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鹿男あをによし
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鹿男あをによしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全179件 121~140 7/9ページ
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玉木宏を主演、綾瀬はるかをヒロインにドラマ化もされた本作は、歴史SFエンタテインメント小説であった。割と練りこまれたプロットを背景に、新任先生と生徒の交流、先生間の交流などもなんとなく面白おかしく描かれている。 神経衰弱で大学の研究室から厄介払いされた主人公「おれ」が、奈良女学館高等学校に臨時教師として赴任するところから物語ははじまる。奈良公園の大仏殿で、「出番だよ、先生」と雌鹿に話しかけられ、運び番として選ばれたことを知った先生は、「さんかく」と呼ばれる”目”を手に入れるため、恋に、教師に、剣道にと奔走する。鹿島大明神、神無月、目、さんかく、卑弥呼、奈良、神の使い、富士山噴火などのキーワードで盛り上げるし、ちゃんと日本神話の基づいた背景を抑えているところが物語を深くしている。また、それなりに伏線を張りつつ物語を進めていて、軽いミステリとしても楽しめる。 神経衰弱や、マドンナ、先生のあだ名、地方へ教師としての赴任など、なんとなく夏目漱石のパロディっぽさをかもし出している。とくに「坊っちゃん」を連想とさせると、井上ひさしが評していたと知り、なるほどな、と思う春の夜。 この本を読んだ理由としては2008年本屋大賞にノミネートされていたからである。最近、ドラマ化されていたからだったり、たまたま休みの日にロケをやっているのをみたこと、ましてや「『鹿男あおによし』撮影中の綾瀬はるかを生でみたっ」といったりしたことはまったく関係ないのだ。ミーハーじゃないやいっ!(というか、本屋大賞ノミネート作品を選んでる時点でミーハーだけども。。)でも、ドラマの配役をチェックすると結構そそられる。最初に書いた主演もそうだが、藤原くんを女性にしヒロインとしてしまうキャスティング、児玉清のリチャードなんかも絶妙かもしれない。そしてなんといっても、堀田イト役の多部未華子だ。ドラマはザッピングレベルでちょい見していたので配役は知っていたが、「野性的魚眼」という表現、まさに多部未華子ぴったしである。再放送があれば観てみたいものである。 | ||||
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TVでやっていましたが、それにはまってこの本を購入。 ドラマにはない面白さのある内容でした。 | ||||
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ちょっとだけ、「一息」が必要になった一人の男が奈良にある女子校の教師をやる事に。信心深い母を持ち、「神様」の近くで育ったその男がある日喋る鹿と遭遇したことからはじまる不思議な体験ー。 本当だったらそれはすごく壮大で神々を巻き込む救出活劇ーのはずなんでしょうが悠久の時を刻んできた奈良という土地ではこの作品のようにまったりと動いているほうがむしろどっしりとした感じに仕上がっていると思います。主人公が次第に「神経質」を無くし目的を果たすために奮闘する時や鹿のしんみりさせられる古代のお話、そしてラストで主人公が決意したところなど、考えてた以上の作品でした。スイスイ読めるようで奈良時代の知識や現代のお話(鹿談)などなるほどと思える箇所もあり私はドラマより原作を読んだほうがいいかもと思いました。 ぜひ主人公のように迷われている人やそうでない方にもオススメです。 | ||||
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ファンタジーなのかミステリーなのか学園モノなのかよくわからない作品。 摩訶不思議。でも、面白い 表紙に然り、ストーリも漫画チックなのが一般ウケしそう。 万城目学さんの発想力はバツグンだ。 これでもっと味のある文章を書ければ最高なんだけどなぁ・・・。 「鴨川ホルモー」に比べると笑いは少ないんだけど、 鹿がしゃべったり、国の行く末を左右する宝物の名前が「サンカク」だったりゆる〜いかんじでツボを刺激してきます。 いい意味で振り回され、最後まで落ち着いては読めない。 歴史を絡めてあるのに小難しくないのが私にとっては助かりました(笑) ラストの別れのシーンと手紙がよかったなぁ。 はちゃめちゃなストーリーを展開させておきながら、こんなスッキリしたラストを用意してくれるとは・・・。 あー、楽しかった♪♪ | ||||
