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(短編集)
さみしさの周波数
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さみしさの周波数の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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「未来予報~」は嘘か誠か予知能力のある友人により意識させられたあまり接点のなかった女の子との赤い糸にようやく素直に向き合えた時、初めて自分の大切なものが見え進路が切り開けるという物語そのものの面白さと感動に交え著者自身が将来への不安や危機感を抱いていた時期に書かれたせいもあってか成長過程の若者の心理が上手く織り込まれていたと思う。「手を握る-」はドジな泥棒が偶然掴んだ女の子の手によって思いがけないチャンスも掴んでしまったというコミカル風な一話。「フィルム-」はホラー要素たっぷりでありつつ最後は優しい目線での幕を閉じ方を。ラストを締めくくる「失はれる物語」だけは今までにない切なさと言うより恐怖を感じた趣の違う一編。「ただ生きているだけ」の恐怖と孤独をシンプルにも鮮明に描き出している。もう一つのお楽しみと言っていい著者のあとがきは、日記のような素直な気持ちが書かれており作品とのギャップが楽しめる! | ||||
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まず、表紙からしてとても美しい!全く本のイメージと一緒でとても良かった!!物語は、いままで読んだことのないような感動でいっぱいでした。感動の中にも、やはり乙一さんらしい「謎」があり、ただの感動ものではなく「ん??これって、あとで関係あるのかなぁ」「あ~!さっきのやつかぁ」となかば推理小説のような感じでした!最終的には切なく、さみしいのですが、何故か心にすーっと和みます。 | ||||
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"乙一氏の切なさ爆発"といったところだろうか。『失はれた物語』は彼の書いた作品の中で最高峰の切なさだ。身近にありそうな問題で感覚を失ってしまった主人公の物語なのだが、思わずコレを自分に置き換えてしまったらなんともいえない気持ちの波に襲われた。コレは本当に"買い"の本です。彼の才能はコレだけではなく、小生が評価したいのはもうひとつある。彼の"あとがき"だ。彼が垂れ流すあとがきはちょっとした笑いがこめられている。辛気臭い話が嫌いだという方は彼のあとがきだけでもみてもらいたい | ||||
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私はたまたま、「いとしのレイラ」や「ティアーズ・イン・ヘヴン」を繰り返し聴きながら、この本を読んだ。驚嘆させられたのは、まだ二十歳を超えたばかりの若者の書いた作品が、あの渋くて痛切で、それでいて深い滋味をたたえたエリック・クラプトンの世界と互角にわたりあって、人生の曲折を濾過して滴った純粋な「せつなさ」や「こわさ」や「さみしさ」が、四つの短編のうちに見事に結晶していたことだった。たとえば、水の変容(雨、雹、雪)とともに、未来の記憶の物語をリリカルに綴った「未来予報 あした、晴れればいい。」は、「ただ透明な川が二人の間を隔てて流れているような、あるような、ないような距離」を保った、言葉にはできない少年と少女の「関係」をあますところなく描ききった絶!品。この味は、太宰治や椎名誠や村上春樹の系譜に連なるものだと、私は思う。真似できそうで真似できない、熟して滴る玉のような本物のオリジナリティをもった語り手だ。 | ||||
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乙一氏の書く作品はなぜだろう、いつも心に染み込んでくるような感じがする。教訓みたいな、そんな偉いものでは決してなくって、ただただ純粋に染み込んでくるのである。乙一氏の作品を読むたびに、同じ作品を何度読んだとしても、いつも新鮮な空気のように心に入り込んでくるのである。言葉では上手く言い表せない、乙一氏についてはとにかくご一読あれ。 | ||||
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乙一さんの作品は読んでみたい、でもホラーは怖くて読めない・・・という私が初めて読んだ、乙一さんの短編集。なかなか面白かった。短編集というのは、なんとなく物足りなかったり、ストーリーに無理があったり、と、なかなか当りに出会うことは難しいのだが、これは当り。さりげないストーリーだけど、じんとココロに残る。登場人物の心理描写もうまいし、伏線のはりかたもうまくて無駄がない。ところどころ、表現に作者のセンスも感じさせられる。収録された4編のうち、一番好きなのは、「失はれた物語」だ。作者が書きたくて書いた書下ろし作品だけあって、非日常的なストーリー設定なのに、無理がなく、しかもラストでは泣いてしまった・・・でも一番面白かったのは、最後の作者自身によるあとがきかも。気負いがなく自然体で、なかなかいい味出してます | ||||
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●「未来予報」:「歴史に“もしも”はない」という気休めがない分、滅入りそうなのに、“未来予報”という題が静かにしみるラスト。ただ、個人的に、最後の数行が・・・。●「手を握る泥棒の物語」:ほのぼのといい味出している物語なんですが、結末も好きなんですが、いまいち物語が弱く感じました。●「フィルムの中の少女」:一人の少女の台詞のみで構成された物語。後半さすがに台詞回しに無理があったけれど、一人語りで寒気が来たのには驚きました。映画『リング』系のホラーが個人的ツボとは言え、怖かったっす(半泣)。オチの持っていき方が疑問・・・ちうか、もっと怖くできたろうにとか、ちょっと残念でした。個人の好みですが。●「失はれた物語」:秀逸。凹んでいる時に読んだらかなり苦しいだろうけど、人によっては救いがないと思うだろうけど、私としては、この人、幸せな人生を送ったんだろうな・・・と思えたので。外界との接触。それは、彼にとっては世界そのもので。その世界と引き換え得るたった一つの願いがあったとしたら。・・・たとえその願いの果てが、決して見届けられないとしても。人生の全てを掛けて大切な人の幸せを祈れるということは幸せとは言えないでしょうか。------------------------------------------------全体として、「薄い」印象でした。『さみしさ』と銘打ってるので、その意味ではオッケーなのかもしれませんが。面白くないわけではないのに、いつもだったらもうちょっと捻りが入っていたような?という気分になってしまいます・・・。乙一好きの贅沢さというか。そんなわけで、乙一さんの作品集としては2、「失はれた物語」は5、著者紹介・あとがき5(笑)ということで、総合3にさせてもらいました。蛇足ながら、ファンに優しい多作の・売れる作家より、書きたいものを書きたい時に書いて頂いた方が、きっと読者及びファンにとっても送り手にとっても得るものが大きいんではないかと。・・・ていうか、絶対。どうぞ、ごゆっくり。>乙一さんよろしくお願いします(誰にだ)。 | ||||
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移ろう時の断片から短命に終わった少女を浮き彫りにする”未来予報”、最後の数行を読み終わった時に心暖まる”手を握る泥棒の物語”、何十年も昔の日本人が持っていた何かを感じさせてくれる”フィルムの中の少女”、救いの無い境遇の中で安らぎを見出すことのできた男の”失われた物語”、この著者<乙一>を更に好きになりました。 | ||||
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