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神様のパズル
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神様のパズルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 41~60 3/4ページ
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思わず読んでしまった。部分的に「アルジャーノンに花束を」や最近の「ヒストリアン」を思い出す。 軽い表現とシチュエーションに重い内容がのっている。 映画化するには誰を配役にしたらいいかなどと想像するのもたのしい。 おすすめである。 | ||||
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難しいテーマに対し、登場人物たちがマンガチックな部分もあって楽しく読めました。 作者がきちんと最新の科学事情を調べてお書きになっているのがわかります。難しい科学の世界をわかりやすく、そして楽しませてくれる、これがSF小説の醍醐味ですね。 本当に面白かったです! | ||||
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「宇宙をつくることはできるのか?」 そんな突拍子もない質問で不登校になっていた秀才をゼミに引きずり出した落ちこぼれ。 そうは言っても、どうすれば立証できるのか? ストーリーラインはしっかりと分かりやすく、物理学の楽しさを織り交ぜて、楽しい作品になっています。 一方で他のレビュアーも指摘していますが、秀才・穂瑞以外の登場人物の魅力に乏しくもう一つのめり込めないのは勿体ないなぁと感じてしまいます。もう少しラブコメでも良かったし、それぞれのキャラクターの雑味がもう少し見えても良かったかなぁと。 | ||||
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プログラミングに興味があり、物理や数学への憧れがあった私には とても楽しめた本でした。 時代的には現代社会から見るとやや未来かあるいはパラレルワールドな 感じ(今の時代には無い日常品が存在するので)なのですが、 決して突拍子もないものは存在せず、どれもあってもおかしくない ものなのでその辺はむしろ楽しめるかと思います。 宇宙を創る、と言う目標の為に実在する理論をコンピュータ上で シミュレートしてみたり、リアルな理論でキャラ同士が議論しあう様は 読んでいるだけでこっちも分かったような気分になってしまいます。 実際そこそこ概念は分かるように書いてくれているので、私の様に 宇宙や物理や数学についてほとんど何の知識も無い人でも楽しめると思います。 個人的にここ数年に読んだ創作の中では最も印象に残る本です。 | ||||
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プログラミングに興味があり、物理や数学への憧れがあった私には とても楽しめた本でした。 時代的には現代社会から見るとやや未来かあるいはパラレルワールドな 感じ(今の時代には無い日常品が存在するので)なのですが、 決して突拍子もないものは存在せず、どれもあってもおかしくない ものなのでその辺はむしろ楽しめるかと思います。 宇宙を創る、と言う目標の為に実在する理論をコンピュータ上で シミュレートしてみたり、リアルな理論でキャラ同士が議論しあう様は 読んでいるだけでこっちも分かったような気分になってしまいます。 実際そこそこ概念は分かるように書いてくれているので、私の様に 宇宙や物理や数学についてほとんど何の知識も無い人でも楽しめると思います。 個人的にここ数年に読んだ創作の中では最も印象に残る本です。 格安の文庫版が2006年に出ているので今から買うならそちらがおすすめです。 | ||||
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主人公は、”飛び入学”で大学に入り16歳で卒業ゼミに参加する天才美少女「穂瑞(ホーミズ) 沙羅華」。子供のころから天才児としてTVアイドルだったが、コミュニケーションに問題を持つ。 この小説は、まったくうだつの上がらない「綿さん(ワタサン)」こと綿貫の日記として語られる7ヶ月のゼミレポート。最初はすこしもっさりした展開だが沙羅華がゼミに参加してからは一気に物語が加速する。ゼミのテーマは「宇宙を作りだすことが出来るか」。 現代物理学の理論が丁寧に解説される。理解出来なくとも小説の面白さに違いはないだろう。巻末の「主な参考文献」で作者の創作(つまり嘘)理論が明かされる。ある程度物理知識のある方なら読んでる中で創作であることがわかるし、それがわからない方なら理論の説明自体が理解出来ないだろう。絶妙のバランス感覚だと感心した。 そしてエピローグのほのぼのとした描写。ここからライトノベルが始まりそうになり終了する。後味の大変良い作品でした。 | ||||
