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五分後の世界
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五分後の世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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いやーとちゅうで、「もう、いいわ」ってなった。 本は最後まで読むのが、ポリシーなんだけど、さすがに、読む時間も、労力も、もったいなくなって、途中で読むのをやめました。 酷いね、こりゃ。意味が分からん。 | ||||
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普段はレビューなんか書かないのだが、あまりに他のレビューが酷いので書き置いておく。 まず、ニッポンマンセー的な愛国マインドを鼓舞されてしまった見るだに痛々しいレビューを参考までにいくつか梟首もとい掲示しておこう。 「自らの価値観を揺さぶられるようで、刺激的でした。今まさに日本人として読むべき一冊でした。」 「日本人としての誇り、そして伝統についてに考えさせられました。」 「日本人として生きることに誇りを持てなくなった今の世代の私達に平手打ちで目を覚まさせてくれた。」 ・・・この時代のいわゆる「ポリティカル・ノベル」は結局のところ、軍国少年的な無邪気でそれゆえ有害な愛国心を鼓舞する結果しか生まなかったことがよくわかる。 この小説には多くの問題点があるが、その最大のものは戦前の天皇制を完全に有耶無耶に扱ってしまっているところにある(昭和天皇はスイスに亡命されているそうな)。戦後社会の発展は、国体の解体、軍部の解体、財閥の解体、身分制度の解体あってのものである。仮に敗戦が回避されていれば、戦前の日本国民もとい大日本帝国「臣民」の国粋主義的かつ野郎自大的な肥大した民族主義が温存されたことは想像にかたくない。一体、一億総玉砕をスローガンに本土決戦にもちこんだ軍部が、国体を護持したまま、突然翻意して生命至上主義とグローバリズムに覚醒したりするものだろうか?天地がひっくり返ってもありえない話である、というか意味不明である。 要は村上龍は、戦後アメリカナイズされて、ひたすらに浮薄で表面的なものになった日本文化のオルタナティブを示そうとした結果、今となっては無邪気なことに、戦前のニッポンを召喚してしまったのであり、とはいえそのまま召喚してしまうと勿論のこと理想国家になりえないために、何故だか知らないが、丸山眞男がクソミソに批判した戦前日本の「無責任の体系」を突如としてかなぐり捨て、西洋的な意味で自律的で責任ある主体として生まれ変わったジャパニーズを創造(というかただの妄想)している、ということだ。 とまれ、この小説の書かれた当時のマインドを理解するために必要な、この種の文化的な劣等感は今となっては多くの日本人にとって理解し難いものになっていると思われる。つい先日のオリンピックの開会式で改めて衆目に晒されたように、本邦にはもはや世界に誇れるものといえば、サブカルチャーと何とか命脈を保っている伝統芸能ぐらいしか存在していないわけだが、この小説の書かれた90年代半ばには状況が異なっていた。当時の日本はバブル崩壊後とはいえ、いまだに世界に冠たる(あくまで日本人の心のなかでは、ということだが)「経済大国」であり、技術大国であり、「経済一流、政治三流」などという言葉が普通に流通していた。そしてこの頃までの批評家・知識人が、自国を批判するときの最も典型的なレトリックは、日本は経済的な繁栄を手にしたが、固有のないし独自の文化・精神性を失ってしまっているというようなものだった。無論ここに見出されるのは一つの逆説であり、それはいわば屈折した形で表出された「一等国」としての余裕であり、「劣等な」文化を腐す態度はある意味で自国への揺るぎないプライドを証すものでしかなかったともいえるわけで、おそらくは村上龍がここで取っている身振りというのもそのような言ってみれば欺瞞的なものである。(だからこそ、アンダーグラウンドの日本は、この小説が書かれたころの日本と同じように高度な技術をもった国として描かれる必要があったわけだ。) まあ五千歩ほど譲って、戦後の日本人が戦前の非科学的で自民族中心主義的な態度を猛省し、理想国に脱皮したことを認めるとしよう。ではそこで支配的な価値観としてどんなものが描かれているか。それは国体ではないし(おいおい国体はどこにおいてきた?)、無論現実の日本がとった社会民主主義(再分配を重視する一億総中流的な戦後民主主義)でもないし、まして共産主義でもない。それはあるところでは、生命尊重主義といわれているが、どちらかといえば能力主義、あけすけに言ってしまえば、選良主義といってよいと思う。