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五分後の世界
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五分後の世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 41~60 3/7ページ
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初村上先生の本を読みました。私には本の世界に入れずに最後まで苦労して読みました。 | ||||
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入り込めない。 なんかすごい状況に陥ったのはわかるのだが、登場人物の顔(混血ってどんな顔?)や性格(みんな似通った性格)で個性が無くて区別がつかず、唯一わかるのは性別の違いから唇かさかさの女の人だけ。 単語も聞き慣れない言葉が多いから(造語とか結構あります?)、物語の状況が、何がどうなっているのか全然わからない。 皆さんよくこの難しい言葉の羅列で理解できるなーと思います。 | ||||
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アンダーグラウンドの人々の描写に著書が思う日本人のあるべき姿の一端が描かれています。 ただリリシズムが溢れているだけではなく細かい挙動までリアリティがあり、日本人なら誰もが考えさせられる世界でしょう。 反対に、義勇軍や華族の生き残りだという日ノ根村の人々の様子が醜悪すぎて、しかし人ごとのようにも思えず、なんとも言えない居心地の悪い気持ちになります。 ただ、主人公を取り巻く世界の描写に力を入れるあまり、主人公自身の人間性がいまいち見えづらい感じがあります。 しかし著者が主人公を「一般的な日本人の感覚」として描いてるつもりならそれは成功してると思います。 逆を言えば、主人公以外のそれぞれの登場人物にとても感情移入できる物語に久々に出会いました。 それはそうと単純に読み物としてスリリングで面白いです。 映画化しやすそう。 | ||||
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昔はよかったとか、憲法は押しつけだとか、憲法9条が日本を 救ったとか、日本はアメリカの属国とか、 いろんなことが盛んに語られている。 個人的には、沖縄を捨石にしてまで本土決戦を考えていた日本が、 降伏せず、本土決戦・ゲリラ化しても戦うことを選択しなかった事実が理解できない。 国民全部が死に絶えるまで戦い、ゲリラ戦に持ち込み、徹底的に闘うのが筋ではないのか。 降伏しなければこうなったであろう世界を徹底的にリアルに描いているが、 作者がもっとも言いたかった事は、主体的に選択した行動を、責任と誇りを持って 科学的に、感情的にならずに、しっかりと世界を見つめてリアルに行動することで、 人間や社会や国家はいかに変化するかということだと思う。 アメリカや他人のせいにして自分自身の問題とし考えず、すべてのことを後回しにして逃げてきた日本人。 そうしなかった日本人がいかに成長し、大人としての道を歩み始めるかを訴えていると感じる。 現在の日本と日本人への、強烈で根源的でラジカルな問題提起を行っているこの作品は、 2013年のこの時点でますますその価値を増してきていると思う。 | ||||
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その爆裂的な長さと爆裂的な世界観。特殊強化プラスチックの地下拠点など。世界観の構築が面白いです。 こう言った強烈な世界観の中、書き手が僅かに含んだユーモアな文体で笑えてしまう。例えば戦闘中にあるキャラの顔を文章で描写しているのであるが「もしもこの顔のまま普通に表に出てみれば、きっと狂人だと思われるだろう」の様な風に、吹いてしまう書き方が面白い。 テーマとしてはもし日本が負けずにゲリラ戦闘を継続していればと言う物語であります。 次から次へと起こる鬼気迫る物事に対して、こと細かに描かれている。 ただあまりにも「5分後の世界」と言うタイトルが思わせぶりと言うか、タイトルだけだと架空タイムスリップ戦争物語と言うのがわからない。10分でも良かったんじゃないかと。このタイトルでは時空間物に興味のある人も誘われてしまう。 どうやら地下で磁力が狂ったらしいとのことが少し後半に書かれているのですが、それ以外そこの所の科学的な理由説明が一切されていない。例えばもしも人に「"五分後の世界"。読んだよ」と言うと、"何?!5分後の世界?!""なにか非常に知的な物語でも読んだんじゃないか"と思わせるが、実際は爆裂的な戦争物語だった・・・と言う感じになってしまう。 そこの所、芥川・羅生門の様にあれだけダークな世界観描写しておきながら、最終的には主人公がどうなったのか分らない様な、物語の理屈を合わせるよりも、その場の物語・文章の面白さを追求する様な荒っぽさがあり、そこの所を看過できない読み手にとっては欲求不満になると思う。ただ物語りと言うのはいろいろあって、例えば黒澤映画「どん底」の様に、ただ単にその場の、どん底的な人間の状況を描き出しているだけに終始しているスタイルもあるので。 物語は、"一粒のアメを食べると相当に美味しかった"と言うレベルの生死を分けた状況であるので、その状況に置かれた主人公と、リアルに戦後の平和な日本の自分と比べ合わせた時に、感動が生まれるかもしれない。 | ||||
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SF小説だと思って読み始めたら全然違うのでかなり違う意味でのショックを覚えた。こういう小説は今まで読んだことがなかった。 | ||||
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主人公とその他の人達との関係とかおもしろかった。 最後の続きが気になる | ||||
