみなども学びますが 決して嫌なものではありません。 ハヤト君が主人公ですが主人公は何人いてもいい… そんなことを思わせる本です。 | ||||
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全く受けつけませんでした。 少年の旅に女性が同行するのですが、ま〜いちいち説教臭いです。 原爆ドーム連れて行って、これを見て何を感じた?さあ自分の頭で考えよーみたいな、ね。 学校の教師や親が子供に薦めたい小説って感じです。 ザ・全国学校図書推奨みたいな。クソ真面目で気持ち悪いほど人の温かみを演出したお話です。 夏休みの宿題でこれを読んで、読書感想文とか書かされそうです。 そんないやーな、思い出が呼び起されて、不愉快になりました。 どうせなら「太陽の村」や「都市伝説セピア」や「いっぺんさん」みたいなの読ませてくれってね。 子供だったら思いますよ。 | ||||
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全く受けつけませんでした。 少年の旅に女性が同行するのですが、ま~いちいち説教臭いです。 原爆ドーム連れて行って、これを見て何を感じた?さあ自分の頭で考えよーみたいな。 学校の教師や親が子供に薦めたい小説って感じです。 ザ・全国学校図書推奨のような作品です。 夏休みの宿題でこれを読んで、読書感想文とか書かされそうです。 そんないやーな、思い出が呼び起されて、不愉快になりました。 どうせなら「太陽の村」や「都市伝説セピア」や「いっぺんさん」みたいなの読ませてくれってね。 子供だったら思うと思います。 大人の独りよがり的な作品でした。 | ||||
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全く受けつけませんでした。 少年の旅に女性が同行するのですが、ま~いちいち説教臭いです。 原爆ドーム連れて行って、これを見て何を感じた?さあ自分の頭で考えよーみたいな。 学校の教師や親が子供に薦めたい小説って感じです。 ザ・全国学校図書推奨のような作品です。 夏休みの宿題でこれを読んで、読書感想文とか書かされそうです。 大人の独りよがり的な作品ですね。 | ||||
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今まで読んだ小説の中で、本作と似たような展開の作品で一番良かったものというと、喜多川泰の『また会おうと、誰もが言った』だと思う。 一人の少年が旅を通して学び成長をしていく、誰しもが一度ならず何度も読む価値がある、素晴らしい作品だ。 本作『オルゴォル』は、同じくらい読む価値がある作品だと思う。 この作品には、人が成長するためには何が必要なのか、そのヒントがいくつも込められている。 それはハヤトやシンジロウやサエなどの言葉だったり、福知山線の事故現場や原爆ドームを訪れる描写から読み取ることができると思う。 何度も読む価値がある作品なので、しばらくしたらまた読もうと思う。 | ||||
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「でけんことをやろうとするから、人間って成長するんやろ」と、主人公の父親の再婚相手が語る言葉が、物語全体に鳴り響いています。 東京に住む主人公のハヤトは、ひょんなことから、親しいけれど身寄りのない近所の老人から、お金と引き替えに、とんでもない頼まれごとを引き受けてしまいます。 老人は、遙か昔に渡そびれたオルゴールを、今になって遺言のように、遙か遠くの鹿児島まで届けて欲しいとハヤトに言い残し、つとめを果たしたかのように、孤独のうちに亡くなってしまいます。 託されたオルゴールは、少年の成長のスウィッチを起動させたかのように、離婚して大阪に住む父親との衝撃的な出逢いを皮切りに、多彩な人間模様を招き寄せ、主人公に「生きる意味」を奏でています。作品の中の大阪弁は、主人公に「生きる力」を与えているようなエネルギッシュな趣があります。大阪人としては嬉しい限りです。 ささやかな声を、ひそやかな音を、しっかりとつないでいくこと、そしてつながれていくことが伝わってきます。福知山線の脱線事故、広島・長崎の原爆、知覧飛行場から飛び立った特攻隊の隊員たちの思いに触れる体験を、旅の同行者と共有しながら、少年ハヤトは「成熟」の階段を確かな足取りで登っていきます。そんなときだからでしょうか、様々な手助けがさしのべられます。 その身を引きちぎられるような思いに、人知れず苦しむ人の声。何年経っても、ひそかに過去の悲劇に苛まれている人の、言葉にならない心の音。それらは「きっとオルゴールみたいに小さいから」、「いくら考えても、自分にはわからないかもしれない。でもわかる可能性もある。それは、じっと耳を澄ますことだ」と語る、主人公の台詞は力強くすがすがしいです。 子供だけでなく、同僚や両親にも読んでもらいたくなるような本でした。 | ||||
