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ニサッタ、ニサッタ
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ニサッタ、ニサッタの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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「上巻を読み進めるのがあまりにも辛い」という内容のレビューを見て、読むのを躊躇っていたが、何ということはない、要するに主人公である耕平はただ大卒というだけのプライドが高すぎ、考えが甘いだけで失敗の繰り返し。懲りたかと思えばまた同じようなことを続ける。共感も感情移入もできなかったので、特に辛くも無かった。これが、下巻になってどのように考えをあらため、成長していくのかというのがテーマだと思いながら読み進めた。耕平を変えていくのは新聞販売店で出会う杏菜のひたむきな生き方であり、彼女との関わりの中で少しずつ変わっていく耕平の姿が下巻では描かれていく。 呼んでいて上巻では共感ができない耕平に対して下巻では自分の気持ちが少し寄り添うようになっていった。 | ||||
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耕平の祖母の言葉に救われました。 | ||||
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下巻まで読み終わりました。 号泣です。 これでもか、これでもか、と酷いことが起きる。 だけど、誰でも、いいところがあるし、それを活かす道もある、っていうことだと思いたいです… いい作品だと思いました | ||||
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感動いたしました。生きてゆく希望のようなものが湧き上がる一冊です。 | ||||
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自分も新聞販売店で学生のときとか働いてました。なので、おもしろかったです。下巻も楽しみです。 | ||||
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「ニサッタ」はアイヌ語で「明日」の意。東京の三流大学を卒業した耕平は、短い間に挫折を繰り返し、明日への目標を失う。行き着いた先の新聞販売店で、沖縄から上京した謎の女性杏奈と巡り合う。 | ||||
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掃きだめのような新聞配達業界からもドロップアウトした耕平は、故郷・知床へUターンするが、そこでも人生の葛藤は続く。“アイヌ”“アメラジアン”を伏流語に、失敗や挫折に不寛容な日本社会を描く。 | ||||
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(下)があまりにもおもしろい感動編のだけれど、そこまでが辛く、長い・・・。 あんまり辛くて、読みたくなくなってしまう。 | ||||
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乃南さんの著書は「しゃぼん玉」が好印象で、色々と読んでいます。 「ニサッタ、ニサッタ」…ニサッタって何だろう??と思い、あらすじを読むと興味が湧き、読みました。 現代社会の中を、不器用ながら?色んな目にあい毎日を必死でやり過ごしていく耕平の姿、そしてうまくいってる時の耕平の、ある意味軽い気持ち?が自分の過去とも共感でき(現実の厳しさへの考え方の甘さ等)読み進めました。 上巻を読み、改めて現実というものの厳しさ、世の中の厳しさを痛感した感じです。 耕平程の不運まではありませんでしたが、自分もやっぱり甘い所があるので…。 上巻は東京で、下巻は北海道知床での話になります。杏菜との出会いは、耕平にとって本当に良かったと感じました。自分が辛い時には、自分の事しか見えないし、自分ばかりが辛い…と思いがちですが、杏菜の様に、もっと遥かに厳しく?辛く寂しい環境で生きてる人もいる事、考えさせられました。 「アイヌ」の様に、何故差別されなきゃいけないんだろう!?と、人間の感覚って、自分達と少し違うだけでも心のどこかで受け入れられないのは、なんでだろう…と思います。杏菜の環境もそうですし。これは実際の現実問題ですね。 耕平のお祖母ちゃんの考え方や、入院してる耕平への言葉・教えは、読んでる私自身も心の中に置いておこう。と思った言葉でした。「今日の事だけ……」辺りです。こんなお祖母ちゃんが居たら幸せだなぁと思いました。 この耕平のお祖母ちゃんが「地のはてから」(上・下巻)の主人公らしいので、そちらも早速読んでいきます。 現代社会で辛かったり厳しさに悩んだり迷ったりしている人、そうでない人にも、沢山の人に読んでほしいと思う物語でした。 | ||||
