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(短編集)
望郷
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望郷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 1~20 1/4ページ
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息子のために購入 私も読みましたが面白いです | ||||
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湊かなえさんの出身地でもあり、この作品のモデルともされている広島県の因島は僕の両親の出身地でもある(大浜と重井)。父はすでに他界し、母は認知症でもう因島の話を聞くこともできない。そこにこの作品にふれることができて、両親の生きた島はこんな感じだったのだな、と湊さんの筆を通して体験することができた。湊さん、ありがとうございました。(もちろん僕の個人的な立場を抜きにしても素晴らしい作品です) | ||||
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人と人との日常の付き合いの中では時に相手の言動や心根にフト疑念を持ってしまうことがある。その相手は親であったり、姉であったり、同級生であったり、その他諸々。この疑念、或はわだかまりと言うこともできようか。この類の些細なわだかまりは大抵の場合時とともに忘れてしまうけれども、時を経たある時にその疑念、わだかまりの原因がなんであったか、思いがけず知ることもある。この本には六編の短編が収められているがそこに展開する物語はいずれもこの種の小さな疑念とそのから生まれたストーリーと言えよう。 物語の舞台は瀬戸内海に浮かぶ島のひとつ、それぞれの物語の話し手は島の住人かあるいはその島の出身者という設定になっている。物語の場面は必ずしもこの島でなくてもよい訳だがあえて瀬戸内海の穏やかな風景を背景としたのは作者の”望郷”の念のなせるところか。読者がそれぞれ半ば無意識のうちに抱えているであろう人間関係の軋轢を静かに思い出させてくれる小品集である | ||||
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古本でしたが良い本でした。 | ||||
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「あなたにとっての故郷とは」を各短編にて伝えてくれている作品。湊かなえ節と言える事件性での誇張はアレども人それぞれに存在する故郷の感じ方を魅せています。 去りたい人もいれば、留まらなければならない人、思い出の地として戻ってくる人など様々、まさに思い思いの望郷がある訳です。 プラスの感情を生む場所なのか、マイナスの感情を生む場所なのか、そしてそこにある人間関係はどうなのか。 「友達とは会いたいけど親は嫌だな」 「両親に会うだけで同級生とは絶縁」 「近所の人が鬱陶しいなぁ」 「お婆ちゃんにまた会いたい」 「あの柿の木はまだあるかな」 色々と考えさせられるものがあるはずです。単に短編集として読まずに「自分はどうなんだろう」と考え、更に人によっては故郷はこんな感じ方になることもあるのかな、と思いを馳せれば更に面白さが増すのではないか、と感じる作品でした。 | ||||
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望郷という長編小説ではなく、雑誌に掲載された夢の国、光の航路 他全六編の短編集です。 しかし無作為のかき集めの短編集ではなく元々、元々「望郷」というテーマでつながっていた短編群です。 表題の「望郷」というタイトルの作品は収録されていませんが、言うなれば「望郷」という小説の6パターンのサブタイトルが各短編のタイトルとしてついているという感じです。 しかしオムニバスではなく話的には別々のものです。 ただ、ノスタルジックな望郷、帰郷ものなどではなくただただ島や村社会の窮屈さ息苦しさが描かれていてセンチメンタルなお話などは一編もありません。 そう言った作品を「望郷」のタイトルから想像して期待した方はまったく違いますのでそう言う味わいが目的でしたら買わない方が良いと思いす。 湊かなえらしくやはりイヤミスです。 | ||||
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一つ一つの作品が心に響きます。別の小説も読みたいと心から思いました。買って良かった…… | ||||
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私は比較的近い呉市の出身なので、舞台となった島が因島で、O市が尾道だとすぐにわかった。作者の履歴を確認し、自身の出身地を舞台にした連作集、すなわち「望郷」なのだな、と得心。ミステリとしてよりも、私小説風の作品として読んだ。 故郷への思いが、単純な賛美に終わるのでなく、むしろ閉鎖的な人間関係の息苦しさを描くのは、湊かなえらしくて十分楽しめたんだけど、やや無理なハッピーエンドに繋げた感はあった。受賞作の「海の星」もそこが気になったし、イヤミスの女王本領発揮かと思われた「雲の糸」も、ラストが感動作っぽくなり興ざめ。 恐らく郷里への想いが、ラストを前向きなものに、させたのだろうと思うが、天の邪鬼な私からすれば、イヤミスとして中途半端だと感じてしまった。恐らく多くの人の受け取りと違うと思うので、この感想は参考になりません。 | ||||
