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エディプスの恋人
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エディプスの恋人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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「家族八景」「七瀬ふたたび」で超能力者の存在が紹介され、彼らが現在の社会から阻害されている状況を伝えてきたが、第3作ではいきなり「神」の存在が出てきて、ストーリーの流れとしてはあり得るとは思いますが、かなり飛躍しすぎているようにも感じられます。今まで、個々の超能力者がそれぞれ自らのスキルの限界を意識しながら、ぶつかり合ったり、協力し合ったりしながら生きてきた背景があり、第2作で現代の普通の人達から排除・抹殺されてゆく様を表しており、イメージとしては超能力者達が持てる能力で必死に生き続け、徐々に現代社会の中に人権を得てゆく、と思っていましたが、意外でした。神を表に出してくるのはちょっと早すぎないかな、と考えます。 | ||||
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傑作扱いされているので悪口書きにくいが、面白さがよくわからなかった。 というか、物凄いマザコン小説という感じで、そんなのが神様でも不快なだけだなぁと、思った。 それが解決する訳でもなく、解決の手段や可能性も見出だせずで終わるので、読後に嫌な気持ちになる。 | ||||
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七瀬シリーズ第三弾。 シャープで粒よりな短編集、スーパー超能力者大戦を経て、奇想天外な世界創造物語へ。 表現実験が豊富で前衛的に。 ある意味本来の筒井康隆そのもの。 | ||||
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「七瀬ふたたび」で死んだはずの七瀬がなぜか傷もなく美貌のまま主人公。 エディプスはオイディプスとも発音され、ギリシア神話の王ライオスとイオカステの子でのち王となる。ライオスは息子に殺されるとの神託を受けエディプスを捨てた。のち、心ならずも老人(実はライオス)を殺し、スフィンクスの謎かけを解き王となる。先王の王妃(実は母)を妻として4人の子を得る。やがて、知らずして父を殺し、母と交わったことを知り両眼をえぐり王位を捨てて放浪する。 エディプスコンプレックスは精神分析の用語で・・人は幼児期において異性の親に対し近親相姦的愛情をいだき、同性の親を憎むという経験を持つが、これは自他ともに容認されないため意識にとどめる事ができず無意識内に抑圧される・・この心的表象(コンプレックス)をいう。 でもこの作品はそんな思索めいたことはなく、筒井の世界観、超絶対者、母親の息子に対する溺愛・過剰防衛、近親相姦などが混じっていて安っぽく無理を感じます。 | ||||
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七瀬、みたび、ですが、 『七瀬ふたたび』で、 衝撃的なエンディングを迎えましたが、 もう一度、 というのは嬉しい。 と思っていたら、 なんとも意外な方向へ。 SFには違いないけど、 壮大な展開。 で、 その落ち、みたいな。 嬉しいけど、 なんか、 寂しい3冊目でした。 ちょっと哲学的過ぎたかな。 | ||||
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神について論じているのが三巻で、けっきょく主人公:七瀬には焦点はあてられていない。 七瀬は語り部であり、「七瀬ふたたび」と同じように、しかも今回は前作よりひどく翻弄される。 能力に翻弄され、社会に翻弄され、神に弄ばれるのが七瀬という哀れむべき女性である。 結局、七瀬の人生はあらゆる意味で陵辱された悲惨なものであった。 SFとしては一級だが、七瀬という人物を書く小説としては三級と思わざるをえない。 世界をつかさどる神に人格ごと蹂躙され、人生という人を組成するものを髪の毛一本まで陵辱された主人公というのも珍しいのではないか この作品に全く救いはない。 | ||||
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