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良い作品でした。 乃南アサさんは若いころから読んでいますが、ほんと良い作家ですね。 主人公のどうしようもなさや、人生いろいろあって這いずり回ることが、リアルでした。 誰でも紙一重の生活な気がします。 途中でてきた杏菜というキャラクターがさりげなく、そしてだんだん存在感を増して、良いエッセンスをくわえてくれます。 最後はみんな幸せになってほしいと思えて、清涼感があって終わりました。 結構長い小説ですが一気に読めます。 ちょっと疲れているときにいいかも。 | ||||
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乃南アサさんの地のはてから上下巻を読んでとても感動して、是非関連した本も読んでみたいと購入しました。 とても興味深く感動しました。文庫本と間違えて購入してしまったので通勤時に読むには重くて大変でしたがそれ以上に面白く読むことが出来ました。 | ||||
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後半は時代の流れを追っていくだけになってしまったような『地のはてから』より、断然自然な流れで話が進み、主人公に共感できました。 転職するたびに「今度こそしがみつく」と思いながら、甘さや不運で人生が暗転していく耕平の姿は、人生の厳しさを知らない20代半ば以下の人(特に大卒や大学生)にこそ読んでほしい。ホント、今の日本、あなたたちが思っている以上に厳しいんですよ。 杏菜や大将は、いかにも小説的な存在です。実際はそんな相手も見つからず、もがいている人は世の中ゴマンといるでしょうね。それでも「ただ生きていくしかない」。生きていくって本当に大変。そんなことをしみじみ考えさせられる作品。 | ||||
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前半は読んでいて辛かったです。 仕事辛くても、がんばらなくちゃと思いながら読みました。 転落していく人生の疑似体験というか、転落は簡単な事なんだと‥‥‥ 貯金がんばるぞ! | ||||
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このまま終っちゃうん?と寂しい気持ちできたけれど、最後は希望の光が射してよかった。 いろいろ考えさせられるお話でした。 まずは、自分を甘やかしちゃダメですね。 | ||||
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北海道の田舎出身の青年が東京に出てきた。東京の三流大学を卒業して小企業を転々としていずれもうまく行かず数年後、新聞配達にたどり着く。新聞配達員はそう言う地方から出てきた若い人々の受け皿になっていることは報道や他の本でも読んでいた。偽名でも外人でも二食住居が保証されるらしい。その現実は凄まじい。一つの日本の底辺のあり方を活写した小説。 | ||||
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主人公が東京での夢破れ故郷に帰る。そこからの再生に向けた物語。日本の地方に生きる働く若者の意識と生活が生き生きと描かれている。 | ||||
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日経の書評で高い評価がされていて、数年前とりあえずアマゾン中古で購入し、長年転がっていた本。 最近手に取ってみて、あまりの面白さに時間を忘れて読み切ってしまいました。 主人公の耕平は、不況の中、新卒入社の会社を上司とソリが合わず速攻退職、第二新卒で入った会社は社長夜逃げで倒産、派遣を渡り歩くもインフルエンザで数日休めばクビ、ジリ貧の中アパートの更新ができずに居場所を失いウィークリーマンション、ネットカフェ、揚句のはてには山手線の中で眠る身分に転落。 捨て身のパチンコの大当たりで得た大金も、女にだまされて持ち逃げされる。 金はないけど大道芸人になる夢を追って海外に出てゆく友人に対して、夢も目標もなく「ただ安定したリーマン生活」程度しか意識できず、それさえ達成できない不甲斐ない自分。 