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(短編集)
パーク・ライフ
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パーク・ライフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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日常的というのか非日常的というか(それはないか)なぜこんな、濃い内容でもなく、なにかが起こるわけでもなく、そんな話を本にするのか。。。。とも思いますが、一文一文に濃く、深いものがあると思います。それに吉田さんの作品ですしvvしかし、意見は一刀両断。。。 自分は好きですvvすごい想像しやすくて、なんともいえないセリフばっかで。。。日常的な話を読むのはあまり好かないという方は、中古で買ったり、借りてみては?? | ||||
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この作品は、私達が慢性的に抱えていて、もはや麻痺してしまった迷いや停滞をサラッと表現しているような気がしました。作者と同じ感性、または近い感性を持たないと分かりづらい作品かもしれないし、人によって受け取るイメージが異なるかもしれないけれど、この作品が伝えたいメッセージはたしかにあると思います。それに気づくか、気づかないかは私達が自分達の人生を毎日どのように考えながら生活しているか、それにかかっているような気もしました。表現力がある文章で、登場人物のキャラクターもつかみやすかった気がします。また、作者の方はきっとやさしい人なんだろうなという感じが、文章から垣間見られました。 | ||||
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結構好きでした。 ストーリーの面白さを求める人は、満足しないかもしれない。 私は、本書のいたる所に散りばめられてる感覚的な描写とか、それが何の違和感もなく繋がっていく様に「上手いなあー」と思った。 後半から、理屈が露骨になってきて「詰まったのかな」とかちょっと思ったけど。ちょっと手荒だったね、後半。 納得いかねえよな、くっつかないとな(笑) | ||||
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私は小説を読むたびに思うことがある。小説家は白紙の状態から叙述、描写、会話などを駆使することでリアリティあふれる表現を用い、読者に感動を与える。彼らの表現力にはいつも驚いている。私は日比谷公園には行ったことがない。しかし著者の表現力は人々が行き交う日比谷公園を脳裏に生き生きと浮かび上がらせる効果を持っていた。そのため、この作品には、特別なリアリティあふれる表現力を強く感じ、印象に残る作品となった。この作品は行く先々が見えない現代社会を表現する。女性は主人公に対し「何を考えているのか。見えていない」との発言が、このことを示す。同時に、登場する者は各々孤独な生活を送っている人物ばかりである。これらがまさに孤立して人とのかかわりを避けている都市にすむ現代人を映し出す表現であろう。同時に、女性の「スターバックスには自分がたくさんいる」という発言も都市の性質を映し出す表現である。公園という切り口で作品を作り上げた内容と表現に著者の想像力や観察力の鋭さを感じないではいられない。公園には現代の縮図的描写が見られるように感じた。作品中では様々な人々が生き生きとしている様子が鮮やかに浮かび上がっている。他の特徴として、主人公の女性に対する恋愛感情が芽生えていたとしても、この作品はあえて、これを如実に表現していない。その特徴がむしろ作品に新鮮さを付与しているように思われる。どちらかというと、近年の作品には現代の病理的側面を描くものが多かった。そのため、この作品が、病理的側面を持たず、むしろ新鮮さを包含していることで、また違った味わいをかもしだしている。この作品を読むと近所の公園に行って、作品内容と現実が類似しているかどうかを確かめたくなる。公園という面白い切り口で表現したことが、読者に対し公園という空間に足を運ばせるのではないか、そんな想像を抱かせる作品である。 | ||||
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最初に受けた印象は詩的だってことですね。文章がきれいというか、客観描写なんだけど味があるというか。話としてはウディ・アレンと村上春樹を足した感じ。ほんとうにちょっとだけ変わった日常を書いていて、それがエピソードとともにいろいろな方向へ広がっていくんだけれどもあくまで「日常」からは抜け出さない。そこはウディっぽいし、登場人物の感じや読後感は村上春樹に似ている感じがした。実は普段の生活に事件はあふれているんだけれども、それに無自覚な人々を書いている。つまり、それが現代人なんでしょうね。 | ||||
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「パーク・ライフ」「flowers」の二編を収める。「パーク・ライフ」では、電車内の失態を取り繕ってくれた見知らぬ女性との付き合いを描く。村上春樹風のいやらしさを持った作風かと思いきや、「flowers」では肉体労働者の鬱屈を骨太に切り取り、幅の広さを感じさせる。二編とも導入部が素晴らしい。興味を惹きつけられる。導入部で読者は登場人物の設定を読み取ろうとするが、「flowers」ではそれを逆手にとって落差をつくり読者を引き込む(高級ホテルの描写から入るが、実は…)。都心の公園を舞台とした妙な交遊を描いた「パーク・ライフ」には芥川賞受賞作らしい目新しさはあるものの、ひたすら受身の主人公にはやや物足りなさを感じた。 | ||||