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自らの価値観を揺さぶられるようで、刺激的でした。今まさに日本人として読むべき一冊でした。 作中の教科書にある以下の文章に「五分後の世界」の「日本国民」とは何かが集約されていると思います。 「生きのびていくために必要なものは食料と水と空気と武器、そういうものだけではありません。勇気とプライドが必要です。われわれは、この五十年間、一人の戦争ノイローゼも、自殺者も出していません。」 服装、言葉、そして勇気とプライド、、、この「日本国民」たちの姿は美しいです。 素晴らしい一冊だと思います。 この「勇気とプライド」をどう読み取るかで、評価が大きく変わるように思います。 自分にはこの文章も刺さるものがありました。 「その民族が生きのびていくためには、次の世代に大切な情報を確実に伝えていかなくてはならない。」 日本人としての誇り、そして伝統についてに考えさせられました。 | ||||
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設定がちょっとだけディックの「高い城の男」に似ているような気もした。まあとらえようによっては正反対かもしれないが。 面白い小説ではあると思う。バイオレンスも多く、描写も細かく、視点も当時としては斬新とも思える。 だが、解説とは反対に、ひどくきれいごとを並べたある意味で暗愚な小説とも思えた。歴史設定にリアリティがない。やたら一面的な見方をしているようでもあり、こういう見方では早晩蹉跌をきたすであろうということは常識で考えればわかるのではないか。 解説では圧倒的な描写で読者に変化を迫るというようなことが書かれてあったが、これを読んだところで大して変わりゃせんだろう。 | ||||
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ok no problem fine. good enough nice | ||||
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問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし | ||||
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自分がそれまで培ってきた価値観が根底から揺さぶられる 衝撃的な読書体験でした。 誇張ではなく、読む前と読んだあとで 世界に対する見方が一変します。 これまで考えたこともなかった新たな視点を 次々に提示していく洋々たる空想力、 そしてそれを支える骨太で細密な作品設計と表現力には 驚嘆し脱帽させられるばかりでした。 自分にとってはいまだにこの小説が村上龍氏の最高傑作です。 | ||||
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著者みずからが「最高傑作」と評したように、自信をもって薦められる一冊。 確かに暴力描写は多いが、戦争を続ける日本という舞台設定において、メッセージを伝えるためには致し方ないであろう。 主人公は太平洋戦争で降伏をせずに戦い続けている5分ずれた「もうひとつの日本」に迷い込む。 ただ生き延びることを優先した結果、受け入れられ、やがて一員としての自覚に目覚めるところで物語は終わる。 メッセージは非常にシンプルだ。 個人が戦略的に生き延びること。そのために何を考え、どう行動すべきかを物語として伝えている。 確かに、ある世界観を作り出すことで現実世界を批判するというのは物語でよくある手法ではある。 ややもすればこのような手法には胡散臭さや説教じみた感覚がつきまとうが、「もうひとつの日本」は清々しく、食料の問題や少子化の問題など、リアリティも担保している。 さらに、その手段である舞台である「もうひとつの日本」に対して、著者本人がすべてに心酔している訳ではないこと感じられる。 必ずしも戦争がよい、戦争している国がよいと言っている訳ではない。 ぜひ皆様にも読んで頂きたい一冊である。 | ||||
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SF作家の小松左京氏の「地には平和を」のパクリのような設定だが、描写はリアルで筆力で地下要塞の様子を含め描き切った感のある作品。戦闘シーンも冗長なほどの描写である。ただ惜しむらくは、やはり私もそうだが戦後派の弱みか、戦闘で高揚する感覚に制されるところか。攻め込まれる民の視点がどうも欠けているような気がする。彼の作品は他のものもそうだが少々概念が先行しているところがある。血には臭いがあり、死体には時間とともに腐敗臭が漂う。ある種東南アジアの例えばタイやベトナム、カンボジアの夜のようなすえたような匂いが漂うような文章が欲しかった。70年近く前だがそのような戦いを日本人は闘ったのだ。大岡昇平の「野火」と勝負せよとは言わないが、プレステのゲームのレベルは越えてほしい。 | ||||
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友人に勧められて読んでみたが、正直失敗。 物語の設定が特殊なので、半分くらいまで読み進まないと、なかなか理解できず、読み返すことが多かった。また、使われる武器などの描写が細かくされているが、理解に困った。映画で見たい作品。 | ||||
