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(短編集)
残り全部バケーション
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残り全部バケーションの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 1~20 1/5ページ
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今読んでいるのは過去?現在? 多少悩みながら読み進めました。 見応えあり ほんわかありです。 | ||||
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〝当たり屋〟とかの物騒な仕事を請け負っている〈溝口(みぞぐち)〉と〈岡田(おかだ)〉。この二人が絡(から)む五つの章で構成された連作短篇集風の作品です。 さほどパンチの利いた章の繋がり具合ではなかったし、正直、最終章の幕引きも微妙だったかなあ。 でも、第二章「タキオン作戦」の話が実に面白かった! 映画『ターミネーター』を小道具に使うとか、色々と手の込んだ細工に遊び心があり、これは楽しかったですね。 あと、第四章「小さな兵隊」も良かったな。こういう、小学生があれこれ考えたり行動したり、つまりは彼らが活躍する話を書いて、伊坂さん、上手いよな、読ませるよなあって思います。著者の『逆ソクラテス』も、あれ、とても面白かったし。著者の手になる、小学生、中学生を主役にした話を、もっと読んでみたいですね。 | ||||
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章ごとで独立した内容ですがまるでパズルのようにハマっていき最終章では「そう来たか、、」と思わず口にしてしまいます。最後はこの後どうなったか考えさせられる終わりで題名もなるほどと思わされる作品でした。普段本をあまり読まないのですが、読み進めるにつれて物語が思いもよらぬ方向へと展開され、おしゃれなセリフも相まってスラスラと読み進められました。内容を知ったうえで、もう一度読みたいと思える作品でした。 | ||||
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最後の最後にあ!そうゆうことだったのねと言ってしまう本です。 | ||||
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自分の感触とあらすじを読んで、全く印象が違う・なんじゃこれ?という体験、お持ちではありませんか? 初めの十数ページを読んだ後、へーなるほど、と思う。そしてその後どうなるのかなと思い、改めて裏表紙のあらすじを確認する。え?そんな話なの?まったくそういう風じゃないじゃん!?てか、違う本のカバーが読んでる!? それくらい読み始めとあらすじが異なった作品でありました。 そして、読後の強烈な『やられた』感、『そうくるか』のつぶやきに笑み。 実によくできた、伊坂幸太郎さんらしい作品でありました。 ・・・ 今回も、これまた伊坂作品らしい内容でした。 まずもって奇想天外な舞台設定。『実はお父さん浮気していました』というウケないおやじギャグのようなかわいらしい(状況はかわいらしくない)言い方で始まり、しかもそれを意外にも平穏に受け止め、家族解体へ静かに取り組む親子3人組。その家族3人の最後の晩餐で、父親のケイタイ(実際にはPHS:古いね)に届く『友だちになりませんか』というメッセージ。 ・・・このあたりまでで、私は一体どういう展開になるのか分からず裏表紙をガン見した次第です。すると、何という事でしょう。この家族の話はあらすじの『あ』程度も書いておらず、どうやらワルのグループがお話の中心らしい。で、確かに物語は大きく旋回し、不倫解散家族、ワル足洗い話、ワルだけどメッチャ手の込んだ人助けする話、等々へと展開していきます。 とにかく驚きに理解が追い付かない、というような小説であったと思います。 ・・・ さて、構成も伊坂節全開ですね。5章立てですが、全て独立しており、それぞれの章の登場人物が別の章でリンクしています。 こうした作りは『チルドレン』『終末のフール』にもみられた構成でありました。 また、章により時間軸を前後させるとか、ある章でさらっと触れられる事件が別の章でメインテーマとなるなどの伏線の張り方、なるほどねえーとなる構成でありました。 ついでに言えば、何度か繰り返している『まっとうな倫理観』なるものを持つキャラ設定も健在。溝口です。 アタリ屋・ユスリにもかかわらず、ちょっとアホでべらんめえで、岡田という仲間の仇討ちをしようとする、「憎めない」存在。ノワールなテーマだけど、絶妙のバランスで紐帯とか信頼とかの倫理観、そしてユーモアを混ぜ合わせる。英語でいうところ、Oxymoron的(例:善良な悪党、真面目な不良、みたいな)な面白味にあふれた作品でありました。 ・・・ はあ、ということで、またもや楽しい伊坂作品でした。 今回の作品は何というか、クリフハンガーのまま、ぷつっっとホワイトアウトしてしまうかのような終わり方でした。作品の解釈は読者に任せるというのでしょうか。まあでも、そこもまた、伊坂作品を幾つか味わった後では、アリかも、となるのではないでしょうか。 伊坂幸太郎さんの作品の風合いが好きな方はもちろん断然お勧めです。とりわけ「グラスホッパー」的なノワール系が好きな方は比較しつつ楽しめるかもしれませんね。 | ||||
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似た名前の登場人物が出てくるので、都度、読み返し、思い出す必要はあったが、面白かった。読み終わった後、それぞれの登場人物のその後を知りたくなった。「自分のやった仕事がいくらくらいの価値があるのか知りたくなった」「どうせなら、喜ばれる仕事をしようかって」というセリフが心に残った。面白かった。 | ||||
