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(短編集)
青い鳥
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青い鳥の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全149件 101~120 6/8ページ
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村内先生は教えてくれました。この世には「大切なこと」がたくさんあることを。 そして「大切なこと」と向き合うということは自分自身の感情と真正面から向き合うということを。 ほんとは許してほしい。 ほんとは嘘をつきたくない。 ひとりぼっちになりたくない。 村内先生が生徒の奥底にある素直な感情にいつでも寄り添ってくれる安心感。 重松さんの優しい筆致がなお一層村内先生の言葉を引き立たせます。 | ||||
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出逢えて良かったと思う一冊です。 派手な盛り上がりがあるわけではありませんが、とても奥深い一冊です。 吃音という障害を抱える国語の先生が話す大切な事は、穏やかで優しく、心のつかえがすっと消えていく様な不思議なものさえ感じました。 私はもうとっくに中学生ではありませんが、出会えて良かったと思う素晴らしい一冊でした。表現しにくいのですが、読み終わった後に不思議な前向きなドキドキ感の様なものがあった事が印象的です。 自分にとって大切な事を忘れそうになってしまった時にまた読み返したいと思います。 | ||||
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中学生の頃先生に会いたかったと思う。先生、どうしてあの時来てくれなかったんだよ、と。 中学生の自分に戻り、先生が側にいて大切な事を話してくれた気がしました。 表題の『青い鳥』が好きです。 | ||||
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描写がすごくて,映像が浮かぶように読むことができました。 教師として大切な部分を思い出させてくれる本です。 ぜひ一度読むことをオススメします。 | ||||
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おそらく登場人物のような先生が実在すれば、あっという間に生徒に無視されてPTAに叩かれてどっかに行ってしまうと思います。 きっと周囲の教育委員会のお偉いさんなんかは、先生のこの独特のキャラを理解していて、それで暖かく見守っているんじゃないかと思います。 私は結構多弁な方なのですが、そういう人に限ってたしかに話の中身はありません。 そばにいてあげること、それだけでいいこともある。 なんか眼から鱗が落ちた言葉です。 青い鳥って、意外と直ぐ側にいるんだって思います。 | ||||
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小学校の教頭をしています。この本を読みながら担任していた子どもたちを思い出しました。こんな風に寄り添ってあげられなかったなぁと少し切ない気持ちになりました。 | ||||
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著者があとがきに「ヒーロー」の話を書いてみたかった。 と在るように、一人の生徒の心を軽くしてくれる一人の教師(ヒーロー)の話です。 構成としては同じく重松清著の「きみの友だち」と近いです。 一生徒目線で描写され、自分の学校に変わった臨時教師がやってくる。 そしてその臨時教師が「何か」を伝えてくれる。 そんな話が計8話(計8人の生徒)の構成です。 私が著者が好きな点は、他の作品においても 伝えたい「何か」を押し付けがましくしない(無理に答えを作ったり、無理に答えへ導こうとしない)点。 劇的な生い立ち等、特別な背景持つ人物ではなく、誰にで起こりうる課題・問題・悩み等を綴ってくれる点です。 重松清作品の中でも読みやすい本だと思うので、是非読んで他の本も手にとってみてください。 マイナスになるかどうかは人それぞれですが、この作品については ヒーローの話をしたかった、とあるように ちょっとだけその先生がカッコよすぎ、話が綺麗すぎ、と感じるところは在るかもしれません。 私がこの著者で一番好きな「流星ワゴン」★5つと比較しての★4つです。 | ||||
