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五分後の世界
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五分後の世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 101~120 6/7ページ
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「五分後の世界」は村上龍の圧倒的なセンスを最も感じることの出来る作品ではないだろうか。 私が初めて「五分後の世界」を読んだとき、私は鳥肌を立て、妙な居心地(読み心地)の悪さを感じた。 妙な居心地の悪さを感じたにも関わらず、ほとんど休憩なしで最後まで読みきってしまった。 読後は非常に気分が高揚し、恐ろしい疲労感を覚えた。 他の龍作品で、ここまで作品に入ることのできる作品はないだろう。 明らかに他の龍作品とは内容も質も隔てられる最高傑作である。 | ||||
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武器とか戦闘描写が細かすぎて、その癖、心理描写が乏しくて、読んでてしんどかった。疲れた。 | ||||
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今の次元から5分遅れた世界での話し。 広島、長崎に原爆が投下された後、新潟、呉、佐世保にも原爆は投下され日本は焦土と化し人口は20万までになった。 しかし日本は降伏せず戦いをつづける、そんな日本人は、今の日本人と違った高い誇りを持っていた。そして日本独自のやり方で世界に通用できるものを作り出していた。世界の誰もがわかり、共感できるやりかたで、、、 それが本当の日本の文化ではないだろうかと思った。 | ||||
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現在の日本と対極ある世界で生き抜くために必要なものは? そして,現実の日本に暮らす我々に足りないものは?「今のままではいけない」という危機感を駆り立てられる一冊。 | ||||
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非国民村の住民との違いを、国民兵士に訊ねた小田切が言われた一言。 果たして私が五分後の世界に紛れ込んだ時、そう言ってもらえるだろうか。 彼らは小田切のいた日本に興味を持っていない。そんな中で自分の存在を認めさせ、生き延びるためには何が必要か。 先祖が体験した敗戦から学んだことを無駄にはできないという思いを、持つことができるか。 私は私の時計を5分後に合わせるか。 様々な疑問を自らに問いかける。 | ||||
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内容を追うごとに肌がひりつく様な感覚を覚えます。決して安心して読めるという類の本ではありません。主人公が体験する2度の戦闘シーンはあまりにも長大で、読んでいると胸が苦しくなってきます。中間部にある無駄なものを一切排したようなアンダーグラウンドの世界の描写がその感覚に拍車をかけるかのようです。ここまでインパクトのある本は近年みたことがなかったです。作者は現代の作家と呼ばれる方々のなかでも一線を画した存在だと思わされました。 | ||||
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朝鮮半島は第二次世界大戦後に列強により分裂せしめられた。その結果、北朝鮮の暴走を招いている。さて、戦後の日本は幸いにして米国単独の支配を受け入れたわけだが、「5分後の世界」で描かれているように、イギリス、ソ連、中国を加えた4カ国による分割統治も充分にありえたわけである。北朝鮮問題は他人事ではない。悪政のリーダーが悪いのか、それを求める時代と環境が悪いのか、それともその時代と環境を作り出したモノが悪いのか?善悪の基準は何処にあるのか? 自分の時計はどの世界の時間を表しているのか? 小説自体は臨場感ある戦闘シーンが中心ですが、奥まで突っ込むとかなり深くはまれる小説ではないでしょうか? | ||||
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突然別次元の世界?(五分後の世界)に飛ばされる主人公、このあたりまではよくある話。 しかしその主人公も普通の小説に出てくるような善良で一般的な人物ではなくやヴぁ目なことをしてきた人物で、人口が26万人まで減り世界にゲリラ兵士を派遣する日本に飛ばされてしまう。 周りの情報がなくただ回りに従う?だけの主人公は微妙な感じがするのですが、生と死の狭間と現代の日本にはない人々の持つ誇りや使命感といったものに感化されたのか最後の最後にはこの世界に残ることを決心する。 かんじ | ||||