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相変わらずはちゃめちゃで脈絡の無い各章の物語が最後には繋がって一つの結末に収斂してゆく。最後のドンデン返しもあって読み進むにつれて楽しめました。 | ||||
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プレゼント用 良かったとの回答 | ||||
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当たり屋、窃盗、恐喝など朝飯前。悪事を生業といているけれど、人間味があってどこか憎めない伊坂さんのキャラクターたち。 エッセイ集で、「オートマチックのレバー」についての伊坂さんの思いを知っていたため、第一章のラストは心に沁みた。第二章からは徐々に加速していき、怒涛の伏線&伏線回収ラッシュで伊坂さんらしいラスト。読んでいるあいだ、現実を忘れられる楽しいバケーションだった。 「だって、未来のことはその時にならないと分からないんだし、人生は一度きりですからね。できれば、幸せになりたいじゃないですか」(本文引用) 岡田くんのこの言葉が刺さった。 嫌なことも面倒なこともぜ〜〜んぶやめちゃって、残り全部バケーション!したいなあ。 | ||||
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やくざの世界の人情物語が楽しく続きが気になってどんどん読み進められた。 まさにタイトル通りに納得。 自分もつらい経験を乗り越えた今は、残り全部バケーションだと思うと人生より楽しめる1冊。 | ||||
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伊坂さんお得意のオムニバス形式で話が展開されていきます。 なんと言っても最終章。 あの幕の引き方はズルいです。笑 私は岡田さんからのメールであることを願います! | ||||
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伊坂幸太郎やっぱり巧いや、と感心してしまう本作。 本作、巻末の初出順を見ると、もともとは独立した短編からスタートしたと思われますが、それを構成しなおし、最終章に書き下ろしを加えることで、一つの長編小説としてまとめ上げています。 この手法は伊坂幸太郎の得意とするところで、これまで発表されてきたいくつかの作品にも、その巧さがうかがえます。 最終章を読んだ後で、第一章を再読してみると、初読の際にはさらりと読み進めてしまった部分がしっかり伏線になっていることに気づかされ、小説としてのテクニックにうーん巧い、と唸らされます。 また、伊坂幸太郎の凄さは構成テクニックだけではありません。 たとえば、登場人物のセリフにこんなものがあります。 「過去の事ばっかり見ていたら意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラーばかり見ていたら危ないじゃないですか。事故りますよ。来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいんですよ」 「レバーをドライブに入れておけば勝手に前に進む。なんか気が楽にならない?気負わなくたって自然と前に進んでいくんだよ」 こういう何気ない言葉のやり取りの中に、しっかりポジティブなセリフを盛り込むあたり、伊坂幸太郎の優しさが見えてきます。 また、輸入もののCDケースを覆う透明なビニールセロファンを爪で引っ搔いてもなかなか取れない登場人物に「このコーティングって何なんですかね。せっかく買ったのに一生ケースを開けられないまま終わっちゃうんじゃないか、って不安になったことないですか」と言わせるあたり、同様にイライラした経験がある方はニヤリとされたのではないかと思います。 ホント、あれ取れないですね。 ただ、今、音楽はダウンロードすることが普通で、CDを買うことがあまりない状況になっているかと思われ、そのうちこの場面の「あるある」という面白さは何年後の若い世代には理解されなくなるかもしれません。 それでも私にとって伊坂幸太郎の作品を読むということは、時間がたつのも忘れて幸福な読書体験を味わうことができる貴重な体験であり、なんだかとっても得した気分になる稀有な作家なのです。 | ||||
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お、ハードボイルドだ♪ この本を読み始めて、 まず抱いた感想がこれでした。 久々に味わいました。この感じ。 男が描いて一番説得力のあるジャンル。 それがハードボイルドとバイオレンス。 ゴアやスプラッタではなく、 ホラーやスリラーでもなく、 犯罪と暴力。いや暴力を伴う犯罪。 または、暴力という犯罪そのもの。 これを土台とした物語ほど、 男が男を納得させるものはないと思うのは、 たぶん、 そんなに多数派ではないのでしょうね。 でも個人的には、そう思います。 今だと、性別でわけるのはナンセンスだ。 なんて言われそうですが。 でも、その逆もあるんですよ。 日常系やドロドロ系。 恋愛や女同士のめんどくさい感じ。 ファッションや女性の身体機能、本能、 内向的な自分語りなど。 このへんは、どーも、 男がやると気持ち悪くなりやすい。 どこか嘘くさくて、 文字から気取った臭いがしてきそう。 南條範夫さんの言葉が、 マンガ『シグルイ』に引用されていましたが、 たしか、えーと、 具体的には忘れましたが(笑、 残酷を描く理由として、 『男も優しさを見せるが、 どこか芝居がかったものになる』 みたいな感じだったかと思います。 