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恥ずかしながら、重松清先生の作品を初めて読みました。地元の新聞のお薦め本のコーナーで紹介されて興味を持ち購入、何気なく通勤途中の地下鉄の中で読みました。不覚にも涙が…何とか堪えはしたものの、それ以来…毎日鼻をグスグス鳴らしています。が、しかし…「おまもり」をバス待ちの列で読んだ時、堪え切れなくなりボロボロ涙を流して読んでしまいました。いやぁ〜恐るべし、重松清。久々に大切な一冊、素敵な作家さんに出会えました。 | ||||
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重松清だから書ける作品だと思うのだが、やはりヒーロー仕立てがどうもしっくりこず、作品の流れを切ってしまっているように感じた。水戸黄門の決め台詞的な要素が、作品の結末を予想させてしまう。本文は心温まる話しなだけに残念でならない。 青い鳥 (新潮文庫) | ||||
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村内先生の 「人間は大人になる前に下の名前でたくさん呼ばれなきゃいけないんだ。 下の名前で呼んでくれる人がそばにいなきゃいけないんだ」の言葉。 本当にそう思う。じわじわ胸にくる作品だ。 我が家では、自分が読んで良かったものは家族でまわす。 今は下の息子が読んでいる。 通学中の電車の中で読でいる感動やの息子はどうしてるのだろう? | ||||
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中学生が主人公の短編集。 すべてに共通して出てくる重要な人物がムラウチ先生。 むしろ、ムラウチ先生が本当の主人公とも言える。 ムラウチ先生は、言葉をうまく喋れない。 どもるのだ。 正確な日本語では、吃音。 それも、結構、重症。 だからムラウチ先生は、話すことが凄く苦手。 そして、そんな先生だからこそ、一生懸命に話すことは、 本当に伝えたいこと、大切なこと。 子ども以上、大人未満の少年少女たちが、 ムラウチ先生と出会うことで大切な何かに気づいていく。 先生は決して押し付けない。 一生懸命に話すけれど、それをどう受け止めるかは子ども次第。 本当に、どこかにこんな先生がいてくれたら良いな。 そう思える、素敵で、ちょっとファンタジーな要素も感じる小説。 お勧めの一冊。 | ||||
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部屋にひとりでいたのをいいことに、読みながら、声を上げて泣いてしまった。 中学校で国語の非常勤講師をしている村内先生は、言葉がつまって滑らかに話せない。 だから、村内先生は大切なことしか言わない。 そして、先生は誰よりもすてきに笑う。まぶしいような、なつかしいような笑顔で。 何よりも、本当にそばにいてほしいとき、村内先生はかならずそこにいて、静かに寄り添ってくれる― 自分の弱さを隠さずに、傷つきながら生きている人はすてきだ。 かっこわるくても、自分の傷より、誰かの気持ちに寄り添うことに一生けんめいになれる人は、もっとすてき。 読みながら、村内先生に恋しそうになった。 わんわん泣きながら、過去の傷がやさしく癒されて、読み終えたあと、雨上がりの空みたいに心がさわやかに晴れ上がる、すばらしい小説。 | ||||
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私が一番始めに出会った重松ワールドは実はこの本ではありません。 『きみの友だち』 という小説です。 私はこの本と出逢い、人生が変わりました。 そして、本題のこの 『青い鳥』 が次に出逢った小説です。 [いじめって…なんだろう] 私の心の中に芽生えた疑問。 それを重松さんが教えてくださいました。 この本を読むと初心に戻れます。 重松ワールドに 『ばんざい ばんざい ばんざい』 | ||||
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どうして 重松清さんの本は こんなにもキレイに 感動で泣けるのだろう。 今作、 タイトル作品を含む 8つの中編で構成されているのですが、 そのいずれもが涙なしには読むことができません。 通勤の行きと帰りに 地下鉄車内で読んでいたのですが さすがに涙を流すわけにも行かず、 グッとこらえて、それでも眼は完全に 潤んだ状態で、時には目元に浮かんだ 液状のものを、拭いながら読了させてもらいました。 ・たいせつなこと ・そばにいること ・ひとりぼっちじゃないこと きっと、いや、 絶対に、あなたのそばにも ”青い鳥”がいるに違いありません。 目に見えるか 目に見えないかの違いはあるかもしれませんけどね(笑顔) | ||||