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この本が私の感じていた一つの疑問を解決してくれた。何故西洋文化(特にアメリカ文化)がもてはやされるのか?それはアメリカが第二次大戦における日本に対する実質的戦勝国であり、現在の日本はアメリカの奴隷だからだろう。誰もそれに気付かないほど巧妙に洗脳されてはいるが・・・ などというようなことを抜きにしても、この本は十分に楽しめる。太平洋戦争後、日本が歩んだもうひとつの世界。現実の世界よりも、五分間だけ進んだ世界。今の日本人とは似ても似つかない優秀な戦闘民族とかした彼らの活躍を、十分に堪能できる一冊だ。 まあこの国が良い国なのかどうかは別として・・・ | ||||
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鮮烈な印象が残る作品です。半分以上を占める戦闘描写を通じて浮かび上がる『強い意志』の物語。個人的にはナショナリズム、テロリズム、アメリカ的民主主義などなどイデオロギー的なメッセージはあまり意に介さないで読むタイプですが、そういった理屈を抜きにして楽しめます。 | ||||
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26万人に減ってしまった日本人が、質素な生活ながらも勇気とプライド を持ち、戦闘技術はどの国の部隊も一目置くくらい優秀な技術を持つ。 日本国民が本当に格好いい。惚れ惚れして何度も読み返してしまい ます。 現在の日本を痛烈に批判し、物語の中に本来あるべき日本の理想郷を 創りあげていると思います。至るところに出てくる戦闘シーンの細かな描写で村上龍の天才ぶりを 味わって下さい。 | ||||
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ナショナリズムとテロリズム 著者のライフワークとも言えるこのテーマだが 本著にもそのにおいはぷんぷんする。 旧軍、戦前体制の肯定というと 戦後教育の欠陥によりそれだけで頭ごなしの拒否感から ヒステリックにわめき散らす人が多いのだが。 著者は戦前体制の全てを肯定していない。 人命軽視、いや無視した作戦展開、精神論を礼賛し情報収集や補給などを軽視したことも批判している。 ゲリラの第三世界への連携と言うところもアジア諸国の出血の 元に成り立っていた反省からだろう。 しかし戦後教育の欠陥が生み出したアメリカナイズ民主主義絶対論者の耳には届かないだろう。 本著を手にすることすらなく焚書にするだろう。 そう言う人種の最大の罪は戦前体制、旧軍を憎むにあまりその正確な分析、論評すらさせないことだ 分析したことによって正しさ「も」生まれるからだ それナショナリストの烙印を押して排除している。 本著のタイトルは五分後の世界であるが 戦前体制の正確な考察すら出来ていない 私たちはある意味一秒も進んでいない世界に生きている。 主義主張はいろいろあるだろうがそれを考えさせられる作品といえるだろう。 | ||||
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この本の主題は、どんな世界でも生き残ろうという小田桐の意志にあると思う。日本軍が未だにアメリカと戦いつづけていることは二次的メッセージと捉えてよいのではないだろうか。 私たちもこの世になぜか生まれてきた。いわばこの世は前世の五分後の世界ともいえる。そして私たちは様々な戦いを強いられる。失業問題、離婚問題、人間関係・・・あげくの果てに死という不条理が厳然と横たわっている。 結局は負け戦ではないか、もう自殺でもしてしまおうか、と心萎えることもあるだろう。そのような暗澹たる現実世界に対し、村上は強く生きる人間像を提示したかったのではないだろうか。 生きる力が萎えたときに読み返し、自らの時計を5分進めたくなる本である。 | ||||
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村上自らが最高傑作と称する物語としての小説の最高峰。 「ブルー」では自らの体験を「コインロッカー」では 社会問題をベースに、この作品では鬱屈した問題をすべて 消化し、自身の手で破綻のないようシステムを構築し 作り上げた完璧な世界。まさしく「五分後の世界」が誕生した。 この国に対する思いがすべて注ぎ込まれた最高の作品。とにかく、読んでください。はげしくおすすめです!! | ||||