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評価が高い理由も作品の意味も理解できなかった。 あまり頭が良くないからうまく書けないけど、読んでて悲しくなった 作者の言う日本人としての魂、信念というものを貫くために、地下にこもりゲリラ化し、世界中から一目置かれたからといってなんなのだろう。 同じ日本人なのに地下と地上に住む人々を差別化し、日本古来の伝統を重んじることを嘲笑い、アメリカ的(合理的)な生活習慣や芸術、スポーツを取り入れ、その実力を世界にしらしめる。 これが果たして日本人なのかな。 武力面では強いとの表現があったから、ちょっと違うのかもしれないけど、なんだか昨今の北朝鮮を見ている感じだった。 外国にかぶれた同国内の同胞を排し、国民を賄える力もないまま独裁軍事国家になり、資金難にあえいだ時は、合理性、諸外国に力を示す時等といい、うまく他国の力を借り(北朝鮮も昔アメリカについてベトナム戦争いったよね)、その一方で近代的をアピールするために外国文化を取り入れ、生活スタイルは無駄な私語や贅沢は禁じ… 矛盾だらけの北朝鮮と一緒だと思う 私からしたらそんな国は嫌だし、絶対にもしこんな日本が実在してたら、嘲笑の対象だと思った。 たとえ戦争に負けず、占領されなかったとしても、グローバル社会において、多少なりとも諸外国の文化が入ってきたりすることは当然だと思う。 たしかに今の日本の外交とかは頼りないけども、それでも日本の風土にあった伝統文化を大事にし、日本人にしか出せない風流や、わびさびを愛するこころをだいじにしていくって作品の方が私は良かった。 | ||||
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村上龍の頂点はこの作品でしょう。 短い小説ですが ただ短いのではなく、作中に出てくる日本のビールと同じで、濃いのです。 主人公が窮地に陥ったところで終わり、読み手にその後を要求させ、ヒュウガウィルスが語られる(ヒュウガウィルスもまたそれなりにおもしろい)のですが 読まなくても、オダギリのその後がわかるほどに、この小説はコンパクトで、完結しています。 「生命力」の描写はコインロッカーベイビーズに通じるものがありますが この小説はオダギリ本人すら気づいていない成長、小説内で語られる日本人としての覚醒の描写が見事です。 最後のオダギリのセリフには泣かされます。 あの情けないヒモだった人間の口から、ついにこんなセリフが出るようになったのかと、感動してしまいます 日本人としてとても勇気づけられる気分になります。 中学生の時に読みましたが、10年経っても心に残っている一冊です。 | ||||
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本土決戦後の日本が「時間が5分進んだ世界」、いわゆるパラレルワールドとして描かれている。 主人公は、その世界に紛れ込んでしまった「こちら側の世界」にいる日本人、小田切。 その世界では、日本は連合国に分割統治され、いまだ日本人はゲリラ兵として連合国と戦っていた… 実際に、第二次世界大戦終結間際、連合国によって日本分割統治は予定されていた。そして現実にはなぜか実行されなかった。 もし、そうなっていたら…を背景に構成された物語。 主人公の存在は二つの日本を対比させる触媒として働いている。 単なる戦争物、パラレルワールド物にとどまらず、 人間の醜さや高潔さ、価値観を対比させることで、ひとが本当に追い求めるべきものは何か?と深く考えさせられる。 卑屈で矮小な人物の小田切の視点で物語は進む。 逆境や過酷な状況でも誇りや矜持を持ち続け、大国相手にも一歩も引かない「現実とは異なる日本」。 ゲリラ兵の気高さに触れ、徐々に変わっていく主人公。 主人公の処刑前の下りと最後の戦闘では、目覚めていく彼の人間性に鳥肌が立つの感じた。 戦闘の描写も徹底して容赦がなく、主人公側にとってのご都合主義は一切ない。 それがこの物語にリアリズムを与えているのだろう。 再生の物語だ。 逆境において意志を貫く人々の物語だ。 私は、本来の日本人は誇り高い、なんて思わない。 どの国、どの世界にも高潔な人はいるし、どうしようもない人もいる。 どの国にも、恥ずべき歴史はある。 非常時における人間の残忍さや醜悪さも知っている。 それでもここには、こうありたいと思う人々の気高い姿が描かれている。 戦争という最悪な状況下だからこそ、精神的な高潔さがより際立つ。 私も心の時計を5分進めよう。 | ||||
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唐突な始まりはいいとします。 でも最後まで始まりの理由がないのが嫌でした。 気づいたらそこにいて、訳は解らないけど死なないために闘って、その世界にいる人と接して、また闘って、よし、この世界で生きていくぞー おわり。 本当にこんな話でした。 主人公が5分後の世界に飛ばされた原因は不明、ただ気づいたらそこにいた。 原因も解明されることなくおしまい。 無駄にある戦闘描写もただのグロテスクとしか思わない。 私は読んでるとき頭で小説の世界構築し、風景等を想像しながら読むのですが はっきり言わせて頂きますと、今まで読んできた本の中で一番つまらない世界でした。 簡単な言葉で表現すると、『ただ汚いだけ』。 別に綺麗なものであれば何でもいいと言っている訳ではありません。 なんだかただ汚い。それだけ。 ダーティさに、深みが感じられません。 内容や展開的に、ハードで余韻を感じる暇がない小説なのかもしれませんけどね。 レビューを見る限り好評のようなので私には合わなかったのでしょう。 彼の著書はもうひとつ読んだことがありますが、やはりだめでした。 | ||||
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この小説を賛美する人間は今すぐアフガンへ行けばいい。主人公と同じ気分を味わえるから。湾岸戦争への怒りが9.11同時多発テロを招きイラク戦争勃発、今現在も自爆テロが行われている。戦場ジャーナリスト、戦場カメラマンに日記でも書いて貰えばもっと興味深い本が出来る。 | ||||
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