いやもっと耳慣れた言い方をするなら、これは端的に、00年代以降さかんにもてはやされるようになる新自由主義である。 つまり、この本は日本人が敗戦後に導入したつとめて西洋的な価値観が欺瞞的なものであるとして告発しようと、そしてそれによって何というか日本人を「覚醒」させる警世の書的なものになることを意図されているのだが(もちろんこの種の姿勢自体は明治時代から散々繰り返されてきたクリシェである)、なぜか戦前的なものからの流れにオルタナティブとなるような理想の日本人像を接続してしまっているわけだ。これは屈折した形での日本の敗戦の「否認」といってよいと思う。つまり、ここでは「敗戦によって日本人が民族としての誇りを失ってしまった」という(今風に言えばネトウヨの)論理が、同時に敗戦なしには日本の国制が改まることはなく戦後日本の発展はなかったという事実と葛藤しているわけで、(おそらくはほとんど無意識的に)両者のいいとこ取りしようとした結果、わけのわからない事態(戦争には敗けなかったけど「覚醒」しちゃったスゲー国ニッポン!)に帰結しているのである。(蛇足だが、模範的な国民像を娯楽の糖衣に包んで馬鹿馬鹿しいまでにストレートに示すという意味では、どこかこの小説には旧ソビエト時代に盛んに作られた社会主義リアリズムの映画じみた無邪気さがある。実際あれはエンタメとして見れば、勧善懲悪的で普通に面白い。) ...でもって新しい価値観として、すでに言ったような、(00年代以降に日本に禍をふり撒いた)新自由主義風のエリート主義が接続されている。正確にいえば、新自由主義=悪という立場は単純すぎるし、それに与するわけでもないのだが、なんだよ結局その手の価値観かよ、ツマンネー、というのが正直なところである。まあ、以上のようにこの本はなんというか、2021年現在では、完全にオワコンと化した感じの内容で、とはいえその後の停滞した日本の右傾化を暗示している、ある意味で象徴的なものである。そして現代の日本でこの本が、日本人の戦後民主主義の欺瞞を反省するという文脈ではなく、「日本人スゲー」の文脈で読まれているところを見ると、消費期限切れどころか、害悪でしかないな、と思うわけだ。 とはいえ、これは作者がこうした機微に当時は(まだ?)無自覚だったということに尽きるわけで、その種のイデオロギーを抜きにしてみれば、戦闘やワカマツのピアノの弾奏の偏執狂的なまでに緻密な描写は見事なものだと思う。 | ||||
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舞台設定が面白いがそれだけで発展しない。 あらすじを知ってしまえばそれで済んでしまう。 ストーリーが一本道であまりにも分岐がなさすぎる。 「コインロッカー・ベイビーズ」は貪るように読んだがこれは楽しめなかった。 | ||||
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設定としては面白いが、文章力が大幅に欠如しているように感じる。 目まぐるしくストーリーが進んでいくが、読者として取り残されている印象が強い。 作者は自身の最高傑作と評しているようだが、作者の熱量だけが独り歩きをしており、伝わってこない。 何にせよ何の話をしてるのかが分からず、戻り読みをすることが多い。 設定が良いだけに勿体ない。 私の読解力が低いのかも知れないが… | ||||
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164Pにて挫折 星一つも付けたくないくらいに【酷い】 無駄な表現が多く(村上春樹か?)読んでいて腹が立つ リアリティーも糞もなく作者の空想世界に付き合わされている感しか感じなかった このような作品に素晴らしい!よく出来ている!と言える人をレビュー欄で見て「嘘だろ…」と思いました、とても「つまらなかった」です | ||||
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あまりにも酷すぎるのでレビューしてしまいました… 仮想現実としては興味引かれたので読んでみましたが途中で挫折… 酷すぎる | ||||
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買ったからには読まなきゃという思いだけで無理して最後まで読みした。五分後の世界って何なのですか。私には想像すらできなく意味不明です。分かる方が居たら教えてください。 作品が悪いと言っているわけではありませんが、私にはこの評価以外に考えられません。 | ||||