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彼の質問は敵に捕まった時味方を裏切り敵に情報を与え一人生き延びるか、自殺するかだった。 五分後の世界、つまり、戦い続ける世界では自殺するのが正しい選択らしい。しかし、ここは戦いが終わった世界、つまり、文化は対立より共生を選んだ世界。日本人がわざわざ髪を金に染める、そんな世界。こんな世界では、生き延びるのはやはり敵に捕まった時味方を裏切り敵に情報を与えるやつじゃないだろうか。つまり、エゴイストだ。今世の中はエゴイストに始められた戦争によって世の中はややこしい事になってしまった。そして終戦宣言がだされてだいぶ経った今更エゴイストたちは戦争の理由を探し出した。この本を読めば戦争を始める理由も、戦い続ける理由も、終わる理由も分かる気がする。また、この本はおちが中途半端と思う人がいると思うがこの本のおちはまさに小田切が戦い続け、生き続ける理由を見つけ、質問に対する答えを見つけた瞬間だと思う。 死に行く味方を見捨てればよかった。それが現代人、五分後じゃない世界、の生き方だった。 | ||||
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村上龍自身が、最高傑作というこの作品。 実は2度目だったが、あいかわらず最高だった。 1回目はけっこう細部をとばしたきらいがあったので今回はそのあたりも 重点的に読み進めたが、そのような事前の考えなどおかまいなしに物語に 引き込まれた圧倒的な戦闘描写などは筆舌に尽くしがたい。 自己を安心させることが読書の本質である方にはおすすめできないが、 読んだ後に自分の行動が変化するかもしれないという恐れに対抗できる方 が十分な心づもりをもって望むにふさわしい一冊である。 | ||||
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五分後の世界では、日本国がかっこいい。国民ゲリラ兵士がかっこいい。 シンプルな原理に基づいて生きている。 頭がよく、身のこなしもすばらしい。 ちょっと出てくる中学生の姿も印象的だった。 小田桐がもといた世界(現実の日本)のみっともなさを思い、情けなくなる。戦闘描写について賛否両論あるようですが、私は、村上龍天才!と思いましたよ。においがしそうな、地面の揺れが伝わってきそうな、ものすごい文章表現力。 | ||||
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本当の事が読める本です。「意味もわからないのに、外国の歌のリズムにのって歌う子供達」「アメリカで良しとされるものが、手放しで歓迎される国」。。。。日本は有史以来、外国とマトモにつき合った事がほとんど無かったために~ なんて文章も出てくるけど、まったくその通り現実の日本は今でもそうだし、そのために一部の人はものすごく苦労にてるんだぞ?もっとも困るのは、日本のあらゆるメディアが外国に、日本の正確な情報を絶えず宣伝、送信しない事です。今現実にヨーロッパ人の一般的な日本の知識は芸者、サムライ、すし、終り。これがGDPワールド2の実力か? と、ここでは書き切れないほどの感情的な言葉が押さえようと思ってもでてしまう本です。 五分後の世界は、真面目に歴史や、外国との関わりについて考えざるを得ない人にとっては、かなり嬉しい一冊ですね。タイトルには、あんまり意味は無いんだけど、もし日本が第二次世界大戦で降伏しなかったら?って作品ですね。。日本国軍がブラッドレー戦車やアパッチと戦います。五分後の日本人はみんな賢く、プライドに満ちています。そんな世界に紛れ込んでしまった人の話。こうゆうのが貴重なファンタジーだってゆーんです。(笑) | ||||
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この本で鮮烈なのはアメリカに降伏した場合、 つまり実際の歴史をシミュレートすることで現在の政策を 痛烈に批判しているところです。 「プライドや日本人の誇りを全て棄ててアメリカに追従するでしょう」というところだと思いました。確かに外交にしても政策にしてもアメリカの顔色を伺い、 アメリカに莫大な金を貸している現状を見るとそういえるんだと思うんです。 でも、それを語るにしては物語の流れが強引だなって思いました。 五分後の世界に「来てしまったんだから仕方がない」と 割り切って考える主人公はカッコ良いと言うこともなく、劇的な成長を遂げるわけでもない。感情移入がしにくいです。 また、登場人物の軍人たちも戦争時なら英雄であっても、私の目からは“人を殺すのが楽しい”という印象がありありと伝わり、 理解に苦しみました。 | ||||
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時間が五分ずれているもう一つの日本は、人口が26万で地下都市に住み、国連軍を相手にゲリラ戦を続けているが、人々は質素で誇り高い。どんなに不況だと騒がれても、現在の日本の方が物質的に恵まれているはずであるが、心の有り様の違いはとても大きく見える。『五分後の世界』の日本人は単純な原則に従って勇敢に行動し、読んでいて痛快である。ストーリー展開よりも、もう一つの日本人の有り様を楽しむべき作品であろう。あるいは、現在の日本人へのアンチテーゼとするべき作品である。 | ||||
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