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きよしこ
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きよしこの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全143件 81~100 5/8ページ
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もう大学生になる私ですが、小さい頃から吃音に悩まされてきました。 私の妹も吃音でした。 言いたいけど言葉が出ない。 私はカ行に弱いのでカッパという時はッパと言っていました。 今でも吃音はなかなか消えてくれません。 本文中に書かれている表現が、あたしと重なって、自然と涙が出ました。 なんていうか、あたしの心をそのまま写し出すような本です。 出会えてよかった。 | ||||
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重松作品には泣かされる。 くるぞとわかっていても、あっさり泣かされる。 パターンだとの声もあるが、手にとりたい人はとるだろう。 ぐっとくる瞬間、こみあげる瞬間、作中人物に共振する瞬間を求めて 本を手にとる人は多い。そしてこの作家は大抵裏切らない。 これは吃音の少年の成長過程を追う作品群。 どれもさすがにリアルだ。 後半、タ行が、カ行がと、繰り返される表現に飽きても、 クライマックスにくると涙がこらえられなくなる。 蛇足だが、重松の、読み手の涙腺を刺激したり 励ましたりする手法は職人の域に達している。 しかし泣ける作品を量産する重松自身は摩滅しないのか。 自らの羽根ではたを織る鶴のように。 ふと心配になる。 | ||||
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自伝っぽいけど、 やっぱり本当に自伝なんだろうな。 著書タイトルからは どんな作品か検討も つかなかったけれど、 一作目に収められている 『きよしこ』を読み、なるほどと腑に落ちた。 著者に似た少年を 主軸に描く緩やかなお話。 著者に お手紙を送った少年に 重松さんの思いが伝わっているといいな。 | ||||
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重松作品には泣かされる。 くるぞとわかっていても、あっさり泣かされる。 ファンから、パターンとの声もあるが、手にとりたい人はとるだろう。 ぐっとくる瞬間、こみあげる瞬間、作中人物に共振する瞬間を求めて 本を手にとる人は多い。そしてこの作家は大抵裏切らない。 これは吃音の少年の成長過程を追う作品群。 どれもさすがにリアルだ。 後半、タ行が、カ行がと、繰り返される表現に飽きても、 クライマックスにくると涙がこらえられなくなる。 全く蛇足だが、重松の、読み手の涙腺を刺激したり 励ましたりする手法は職人の域に達している。 しかし泣ける作品を量産する重松自身は摩滅しないのか。 自らの羽根ではたを織る鶴のように。 ふと心配になる。 | ||||
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作者の少年時代を描いた作品。 吃音(どもってしまうこと)の少年が、日々の生活の中で少しずつ、成長していく姿を描いています。 なんてことのないことばかりなんだけど、少年の心が鮮やかに描かれていて、胸にジーンと来るお話です。 人によっては号泣してしまうとか・・・。 | ||||
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このお話の優しさは他の方のレビューにお譲りするとしましょう。優しい気持ちになれるお話です。 「半パン・デイズ」を読了した後に、嫁さんが図書館から借りてきてくれたのを速攻で読みました。 「半パン・デイズ」が転校しなかった場合の、著者の仮想自伝。それに対して本作は、仮想じゃない自伝。それぞれのエピソード、登場人物などの対応関係を想像しながら読むことが本当に楽しかった。 両作の登場人物たちがさらに立体的に起き上がってきました。本作の方が、著者とメッセージをあてた読者に向けたものであるため、すこしだけおセンチな主人公かなという感じがします。その一方で、こういった経験を持ち、心象風景を持った著者だからこそ、この両作を書くことが出来たのだろうと想像することが出来ます。 重松作品を、もっと読もうと思いました。 | ||||
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重松ワールド全開の物語なのですが、他の作品群と比べて、人間の感情の奥底をえぐるような著者独特の観察眼が浅い感じは否めません。靴の中に小石が入ったときのような、あの読後感はないです。 ただ、重松氏が子供へのメッセージを込めた作品だろうなということを考えると、その浅さが、絶妙なバランスだと感じます。そして、他の作品よりも“希望”を強く感じさせる作品に仕上げっています。 思いっきり、小学生高学年の夏休みの課題図書的な作品です。 ただ、それでも、社会にもまれて疲れきった勤め人にとっても“癒し”の物語となっていることは、著者の卓越した物書きとしての才能を感じます。 個人的には“ゲルマ”が大好きです。 | ||||
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前書きからすでに感動。「ただ、そばにいる」素晴らしい言葉です。 本編は吃音のある少年の物語。派手ではないがしんみりと心の奥に伝わる優しい話が端々と伝わってくる。人の『こころ』が分かる優しい作家さんだなあ としみじみ。今回も逸品でした。 | ||||
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吃音を抱えた子どもの生活を淡々と描いている。 10代まではたぶん、誰もが何かしらの“生き難さ”をかかえていて、 それが吃音でなくても作品に共鳴できるゆえんなのだと思った。 病気や何かしらの問題がないとされている今の子どもたちに読んでほしいと思う作品。 | ||||
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吃音もそうだが、度重なる転校も、また辛いだろう。 普通なら、ゆるやかに続く小学校中学校時代の記憶が、切れ切れに分断されて、 しかも共有できる友人はいない。 その辛さと寂しさ、悲しさは、本書を読んで推して知るべしだろう。 様々な負荷を背負って、私たちは生きてゆく。 負荷に負けそうになった時、本書の主人公・白石きよしを思い出そう。 彼を支えた、家族の絆やきよしこの言葉、出会った人々の冷たさや温かさ。 それが、みんな勇気になるのだ。 個人的に「北風ぴゅう太」と「交差点」が好き。 特に「交差点」の大野君は、その後どうなったか気になるところ。 | ||||