『世代』にもよるのかな、 でもぼくは、これにまったく同意します。 現実はともかく、 物語を描くという点では、 仰るとおりだと思いました。 でも、それは感覚的なものなので、 『そんなわけない』 という人も多いかと思います。 でもいいんです。好みの問題なので。 ぼくは、 伊坂幸太郎さんの作品は初体験でしたが、 暴力的な犯罪を描きつつも、 コント的なコメディもミックスされていて、 不良たちの乾いたギャグって感じで、 これまた、すごく好みでした。 ノンフィクション以外の文字表現で、 初めて、ふき出して笑いました。 本作では、暴力はにおわせるだけで、 ほとんどないです。が、 それでも漂う雰囲気はバイオレンスでした。 中島らもさんも少しそんなとこありますかね。 ハードボイルドコメディであると同時に、 前フリとオチがしっかりしていて、 (伏線と回収に意味は同じですが、そう呼びたくないくらい、小賢しさがないのです) ずーっと読んでいて楽しかった。 とても〝丁寧に〟面白い。笑える。 ワクワクして、先が楽しみでいられる。 もっと伊坂幸太郎さんの作品を読みたいと、 これ1冊で、力ずくで思わされました。 ブレがない面白さの本を読むと、 (映画とかもそうですが) とれだけ手間をかけたのかと感動します。 自身の作品を批判的に見られる人にしか、 出せない完璧さだと感じました。 中弛みというか、 このへん、疲れちゃったのかな? なんてところが欠片もない。 終わりかたも最高でした。 これほど素晴らしいエンディングは、 映画でも小説でも、なかなかないと思います。 伊坂幸太郎さんは、他の作品も、 ここまでのレベルなのでしょうか? あと1、2冊読んでみて、 これほどのクオリティであれば、 たぶん作品を買いまくると思います。 恐ろしいほどにスッキリしました。 最初のページから最後のページまで、 ずっと面白かったです。拍手。 | ||||
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伊坂幸太郎の作品を全部読んだわけではありませんが、読んだ中ではいちばんこの作品が好きです。寄稿した年も雑誌も違う5つの短編がおさめられていて、最初は2話目になったとき、「なんだー、面白かったのにスピンオフ作品集か」とちょっと残念な気持ちになったのですが、一冊読み通すと大きな一つの作品になっていて感心しました。岡田さんの肩の力が抜けたような人生感が良かったです。また読み直したいと思った作品でした。 | ||||
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いかにも井坂幸太郎らしい、一見無関係と思えるエピソードが積み重ねられ、最後に綺麗に収束する物語。本作の場合あえて書かれていない内容を読者の想像に任せるような書き方をしているが、見事な切れ味のラストには感服した。「焼き肉屋だったら承知しねえぞ。」こんな何でもないⅠ行で、これまでの読書が報われる。一つの言葉も揺るがせにしない、良質な戯曲のようにスタイリッシュな傑作だった。 | ||||
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何だか良かった。 何だか余韻に浸れた。 たんだか忘れられない。 | ||||
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最初はテンポよく読めて、なんじゃこりゃっておもしろく読めたけど、真ん中過ぎた辺りから、誰が誰でどうしたのかわかりづらくなった。過去が出てきたからかな。最後はどんでん返しだって、よくわかったけど。全体の繋がりがわかれば、スッキリすると思う。また読もうかな。 | ||||
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久しぶりに伊坂氏の作品を読みました。 相変わらず独特で面白いですね。 岡田さんのようなキャラがよく登場します。気持ちが良い。 伊坂氏の理想なのでしょうか。 最後はきっとああなると思います。 | ||||
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5章からなる小説。それぞれタイトルをみただけではどのような話かも分からないしそもそも意味すら分からないタイトルもありました。あれ、もしかして短編集だったかな?と思った程。 ですがそれぞれの話が実は繋がっていてとてもおもしろいです。 タイトルの意味もその章を読み終えた後には分かります。とんでも8分は高田のごとくぐぐりましたが(笑) 途中まあおもしろいけど…くらいの感想を抱きつつ読んでいたのですが、最後の章を読んでこの評価です。全部がつながって爽快。 クスリと笑える終わり方でした。 多分こうだよねと思いつつ解説を読んでああやっぱりそうだよねと納得。解説は別の方が書かれていますが、私が見落としていた一章の伏線(岡田がデザートを口にする場面)も改めて見て感動しました。 やっぱりハッピーエンドだと嬉しいです。 伊坂さんの作品には溝口や岡田のようななんだか憎めない奴が出てきますが、本当になぜだか好きな人物となり得るのが不思議。 サクサクと読めて楽しい小説でした。 | ||||
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アイネクライネナハトムジークを読んで、まったくつまらないと思ったが、 これは、なかなかやるなーという感じ。 特に第四章の、(小さな兵隊)は良かったねこれが伊坂ワールドかな、感服。 | ||||
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