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東野圭吾の小説が大好きですが、湊かなえさんの小説には違う味があり、楽しく読めました。 | ||||
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小説苦手な方でもスラスラ読めます。 続きが気になって1日で読んでしまう作品です | ||||
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湊かなえ原作ドラマは見て面白いと思っていたので、本の方も読んでみたいと思い購入。タイトルの「望郷」はその言葉で思い浮かべる、故郷を懐かしむ思い…みたいな話ではなく狭い島の行き詰まる様な人間関係と、途中でそれまで見えていた景色がガラリと変わってしまうような、色々な逆転が起こる。ミステリー?と思って読み進めましたが、読み終わってみれば鮮やかなミステリーでした。短編集ですが、話と話が微妙にリンクしていたり舞台が同じ島というくくりでまとまっています。 | ||||
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相変わらず、きゅーっと締め付けられるようなイヤな感じが散りばめられ、癖になりそう。 ただ、一点だけ気になるところが。 とんでもなく酷い目に遭っても、島から出れば簡単にリセット可能でも、何故か頑なに 「島を出ない」選択が、少々気になった。 子供では無理だとしても、大人がその気になれば可能な筈。 本土は海外ではないのだし。 それに貧しい家庭なら尚更、島から出た方が職業の選択肢も広がると思うのだが。 まあ島の呪縛は本書のテーマでもあるので、寅さんが言うところの 「さくら、それを言っちゃ~おしまいよ」なのかもしれないが。 | ||||
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「イヤミスの女王」などと界隈で評される湊かなえにとっては、この『望郷』はトップクラスに「異色」な作品といえるかもしれない。 短編集全六編のうちほとんどは前向きな終わり方をする。それもうすっぺらなお涙頂戴などではなく、胸糞悪い描写を事細かに書き上げたうえでプラスの方向にまとめ上げるのだから、作者の技量にはまさに圧巻の一言である。 ストーリー構成としておすすめなのは「海の星」と「雲の糸」の二つ。どちらも重厚な心理描写をわかりやすく描きながら、短編として起承転結がスマートにまとめられている。 そしてこのレビューのタイトルである「踏み出す勇気をくれる」章こそが、最後の「光の航路」である。「忠彦は祝福されて海に出たんだから」という言葉は、教師としての父の並々ならぬ覚悟を感じさせる名台詞だ。 | ||||
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胸くそ悪くなる話も多いが、一つ一つのストーリーがさくっと読めてなお深く感情移入できる良作 | ||||
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親ははじめから親ではない いつかは親は子で いつからからか子は親になって なやみ生きていく 隠された謎が最後にふとあかされ 主人公の視野が変わる話集 | ||||
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故郷である、閉鎖的な「島」に縛られている人々の話です。 狭い地域内では、過去の話であっても消えることがないのは、村社会の歪であり、 現在、社会問題化している、「虐め」の記憶は強く、その後の人生に影響します。 嫌な人間関係にがんじがらめですが、「光の航路」の先生の言葉に救いを感じます。 | ||||
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ミステリーではないのかな?ってちょっとおもった。 でもすごく面白くて、あっという間に読み終わった。 さらっと読見たい人にはオススメです。 | ||||
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それぞれの文には、二つ以上の読み時がされるような文書構成になっていて、数学的問題のようで、面白い。 | ||||
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瀬戸内海の架空の島を舞台にした短編集。著者の出身地がモデルになっているようで、島に暮らす人々の心のうちがリアルに描かれている。 他人から受けるいや〜な感情の表現は流石だ。唐突に殺人事件へ展開する「みかんの花」を除き、他5編はほんのりと希望がもてるお話しになっていて読後感は良い。 母子家庭へ押しかけるおっせっかいなおじさんの真意「海の星」は予想外の結末、売れっ子となってミュージシャンとして帰郷したいじめられっ子「雲の糸」は、途中の憤懣を跳ね返す清々しさ。 各作品がどこかでつながっていてくれたら、ものくすごく良くのだが、それは贅沢かな。【日本推理作家協会賞】 | ||||
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初めは入りにくいが、読み始めたら面白い | ||||
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