■スポンサードリンク
(短編集)
都市伝説セピア
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
都市伝説セピアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ノスタルジックな雰囲気は味わえますが、パターンが似ているので、読んでいるうちに終わりが読めてしまう人も多いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よく言えば、なつかしい香りのする、悪く言えば古めかしい、そんな幻想小説集です。 作品の中で、登場人物が江戸川乱歩のことにふれていますが、実際、作者は乱歩の影響を受けているようです。異形の世界や狂気への憧憬が感じられます。 ただ、乱歩には、エロスという強力な武器がありましたが、この作者には何があるでしょうか? 読めば確かにおもしろいのですが、読ませる力となると、少し心もとない気がします。 何度も休み休み読みました。 これからに期待します。 ちなみに、個人的なお気に入りは、「アイスマン」です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「フクロウ男」は本当に存在するのか?噂は噂を呼び、得体の知れないものが 都市伝説となり動き出す。自らの手でそれを作り上げていく男。それは狂気 以外の何ものでもない。フクロウ男として行動することに快感を覚え始めた 彼の心は、しだいに「フクロウ男」に乗っ取られていく。その過程はやはり 怖かった。 人の運命は決して変えることはできないという切なさを描いた「昨日公園」や、 人の心の弱さがさらけ出されるような「月の石」も、とても興味深かった。 作者は人の心をさまざまな角度からとらえ、描いている。単に怖いだけでは ない、深みや奥行きのある作品だった。ホラーは苦手・・・という人にも 読んでもらいたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第133回直木賞を受賞した著者のデビュー作である。都市伝説というと、古くは口裂け女、人面犬からトイレの花子さんまで、手に余るほどある。ホラー好きとしては、このタイトルには惹かれるものがあった。実際読んでみると、都市伝説と言えそうな物語はひとつだけだった。『フクロウ男』という作品だ。都市伝説の恐怖を語るのではなく、自らが都市伝説になろうという者の話である。ネット上にフクロウ男の噂を流し、定着しつつあるころに自らがフクロウ男と化し伝説を現実のものとする。フクロウ男を見た者はそれを誰かに話し、伝説は真に迫ってゆく。伝説を完璧なものにするため、この人物が最後に行おうとしたことは?というところである。視点が普通の逆を向いている点が斬新で、実際の都市伝説もこんな風に発生していたりしたら面白いだろうな。『昨日公園』という作品は、今まで何度も描かれたことのある設定だ。主人公が少し前の時空。ここでは昨日に何度もタイムスリップすることを繰り返すというあれである。そこで事故に遭う親友を救えないかと何度もトライする主人公。果たして結果は。そして、本当の結末とは?落ちが途中で読めてしまうきらいもあるが、マンネリを脱するための著者の努力が窺える。他の作品は都市伝説というよりも、ミステリ風であるので、タイトルからは少々逸脱した感がある。読後感は「こんなものだったか」だった。決して貶している訳ではない。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!