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主人公の“ぼく”と公園で知り合った女性との微妙な距離感。 その女性に、恋心を抱くわけでもなく、 彼女に惹かれていく主人公になんとなく共感できました。 | ||||
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まだ学生だった頃、「されどわれらが日々」を読んで同じ気持ちになった。読んでいるときよりも、読後「それでなんだったんだろうか・・・」と。cafeの雰囲気も、写真展の場面も、あとから自分の中で重なって思い出される。都会で暮らしていなくても、わたしもこの気持ちが共感できそうだ。ドラマのような展開はないけれど、日常はこんな展開をしていくものかもしれない。 | ||||
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インパクトのある人物は出てこないし、ストーリーもないに等しいけど、なんでもない普通の日々がとても丁寧に表現されている。言葉にするのが難しい内向きの感覚、感情が上手く表されている。 | ||||
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ちょっとだけ都会に住んでいた私にはこの「パーク・ライフ」は、すっと心に馴染んで入り込みました。 都会的な暮らしの出来なかった私は、この登場人物の方々にただ憧れ、素敵な時間を読む時だけ共有できたのではないかな、と思っています。何もないところから始まる出会いや別れ、いかに日常を有意義に過ごすか、そんな柔らかい課題を与えてくれた、そんな小説です。 | ||||
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吉田氏、この前の朝日新聞のインタヴューで一つ一つの街を一人一人の人間のパーソナリティーに乗り移らせることで「その街っぽい人」を主要なキャラクターにしていると述べていたが、この作品も例外ではなく、街の意志を継ぐ者がフラフラするお話です。なんか椎名林檎とかもそうだけど、最近この手の東京の情緒に異常な執着心を感じる人って多いのかな、なんて思います。地方者ならまあマズ誰でも一度は感じたことある大都会に対する憧れ、普通そういう想いってのは激しく表現されるのですが、この人の場合は静かな人がそうする姿を一歩下がって背中からモノクロで撮影したようなイメージです。退屈と感じる人、多いと思います。そしてそれっていうのは間違いじゃないと思いますが、そこから発している強烈なイメージには惹き付けられずにいられません。この作家の表現方法は一見ケタ違いの斬新さがあるように目には映りますが、実はなんてことない誰でもが持ってるが当たり前すぎるが故に一々気にしていない部分の精神描写をタンタンと行っているだけで、その流れ作業のような一定リズムの中に心地良さを見出すことが狙いという、なんともまあ単純なんだか深いんだか、少なくても明らかに狙いは達成してます。1つ明らかに言えることは、この作家はまだまだ伸びるし、厳しい変動を余儀なくされている現代文学の基礎と成りうるような存在なわけで、それはPOPミュージックに例えるならミスチルなんかに類似点を感じます。村上龍は芥川選考の際、「理由不明の不安感がよく出てる」との賛辞を述べましたが、同感です。一見ポケっとしてるしがないサラリーマンが内に秘める人類に対する不安感が漠然でるが故にピンポイントで描かれていて、それっていうのはもしかしたら芥川龍之介の「ぼんやりとした不安」という遺言にすら通づるのやもしれません。この作家に対する僕の勝手なイメージ : TMネットワーク+梶井基次郎+フジテレビの連ドラ+東京+武田真治+篠山貴信+初期のヘミングウェイ、とにかくポップとかアンダーグランドとかメジャーとかマイノリティーとかたくみに超越しちゃってます。 | ||||
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言わずと知れた芥川章受賞作。そして私の一番好きな吉田さんの作品。にもかかわらず評価が分かれる作品だ。それは恐らく、一番最後の場面ではないか。あの場面に納得する人とそうでない人。むしろ私はそれに至るまでの主人公のの日々の生活に共感を覚えた。都会で暮らすにあたって、もっとも理想とするような、穏やかな、しかし実際は難しい生活。ちなみに私はこの作品がきっかけで猿を真剣に飼う事を考え始めた・・・ | ||||
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実に描写的でいて、なおかつ心象的な印象を受けました。日々の見逃しがちな、あるいは流してしまいそうな、ありふれた心の動きを丁寧に写し出していると思います。断片的なシーンを通してテーマ性を問うアメリカ映画にありがちな構成のような気もしますが、そこには行き過ぎた作為的ないやらしさは無く、日常に対する独特の優しさも感じました。もう一編『FLOERS』も載っていますが、これもなかなか良いです。 | ||||
