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夜は短し歩けよ乙女



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜は短し歩けよ乙女
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女の評価: 3.90/5点 レビュー 594件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全430件 421~430 22/22ページ
No.10:
(5pt)

いろんなことがあるけど、でも

やっぱり何だかんだ言ったって、恋をするって楽しいことだよね、っていうそんな感想を持ちました。
恋愛小説の9割5分は書いていることが同じっていう本だけど、この本はそれに該当しない。
数少ない「残りの5分」の作品です。設定は在り来たり、アプローチは上手くいかないって、恋愛話の
典型パターンなのに、こんなに面白いのはどうしてだろう。只、話に浮世離れ?している所があるので
ファンタジーが全く駄目な方は読めないかな…。残念です。
語り口調が特徴的で好みが分かれるかもしれませんが、口調だけでこの本を避けては勿体無い!
できれば全人類に読んで欲しい!
ハードカバーは学生にとってはお高いけど、買って読んで大切にしていく価値は充分にあります。
こういう恋愛小説には、二度と会えないかもしれない。
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)より
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No.9:
(5pt)

愛すべきお話

題名にまず惹かれる。そして装丁。黒髪の乙女と彼女を追い掛ける様に見つめる青年の二人。これだけでもうこの本のもつノスタルジックかつ愛らしい雰囲気を醸し出していると思う。
京都を舞台に繰り広げられる「乙女」と「私」のお話なんだけど、独特の語り口が古都にピッタリとマッチしていて、不思議で可愛い心暖まるお話でした。ストーリーに凄くひねりがあるわけでもないのに、ここまで読ませるのはやはり作者の文が相当な文学的知識と筆力に裏打ちされているからであって、単なる可愛いお話ではすまないのであります。
*欲を言えば、京都弁が一言もでてこないという事で、ここまで書ける作家ならば京都弁をかくも愛らしい素敵な響きに変えて書く事もできたのでは…などと思う私。京都を舞台にした作品は多いけどありのままに美しく京都弁を使った作品は少ない気が…なぜか皆標準語だし。京都人としてはそのあたり少し悲しいですね。
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No.8:
(4pt)

かわいらしい。

読み始めて思ったのは、こういう日本語っていいなぁって思いました。

ちょっと文学小説っぽい?とおもったけど、お話は現代。

出てくる登場人物が、妖怪みたいな人がいっぱいでちょっと昔にタイムスリップしたような感覚でした。今の京都と昔の京都を行き来しているような・・・?

このお話の中に、いくつか本が紹介されているんですけど、

その中のひとつの絵本が気になってそっちも読んでみました。

その絵本に出てくる主人公?の小さな機関車が、片想いする女の子みたいで、でもこの登場人物の女の子にも似てるような感じもしました。

そういうところはちゃんと作品とリンクしてるんだなぁなんて思いました!

ただし、やぱり好き嫌いは分かれる作品だと思うので星は4つくらいで。
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No.7:
(5pt)

ステキな物語

表紙とタイトルに惹かれ、とりあえず1ページ目だけを読んだ時は、その文体に慣れておらず買おうか迷ったものでしたが、買ってその先を少し読めばあっというまに世界に引き込まれてしまいました。

読み終わった後味も甘くて心地よく、とても楽しくて、ステキな物語です。

いい本に出会えたので、いろんな人にオススメしたくなりました。

面白く不思議な登場人物や、不思議な(それでいてこんなことあるか!という文句は言いたくならないほど気持ちいい)出来事がたくさん詰まっているので、サブカルな漫画などが好きな人にも、是非読んでみてほしいです。
片想い中の方も、青春真っ只中の方も男女問わず是非!
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No.6:
(5pt)

最高。

最高だ。

「黒髪の乙女」に恋した先輩。

偶然を装いながら後輩である彼女に近づいていく。

それってストーカー!?

間違いなくストーカーなんだけど、

「黒髪の乙女」が先輩の苦労にまったく気づいてないので

ストーカーにはなれてないんだよね、先輩。

春の夜に出会い、夏の古本市で出会い、

秋の学園祭で出会い、冬には風邪で寝込みながらも出会う。

ようやく最後には恋人チックになるんだけど、

さて続きはどうなることやら。

続編希望な作品です。

語りは先輩と乙女のほぼ交互に行います。

同じ出来事を二人の視点から見るとなかなか面白いですな。

そして、他の登場人物もキャラが立ってて面白い。

樋口さんや羽貫さん。

パンツ総番長に李白さん。

他にもさまざま。

話の筋も面白いし、キャラも面白い。

この話も京都だからこその物語。

舞台が違っていれば、

この面白さもなかったんではないか、と思う。

リアルとファンタジーの入り乱れた世界。

これは面白い。
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No.5:
(5pt)

