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アトランティスのこころ



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アトランティスのこころの評価: 4.43/5点 レビュー 42件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

これ、失敗作じゃない?

Format: Kindle版
Publisher: Hodder & Stoughton (March 22, 2010)
ASIN: B003BKZW3Q のレビュー。

 1999年6月、キングは交通事故にあう。本書はその直後に刊行されたものだが、執筆は1998年に終了しており、つまり事故前の最後の作品ということになる。古くからのファンの間では、事故後のキングの作品は冗長でむかしの緊迫した密度に欠けるという意見があるが、この作品にすでにその傾向がある。
 キングの作品としては短い長編 Low Men in Yellow Coats、中編 Hearts in Atlantis 短編3作をあわせた連作集。

 長編 Low Men in Yellow Coats。『ダーク・タワー』シリーズの要素がまじっているのだが、この謎がまっったく解決されない。『ダーク・タワー』ものを読んでいない読者には、関連がさっぱりわからない。それから、ウィリアム・ゴールディングのLord of the Fliesが重要な要素になっているが、これを読んだことがない読者には、わからない引用が多すぎるだろう。(わたしは読んでいます)
 次のHearts in Atlantis、1966年の大学生活を描いたものだが、これが長い。作者自身の学生時代の雰囲気を語りたいのだろうが、くりかえしが多すぎる。今現在の若いひとが読んだら、わからない引用や言葉が多すぎるだろう。
 あとの短編も成功しているとは思えないし、全体のつながりがちぐはぐで、一冊の連作集としてまとまりがない。

 そういうわけで、キングの初心者にはすすめられないし、たくさん読んでいるファンも満足できないだろう。
アトランティスのこころ (上)Amazon書評・レビュー:アトランティスのこころ (上)より
4105019074
No.2:
(3pt)

長編に見える中篇集

てっきり上下刊の長編なのかと思っていたら、三篇の中篇を集めた作品でした。もちろん関連はあるのですが、結構内容はバラバラで統一感はあまりないです。カタストロフを期待すると裏切られるかもしれません。
キングのライフワーク「ガンスリンガー」シリーズの外伝といった絡みがあるので、単独で読むと訳がわからないかも。これは「ドリームキャッチャー」が「IT」との絡みで展開するのと似てます。ファンにはにんまりするシーンも、キング初心者には???かなあ。
映画ではアカデミー俳優アンソニー・ホプキンスが演じたテッド。彼と主人公の男の子との交流がメインテーマなのですが、あまりにフィナーレが不親切!キングファンでもそう思ってしまいます。
アトランティスのこころ〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:アトランティスのこころ〈上〉 (新潮文庫)より
4102193251
No.1:
(3pt)

あれれ

上巻の続きが始まるかと思いきや、主人公はすでに大学生になっている。それもなんだか、ようすがヘン。5ページくらい読んで、やっと主人公が上巻とは別の人物になっているのに気づいた。長編小説で章によって語り手が交代することはあるが、これは、中編と短編の連作とよぶべきものである。長編と思って読んでいると、なんともあれれな心持になってしまう。中身は、オカルトとかホラー味は薄く、ベトナム戦争がアメリカに落とした影をたどっていくというようなもの。すでに映画化されているが、視覚的な描写が迫ってくるような筆力は、いつもながらすばらしい。
アトランティスのこころ〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:アトランティスのこころ〈上〉 (新潮文庫)より
4102193251

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