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というのは、この主人公の男性はちょっとカッコつけすぎている。 大体にして、女性に興味があるはずなのに下半身に関する部分が どうしてこんなに希薄なのか。 唯一出てきたのは母親が選び出した「プラトニックセックス」のみ。 男だからそのくらいは読んでますよ程度なのか。 インターネットを見るやつならエロサイトくらい覗くだろ普通。むしろセックスに恐怖心を抱いていたり、コンプレックスを抱いているなら それはリアルなのかもしれない。ただ、芥川賞を狙うにはお笑いで言えば 欽ちゃんである必要があったのかもしれない。この作品においては。 まあ、そう言う意味で、この作品は架空の産物だと思ったのですよ。で、そういうことを前提にこの作品を読むと、非常に嘘臭いさわやち?さに貫かれていて、それでいて情景描写や心理描写が細かくて、しかも読みや すい文章回しに感動するのですよ。そう言う意味で、芥川賞を与えた人がどう思って与えたのかは知りませんが、 少なくともリアルな東京に住む現代人の心理とはかけ離れた人物を、リアル に描いたとても素晴らしい小説だと思いました。★5つにするには決してセックスシーンはいりませんが、いやらしいことをいつどんなとき どのくらい思ったか正直に描かないと差し上げられません(笑) | ||||
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この芥川賞受賞作は、小説として不自然である。視点人物が、いわゆる主人公らしくない。公園で風船を飛ばしているおじさんのほうが、よほど小説の登場人物らしいのである。 事件もイベントも何も起こらない。ごくあたりまえのシティ・ライフがごく当たり前に流れていくだけだ。読み終わって、ふーん、と思って終わる。 だが、そこには少し不気味さがある。何でこんな小説なんだ?こんなんでいいのか? 問いは都市生活者の胸に反転してくる。こんな生活をしていて、いいのか?いいしれない都市生活者の根無し草のような不安が、軽い物語全体に偏在している。 年配の読書家が「こんな芥川賞は認めない!」と激怒していたので、逆説的に人を突き動かす力のある小説だなあと思った。 | ||||
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芥川賞受賞ということで読んでみました。 はじめて吉田修一さんの本を読んだのですが さーっと流し読みしてみると、「うーん、なんかただ日常生活 つづっただけじゃんねぇ」というかんじで、たいして心に残りませんでした。けれど、日が経って再読してみると、みずみずしく描写がされているし、プロットもきっと丁寧につくりこんだんだろうなと思われる話の流れ方で、受賞の時絶賛されていたのがわかるような気がします。 起伏の激しい、ストーリーありきの小説を書くより、こういう特に 事件は起こらないのだけど、隅々にまで身の詰まっている小説を書くほうが格段に難しいはずです。 エンタメではなく、まさに純文学としての旨みがつまった小説です。 でも、世間はやはりわかりやすい、!エンタメを好むようで、 パーク・ライフへの酷評をみるたびに、なんだかとても残念です。 もっと読み込んでくれる人が増えてくれるといいんですけどね・・・。 | ||||
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一読しただけだと「あれ、これで終わり?」と物足りなかったのですが、その後、読めば読むほど、味が出てきました。 公園と、臓器移植と、自分達、その共通項など、「なるほど」な部分がとても多いのです。 なんでもない日常を描く筆力も、「さすが吉田修一」と思わせます。ただ、スタバを今時の女性の象徴のように登場させるあたりは、ちょっと古いかも・・・。(書いた当時を考えても) | ||||
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...¨äo ̄2§"¨'èaäoo...訣-°é±a-\é°èa¬a§èa-¨ ̄ää" §¿"aμ±""a"a£...±§¡¨" 'äooèa°"°-ä'aa ̄a"°--¨°£ '-a'a-\¨μèa'¡...oèa¨ä¨ "èo䣨"§- ̄ é-\'±o¿§§-¨ä§¨äa ̄-\'é"-§!-!! \3äoo ̄ä'è¡§"¨§§-¨13¡aa£1è¡-...¬'£§-a訰äé" ̄¨-§-'èa¿μ£äéä§è2...¨3é-"'ä' '-ä" ¨ | ||||
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さらっと読むことができた。起こりそうで起こらない。そして、起こってくれれば退屈な僕たちの日常がほんのり色づくような…。そんなほのかな希望を抱かせてくれる物語。深い恋愛はできないけど、ちょっとした恋がいとおしくなる、そんな小説です。 | ||||
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「今年の芥川賞の本買ったよ。」「あぁ、パーク・ライフってやつだっけ?どんな内容」友人にこんな感じで内容を聞かれて、一言で簡単に表現するなら、私の感覚的には「ん?人体の本」って答えそう。まぁそれは私の感覚を分ってくれる人向けの回答で、実際に一般的に答えるなら、「日比谷公園を舞台にした現代的などっかにいそうな良い奴の日常」って答えるかな。一般的なこの回答は読んだ人ならわかると思う。人体の本って言えば、これもやっぱりわかるだろうな。でも、人体のっていう人はほとんどいないか。まぁ読みやすくって嫌いじゃないですね。 | ||||
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