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読み終えるのが苦痛でした。登場人物に個性がなく、場面説明も理解に苦しみました。何度、読むのを止めようとおもったことか・・・・。 小説は好きなので、色々なジャンル、さほど著名でもない作家も読むようにしていますが、この作品にはがっかりしました。 | ||||
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初村上先生の本を読みました。私には本の世界に入れずに最後まで苦労して読みました。 | ||||
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入り込めない。 なんかすごい状況に陥ったのはわかるのだが、登場人物の顔(混血ってどんな顔?)や性格(みんな似通った性格)で個性が無くて区別がつかず、唯一わかるのは性別の違いから唇かさかさの女の人だけ。 単語も聞き慣れない言葉が多いから(造語とか結構あります?)、物語の状況が、何がどうなっているのか全然わからない。 皆さんよくこの難しい言葉の羅列で理解できるなーと思います。 | ||||
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友人に勧められて読んでみたが、正直失敗。 物語の設定が特殊なので、半分くらいまで読み進まないと、なかなか理解できず、読み返すことが多かった。また、使われる武器などの描写が細かくされているが、理解に困った。映画で見たい作品。 | ||||
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評価が高い理由も作品の意味も理解できなかった。 あまり頭が良くないからうまく書けないけど、読んでて悲しくなった 作者の言う日本人としての魂、信念というものを貫くために、地下にこもりゲリラ化し、世界中から一目置かれたからといってなんなのだろう。 同じ日本人なのに地下と地上に住む人々を差別化し、日本古来の伝統を重んじることを嘲笑い、アメリカ的(合理的)な生活習慣や芸術、スポーツを取り入れ、その実力を世界にしらしめる。 これが果たして日本人なのかな。 武力面では強いとの表現があったから、ちょっと違うのかもしれないけど、なんだか昨今の北朝鮮を見ている感じだった。 外国にかぶれた同国内の同胞を排し、国民を賄える力もないまま独裁軍事国家になり、資金難にあえいだ時は、合理性、諸外国に力を示す時等といい、うまく他国の力を借り(北朝鮮も昔アメリカについてベトナム戦争いったよね)、その一方で近代的をアピールするために外国文化を取り入れ、生活スタイルは無駄な私語や贅沢は禁じ… 矛盾だらけの北朝鮮と一緒だと思う 私からしたらそんな国は嫌だし、絶対にもしこんな日本が実在してたら、嘲笑の対象だと思った。 たとえ戦争に負けず、占領されなかったとしても、グローバル社会において、多少なりとも諸外国の文化が入ってきたりすることは当然だと思う。 たしかに今の日本の外交とかは頼りないけども、それでも日本の風土にあった伝統文化を大事にし、日本人にしか出せない風流や、わびさびを愛するこころをだいじにしていくって作品の方が私は良かった。 | ||||
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唐突な始まりはいいとします。 でも最後まで始まりの理由がないのが嫌でした。 気づいたらそこにいて、訳は解らないけど死なないために闘って、その世界にいる人と接して、また闘って、よし、この世界で生きていくぞー おわり。 本当にこんな話でした。 主人公が5分後の世界に飛ばされた原因は不明、ただ気づいたらそこにいた。 原因も解明されることなくおしまい。 無駄にある戦闘描写もただのグロテスクとしか思わない。 私は読んでるとき頭で小説の世界構築し、風景等を想像しながら読むのですが はっきり言わせて頂きますと、今まで読んできた本の中で一番つまらない世界でした。 簡単な言葉で表現すると、『ただ汚いだけ』。 別に綺麗なものであれば何でもいいと言っている訳ではありません。 なんだかただ汚い。それだけ。 ダーティさに、深みが感じられません。 内容や展開的に、ハードで余韻を感じる暇がない小説なのかもしれませんけどね。 レビューを見る限り好評のようなので私には合わなかったのでしょう。 彼の著書はもうひとつ読んだことがありますが、やはりだめでした。 | ||||
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この小説を賛美する人間は今すぐアフガンへ行けばいい。主人公と同じ気分を味わえるから。湾岸戦争への怒りが9.11同時多発テロを招きイラク戦争勃発、今現在も自爆テロが行われている。戦場ジャーナリスト、戦場カメラマンに日記でも書いて貰えばもっと興味深い本が出来る。 | ||||