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連ドラがとても面白くて、「これは逆に原作を読んではいけないな」と思っていました。原作の方が面白いに決まっているし、ドラマのいいイメージを壊したくなかったからです。しかし、表紙のイラストの堀田イトがあまりにも多部未華子にそっくりだったので買ってしまいました。 予想通り原作はドラマよりも面白かったです。しかし、「ドラマのいいイメージが壊れるのではないか」ということはなかったです。 私の場合は「ドラマ→原作」の順番で見ましたが、もし原作を先に読んでいてドラマを見ても、「ドラマがつまらない」ということはなかったと思います。まだ読んでいない人のために細かくは書きませんが、ドラマのイメージが壊れることはないことだけはお約束します。 | ||||
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期待がたかかったので主観的には星3つ。期待をのぞけば星4つですね。 だけどみなさん、いろいろな感想がありますね。 個人的にはラストは最高です。ただ中盤にやや中だるみを感じてしまいました。 なぜかな?と思い返すと不必要なエピソードがいくつかおもいあたりました。それが原因でしょうか? それから、はじめの7歳くらいの思い出はいらないと思います。 これがあると主人公にもしかしたら超能力があるのではとおもってしまうため、普通の人が異常なことにまきこまれるというストーリーの基本コンセプトにのりずらいんです。(すくなくとも自分はそうでした) あと読みずらくならない程度に方言をはさんでほしかったな。作者はあのあたりの人みたいなんだし。 | ||||
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前処女作『鴨川ホルモー』と同じで主人公の顔が浮かびにくい。今回は名前すらない。そして心情もあまり描かれていない。 この点がスバラシイ。心情は読者自身があれこれと想いをめぐらせればいいのだから記述する必要がないのかもしれない。 野生的魚顔やマドンナに重点を置くと、ドラマ『高校教師』に近い雰囲気ですが、 藤原君のチャーミングさや下宿先のばあさんや母に重点を置けば、『坊っちゃん』よりの雰囲気になる。 人間よりも人間らしい鹿との友情に重点を置けば、映画『E.T』や『アンドリュー』、『ターミネーター』にもなるかもしれない。 同じような読後感を胸にしても、感動の内実に少しバライティがある。 このひろがりが、またしてもスバラシイ。 | ||||
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放映時から買っておいたものの、ドラマの余韻が冷めやらず今頃になって読み始めました。藤原くんの設定がドラマと違うので少しびっくりしましたが、奈良の風景やラストの爽快感がより深く味わえました。読み終わる頃にはポッキーと、たぶん奈良のガイドブックも合わせてお買い求めになっておいた方が良いかもしれません。 | ||||
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原作を読むと、ドラマは結構忠実に作って他のがわかり、面白かったです。 先にドラマで話が分かっていても、充分に楽しめました。 | ||||
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なんだか爽やかで、みんな普通の人(?)で、強烈な悪意など無くて、 優しい気持ちになれる本。 奈良公園の鹿だけが、お辞儀をするってはじめて知った。 ところで・・・・ 鹿男の名前って書いてありました? | ||||
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非常に読みやすく、漱石の『坊ちゃん』を彷彿とさせる各種設定や文体に、にやにや。 先の読めない展開に飽きずに一気に読め、大和杯のシーンでは、 なんだか感動して涙腺が緩みました。 そしてイトちゃんはじめ、マドンナ、宿のばあさんに至るまで、 女性がみんな凛としていてたいへん素敵。 また奈良の風景がとても美しく表現されていて、行ってみたくなります。 読後感もさわやか。 | ||||
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複雑ではないのに不思議な話。いつのまにか入り込んでいました。読み終わってスッキリ 思わずクスッと笑いがでてしまうようなお話でした。 | ||||
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萌え漫画はだいたいこういう展開が多い。 つまり違う土地に引っ越す。 引っ越した先には可愛く個性的な女性。 女子高校や女の子のいっぱいいる所に行く羽目になる。 そこで不思議な事件が起きる これが萌え漫画の王道だ。俺には個性を感じることはできなかった。 | ||||
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テレビドラマを見て面白そうなので読んでみました。 思ったとおり大変面白くて一気に読みきりましたが、最後の最後で大変残念な矛盾点を見つけました。 主人公は鹿に印を付けられ、鹿化しました。狐の使い番も、鼠の使い番もそれぞれ狐化、鼠化していました。このおかげで、犯人である鼠の使い番が誰であるかが特定され、物語は解決に向かいます。 しかし、鼠は印の消し方は知っているが、付け方は知らないと言います。 では、犯人は何故鼠化したのでしょう? 印の付け方は知っているが消し方は知らない鹿と狐。 印の消し方は知っているが付け方は知らないと言う鼠。 これだけを見るととてもよいバランスに見えますが、これでは物語は解決しません。 とても面白かっただけに最後の3ページでこれが出てきたときにはがっかりしました。 作者の方も気が抜けたのでしょうかね? | ||||
