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五分後の世界
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五分後の世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全90件 1~20 1/5ページ
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浅い読み方をすれば「日本バンザイ!」「日本人はスゴイ!」というカタルシスを得られるでしょう。しかしこの背筋の伸びた日本が成り立っている主要因は、恒常的な戦闘と死による危機意識です。生物の個体として平均をかなり上回る資質を持つ優れた人々が、明確な目的意識と努力、忍耐、鍛錬によって凛々しい国をかろうじて維持している。作者は冷徹な目で、そう成り得なかった人々を「非国民村」の住人として描いています。ともすれば優しさや配慮が暴走しがちで、裏では社会の二極化が進みつつある令和という時代に読んでほしい一冊です。 | ||||
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自分に優しくマイペースで生きようとするベクトルとは真逆の生き方を示す本。 生きる上ではどうしても犠牲になること、失うことが必要不可欠でその責任を自分自身で負えるかと突きつけられているような内容。 平和な時代が終わり乱世の現代に読むべき良書だと思う。 | ||||
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若い時に読んで、これまで何度か読んだ本の一つです。読み終えた後の感覚が好きで、また読みたくなります。 手元に置いときたくて中古の本を購入しました | ||||
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SFの設定を仮りた戦後日本批判。また、生への感覚が希薄になったことへの反動としての戦闘描写と生き延びるという思想。 最初に読んでから30年近くも経ってしまおうとしている。そして、日本は何も変わらなかった。変わるはずがない。 この小説は、未来的でもあるが、本当はノスタルジーなのだ。 | ||||
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清潔で丁寧な包装でした! 買って良かったです! オススメします! ありがとうございます! | ||||
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「5分後の世界」とはバートランド・ラッセルの「世界五分前仮説」(もし偽の記憶を植え付けられたのならば五分前の記憶が本物の記憶だと証明することは出来ない=この仮説さえもバカげた仮説だと証明することは出来ない)を引用したもの。 「なぜいきなり別の世界に飛んだのか」、それは地下のアンダーグラウンドに向けて8回小型原爆を落とされ、アインシュタインが現地調査に来たほど磁場がめちゃくちゃになり、その影響で別世界にいた主人公が飛ばされてきた・・・ なんてことはどうでもいいんだよ!小説なんだから!小説って空想による産物だから!最後のラストシーンだよ!最後の主人公がとった行動!アレで「うおおぉ」ってならない人は正常!「うおおぉ」ってなる奴は異常!←もちろんいい意味で。・・・すいません15年ぶりに読んで熱くなってしまいました。 | ||||
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テーマ、スピード感、表現力、乗りに乗っている村上龍さん、感服です | ||||
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読書の面白さを改めて教えてくれた一冊だった。 とりあえず、ゴア描写が容赦無い。そして徹底したリアルさ。そういうのが無理な人なら全く理解できないと思うが、それが本作をよりいっそう魅力的な一冊にしてるんじゃないかな。そして文体がかっこいい。そこまでしなくてもいいだろう村上さんって思った終盤だけど、戦場はそんなもんじゃねえって小田桐に言われる気がする。 高い城の男が今の世界とのまんまパラレルだとしたら、五分後の世界は荒廃して絶望した世界ながら日本人が手本にすべき精神性が詰まってるロールモデルだと思った。そういう意味じゃUGがユートピアなんだっていう現代日本の風刺のように思える。非国民村に嫌悪感しかなかったが、誰かの解説であれが今の日本なんだって言ってて納得。日本人として生きることに誇りを持てなくなった今の世代の私達に平手打ちで目を覚まさせてくれた。バカ保守とアホリベラルに読ませたい。(2021.4.17) | ||||
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あっという間に読み終わる。 第二次世界大戦後の村上龍ワールド炸裂。 | ||||
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コインロッカーベイビーズは糞つまらんかったけどこれは凄い。 著者自ら最高傑作と言うのも納得。 | ||||
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オーダーほどなく商品が届きました。 包装も丁寧で気持ちよく取引させていただきました。 | ||||