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初めて読むSF小説でしたが、読破後はただ呆然としていました。 物理の専門用語がところどころ出てくるので多少戸惑いますが、 主人公も同じようにあまり分かっていないので、 読んでいくにつれて自然に感情移入していってしまいます。 しかし作品中で全て語るわけでなく、 主人公とヒロインの今後や一部の事柄は読者に想像させる形で完結している。 そこがまた、この作品のいいところ。 また作者独特の言い回しや、文体が非常に読みやすい。 本作品が気に入った方は作者の他の作品もオススメします。 | ||||
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面白かったです。物理学の話がでてきますが、 分からなくても全然大丈夫です。 読み終わったとき、幸福な気分になれました。 この筆者の筆力と創造力に感謝です。 | ||||
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どうやら、角川で映画化されるらしいですね(映画化ではあるが、アニメ化ではないようだ)。 感想。これはよいSFですね。堪能しました。おもしろかったー。……でもこれ、ライトノベルではないです。 ヒロインの穂瑞沙羅華(ほみず・さらか)は、飛び級で大学院に入った天才少女(16歳)。……なんですが、登場第一声が「〜だよ、綿さん」という「女ホームズ」口調で愕然(笑)。ライトノベルなら、もっと萌え萌えしたキャラクターを持ってくるでしょう。 これは、作者が46歳(執筆時)、もと会社員というのがあると思います。ライトノベルの第一命題「主人公の成長」はあるのですが……。表紙はライトノベルっぽいですが、内容はSFといっていいと思います。 「人間に宇宙はつくることができるのか?」というテーマで主人公・綿貫と、ヒロイン・穂瑞が組んで他のゼミ生とゼミ討論をおこなっていく……という内容。 で、宇宙論のゼミ討論で話が進んでいきます(笑)。素粒子、4つの力(電磁気力・重力・強い力・弱い力)、4つの力の統一、量子力学…… そして、穂瑞は宇宙を作るための「光子場仮説」を立て、実験(シミュレーション)を行います。詳しく書きませんが、この「光子場仮説」がこの小説のキモだと思います。シンプル&ビューティフル。これによって万物理論を説明している場面は「なるほど……」と思いました(まあ素人の印象にすぎませんが)。 しかし、この「宇宙を作る」はこの小説のテーマの半分であって、もう一つのテーマ、「人間はなんで生きていくのか?」が後半にクローズアップされてきます。ゼミともう一つの軸として、「米作り」が描かれるのですが、これが後半のテーマにつながってくる。主人公が出した「物理学の保障論」は、ハードSF的な展開の後にもってくるがゆえに、納得のいくものと感じました。 ハードSFとはいっても、キャラクターはライトノベル並みに立っているので、よみにくいところはありません。作者はこれが第一作ということで、一部展開に難があるところもあるものの、それを補って余りある筆力をもっていると思います。 | ||||
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書いてある物理学的表現が理解できるわけではないけれど、「これぞSF」だと感じました。小松左京賞受賞もうなずけます。これを青春小説として読むなんてもったいないと思います。 ただ、帯にある「映画化」や「ゲーム化」はどうなんでしょう? この本の面白さはそういうところにはないような気がします。 | ||||