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村内先生は吃音でうまく話せない。だから「大切なこと」しか言わない。うまく話せないがゆえに伝えることが出来る思い、それは「そばにいること」「ひとりぼっちじゃないと伝えること」。 本当にいい先生とは生徒に真剣に向き合ってくれる先生だと分かる。こんな先生いるはずないと思いつつも本当にいれば救われる生徒は、たくさんいるはずだと思う。 きみの友だち (新潮文庫) 重松清「愛妻日記」より ソースの小壜 [DVD] | ||||
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村内先生は吃音でうまく話せない。だから「大切なこと」しか言わない。うまく話せないがゆえに伝えることが出来る思い、それは「そばにいること」「ひとりぼっちじゃないと伝えること」。 本当にいい先生とは生徒に真剣に向き合ってくれる先生だと分かる。こんな先生いるはずないと思いつつも本当にいれば救われる生徒は、たくさんいるはずだと思う。 きみの友だち (新潮文庫) 重松清「愛妻日記」より ソースの小壜 [DVD] | ||||
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私の娘は「ハンカチ」の千葉ちゃんと同じ場面緘黙症でした。場面緘黙症の子が主人公の小説 はほとんどありません。場面緘黙症自体知られてませんから無理もないですが・・・ それを、みごとに表現し感動的な作品にしてあり、涙涙でした。さすがです。 伝えたくても伝えられないつらさ、苦しさ・・・そうか、こんなにも辛い事なのか。 千葉ちゃんの・・・娘の辛さや苦しさがやっと本当に理解できました。 それと同時に私の中の焦りが小さくなりました。 村内先生に見守るとはどういうことなのか、寄り添うとはどういうことなのか? ほんとうの見守り方、ほんとうの寄り添い方を教えてもらいました。 私がこの本を読んでから2年、娘は緘黙症をほとんど克服しました。 この本のお陰も大いにあったと思います。この本を読んでよかったです。 吃音があって、伝えることに苦労した重松さんのうまく伝えることができない人たちのお話。 千葉ちゃんのことばを借りて「伝わった。ほんとうに伝えたいことだったから、伝わった。」 重松さんのほんとうに伝えたいこと、私にも伝わりました。ありがとう。 | ||||
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狡賢い子供や、残酷な子供が多く登場する。 これは重松作品すべてに共通していることですが 子供とは未完成ゆえに残酷な面をたくさん持っている。 重松さんはそれを容赦なく描いていく。 子供は痛みを受けたことがないから痛みが分からないのだ。 「青い鳥」の章はこういう子供の二面性をしっかり描いている。 親にとって子供は天使。 しかし子供にとって「子供」という存在は、時として自分に致命傷を与えるナイフになる。 他人の痛みに気がつかない未完成な子供たち─。 なすすべくもなく仲間はずれにされる無力な子供たち─。 そして孤立する子供たちに対して無知な先生はこう言い放つ。 「協調性のない子だ!」 むかで競争─。あれこそ学校による学校のための、子供たちに対する協調性の押し売りである。 重松清は子供のころ、きよしという言葉が言えなかったそうです。 言おうとしても、きっきき、きよしっ! どもってしまう。作者は吃音でした。 これからこの本を読む人に私がアドバイスしたいことは 「ハンカチ」「おまもり」「カッコウの卵」は涙腺刺激度が強烈なので、 くれぐれも人前で読まないほうがいいと思います。 「青い鳥」は泣かせのキヨシの本領発揮の作品です。 | ||||
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最初の「ハンカチ」が、ワタシには少々入り辛く 少し立ち往生してしまいましたが、数ページ 読み進む毎に、作品の中に引き込まれていきました。 どの物語も、実際に経験はないものの、どこか深い所で 「他人事ではない」 そう思わされました。 ワタシも、村内先生と出会いたかったなぁ… 最後はそんなことも思ったり(笑 慾を言えば、ちょっとカッコよ過ぎるかな^^? だけど、 『本当に大切なことしか言わない』 村内先生は、コレ良いんでしょう、きっと。 最後に収録されている「カッコウの卵」が 1番良かったです。 方位磁石を見失った全ての方にお勧めしたい1冊です。 | ||||
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映画を先に観たのですが,淡々とした中に村内先生の存在が光り,原作に興味を持ちました。8編の話から構成されていて,やはり淡々とした中ですが,大切な事がちりばめられています。ぜひお薦めです。 | ||||
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