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闘う者はいないのか? | ||||
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ルールは1つ。 一気読み! とにかく一気読み! 読んだらわかる、ルールの理由。 | ||||
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村上龍の作品はほとんど読んでいるがまさに最高傑作。 何度読み返したか分からないほど。 自分にとっての人生のバイブル。 ただこの作品を想像力のない人が読むと辛いかもしれない。 | ||||
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村上龍、渾身の作品。 舞台は現在より五分先に進んだ別の世界、日本。 第二次世界大戦後、ポツダム宣言を受け入れる事も無条件降伏をする事もなかったもう1つの歴史の中で26万人にまで減少した日本国民。 日本列島のアンダーグラウンドで生き延び、国民ゲリラとなり2006年現在も国連軍と戦う。 というストーリー。 現実味のある内容に引き寄せられる。 「69~sixty nine~」に続く名作!! | ||||
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今回は送料がかからない定価での購入となった。 平成29年の再版の本だったけれど、好きな本なので特に問題に感じなかった。 届いた本はとてもきれいだった。 | ||||
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現実世界で堕落と惰性の生活を生きていた主人公が、アンダーグラウンドの日本でゲリラとして戦う。最初は延々と、かなりえぐい戦闘シーンが続いて辟易だったが、読み進むにつれて、アンダーグラウンドの世界の国を守るために戦うという単純で明快な論理や、腐臭のするヒエラルキーに縁のない軍隊の構造などがむしろ爽やかに感じられるようになった。 ずっと前に読んだカミュのペストを思い出した。他者の幸福のために闘い死ねるアンダーグラウンドの兵士たちこそが英雄と呼べる人々だと思う。 作中のアンダーグラウンドの人々の会話には全て「。」がなく「、」だったけど、これはどういう意味があるんだろう。自分の感情に左右されない平板なしゃべり方を現しているのかな?答えが知りたい! | ||||
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ある日迷い込んだのはいまだ第二次大戦が終結せず米英露中に分割統治された日本で地下に潜りゲリラ戦を続ける。当地はどうやら現代より5分後のパラレルワールドらしい。まるで映画を見ているよう。 | ||||
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「愛と幻想のファシズム」では鈴原冬二というカリスマ自身がカリスマ性を語っていたのに対し、本作では五分後の世界に突然出現した小田切という何も訓練されていない一般人がストーリーテラーとなっています。その小田切の視点を通して五分ズレた日本とアンダーグラウンドの兵士達が描かれるという手法をとってあり、その手法のおかげで国民兵士達の圧倒的なカリスマ性が非常に際立っているのだと思います。特に彼らの驚異的な戦闘シーンや、世界的音楽家のワカマツが自作の作品が生まれる瞬間を語るくだりなどは、読む側の頭脳に鮮明でダイナミックな映像が浮かび、圧巻です。描かれている日本はまだ完全ではなく政府というものの存在は殆ど描かれてません。しかしヤマグチという司令官とともに地下司令部によって高度でありながらもシンプルな統制がなされていること、生き残っている日本人が誇りを持って生き延びるために必要なことを身に付けており、またそのように教育されていること、言葉の意味や存在の価値など現代では曖昧になってきている定義を潔くひっくり返されるような言葉などに爽やかな説得力を感じます。そのことで逆に現代の日本の脆弱さや魑魅魍魎さを感じずにはいられません。こう書くとまるでエリートばかりの世界のようですが、読んでいて全く疎外感を感じないのもこの小説の大きな魅力ではないでしょうか。また兵士達についてその超人的な能力だけでなく、彼らの孤独や悩み、人間らしさが描かれいる箇所も印象的で、若い彼らも完結できているように見えて様々な意味でまだ途上なのだと感じました。ちなみにこのストーリーテラーである小田切は、村上龍が中上健次へのオマージュとして書いている「音楽の海岸」の主人公ケンジの生まれ変わりと捉えても差し支えないと思います。こちらを読んでいたせいで小田切の性格がすんなりと理解できました。両方とも何度も読みたい本です。 | ||||
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小説とは思えない大迫力で五分後の世界が目に浮かび、音が聞こえてきます。 五分後の世界の空気感、人の声、世界そのものが頭のなかにどんどん浮かんできます。 戦闘シーンでは爆発がすぐ側でおきてて迫り来るような感覚にとらわれます。 とにかくすごい本です | ||||
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