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切断



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切断の評価: 4.35/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.35pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(5pt)

殺人者の無機質さが、怖い

先に短編集(カウント・プラン)を読み
黒川博行という作家を知った。
そして、長編も読んでみたくなり 手に取った一冊。

冒頭から、いきなり「男」が殺人を犯すシーンから始まる。
そして殺人者は、被害者の耳を切り取り
代わりに殺害した男の耳穴に、取り出した「小指」を差す。
こうして、物語は猟奇的な色を醸し出して進む。

犯人が一体誰なのか?
その部分は、途中で何となく匂ってくるのだが
最後まで飽きさせずに進む、引っ張り具合が巧い。

なぜ、こんな猟奇的な連続殺人を犯すのか?
その意味が、ちゃんと繋がっている。

犯人の男の、無機質さが怖い。
感情が表に出ず、淡々と「殺す」という目的だけを持つ。
女を買った時にだけ、ふと”人間らしさ”というものが
垣間見えるだけ。

この無機質な男に味方出来ないまでも、目的を果たさせてやりたい
などという感情が湧き出てくるのが不思議だった。

事件の全貌が見えた時、得体の知れない、表現の出来ない
「気持ちの悪さ」というものが残った。
それを言葉にすると、ネタばれになるので伏せておくとして…。

読み終えた時、素直に「面白かった」と人に薦められる本だと思った。
そして、もっと他の作品も読みたいとも思えた。
切断 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:切断 (新潮文庫)より
4101370117
No.2:
(5pt)

また、ずっと読みたい作家に出会った

東野圭吾の「たぶん最後のご挨拶」を読んだ。東野ファンとしてはとても楽しい本だが、彼の作家としての自叙伝なので一般向きではない。
その本の中で、彼が絶賛していたのが、黒川博行の切断。東野作品で言えば、「白夜行」に近いノワール(ミステリ小説の一分野。犯罪者の視点に立ったものや、過激な暴力を盛り込んだリアルな作品をさす。)趣向の作品。今日、読み終えたが、とても良かった!◎
単行本と文庫本とではラストが書き換えられている。もちろん、スウィングは文庫本のラストを支持したい。
切断 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:切断 (新潮文庫)より
4101370117
No.1:
(5pt)

展開がすばらしい。

最初にのめり込むまでは状態が分かりづらいが、緊張感あふれる文脈に、ぐいぐい引っ張りこまれる感覚が心地よい。トリックは途中で気付いてしまったが、それでも最後まで展開が読めず、とても興奮した。

そして迎えるラスト。これには絶句するしかない。

オススメ。
切断 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:切断 (新潮文庫)より
4101370117

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