最後はサラ金に手を出し、巨額の借金を作ってしまい、押しつぶされそうになりながら、都会の片隅の新聞販売店で、前科のある男や定職についたこともない連中と一緒に、夜昼逆転した過酷な肉体労働生活を送ることに。 主人公は、もちろん「どこか甘い」「がまんが足りない」ことは明らかなんだけど、普通にがんばっていて、それほどまでにダメ人間とも思えないそのへんにいそうな青年。 だけど、挫折と再起を繰り返す中で、いいところまではいくが、いつも「あと一歩」のところで、不運やちょっとのがんばりが足りなくて、転落してしまう。それは、まるで悪夢を見ているようなシーンの連続です。 こっち側から彼の行動を見ている読者としては、ついつい「で、今度はうまくいったのか?」「今度はうまくいってくれよ」とハラハラドキドキ感情移入していしまいます。 思うに、大げさだけど、「本当に自分はこれでやってく」「平凡なリーマンならそれを死守すべく、命かける」という思い・覚悟の有無が、結局いずれの場合も勝敗を分けていると感じます。 新聞販売店での日々は、沖縄に生まれ出生の重荷を背負いつつ黙々と働く竹田杏菜と知り合ううち、「東京は、ここは自分のいる場所じゃない、帰ろう」という自然な気持ちを耕平の中に呼び覚ましてゆく。そして彼は、大学入学から約10年を過ごした東京を後にし、故郷の北海道・斜里に帰る。 故郷の母親や祖母は、彼の帰郷をたぶんうれしく受け入れながらも、やはり「真面目にやっていくれさえすればいい」「今度はうまくいってほしい」という痛いような気持ちで見守る。 肉親の心配、生まれ落ちた故郷の環境に包まれて、すり減った耕平が少しずつ元気を取り戻してゆく過程も、丁寧に描かれ、改めて「ああ、自分のことを大事に思ってくれてる人たちと切り離されて生きてきたのが、すべての間違いの根源なんだな」と思わされます。 その後も、耕平は、地元のスーパーにアルバイトで就職し、真面目に働きつつも、誰とでも寝る薄っぺらい女を「彼女」と勘違いしてみたり、数年前に海外に旅立った大道芸人志望の友人からのひさびさの連絡に衝撃を受けたりと、一進一退を続ける。 そしてやはり、「自分はやはり、「これでやってく」というものが無い、だからちょっとした揺さぶりでやられてしまう」ということがわかる。 煮詰まった心境の中、酒を飲んで運転した耕平は、あわやの事故を起こしてしまい、自らも大けがを負い、正社員登用の話もあったバイトはクビ、また悪夢が再来します。 それでも死を覚悟するほど落ち込んだ彼を終始暖かく見守り、励ますのは、母親であり、祖母であり、そしてなぜか東京からやってきてこの地に居ついてしまった杏菜だった。。。 500ページ超、約10年の耕平の苦闘を丁寧にえがき、その間彼が出会う多彩な人物とそれぞれの生き様も明示的暗示的に織り交ぜ、耕平だけでなく読者にも、「どう思う?」という問いかけを数多く投げかけてくるような印象で、平凡な一青年のとるに足らない軌跡を描きながらも、「これは、たぶん山崎豊子さんとかの作品の超現代版にあたる大河小説かも」と感じた。 物語は、最終的に希望を感じさせるエンディングで終わり、一読者としては「本当によかった」という思いでページを閉じられます。 そして、「人ががんばれるのは、人を支えるのはやはり人の支え」「大地に根を張るように、揺るがない「自分はこれでやってく」を持てるかどうか、の大切さ」を考えさせられた。 そして、月並みだけど、「がんばらなきゃ」「がんばってさえいれば、今結果が出てなくてもだいじょうぶ」という思いも。 (お話は、最終的に希望を感じさせるエンディングで終わり、一読者としては「本当によかった」という思いでページを閉じることができ、著者の配慮に思わず感謝してしまいます。) | ||||
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上巻は,うまくいかない主人公に同化して,どんよりとした気持ちになり,このほんの面白さが分からんとぼやきましたが,この下巻を読み通すと,スッキリします。 | ||||
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地のはてから の孫が主人公ということで、選びました。期待通りの内容、興味深い展開でした。おばあさんの、とわが登場した時は、ときめきました。 | ||||
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斜里町に11年網走近郊を含めると17年の勤務経験の地、懐かしくも有り 現実に有ることと重ねて読み切りました。 心の変化、微細な動きを表現されているのが素晴らしいと感じました。 道東に住んだ経験者に紹介しております。 | ||||
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