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舞台を奈良にした良さやミステリーとしての辻褄のきちんとした合わせ方は言うまでもなく、そこはかとなく残るメッセージがさわやかでよかった。 そのメッセージは「人間は文字にしないと忘れてしまう」というものだと個人的には思った。文字にしない約束を鹿や狐や鼠たち動物が連綿と覚え続けているというリアリティが、奈良の自然とあいまって、とてもよかった。こうしたとても大事なメッセージをもっとはっきり書いてもよいのに、と次回に期待して星4つにしました。 | ||||
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フジテレビのドラマが佳境に入ってきたので、原作を先に読んでみましたが、いやー、 ドラマは原作をほぼ忠実に再現しててなかなかやるな、と改めて思いました。 「日本の危機」がそれほど深刻に思えないのはご愛敬ですが、風呂敷を広げすぎなかったのも成功した要因でしょうか。 細かい伏線を種明かししていくのは良質のミステリーのようです。固有名詞の使い方も奈良を知っている人間にとってはニヤリとさせられます。オチも素晴らしい。 | ||||
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よかったです。おすすめします。青春物として一陣の春風のような爽やかさがあります。文体もいけてます。何回か読み直しましたが飽きがきません。 ちょっと奇抜な設定が災いして文壇的な評価は高く無いようですが、誰もが経験する学校・先生・生徒という平和な題材でこれほどスリリングな展開ができる腕前は確かなものがあります。 なお、ドラマの方は見る価値の無いシロモノです。 | ||||
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私は奈良在住なものでよくわかるんですが、この小説、奈良県現地の描写が生々しいほど正確です。 違うっていったら、平城宮跡の隣りには女子校はないということぐらい。 私はドラマから入ったのですが、原作を読んだら、ドラマがいかに内容をはしょってるか、よくわかります。まぁ回数が限られてる分仕方ないことではあるけど… 何気ないような会話や場所のすべての場面が、物語終盤に向けての伏線になってて、最後の最後そのすべてを回収仕切ってるような、読んでる側を最後まで何度も驚かせる展開にはドキドキものでした。 読後、無性にきんなら(近鉄奈良)周辺と平城宮跡に繰り出したい衝動にかられました。 「あー、ここを鹿ちゃんと先生が歩いたんだなぁー。」みたいな。 半ばのどんでん返し以降は、ノンストップでぐいぐい引き寄せられるように読める、非常に巧みで面白い小説でした。 ただ、日本の古代史や伝承について全く無知という方には、この物語の面白さというか基軸は馴れないものであるかもしれません。 もしお読みになってから「設定がよくわからない。」と思われた方、 または、読むのを途中で断念してしまった方は、一度奈良を訪れて、寺社仏閣、遺跡や古墳を実際フィールドワークした後にもう一度読まれることをおすすめします。物語を何倍にでも堪能できると思いますよ。 | ||||
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玉木宏が主人公役を演ずるテレビドラマを見て、面白いので原作を購入。 奈良公園、飛火野、若草山、東大寺、平城宮跡、今更ながら語感良好。 二学期のみの短期契約女子高教師である主人公は、なぜか担任も任ぜられ学園ドラマの開始。 そして鹿に話しかけられ、話はSF化。誰が狐か・鼠なのか、ミステリーは展開する。 謎の美少女堀田イトの剣道勝ち抜き戦は迫力あり。イトちゃんのファン多いのでは。 文章読みやすく、テンポの良い秀作だと思います。 | ||||
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とても面白かったです。 以前から読んでみたいと思っていたのですが、ようやく読めました☆ なんとなく、話の筋は見えるのですが、 ラストシーンは「何これ??こんなんで終わるの??」→「なるほど〜」という感じで よかったです。 他の方も書かれていますが、同じ京大出身の森見さんよりも、読みやすいと思います。 (森見さんの文章は個性的ですが、「有頂天家族」は個人的に好きです) ただ、奈良が舞台なのに、何故東京弁なのかが気になりますね、やっぱり。 (たしかTVドラマでもそうだったような、、、) なんでー☆1つです。 奈良にわざわざ設定したんだったら、是非奈良弁で読みたかったかも〜と思いました。 | ||||
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