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最期の喝采
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最期の喝采の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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昔の出来事と今の事件の間にある隠された繋がりを、現在と過去を行き来しながら解き明かす重厚な歴史ミステリーを自家薬籠中のものとする著者にしては、これまでにない異色作。物語の舞台はイギリスのブライトンという街の中だけ。それも2002年12月のとある8日間という、極めて短い時間の出来事が時系列で描かれている。 周到に練られたプロットのもと過去と現代が絡み合う物語が解き明かされ・・・といういつものゴダードの醍醐味や深みこそあまり感じられないが、その分凝縮されたストーリー展開の面白さが堪能できる作品ではある。 | ||||
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英国が生んだ‘稀代の語り部’ロバート・ゴダードの16作目の作品で、本国では’04年に発表されたが、今のところ邦訳されている最新刊である。 講談社『IN・POCKET』の「’06年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」で、<読者が選んだ>部門と<作家が選んだ>部門で、共に第6位にランクインしている。 落ち目の舞台俳優、トビー・フラッドが8日間にわたって日記がわりに吹き込んだテープからの書き起こし、という形式をとって、一人称で事件が語られていく。 トビーは巡業先の地方都市ブライトンで、その街で帽子店を営む離婚訴訟中の妻から呼び出される。正体不明のある男に自分が見張られていて、その男はトビーと何らかの繋がりがあるらしいので、何者か探り出して、追い払って欲しいというのだ。その男、デリクとの接触は、トビーにとって思いもかけない運命の始まりだった。それまでの沈滞気味だった日々から一転して、次から次へと事件が連鎖する波乱に富んだ毎日が続き、彼はその渦中に巻き込まれて翻弄される羽目になる。 本書は、お得意の歴史ミステリーではないが、ゴダードらしい特徴をしっかり備えている。 ひとつ目は、往年の勢いが衰えて、いまひとつさえない中年の主人公。 ふたつ目は、ある事件が次の事件を引き起こし、さらにその次も・・といった、幾重にも絡み合った謎。 三つ目は、ひと癖もふた癖もある登場人物たち。 そして、物語はトビーが、自らの危機とあるきっかけから、ことの真相を突き止めようと決心したとたん、悲劇的な終幕へと突き進むことになる。 本書で読者は、改めてゴダードの、入念に緻密に組み立てられたプロットと、あざやかな語り口の妙を存分に味わうことができる。 | ||||
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ストーリー展開は無理なく進むけれど、事件の設定や状況などが甘い。推理そのものを楽しむという感じはしない。結末は何となく想像ついてしまうし、登場人物にも、今ひとつ魅力に欠ける。一気に読ませるほどのおもしろさは足りないけれど、事件を解く鍵となる複線などは、丁寧に解き明かされている。 | ||||
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