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最後の数ページ。 谷川俊太郎の、「耳をすます」という題名の詩を思い起こすような主人公の心理描写に、思わず泣かされてしまいました。 作者さんはこの絶対不可侵な詩を、完璧に自分の作品に取り込んで、自分のものにしてる。 すごい力量です。 日本中みんな不安で、怯えて生きている世界で、どうしてこうも力強く説得力のある話が書けるんでしょう? 案外ありきたりなストーリーで奇抜なことは何一つ無いのに、読了後こんなに心に残るのはなぜか。 今自分が教えてほしいこと、言ってほしいことが余すことなく書き尽くされてる作品だからだと思います。 | ||||
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最初は、トンダじいさんがくれるという旅費が目当てだった。ハヤトはもらったお金で ゲーム機を買ってしまう。だが、ずっと平気でいることはできなかった。ハヤトは トンダじいさんの願いを叶えるため、鹿児島行きを決断する。東京から鹿児島までの 旅は、小学5年生のハヤトにとっては大冒険だ。はたして、無事にたどりつけるのか? 大きな事故、戦争そして原爆・・・。さまざまな理由で、人は心の奥底に悩みや悲しみを 抱えている。ハヤトは、旅の途中で知り合ったいろいろな人と触れ合ううちに、そのことに 気づいていく。オルゴールを届ける相手とトンダじいさんとの関係は?そのオルゴールが どんな音楽を奏でるのか?そのことはとても気になったが、それ以上にハヤトが成長して いく描写に心を惹かれた。ハヤトは、他人の心の痛みを感じることができるようになり、 そして自分にとって大切な人は誰かということをしっかりと見極められるようになった。 読んでいて胸に迫るものがある。 切なくホロリとくるようなところもあったが、読後ほのぼのとしたぬくもりを感じる作品 だった。 | ||||
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今年100冊以上読んだ本の中でベストです。 この作者のどの作品にも未来ある子供に対する温かい愛情が注がれていて、大人よりもむしろ子供に読ませたい本が多い。特に本作品は戦争を知らない子供に原子爆弾とは何かを知らせるには最適であり、全国の小中学校での必読書に指定してもいいのではないか。 ジブリでアニメ化してもいいし、実写なら主人公は間違いなく子供店長でしょう。 | ||||
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物語の最初は、この主人公のハヤトという少年が可愛くなくてしょうがありませんでした。 数の多いもの・力のあるものについていこうとするところとか、周りのせいばかりにするところだとか、ひねくれていてダメダメなところとかばかりで、主人公にムカムカしていました。この子は救われないなぁと思っていました。 しかし、です。子供ってやはり未知数の可能性があるんですね。ひょんな出会いやきっかけで大きく成長していき、大人もあっと驚くほど変われるんだというのがこの小説で分かりました。ハヤトくんの成長ぶりが本当に自分の心を温めてくれました。 自分にはまだ子供はいないのですが、よその子供だって周りの大人をしっかり見ているので、子供たちにとって良い手本になるような大人になりたいとこの本を読んで思いました。 | ||||
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表紙に目を惹かれ、手に取ってしまいました。 ハヤトくんがぐいぐい成長していく様子に引き込まれ、一気に読んでしまいました! 続編とかないのかなぁ。 でも、家に置いておいて、子供にも読んでほしいと思った一冊だ。 | ||||
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まるで学校推薦図書みたいな…ポプラ文庫作品のようなロードムービー的ストーリー ひょんなことから東京から大阪…広島を経て鹿児島まで旅する新小五年生の主人公 様々な人との出会いを通じて命の大切さや人として生きる上で大切なものを学んでいく… 大人が読んでもじんわり胸が熱くなる話ですが 特に小学生高学年〜中学生くらいの年代の方にお薦めします♪ | ||||
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