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きよしこ
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きよしこの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全143件 61~80 4/8ページ
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テレビドラマとんびで重松清さんの名前を知り、このきよしこでファンになりました。 吃音という苦しい思いを味わったご自身の少年時代の自伝のような本書。 読み終わった後、まるで自分がそこに居たかの様なしばらく妙に切なく悲しくけれど、どこか心があたたまる読んでよかったと思える一冊でした。 | ||||
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この作者の作品を初めて読んだのですが、文章がうまくて入り込みやすく、ストーリーもとてもしっかりしていました。吃音の少年の、言いたいことを言えないもどかしさなど、わがことのように強く切なく伝わってきました。人との出会いと別れを繰り返して成長してゆく少年が、最後、最大の理解者たる恋人と別れ、ついに自立を得るのですね。「まあ読んでみ」と小学校5年の息子にもすすめました。 しかしただ、ひたりすぎとでも言うのか読中も読後も重くて、好み的にはマイナス1でした。 | ||||
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他人からみれば、吃音は言語障がいだとみなされる。 他人と違うことは、辛い、悩み、悲しい、恥ずかしい、といった負の感情のみを醸成すると思ってしまう。 しかしながら、当事者にとってはそんな視点だけに縛ることはできない。 自分の人生は一つしか選べないが、こうやって物語を通すことで、他人の体験に、思いを馳せることが出来る。 自分の人生には訪れることが無かった、 吃音も。 転校も。 自分だけでなく、他人の人生を想像できること、その力を養う場として、物語はとても有効である。 そして、人がコミュニティで平和に暮らしていくために、その力はとても大切なんだろう。 そんなことを考えるきっかけをくれる、一冊です。 | ||||
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特に大きな汚れ等はないが、使用感がかなりあり、良品といには疑問が残る商品であった。 | ||||
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主人公はどこにでもいそうな地味な少年。話もハデな演出はない。 しかしストレスを感じることなく、清々しい気持ちで最後まで読めました。 これは文章に汚い表現がないのと、著者の心理描写が絶妙だったからだと思います。 学生時代に体験したような日常。 青春をきよしこと共に振り返ることが出来る、そんな一冊です。 | ||||
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直木賞をはじめ、数々の賞を受賞されている著者が、「きよし」という吃音を 持ち、吃音に悩む少年を主人公に、爽やかに書き上げた自伝的な本です。2002 年に単行本で刊行された本を、2005年に文庫化し、今も多くの版を重ね続けて いる本です。 本書には、表題作の「きよしこ」に加え、「乗り換え案内」「どんぐりのココ ロ」「北風ぴゅう太」「ゲルマ」「交差点」「東京」の全部で7篇が収録され ています。巻末の解説は、あさのあつこ氏が担当されています。 きよしは、カ行やタ行などが上手くしゃべれない―そう、吃音をかかえた少年 でした。理由として思い当たる節もあるけれど、でもそれが本当に原因なのか どうかも分からない。とにかく、いくつかの音を発するのが苦手なのに、お父 さんの仕事の都合で、小学校時代には5回も転校をすることになります。せっ かくできた友達と別れるのは確かに辛いけれど、それよりも、転校すると必ず 最初に自己紹介をして、「きよし」の「き」でどもってしまい、みんなに笑わ れ、ばかにされるのが本当に嫌でした。 そんな少年を主人公にして、いつか自分のもとに訪れてくれると思っていた 「きよしこ」、夏休みの発音矯正教室で出会った、いつもきよしにちょっかい を出してくる、きよしよりもっと吃音が重い加藤くんという少年との交流をえ がいた「乗り換え案内」、新しく転校した学校に馴染めず、神社で過ごしている うちに出会った酔っ払いのおっちゃんとの交流をえがく「どんぐりのココロ」、 卒業式が迫り、クラスできよしの作った劇をすることになり、クラスメートや 娘の悪化する病状を抱える担任の先生との交流をえがく「北風ぴゅう太」、実に ストレートでぶきっちょで、友達思いの中学時代の「親友」をえがいた「ゲルマ」、 中学最後の大会に向けて練習に励む野球部内での出来事や葛藤をえがく「交差点」、 きよしのことを好いてくれ、きよしが言いたくても吃音で言えない時にも自分を 理解してくれる、きよしに初めてできた彼女を地元に残しても東京の大学に出よう と、一人で生きていこうと決めたきよしをえがいた「東京」。 いずれも、心温まる作品ばかりで、爽やかな読了感を得ることができます。そして、 もしかしたら、吃音に悩んでいたからなのかもしれない。著者がこれだけ繊細に 物事を感じとり、しかもそれを文面で表現できるのは、と感じてしまいました。 著者の力量にまたしても感服しました。 そして、本書の根底には、「あなたが吃音を持っていても、そしてその吃音で今 悩んでいたとしても、きっと大丈夫―」そんな温かいメッセージも伝わってくる 一冊です。 | ||||