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パラレルワールド物というべきか”もし戦争が終わっていなかったら”というif物というべきか. 途中まではSF的な解説がなされることを期待しながら読んでいたが,そういう期待は裏切られる. この小説はあくまで村上氏の国家観,あるいは人生観を表現したものであって それ以上でもそれ以下でもない. 例えば,主人公は,このあり得ないような状況をわりとあっさりと受け入れている風に見える. 通常のSFであれば当然描かれるであろう,受け入れるプロセスの苦悩や 主人公による状況の考察,そこから脱出するための工夫というものは 一切描かれることはない. ストーリーらしきものはあるが,オチもないに等しい. 作者が表現したいものは,あくまでアンダーグラウンドなる日本の国家像なのだろう. ひょっとすると26万人という数字は 今の日本で,この世界の住人に匹敵するような使命感を持った人生をおくっている日本人は そのくらいしかいないという村上氏の推測なのかもしれない. ただ,この小説で描かれる日本はどちらかといえばディストピアであって これを理想郷として共有できる世界観の持ち主は少なかろう. | ||||
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濃厚で重圧なストーリーを期待していたのに、がっかりしました。ファンのレビューが多いので叩かれそうですが、正直、これはすごくチープな小説だと思います。扱うテーマのわりに著者の信念が伝わってこない。どこか産業的な印象を受けました。 | ||||
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読み始めも読み終わりも唐突だった。 いきなり別な世界に行ってしまうのは展開上、許せたとしても、あの終り方はないんじゃないかと思います。 結局、私の中には独特な世界観以外、何も読み取れず小説としても楽しめませんでした。 私の期待する方向が違ったのでしょうが、この本が著者自ら最高傑作と呼ぶならば、2度と同じ著者の本は読まないと思います。 | ||||
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伝えたいテーマは、分かり安すぎるほどに良く伝わりました。 しかし、伝え方が巧みであるとは感じませんでした。 まず、文章に味がありません。 集められた情報の羅列、平凡な会話表現などが作者の固い頭を想わせます。 また、小説内の想像世界があまりにも勧善懲悪な設定であり、失笑することもありました。 ほかの村上龍作品を読もうとは思いませんでした。 | ||||
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からとても強く支持されそうな小説。村上さんの今の日本の現状を憂いている事は良く分かりますが、そのための手段として小説という方法で表現するなら(そう私には感じられました、私個人の感想です、また作品からどう感じる事も読者の自由であると私は考えます)、その設定が安易過ぎると思う。また誰の心にもあるいわゆるタカ派的なるものを満足させるファンタジーとしては有効ですが、その先が(手段なり、方法なり)放り投げられていてちょっと不満。安易なタカ派的カタルシス(生きている実感)が最高、という単純な思考が悲しいです。 激しい環境の中ではささやかな安らぎを大きな幸せに感じ、安穏とした環境の中ではすべての物事が薄く感じられる事を分かっていてあえて、単純化しているようで残念。ただ描写は様々なものに焦点が合っているクリアーな、クリアー過ぎる感じのする写真を見ている様でいて非常に上手いと思います。だからこそ、単純化し過ぎる点が残念。 | ||||
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少し期待しすぎたのかもしれない。 執拗な戦闘描写、現代日本に対するメッセージ性などが賞賛されているようだが、 残念ながら自分にはそのような好意的な感想は全く持てなかった。 緻密な取材によって構成された世界観であるはずなのに、それが十分に生かしきれていない。 この作品の第二弾である「ヒュウガ・ウイルス」が、この五分後の世界で描かれた舞台をそのまま再利用して書かれている点から見ても、 その辺の消化不良は作者自信も感じていたのだろう。 何度か読み返しているうちに味が出てくる小説というのもあるとは思うが、 1度読んだ時点で2度目があるかどうかが決まってしまうのも事実である。 他の作品に期待したい。 | ||||
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