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SF初心者の意見としてお読みください。 本屋で「宇宙を作れることを立証する」というぶっ飛んだあらすじに惹かれて、 一瞬で購入を決意しました。 青春小説の手法として、ダメな主人公が成長して何か一つでかいことをやらかすという構成がありますが、 主人公はいつまでたっても初めから終わりまで徹頭徹尾ダメなままです。 とって当たり前の必修単位を落として卒業は心配、 能力が低いためか就活もうまくいかない、 好きな女の子はゼミ仲間に奪われる、といいところなしです。 この点から、主人公に感情移入していくタイプの読者さんにはオススメしにくいです。 また、初心者用に物理の 理解しがたい概念や単語などが出てきて多少とっきにくい感じがしました。 SF好きの方には何でもないのかもしれませんが、 このとっつきにくさは作品を読破するうえで大きな壁になると思います。 色々書きましたが、総じて言うと青春ものとSFものが中途半端に混ざってしまった作品であると思いました。 青春よりにするなら主人公はヒロインとくっつくべきだし、 SFよりにするなら舞台の設定や構成はもっと突き抜けていた方がいいと思います。 ただ、フォローを付け加えると、 この作品の放つ雰囲気にはどこかしら魅力があり、 この作者さんには今後もチェックしていきたいと感じさせるものがありました。 よって作品2点+作者への期待1点で計3点としました。 | ||||
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宇宙をつくる事ができるのか?こんなテーマで右往左往する登場人物たち。 予想通り、物理の話が時々の会話の中にでて来て、物理とは縁の無い生活を 送ってきた者にとっては???なトコロも有ります。 かなり会話も読み飛ばしをしてしまいました。 でも、物理は分からなくても、面白く読めます。 ”物理的に考えて理解できないことはある。物理は現実に対する保障のようなものだ” の一文は、分からないながらも、うなずけました。 | ||||
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「神様のパズル」を解くことは、宇宙を創る方法を見つけること。中心人物は卒業も危うい大学4年生と、悩める物理の天才少女・穂瑞。人工授精で生まれた彼女は、その理論に基づいた巨大プロジェクトが動き始めているほどだが、「自分の存在意義」について哲学的迷路に入り込んでいる。 量子力学やビッグバン、超ひも理論など、物理の諸説を綺羅星のごとくにちりばめながら、宇宙創世にかかわるディベートが進行していく過程は、なかなかスリリングで面白かった。特にシュミレーションをしても自滅するくだりは、穂瑞の心的状況と対応していて、切ない。 一方で、人はよいが冴えない大学生・綿さんが、思いがけず山奥の水田を引き受けてしまい、せっせと世話するエピソードが無性に気に入った。 しかし、ハードSFとして読むと食い足りないし、青春小説にしては人物の影が薄い気がした。これくらいの軽さが、読みやすさに繋がるのかもしれないが。第三回小松左京賞受賞作品。 | ||||
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SFを好んで読もうという読者にとっては、統一論から量子力学といった「基礎」をおさらいしながらSF宇宙論に展開していく流れは面白い。その内容もなかなか興味深い。 残念ながらキャラクターの魅力を生かし切れておらず、人間的な絡み合いもほとんど見ることが出来ない。天才少女や巨大加速器といったSF要素を用意しながらもリアルな理工大学生の日常を書き、リアルすぎて盛り上がりに欠ける。 キャラクターが描き切れてないのでクライマックスの展開もかなりこじつけに感じるし、エンディングの展開も「普通が一番」というお説教に感じてしまう。正直、そんなお説教を読みたくてSFを読む人はいないと思うのだが…。 カタルシスがないのでとてもフラストレーションが溜まってしまった。 | ||||
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誰ダニットでは済まない超異端ミステリ。かなりスリリング。 最後はアレだけのことをしたアノ人ががああなって……。 そんな後味の悪さもこの作品では魅力です。 恩田陸の『六番目の小夜子』に通じるものがあると思いました。 | ||||
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SF好きとしては、宇宙の起源に関わる部分の話とか、宇宙創造のシミュレートのプロセスなどに興味をひかれること請け合い。 専門用語の羅列はやや苦しいがSFの雰囲気をうまく出しており、要所要所を文献で漁れば文系の私でもある程度の筋立ては理解できる。(あくまである程度だが…) ただ、青春小説としてみると、会話文に余計な色気がなく、淡々と学生生活が進み、それも描写はゼミの講義を中心としているため味気がない。 人物にも裏がなく、取り立てて魅力を感じないのでエンディングには感情移入できなかった。 ストーリーとテーマが先行した感はあるが、総合的には☆3つくらいの良作かな、と思う。 | ||||