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全体を通して見ればよかったしし、高評価をつけている人が多いというのもうなづける作品だと思うが、自分には一番最初に入りにくい部分があったので、星3個という評価をつけさせてもらった。 どれも良かったと思うが、気にいったのは、『ゲルマ』『交差点』『東京』。 特に「転校生なのにレギュラーを奪ってしまった」大野、吃音の通訳をしているワッチは印象に残っている。 中でもワッチの、「好きな人が何を思うとるか、何をしたいんか、やっぱりわかりたいやん。わかりたい、という気持ちがあればわかるんよ」という言葉は一番心に刺さった言葉だ。 これは福祉関係の仕事だけに限らず、たぶん全ての仕事や人間関係に言えることなんだと思う。 誰とは言わず、多くの人が読むべき作品だと思う。 また、これを読んで、著者の別の作品も読んでほしい。 | ||||
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ある少年のお話し。 少年が青年へと成長していくお話し。 吃音の少年。 どもるというやつだ。 無理をしてしゃべろうとすると言葉が喉につまり、言葉の頭が止まらなくなる。 本の冒頭・・・作者のもとへ届いた、あるお母さんからの手紙で始まる。 その手紙で紹介されていた小1の息子さんへ 手紙の返事を書く替わりに書いた、個人的なお話し・・・ たぶん筆者自身の少年時代の体験の話だろう。 この本を読みだしてすぐに憤りを感じた。 憤りを感じる自分に腹が立った。 ただ、受け取ってあげるだけでいいのに。 少年が青年へと成長していく中で、吃音と向き合い自分の人生を生きて行こうとする。 人は成長し自分と向き合っていく。 普通の普通ではない、個人的なお話し。 子を持つ親に、成長していこうとする子供たちに、 先生に・・・みんなに読んでほしい。 いい本だ。 | ||||
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重松清さんの自伝的小説。 タイトルにもなっている「きよしこ」から始まって 少年きよし君が、次第に成長し大人になっていくまでの 切なくも心温まるエピソードがつまった短編集です。 吃音に悩むきよし君が、その思いを抱えながら 両親や友達、そして近所のおじさんたちに支えられながら 成長していく過程が心に響く秀作です。 そして、きよし君は何ともかっこいい大人に成長していったわけです。 多くの人に、一生に一度は絶対に読んで頂きたい作品ですね。 | ||||
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昔は、この小説に出てくるような口下手で、味のある少年が多くいました。自分の小中学校時代の友人たちと、小説の登場人物がダブってしまいました。吃音コンプレックスをお持ちの方には、絶対お薦めの必読書と言えるのではないでしょうか。 | ||||
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主人公には吃音というハンデに加えて転校を繰り返さなければならない家庭事情があります。 その条件下でも心ある人達に巡り合い、彼らの温かさに支えられて健全に成長していきます。 物語の中では、吃音の矯正セミナーで出会った重度の吃音の加藤君、酔っ払いで近所から煙たがられている一人ぼっちのおじさん、娘が病気で入院している担任の先生、気が弱かったり、要領が悪くて不良グループのパシリになってしまうギンショウやゲルマ等、寂しかったり惨めな状況にある人たちとの出会いと別れがあります。 そのどれもが一期一会で、彼らがその後どうなったかはわかりません。自分なりの正解を見つけたのか、未だに誰にも巡り会えず、自分の弱さを克服できず悩み苦しんでいるのか。 主人公の少年はそんな風にすれ違っていく一人一人への最後の別れの言葉を一生懸命伝えようとします。少し冷たいのかもしれないけれどお前はお前、おれはおれでがんばるからなと。 人にがんばれよなんて言わない。おれはがんばるよって言ってまた一人で次の場所に転校していく。そして読者である自分もまたその少年とさよならを言ってラストページをめくりました。 読み終わってもう一度読み返したいと思いました。 でももしこの本を読んでいる読者が今苦しんでいるのであれば、何度も読み返すべきではないと思います。 本を閉じて少年にさよならを言って自分も自分の明日を生きるべきでしょう。たとえ迷っても挫けてしまっても、あいつもがんばっているんだから。自己憐憫もほどほどにして…。 | ||||