おかしくてふしぎでさわやかな青春小説

読んでいて本書にみなぎっているノリは「うる星やつら」に通ずるものもあるのではないだろうかと思った。はちゃめちゃで個性的(異様?)な面々が登場する。夢と現(うつつ)が気持ちよく融合し伸び伸びと物語が進行していく。この本が漫画だったとしても違和感はないだろう。でもあの独特な言い回しに満ちた魅力的な文体と出会ってしまうと小説という器が一番ぴったりだなと思い直す。魅力的な(そしてちょっと不思議な)ヒロインと彼女を一途に追いかける「私」が主人公で、それぞれのパートが一人称で交互に語られていく。「恋」に関して鈍感な彼女と自意識超過剰の片思いに身を焦がす青年のすれ違い、嗚呼、すれ違いの切なさよ・・・なんて面白いのだろう(他人事だからだけれど)! 舞台となる京都は元々素敵な町だが、ここに描かれている京都はさらに輪をかけて魅力的である。続篇を読みたいと痛切に思う。
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No.4:
(5pt)

可愛いくってあったかい

私にとってまるで「本の神様」がめぐり合わせてくれたような、愛すべき本です。

有名な作家の本でもいつも「まあ、こんなもんか・・・」くらいにしか思えないのですが、こんなにむさぼるように読んだのは小学生のときに読んだ「太閤記」以来でしょうか。

とにかく、かわいい!おもしろい!作者の視点はヒロインへの愛に満ちていて、それがとても私の心を暖かくします。高い教養に裏打ちされた、とんでもなくおバカな笑いが痛快☆

すぐにもう一度読み直しましたが、こんなことは人生初です。

日本語という言語の無限の可能性を余すことなく操る森見登美彦という才能が、早く世間にお披露目されないか楽しみのような、ずっと秘密にしておきたいような・・・
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No.3:
(5pt)

あえて作品から離れて

作品の面白さについては他の人が語っておられるので、

森見登美彦という作家についての所感を。

 ついに伊坂幸太郎・本多孝好らの次の世代の確かな力

量をもった作家が現れたなという感じがします。文体か

ら察するに、日本近代文学の知識を包摂している作家だ

と思われます。『きつねのはなし』でみせたホラーテイ

ストの作風と本作のような『太陽の塔』路線の二刀流。

作家として生き残るための老獪さも兼ね備えているとい

ってよいでしょう。

 今後の見通しとしては、京都という「世界」とこの独

特な「文体」が分かちがたく、この博学な語り口を操れ

る人物を主人公にしなければならないという制約がある

ゆえ、これ以上、作風が拡散していくということはない

のではないでしょうか。理系出身の方のようなので、そ

ちらの知識を積極的に活用してくることはあるかもしれ

ませんが。

 優れた作家だと思います。若手にしては、などという

留保は要りません。この作家はこのまま我が道を突き進

めばいいのではないでしょうか。

 ただ、この作家を読み手のほうがどれだけ受け容れら

れるかという問題は残るかもしれません。世間を騒がせ

たところの平成純愛小説に心から涙した乙女は果たして

こういったものも読めるのでしょうか。

 読書家に愛される作家であることはまちがいなさそう

です。これが本屋大賞とったら本当に同賞を見直すんだ

けどなあ。ま、直木賞でもいいけど。
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No.2:
(5pt)

とても楽しい

大傑作。文句なしに今年の恋愛小説ナンバーワン。(大森望 文芸評論家)

 天然キャラの女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。

 とにかく読んで損無しです。読むほどに引き込まれ、映画を見ている様な感覚に引き込まれて行きます。

 是非とも、スタジオジブリの次回作品に推薦したいほど楽しい作品です。

 

 奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々と運命の大回転にほんろうされる、恋愛の行方に引き込まれてみては如何でしょう。

今年最後の恋愛小説にピッタリな作品です。とても楽しい作品ですよ。ご賞味あれ。
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No.1:
(5pt)

傑作!

ずっと待ってました。

思えば、「四畳半神話体系」が出版されてから実に2年が経過しているわけです。

その間、「Seet Blue Age」や「きつねのはなし」と氏の作品は出版されましたが、

前者は本作品の1話目のみ、後者は「太陽の塔」で絶賛された独特の文体と世界観から

離れ新境地を開拓した作品だったため、作品の出来とは別に物足りなさを感じていました。

というわけで、個人的な気持ちとしては2年間待ったということになるのですが。

しかし、この作品を読んだ後は、待った甲斐があったという満足感でいっぱいです。

今回は「太陽の塔」のような「不思議な幕引き」や、「四畳半神話体系」のような

「実験的構成」も無く、先の2作でいまいちとの判断を下した人にも、納得の行く

作品に仕上がってるのではないかと思います。

大げさかもしれませんが、この作品をきっかけに本格的なブレイクを果たすのでは

という手応えを感じました。
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