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秘められた伝言
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秘められた伝言の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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あのゴダ-ドの新作とあって、期待に胸躍らせて読み始めた。といっても『永遠に去りぬ』しか読んだことはないのだけれど、まあ虜になるのに何冊も読む必要はないのであって、あの一冊で私はすっかりまいってしまったのだ。ところが、期待が大きすぎたがゆえの反動もてつだってか、この『秘められた伝言』はとんでもない失敗作で、ほとんど駄作の域に達している。失業中の主人公が、失踪した友人をたずねてロンドンへ、そしてベルリン、東京、京都、サンフランシスコを経て再びロンドンへと移動する。行く先々で都合良く、友人の消息を少しずつ知る人物と出会い、やがて、すべての謎が1963年という年に集約していく。後に明かされるその謎も含め、だらだらとしたおしゃべりの中ですべての物語は進行する。ここにはストーリーはあるが、プロットがない。人物はいるが、生きた人間がいない。アイデアはあるが、読者を陶然とさせる語りがない。どうした、ゴダード! | ||||
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ゴダードの日本語に訳されていて文庫で買える最新作。この本自体の評価もわかれているようですし、個人的には最近のゴダードの作品はやや期待はずれのものが多いと感じていますが、この作品に関してはタイトルのように「悪くはない」と感じました。初期のゴダード作品のように複雑ではあるが、最後まで読むと「なるほど」というプロットに乗っ取って書かれている、という感じではありませんが、過去が適度に絡まって、すっきり読めました。まあ、過去の出来事の大部分が1963年に関係していたので、途中からき着くところは見えましたけど(感のいい方ならおわかりかと思います)。 | ||||
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ゴダードの作品は必ず自分で購入するほど好きな作家なのですが、今回は初めて「図書館で借りれば良かった」と思った作品です。プロットは魅力あるのですが、ただ強引な感じをすごく受けましたし、日本に関しての描写も体裁を整えただけのように感じました。今まで出た作品は自分の中でレベルの差はあれそれなりに満足してきましたが、、。でも多分好きなものの弱みで次作も購入するでしょう!頑張れ、ゴダード! | ||||
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うーむ。 ゴダードにはやはり現代ものは似合わない。僕たちに馴染み深い場所が舞台となっては、とくに。主人公ランスの、命の恩人で幼なじみの親友を救おうとする律儀で被虐的で騎士道精神あふれる活躍ぶりに、現代の日本ほど似合わない場所もないのではないだろうか。話は歴史的な事件をうまく紡ぎあわせたような、うまい案配に仕立てられてはいるものの、やはり不自然で説明不足で、没入できるというものではなかった。人が簡単に殺されすぎるし、結末も「えっ?」というほど呆気なかった。解説に「ローラーコースターのような‥」とあったが、なるほどローラーコースター的な作品には違いないが、以前の彼の作品では、僕はそのコースターに乗り込んでいたのだが、今回はそれを手すりの外から眺めているーという程度のものだった。ゴダードはこの作品のために来日し、取材をしたらしいが、外国人が日本を描くうえでの違和感はやはり、ある。でも主人公ランスを手助けする、義理と人情にあふれる日本人がヤクザだったり、サッポロビールが素晴らしいーというくだりには小さな拍手を贈ろうかな。 | ||||
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著名な外国作家の日本を舞台にした作品は、「どうも、面白くない」と思っていた。しかし、この作家は違う。「さすがは、ゴダード!」と唸らせる。ヒッチコックが生きていたら、映画にして欲しいような作品です。 | ||||
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