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言いたい言葉を、別の言葉で表現するとか、 言わないで飲み込むとか、すごく共感するなあ。 今までいくつもの言葉を飲み込んだり隠したりしてきたことか。 小学生くらいから大学4年生になっても未だに治らない吃音です。もうだいぶ良くなりましたけどね。 今は語学留学してるけど話せない上に更に吃音w 気にしないで明るく生きてるけどやっぱりこればっかりは悩むところよね 別に病気なんかじゃないんだけどね、吃音者の自分からすればアレルギーで牛乳飲めないみたいなもんだと思うけどね。 今まで自分が経験してきた辛い気持ちがそのまま文章で表されいるところがあり、ドキッとして、電車の中でも振り返ってしまうくらいビックリして、この努力しても変えられなかった吃音持ちの女の子の気持ちをうまくピッタリの言葉にしてくれた事がすごく嬉しくて、泣きそうになった。 ただこの本を通してあれ、すかちゃんって吃音なのかもしれないね?って吃音のことが周りにバレるんじゃないかなwって不安w | ||||
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「きょしこ」の主人公の少年は、 度重なる親の転勤に伴う転校と幼いころからの吃音のために、 いろいろ苦労をしながら成長をしてゆくのだが、 自分の中での葛藤とも闘いながら他人に対する思いやりも忘れない。 彼の周りの友達たちもそうだ。 表紙の少年が醸し出す雰囲気のように、 帽子を目深にかぶり人と堂々と目を合わせるのを避け、 未完成な自分になんとなくコンプレックスを感じながらも、 どこか未来には楽観的な期待を持ちつつ送っていた日々を思い出し 胸がキュンとなってしまった。 現在少年である人だけでなく、 少年を息子に持つ人にもぜひ読んでみてほしいお勧めの本である。 | ||||
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良作。 吃音の少年の小学校一年生から高校三年生までを描いた全7編の連作集。 胸のすくようなスカッとする話ではないし、ドラマチックな展開という わけでなはないけれど、どれもが心にじんわりと染みてくる話ばかりだ。 吃音を例に挙げた作品だけれど、人はそれぞれ何らかのコンプレックスを 持ちながら生きているので、吃音者以外の人の心も揺さぶってくるのだ ろう。 子供にも是非読ませたい。 | ||||
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息子に吃音があり、吃音についての本を探しては読んでいました。その中に、重松さんからの投稿があり、「きよしこ」という本の存在を知りました。先日、たまたま寄った本屋さんで横積みにされている「きよしこ」を見つけ、さっそく購入、読んでみました。 息子のしゃべり方そのものの主人公きよし。息子は今は連発から難発にかわっており、体をたたく、床を蹴るという随伴症状を伴いながら一所懸命話しています。 これからの彼の長い人生を考えると、はたして恋愛ができるのだろうか、仕事に就くことができるのだろうか、などと心配ばかりです。しかし、この本のきよしのように、いつか自分で長いトンネルをくぐって、自分の人生を見つけてくれれば、と願うばかりです。 「きよしこ」のことば「ほんとうに伝えたいことだったら・・・伝わるよ、きっと」は胸に響きます。 「きよしこ」の中の短編「ゲルマ」の中に、クラスの女の子が吃音をかわいそうだ、といったことに対し、主人公が「そんなことない!」といったのは、改めて吃音について考えさせられました。 電車の中で読んでは涙し、鼻をすすり途中で読めなくなること頻回。家では、あつい涙を流しながら読みました。 | ||||
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今まで、読んだ中で1番、心に残る‼ おそらく、これからも自分の人生の中で、大切になる作品だと思う これを書いてくれた重松清さん、本当にありがとう | ||||
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すっごく感動します!吃音でうまくしゃべれない主人公のきよしが、色んな人に出会って成長していく姿に心が あったかくなる作品です。特に「どんぐりのこころ」の話は、かわいらしくてお気に入りです。 | ||||
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この本には本当に衝撃を受けました。心を打たれました。 この本は一生忘れないと思います。 | ||||
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毎度のことですが、重松清さんの作品はほとんどが 思わず涙してしまいます。 ふと温かくなる場面、寂しくなる場面、読者を上手に引き込む力があります。 だからこそ、主人公少年の気持ちがよく伝わってきます。 心が動く、誰にでも読んでいただきたいそんな作品です。 読んで、心動かされて清らかな気持ちになって欲しいです。 | ||||
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素敵な話でした。この一言に尽きます。 重松さんのお話を数冊読ませてもらいましたが私はこの話が一番好きです。 | ||||
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