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「ほんとうに伝えたいことだったら、伝わるよ、きっと」 きよしこのメッセージです。全編にわたるテーマになっていると思います。伝えたい思い、伝わらないもどかしさ・・これは、吃音のきよしでなくてもあるのです。吃音であるゆえに、一言発した言葉を捕らえて先読みされてしまう。けれど、それを否定するにはコンプレックスが邪魔をする。この本を読んで心が痛かった。小さなわが子が言いたかったこと、言葉にできなかった思い。それを私はいつでも勝手に先読みしてきた。本当は違ったのに。もしかしたらきっと誰でもきっとそんなほろ苦い経験はあるのでしょう。転校ばかりの少年時代、その中で知り合った人たちの中で、きよしはきよしとして力強く生きていくのです。 | ||||
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「卒業」を何気なく読んですっかり重松ワールドにはまってしまいましたが、この作品は作者の実体験に基づいた内容となっているようなので、他の作品とは趣が違っている。ノンフィクション仕立てになっており、読者の心に響く作品に仕上がっていると思う。「青い鳥」を先に読んで(こちらは号泣)しまいましたが、きよしこ→青い鳥と読んでいたらまた感動も格別だったような気がする。ぜひ未読の方はこの順番で読んでいただきたい。作者の想いが必ず心に響いてくるから・・・ | ||||
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読み終えてまず思ったのは、自己中心的でかつ不謹慎で申し訳ないが、 わが子が何の障害も持たず、良くぞここまで育ってくれたということだった。 そして、この子を育てる責任を強く感じた。 子供がもう少し大きくなったら、ぜひ読んで欲しい作品である。 そして、そのときの感想をもとに親子で話し合いたい。 | ||||
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なんともいえない読後感。 これも、一人の人生を切り取ったものだからかもしれない。 誰でも必ずあるコンプレックスに置き替えれば強く共感する。 立ち止まり、自分を見つめる。 そこで立ち尽くしちゃダメ。 自分で、やるしかない。 「少年」だって必死にがんばってるんだから。 | ||||
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読みながらついそう思ってしまう。 僕のベスト1です。 | ||||
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思わず一気読みしてしまいました。 ナイ−ブな少年期におってしまったコンプレックスは、大きく成長に影響を与えます。 私も覚えがあります。 しかしながら、少年は年を追うごとに、そのコンプレックスとの付き合い方を覚え、 自分の一番輝ける場所を見つけ出そうとしています。 何度もの転校は、少年にはつらいものがあったと思うが、色々な出会いこそが彼の人生の糧に結果なったのだと思います。 個人的に”ゲルマ”と巣立ちを描いた”東京”に心を動かされました | ||||
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作者本人が吃音で、いつか書きたいと思っていて ようやく出来上がった作品らしい。 どういう気持ちで書いていたのか? とか 出来上がったときの気持ちってどんなだったろう? ということがすごく気になった。 決して「泣ける」本ではないけれど 少年の心情がよく伝わってくる作品だと思う。 どんなことも、やはり本人でないとわからないことは 多いが、本を読むことで少し参考になった。 | ||||
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不器用なかっこよさ。本当に伝えたいことなら伝わるよきっと。弱いものがわるうなる。 人は1人なんだ。誰かと慰めあえないんだ。 僕は、吃音を言い訳にしてきた。たくさん。 ずいぶん自分は斜に構えて世の中を見るようになった。 そんな自分が恥ずかしい。結局は、1人で生きていくしかない。 その覚悟をこの小説は教えてくれる。 そして、吃音者であってもなくても、人は独りなんだよというメッセージが伝わってきて、 吃音への言い訳は自分の誰かに寄りかかりたい心の弱さなんだと身を引き締める。 生まれた自分の生を受け入れて闘おう。と背中を押してくれた。 吃音の方、何か障害のある方には是非読んでほしい一冊。 | ||||
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重松清の視点――それはひと言で言えば、世間では「エリートなんかじゃない」とされている人への 暖かいまなざしだと思う。これは重松ファンなら誰もが感じているはず。 たとえばこの「きよしこ」ではなく「明日があるさ」という短編集がある。 この冒頭では「あしたのジョー」のラストシーンに登場させてもらえなかった マンモス西にスポットを当てる。 ジョーの人生は燃え尽きてかっこいい。でも燃え尽きられずにくすぶっているのが 多くの人たちだよな。マンモス西は、その象徴だ……と。 わかるわかる。 さてこの「きよしこ」だが、吃音に悩む少年がいろいろな助けを得ながら成長していく少年小説集―― と言ってしまえばそうなってしまうのだが、 何ともいえない暖かさがある。弱い者、って言われるけど、弱い、強いって、 誰が決めるの? 本当に大切なのは、そんなものなの…… そんな重松の気持ちがストレートに伝わってくる。 重松の家族小説になじめなかった人も、この短編集にははまるはずです。 | ||||
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吃音がある少年は、転勤族で、毎回自己紹介のたびにつっかえてしまい、虐められてしまったりする。 少年は、自分が言いたい事の半分以上を伝えられないでいた。 少年の転勤先での苦労や悲しみ、喜び。吃音の大変さと少年の辛さがよくわかりました。 ある転勤先では先生、友達に恵まれることも合った。 とっても自分のこと、わかってくれていたのに又転校。 こんな少年の日常がかたられた本です。泣いて笑って感動の1冊。是非読んでみてくださ。 | ||||
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