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孤高の天才少女が『宇宙を創る』というテーマから, 自分の存在などを考えるようになり,成長をしていくというお話. まず,大学の物理学ゼミがメインの舞台ということで, 登場する専門用語がむずかしく,知識がないと大変だと思います. わからなくても雰囲気で読み進めることはできるのですが, たとえ話などは,やはり言葉を理解していないとピンと来ません. へぇというような宇宙の話や,宇宙創生シミュレーションなど, 興味を惹かれるところもいくつかはあったのですが. また,宇宙から人生と,ものすごく大きなテーマを扱っている割に, あまり響いてこないというか,掴みどころのないままのハッピーエンド. 全体的にありがちというか先の読める流れだったのも残念です. そっち方面に明るいともっと楽しめたのでしょうが…. | ||||
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2006/07/09未明、ついさっき読み終わった。 これは個人的には評価としたら満点でしょ。 でも、、、。(後述) 作品のテイストとしては、物理学を軸にして展開する青春の物語。 しっかりと「自分はなんのために生まれたのか」など、 物理学を通じて、あれやこれやおもしろい話を絡めながら、 若いときに抱きがちな哲学的な命題にも取り組んでいる。 物理学のワードを含めながらも、楽しく読める。 解説小説にはなっていなく、ちゃんと楽しく読み進められる。 で、満点じゃない理由としては、 内容としては仕方がないけど、決して皆様向けじゃなく、 ちょっと物理学に興味がある人で、 ちょっとその方面の単語とかも知っていると、 なお楽しく読める点にあるかしら。 決して物理学に詳しくなきゃ楽しめないわけじゃないけども。 読者の知識不足で、わからない部分も、多々でると思う。 だから人によっては、ちんぷんかんぷんな部分も。 ま、そこも良い点であるし、許容範囲内ではありますが。 ただし、それを差し引いても「宇宙の作り方」を題材にして、 これだけおもしろい小説として読めるのだから、 著者の巧みさにはおそれいるし、 わたし的には抜群に読み応え在る作品となりました。 良いひとときを過ごさせてもらった。 | ||||
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リアルな本屋ではライトノベルのコーナーに有ったりするのですが、内容的にはハヤカワ文庫の隣が似合いそうですね。青春物だけどハードSFに限りなく近い正統的なSFです。いかに宇宙を創造するか、っていう大風呂敷なアイデアを縦軸に、超天才少女が巨大プロジェクトのトラブルに巻きこまれ追い込まれていく過程や、田植えや稲刈り、小さく生きざるを得なかった老婆の人生などがいい感じに絡んでます。違和感を感じる少女らしくない穂積の口調(もちろん必然性が有っての設定でラストでの彼女の変貌を効果的にしているのだけど)もあって想像しにくい彼女の容貌とか、壮観であろう“むげん”の姿など、口絵や挿絵など入れてくれると良かったかな。『SFは絵だねえ』だし。世界を創造する能力のあるツンデレ少女と彼女に振り回されるボヤキ少年、ってパターン、最近どっかに有ったな。こっちが先だけど。 | ||||
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留年ぎりぎりのしがない男子大学生「綿貫基一」とトビ級で大学に入学した超天才児「瑞穂沙羅華」が 大学のゼミ、瑞穂の家、研究施設「むげん」、そして、田んぼで「宇宙を作る」をテーマに議論、 ディペートして物語は進む。 瑞穂は、若干16歳だ。 「宇宙は無から生まれた。」 「宇宙はビッグバンによって誕生した。」 小難しい物理の単語がちりばめられ、それらは綿貫のあほあほなおかげで議論・説明という形ですんな りと説明がなされる。それでも、まだ難しい面はあるが、楽しく読める点で問題がない。 おもしろいくだりがある。 「”無”ならそこら中にある」 「たとえばある人が試験管の中に”無”をいれて・・・そこから宇宙が生まれてもおかしくないわけでしょう」 「無から宇宙が生まれたなら、無な状態にすれば宇宙が発生するんじゃないの?」ということである。 非常に伺える言葉である。 そして、この本はただの物理の本じゃない。 舞台のひとつに「田んぼ」が存在する点だ。 「田んぼ」が存在することで、難しい内容とならず、更に昔のお百姓さんの考えまでが紹介される。 「百姓は、続けるものだと思っているだけなのだ。」 そして、「宇宙」と「百姓」によって「人生とは」という究極の命題にまで行き着く。 綿さん、こりゃただの小説じゃないよ。 | ||||
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